2010.02.25 Thu カーリング女子予選敗退とその後
オリンピック カーリング女子結果は予選敗退 本日行われたスウェーデン戦 デンマーク戦共に敗退 3勝6敗で10チーム中8位が最終結果でした。前回のトリノは4勝しているんでそのレベルも超えられない結果に落ち込んでいます。それにしても今日は非常に情けない試合でした。SWD戦もDEN戦も相手に完全にコントロールされ、やりたいようにやられての負けでお話にならない内容でした。やっぱり昨日のスイス戦の敗戦を引きずってしまった結果だと思います。試合後チーム青森の広報の近藤さんから以下の総括がホームページにUPされました。
4年間の集大成で挑んだバンクーバー五輪。
デンマークにも敗退し、3勝6敗の8位。
これが日本代表の最終成績でした。
情けないです......... 恥ずかしい結果に痛烈な怒りを感じてます。
過し慣れたバンクーバーでの五輪。
よく知っているアイスメーカー。
多くの海外遠征で実践を積み、恵まれた職場環境で練習させていただき挑んだ最高の五輪へのシチュエーション。
選手が競技に集中できる環境を作ってきた事が、結果的に甘えに変わりこのような結果になったと思っています。
4年間、築いてきた事は一体何だったのか?
数多く寄せられてる批判。
反論する余地ありません。
チーム・協会関係者でもう一度しっかり話し合っていきたいと思います。
最後に、多額な渡航費をかけて会場までお越しいただいたフ ァンの方、所属会社・スポンサー各社の方々。
早朝から深夜まで取材していただいたマスメディアの方々。
心より厚く御礼申し上げます。
カーリング日本代表 広報
近藤 学 (チーム青森ホームページから転載)
この総括にTwitterでカーリングをつぶやいている人たちから抗議がかなりあがっています。内容はほぼ同じで「あんなに頑張っていたし私たちはカーリングで感動したからここまで彼女たちを責めるのは酷だ」という意見です。たしかに今回のカーリング前半戦の死闘とも言える戦いは多くの人をカーリングに引きつけました。特にイギリス戦ロシア戦では歴史的な好ゲームを展開し勝利したことでオレたちに感動を与えてくれたと思う。だがどうだろう、その後ふがいない試合を繰り返し結果を何も残せないまま予選敗退になってしまった。協会の人やカーリングに関わっている人たちは、長野五輪以来カーリングの普及に努め何とか層を厚くする努力をして来たんだと思う。前回そんな可能性を見せてくれたトリノ大会、カーリング界を引っ張ってきた小野寺さんや林さん本橋さんはマリリンというニックネームをつけられてアイドル的な存在になるまでカーリングの知名度をあげました。そんなカーリング界の状況をみて、多くの人が手弁当で協力して、なんとか世界と戦える実力をつけさせたいと、凄い努力をしてきたと思います。個人の寄付や企業・市町村レベルでの協力で、経験を積ませたり競技環境を整えたり、ある意味希望の星として彼女たちをサポートしてきたんだと思います。その一例がオリンピック会場の製氷するカナダ人を青森に招いて氷を作って貰ったり会場であるバンクーバーで何度も合宿や試合に出場 経験のため費用の掛かるヨーロッパ遠征などチーム強化のため出来ることは何でもやって来たと思う。そんな期待とサポートに後押しされて、彼女たちの実力も上がり、最近の国際大会では、好成績を収める様になってきたのです。今回のバンクーバーオリンピックはある意味それらの集大成で、必ず決勝トーナメントに残ることが彼女たちの使命でもありました。ここで決勝トーナメントまで残れば日本におけるカーリングの普及にどれだけ貢献できたでしょう。サポート側の人たちにはそれだけ大きな意味があった大会だったのです。
ところが、今回の結果はどうでしょう?後半戦はある意味ボロ負けです。資金のないチームばかりで強化費も出せない状況が続いている日本のカーリング界で唯一環境とサポート体制が出来ているチーム青森の肩にどれ程重い責任が乗っていたか理解して貰いたいです。だからこそチーム青森 広報の近藤さんの総括になるわけです。オレは今回ひとつとして手を抜いたプレーをしたと思っていないしまた見ていない、今までにないスリリングなゲームをしてくれたと思っていて、本当に感動したし、多くの人がカーリングに興味を持ってくれた事は本当にありがたいと思っています。最後のデンマーク戦が予選敗退でテレビ中継が無くなっても多くの人が公式ホームページの途中経過を見て応援していてくれるなんて想像もしていませんでした。
