19世紀末から20世紀初頭にかけて、
米ルイジアナ州のニューオーリンズの、
アフリカ系アメリカ人コミュニティで生まれた、
現在も世界中で愛されている音楽ジャンルの「ジャズ」。
日本では米国やフィリピンのジャズバンドの、
日本公演によって一般的に知られるようになっていき、
1920年代にはフィリピン人ミュージシャンの演奏を参考にした、
日本ジャズの実践が行われていくようになります
(フィリピンは米占領期にジャズが盛んになり、
日本のジャズなどに大きな影響を与えた)。
そして日本は現在まで数多くのジャズミュージシャンを輩出し、
海外にも多くの日本ジャズのファンを抱えるまでに。
そのような現状の中で、今回の翻訳元では、
「アメリカ人が発明した現代音楽の完璧な理想形(ジャズ)」が、
日本人に負けてしまった事に対する困惑が綴られています。
さらに、その現象はまるで、イギリスが発明したスポーツ*が、
他の国に越えられてしまった状況に似ていると指摘しています
(*サッカー、ラグビー、テニス、ゴルフ、バドミントンなど)。
この指摘に対し、外国人から様々な反応が寄せられています。
その一部をご紹介しますので、ごらんください。
「日本が強過ぎるだけだ」 なぜ米国文化は日本のソフトパワーに凌駕されたのか?Image by v.ivash on Freepik
翻訳元■ いや、俺もその事ははっきりと感じてたよ。
+2 ■ 実はよく聴いてるインターネットラジオの1つが日本のジャズ。
本当に素晴らしいんだ。
+2■ ロックンロールでも同じ様な事が起きたよね?
+2 ■ こっちではジャズはヒップホップみたいになってしまった。
■ ジャム・バンド*(の源流)はジャズなわけだけど、
そういったバンドのほとんどはアメリカ人だよ。
(*即興演奏を重視したライブスタイルを持つアーティスト)
■ 日本のジャズミュージックは、
色々聴いてると陳腐なものにも結構当たるぞ。
■ でもサッカーの母国であるイングランドからは、
トップクラスのサッカー選手が次々に出てくるじゃん。
■ とは言っても音楽に「勝利」はないけどね。
■ 個人的には「カウボーイビバップ」のオープニング曲、
菅野よう子の「Tank!」をオススメしたい。
「アニメの枠を超えてる」20年前の日本アニメの主題歌がカッコ良すぎると話題に■ 日本のジャズでボサノバじゃないのって何かある?
+12 ■ 福居良はその質問の回答に相応しいかな。
+18 ■ ちなみにだけど、イギリスのジャズ・シーンは、
現在かなり素晴らしいものになってるよ。
+2 ■ (チャーリー・)パーカーが天国に旅立った時にジャズは終わった。
彼の音楽は「博物館音楽」と言えるものだけど、
それでもその影響は広範囲に及んでる。
■ 確かにそうかもしれない。
日本が米国を超えたのは自動車も同じ事が言えない?
+1 ■ スキャットマン・ジョンはアメリカでよりも日本で売れたからな。
その時に勝敗は決してたのさ。
+1 ■ 率直に言って、日本は多くの事を改良してきたし、
今でもそれは変わらないね。
+2 「日本で衝撃を受けた」 米誌『なぜ世界が日本の食パンに夢中なのか?』■ いや、日本が米国を超えたって事はないでしょw
■ イギリスで生まれたものが外国に取って代わられるのは、
ウイスキーバーにも言える事だなぁ。
+18 カナダ ■ そして今では日本がその分野で有名になった。
+2■ お勧め出来る日本のジャズミュージシャンはいますか?
+4 ■ 入り口としてだよね?
それなら上原ひろみがいいと思う。
+15 ■ 技術面はエクセレント。
ただソウルなどの面では個人的に注文もある。
■ そもそもジョン・コルトレーン*以外を聴く目的って?
彼を超えるジャズミュージシャンなんているの?
+3 イタリア (*モダンジャズを代表するサックスプレーヤー。
「My Favorite Things」(「そうだ 京都、行こう。」のあの曲)
などの演奏で知られている)
「日本のジャズへの理解は物凄い」 米ジャズ界の巨匠が旭日小綬章を受章し大反響 ■ まさにそれこそ日本に抜かれた理由かもね。
コルトレーンは米国におけるこのジャンルの頂点だった。
つまりはそこで完成を見ちゃったわけだ。
+2 ■ 日本のどのアーティストを聴くべきなんだろうか?
今はほとんどコルトレーンばかり聴いていて、
日本のジャズにはまだ詳しくないんだ。
イングランド ■ 松本英彦と穐吉敏子を勧めたい。
新しい世代では北川潔トリオ、石若駿、片倉真由子など。
よりモダンなファンキー・タッチを求めるなら、
WONKあたりがいいんじゃないかと思う。
渡辺貞夫、上原ひろみ、松井恵子といった、
有名どころもお忘れなく。
+3 ■ ブルースっぽいものが好きなら、
「カウボーイ・ビバップ」で有名な瀬能隆一郎。
彼の音楽を手に入れるのは難しいけど、
それでも探す価値は間違いなくある。
+2■ 日本には8世紀にわたって禅を感じてきたんだ。
こんな国に勝てるはずがないさ。
+4 (※なおWikipediaの英語版には、
「Japanese jazz」という独立したページがあり、
それによるとジャズライターのウィリアム・マイナー氏は、
日本人ジャズミュージシャンの音楽からは、
禅の美学が感じられると述べている)
■ 日本よりもフランスのジャズの方が上だと思うが。
+2 ■ 日本がそんなにジャズに夢中な国だとは知らなかった。
興味深いな。色々と掘り下げてみるかね。
+1 「今や日本は世界の中心だ」 英高級紙が日本のジャズの人気の高まりを解説■ アニメーションとかの面でも同様に日本に負けてしまったね。
+15 ■ これはあり得ないね。
日本のジャズは間違いなく世界で2番目に優れたシーンで、
それをディスるつもりはないけど、
アメリカに比べたら足下にも及ばないさ。
YouTubeがよ日本のジャズをお勧めするからだろうけど、
そこから早く抜け出さないと。
+2 ■ 実際に日本のジャズの楽曲は最高の芸術だと思う。
+2 ドイツ■ でもそういう現象は理解出来るな。
物事は技術革新の最良の温床で発明されて、
その後最適化された場所に向かうんだろうね。
+2
自分は作業中に基本音楽をかけていますが、
ジャズはピアノ曲を聴くことが圧倒的に多いです。
お勧めはビル・エヴァンス、バド・パウエル、デューク・ジョーダン。
ジャズ以外ならゴールドムンド(キース・ケニフ)も。
特に「Threnody」は美の極致です。
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