NVIDIAは米国時間8月24日、同社の仮想GPU(vGPU)環境の使用状況を容易に管理、最適化するための監視ツール「GRID Monitoring」をリリースすると発表した。
同社はハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やエンタープライズサーバ、仮想デスクトップシステムへの取り組みを進めてきている。
同社によると、グラフィックスの仮想化を追跡する分析システムであるGRID Monitoringは、26日にリリースする予定の「NVIDIA GRID」の最新バージョンに搭載されるという。
vGPU環境の管理はこれまで、物理インフラの管理に比べるとずっと難しかった。しかしGRID Monitoringにより、vGPUのタイプやパフォーマンス、使用状況を企業全体やクラスタ単位で管理できるようになる。
GRID Monitoringには以下の機能が含まれている。
- 「vGPU Discovery」:サポートされているvGPUのタイプや、生成可能なvGPUタイプ、物理GPU上で現在アクティブになっているvGPUのタイプを照会する機能
- 「vGPU Properties」:vGPUの名前や、サポートされているディスプレイの数、サポートされている最大解像度、フレームバッファのサイズ、現在のライセンス状況といったプロファイルのプロパティを取得する機能
- 「Utilization Reports」:前回の監視サイクル以降に使用された3Dエンジンやフレームバッファ、エンコードエンジン、デコードエンジンの使用状況を、アクティブなvGPUまたは仮想マシンごとに取得する機能
なおGRID Monitoringは、Perfmonや「NVSMI」「GPU-Z」といった既存のネイティブな監視ツールや、VMwareやCitrix Systemsといった企業が提供する仮想化/管理コンソールとともに利用できるほか、カスタムビルドされたアプリケーションから「GRID Management SDK」を介して利用することもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。