だけど、全ては結果で評価されるのが当たり前の世の中。仕事でもスポーツでも「努力しています」なんて理由にならないんです。なぜなら努力するなんてのはイロハのイで当たり前のことだから、カーリング日本代表(チーム青森)が惨敗したことを考えると厳しい事を言われるのはしょうがないと思うし、逆に言われて当然のことだと思うのです。人間ですから否定的なことを言われたら傷つきますよ それと同時に反発もするでしょう でも何をいっても言い訳にしかならない事実 何かを期待されて背負っている人は多かれ少なかれその様なプレッシャーがあるのです。たとえばフィギアスケートの浅田真央さんやゴルフの石川遼くん、期待され結果を求められるプレッシャーの中で結果を出しているからこそ現在の評価に繋がっているんではないでしょうか?もし結果が出せないなら多分話題にも上らないでしょう。だから今回彼女たちが厳しい批判をされてもしょうがないと思うのです。オレの希望としては、その悔しさを次に繋げて貰いたいと本当に思っています。そういう中から這い上がって来た人は本当に強くなっていますよ。批判を受け止めそれをバネにして飛躍して欲しいと思っています。
どうもカーリングチームはオリンピック後の去就はどうするか決めていないとの報道、それだけ今大会に背水の陣でかけていたと思うんで、しょうがないのかもしれませんが、是非現役続行をお願いしたいです。まだ彼女たちにはやり残したことが多すぎると思います。前スキップの小野寺さんがそうだったように色々な個人的な事情があるから勝手なこと言えないかもしれませんが、オレは続行を願っています。そして今回カーリングを見て彼女たちを応援している人たちにわかって欲しいと思うのです、心情的な部分と現実とは分けて考えて貰いたいと そして彼女たちの次を応援しようではありませんか、次回ソチで良い結果が出るように応援しましょう。
追記
何だか多くの人が見てくれているみたいです。広報の近藤さん発言は相当波紋を呼んだみたいです。個人的に近藤さんの発言は、選手と関係者を代表して応援してくれている皆さんへのメッセージと考えています。その後近藤さんが私費を投じてチームをサポートしてきた事がTLに流れ、批判する発言が減ってきた事はうれしい限りです。多分近藤さんはカーリングを凄く愛していて今大会に期待していたのでしょう。しかし結果も出ず後半戦の不甲斐ない敗戦にチームの一員として憤りを感じていたのだと思います、もしかしたら自分たちのやり方が間違っていたから、彼女たちを勝たせることが出来なかったのかもしれないと自分の責任を感じての発言であると確信しています。ただ文章がチョット感情的で言葉として強い意味を持つ「情けない」「怒りを感じる」「甘えがあった」等の言葉を使い、それが選手に対しての言葉のように感じられたので、この様な誤解が生まれたのだと思います。確かに日本代表チームの広報という公的な立場であれば、違った表現や言葉を選ばなければいけないとは思いますが。言葉尻をとらえるのではなく、近藤さんのチーム愛の真意を感じて今後も近藤さんを含めて応援して貰いたいと思っています。一番の応援していたのは近藤さんで、ある意味オレたちの応援団の代表なんだとオレは思っています。
- 関連記事
-
- 冬季オリンピックを終えて (2010/03/01)
- 順位はもうどうでもよくなったフィギュアスケートの戦い (2010/02/27)
- カーリング女子予選敗退とその後 (2010/02/25)
- カーリング女子 Japan vs England (2010/02/20)
Comments
- name
- comment
- : URL
-
#up8qsEfQ Edit 2010.02.27 Sat 18:15
トリノよりニワカさん
ご意見重ねてありがとうございます。ニワカさんのご意見は本当にもっともだと思います。
自分の感情で自分勝手に行動すればこの様な結果になるしオレとしても近藤さんには猛反をしてもらいたいです。
