NZがドッグレース禁止 負傷率高く批判 来年末まで段階的に縮小

NZがドッグレース禁止 負傷率高く批判 来年末まで段階的に縮小
ニュージーランド政府は10日、ドッグレース(グレイハウンドレース)の禁止することを提案した。英ロンドンで2017年撮影。(2024年 ロイター/Stefan Wermuth/File Photo)
[10日 ロイター] - ニュージーランド政府は10日、ドッグレース(グレイハウンドレース)の禁止することを提案した。レース中に負傷する犬の割合が依然きわめて高いためで2026年からの実施を目指す。
グレイハウンドレース業界は動物福祉対策が不十分と批判されており、過去10年間に行われた3回の調査は全て大幅な変更が勧告された。
ピーターズ副首相兼競馬相は声明で「命を落とす犬は減っているが、負傷率はわずかな減少で高止まりしており容認できない水準」と指摘。今後1年8カ月かけて段階的にレースを縮小し、2900匹程度とされるレース犬の新たな受け入れ先探しを支援する委員会を発足したと述べた。
商業グレイハウンドレースを現在も許可されているのは、ニュージーランド、米国、アイルランド、オーストラリア、英国の5カ国のみ。
ニュージーランド競馬業界の規模は13億ニュージーランドドル(7億6000万ドル)で、グレイハウンドレースが閉める割合は8.5%、フルタイムの雇用者数は1000人強となっている。

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