だたオレとしては、この件については分けて考えていて、一つはニワカさんとまったく同じ思い、もう一つはまだまだ歴史もないカーリング界だから、紆余曲折の中で選手も協会も成長していってもらいたいなぁという事です。
近藤さんに同情はあまりしてないけど、彼のカーリングへの熱意は感じるので、今回のように一度の失敗で彼を否定するべきじゃないのかな?と考えてこの様な意見を書いた訳です。そしてありがちだけど絶対に注意しなければいけない事、自分たちのホームページだから自分たちの勝手に色々やってしまうって間違いを近藤さんはしたんだと思ってます。
総括で日本カーリング協会広報って書いたらニワカさんの言っている通り公式見解になるんだから注意しなくちゃいけなかった。
ニワカさんの様な競技を楽しめるファンはかなり増えてきているので広報も今までの様な事では本当に良くないんじゃないかと思っていますよ。
当然彼も今後批判される事になると思いますが、それを通して成長してもらいたいものです。
ニワカさんの思いはJCAカーリング協会のHPにメールフォームがあるので、意見を書いてみたらいかがでしょう。
批判や意見の中からよりよいものが生まれてくると思います。
多分お互い思いは一緒なんで今後もカーリングを応援していきましょう。
- トリノ以来のニワカ : URL 私なら近藤氏の人事評価はマイナスにする
-
#JmhuJxq2 Edit 2010.02.27 Sat 12:32
jukanさんに意見しているわけではなく、近藤氏に対して反感というか違和感を感じている時にこのblogを知り書き込ませていただきました。
jukanさんは軽井沢でカーリングを身近に見ている立場だから近藤氏に同情的なのかもしれませんが、トリノで初めてカーリングをTV観戦してその魅力に惹きつけられ、WCC青森大会でチーム青森だけでなく、海外チーム・選手にも魅了されてしまった西日本在住のいちカーリングファンです。
> 彼の文章はチーム全体に色々問題がある事をわかった上で> 協力してくれた人達に向けてチーム全体として
> 不甲斐ない結果のお詫びであると思います
それはチーム青森公式サイトでするべきことではないし、それをするなら、選手及び関係者と協議の上、覚悟を決めて掲載するべきです。
> 「どうしたんだ」と言いたいのは彼だけじゃなくオレも同じでしたよ
外部の人から批判があっても仕方ないと思います。でも近藤氏って外部の人じゃないですよね。
外野と一緒になって「どうしたんだ」って表明するのは自らの責任回避以外の何ものでもないと思います。
今回の五輪は職場の人員削減と給料カットという不況の影響で応援に行けなかったので、チーム青森への遠征・強化費用の足しにしてもらうため、わずか5万円ほどですがとってあります。
しかし近藤氏がこのまま残るようでは到底寄付するわけにはいかず、公式サイトからメールで近藤氏の処遇について質問することもできず、困っているのが現状です。
時が経過すると気が変わって他に使ってしまいそうで・・・。
休暇が取れればいっそのこと常呂か選手権への旅費にでもするかなあ。 - : URL
-
#up8qsEfQ Edit 2010.02.27 Sat 08:03
わがまま3さん
ご意見ありがとう オレも軽井沢周辺なので、チーム青森がファンから少し距離がある件は感じています。トリノで人気が出て以来ほぼプロフェッショナルチームになった気がします。マネージメント体制も他のカーリングチームと天と地の違いです。オレはそんなチーム青森に立ち向かっているチーム長野を応援しているんですが、何時も羨ましいと思っていましたよ。でも細かい事は置いておいて色々な人にカーリングを広めるために今回結果を出して欲しかったです。おっしゃる通りチームのそんなマネージメントに問題があって広報の総括があったと思いますが、それもいまだ成熟した団体でないカーリング協会の今後の反省点だと思います。オレはだからあえて擁護の立場にたちました。もっともっとファンや選手が増えるように願っています。
トリノ以来ニワカさん
ご意見ありがとう オレも最初に読んだときニワカさんに近い感情を持ちましたよ。しかし文章をよく読むと何となく感じたことがありました。それは、なりふり構わずチームのマネージメントをやって来たんだろうなって事です。本橋さんが人気が出てDVDとか出したのも、強化費用のためで本人の意志じゃないんじゃないかと想像します。お金を捻出するため多くの人に協力して貰って来ている事やチーム青森以外のチームに対する重い責任そんなものが惨敗という結果になって爆発してしまったんだと思ってます。追記にも書きましたが広報としての文章ですから、個人の感想を書くべきじゃなかったと思います。オレは熱い思いが勇み足となってしまったと思ってます。その辺は広報としての立場の重みをもっと勉強して貰わなくてはいけないです。多分そこまで考えていなくて、カーリング&チームに関わっている人に向けて書いたと思いますね(それが問題なんだが)。近藤さんが私財を投じてサポートectは彼が言っている事じゃないですよね。何処かの報道機関が取材したことが流れているんで、彼の怒りとつなげるのはどうかと思います。オレが心配したのはニワカさんの様に思う人が多いんじゃないかって事でした。広報の文章に個人の思いを書けばこうなる事は今回で彼は十分勉強できるでしょう。だだもう一度いいますが、彼の文章はチーム全体に色々問題がある事をわかってうえで協力してくれた人達に向けてチーム全体として不甲斐ない結果のお詫びであると思います。ニワカさんが、そのお詫びに広報としての資質をいわれるのなら問題があるといえますね チームを去れっていうのも意見としては当然のことです。ただ前半あれだけの試合をして後半の実力が全然出せない状況に「どうしたんだ」と言いたいのは彼だけじゃなくオレも同じでしたよ。それを決して「よくやった」と素直に言える結果じゃなかったと思います。ニワカさんが近藤さんに怒りを覚えるように、彼女たちに怒りを感じている人たちもいるって事です。そういう色々な人たちの厳しい意見や批判によって反省してまた改めて強くなって行って欲しいと思います。オレはこれからも頑張っていって貰いたいと、今回は一般の人に少々誤解や曲解があると思い擁護の立場を取りました - わがまま3 : URL
-
#sSHoJftA Edit 2010.02.27 Sat 05:01
日本国内でカーリング場に脚を運び、試合を観戦しておられる熱心なファンは総じて、中国チームに好意的です。なぜか想像できますか。広報の戦略も関係しているのでしょうが、チーム青森は根本的にファンから遠いのです。逆に中国チームの彼女たちは『私たちにっぽん大好き』とばかり、ファンに非常に好意的に接してくれるので自然にそうなったそうです。カーリングファンは続けていても、チーム青森ファンをやめた方も案外多いのです。トリノ五輪後の騒ぎなどで本橋さんが一般人に対人恐怖症になったのかもしれません。でもごく自然に数少ないカーリングファンとふれあうことから始めないと精神的に本当の土壇場で強くなれない気がします。青森県内には普通にカーリングのチームがあり選手がいます。ところがチーム青森とはぽぼすべてにおいて全くの無関係という事実は、残念ながら彼女たちの黒い部分となってしまっています。広報氏にもいいところもあれば悪い部分もあると考えるべきです。
- トリノ以来のニワカ : URL 失格
-
#JmhuJxq2 Edit 2010.02.27 Sat 02:04
広報という立場にありながら、感情的な発言を外部に発することの意味を分かっていないなら、広報失格。
こいつに賭けてみようと決心してその道を選択していながら、その結果が思ったのと違ったからと言って、自分はこれだけ尽くしたのにハーレーも売ったのに、と泣き言を言うのは人として失格。
亡くなった親父に言われた言葉でよく覚えているのは、友だちから借金を申し込まれて受けるなら、貸したと思うな。与えたと思え、返してもらおうと思うな。
正直申し上げて近藤氏には一刻も早くチーム青森から離れ関係を断っていただきたい。
五輪が終わって周囲の関心やサポートが切れた時こそいちファンのサポートが必要だと思い準備している募金を今送金することができないから。
自分の思いどおりにならないからと言って罵詈雑言に近い言葉を背中から投げつける行為は、「俺はこんなに頑張っているのに何故分かってくれない」と言いながらDVやストーカーをしている犯罪者の言い分に等しい。
普通の人間はこう考えるのではないですか?