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越中八尾駅

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越中八尾駅
駅舎(2020年7月)
えっちゅうやつお
Etchū-Yatsuo
東八尾 (3.7 km)
(4.9 km) 千里
地図
所在地 富山県富山市八尾町福島50
北緯36度35分28.91秒 東経137度8分18.44秒 / 北緯36.5913639度 東経137.1384556度 / 36.5913639; 137.1384556座標: 北緯36度35分28.91秒 東経137度8分18.44秒 / 北緯36.5913639度 東経137.1384556度 / 36.5913639; 137.1384556
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 高山本線
キロ程 208.7km(岐阜起点)
猪谷から19.5 km
電報略号 ツオ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
991人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1927年昭和2年9月1日[1]
備考 業務委託駅
みどりの窓口
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越中八尾駅(えっちゅうやつおえき)は、富山県富山市八尾町福島にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)高山本線である。

概要

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特急ひだ」が全て停車し[2][3]、富山駅 - 当駅間の区間運転普通列車が設定されている[3][4]

毎年9月1日 - 9月3日の「おわら風の盆」開催に合わせて、当駅を発着する臨時列車快速列車含む)が運行される。[3][5]また、コロナ禍前には、当該期間中の始発列車発車前にホームで「見送りおわら」が実施された[6][7]

歴史

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飛越線富山 - 越中八尾間開業を報道する新聞記事。当駅駅舎の写真もある。
聞名寺における飛越線開業祝宴会
当駅開業当時の小話
  • 1910年明治43年)
    • 7月3日鉄道院による路線調査を行っていた下呂温泉滞在中の技師を婦負郡八尾町長西田兵太郎が訪問、飛越線(現・高山本線)建設に際して八尾町に線路を敷設する旨を陳情する[8]
    • 8月27日:飛越鉄道期成婦負同盟会役員はこれを婦負郡古里村長沢まで出迎え、八尾町主催歓迎会を催行し、飛越線の当町通過について協力を要請する[8]
  • 1911年(明治44年)2月:婦負郡の22町村長連署の陳情書を貴族院及び衆議院へ提出[8]
  • 1920年大正9年)1月:飛越鉄道期成婦負同盟会の熱心な誘致運動を受け、政府提出の飛越線予定線路地図が富山より八尾、笹津、猪谷、古川を経て高山に至る路線に改正される[8]
  • 1922年(大正11年)4月11日:改正鉄道法別表第65号において「富山県八尾ヨリ福光ヲ経テ石川県金沢附近ニ至ル鉄道」の敷設が予定され[9]、これに伴い、分岐点として飛越線八尾通過が最適とされる[10]
  • 1923年(大正12年)6月20日:鉄道省において調査審議を行っていた富山 - 八尾間の建設線路が決定する[10]
  • 1927年昭和2年)9月1日鉄道省飛越線当駅 - 富山駅間通時に終着駅として開設。一般運輸営業開始[1][11]。当駅の位置は当初、婦負郡杉原村黒田への建設が予定されていたが、その場合八尾町中心より一里も離れることとなるので、これを憂慮した八尾町長橋爪秀太郎及び助役渡辺常太郎等が小長谷附近への変更を陳情した[8]。その後諸般の事情を調査した結果、当駅は現在地である婦負郡保内村大字福島に開業することとなった[1][8][11]
  • 1929年(昭和4年)10月1日:当駅 - 笹津駅間延伸、途中駅となる[12]
  • 1934年(昭和9年)10月25日線路名称改定。飛越線が高山本線へ編入、同線の駅となる[13]
  • 1956年(昭和31年)6月1日:当駅 - 笹津駅間に東八尾駅新設[14]
  • 1971年(昭和46年)10月1日:営業範囲改正。貨物取扱廃止。旅客手荷物及び小荷物を取扱う駅となる[15]
  • 1974年(昭和49年)10月1日:営業範囲改正。旅客及び荷物を取扱う駅となる[16]
  • 1977年(昭和52年)
  • 1979年(昭和54年)8月28日:欅製駅名標(幅2.2m、縦43cm、厚さ4.5cmのケヤキ製)を掲出する[17]。この駅名標は富山県議会議員の橋爪辰男による揮毫で、彫刻は八尾町の上野勉が担当し、塗師は柴田幸治がこれを務めた[17]
  • 1985年(昭和60年)3月14日:営業範囲改正。荷物扱い廃止[18]
  • 1987年(昭和62年)
  • 1993年平成5年)8月20日:駅西口と東口を結ぶ跨線橋『町道八尾駅東西線』(延長84m)完成[21]
  • 2002年(平成14年)7月23日みどりの窓口開設[22]
  • 時期未定:みどりの窓口営業終了(予定)。終日無人駅化(予定)[23][24]

駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である[2][3]。島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。駅舎は木造駅舎で開業以来のものであり[2]、1925年に七尾駅が移転した後に旧駅舎が移築されたものといわれる[25]

北陸広域鉄道部管理の[26]業務委託駅JR西日本金沢メンテック受託)[2][3][27]みどりの窓口が設置されている[2][3]。かつては売店が存在していたが[2][3]、2015年(平成27年)2月末で撤退した[28]

のりば

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のりば 路線 方向 行先 備考
1 高山本線 下り 富山方面 猪谷方面からの直通
2 上り 猪谷高山方面  
3 下り 富山方面 当駅始発の列車
上り 猪谷・高山方面 一部列車のみ

利用状況

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「富山県統計年鑑」・「富山市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り[29][30]

年度 1日平均
乗車人員
1995年 1,084
1996年 1,081
1997年 1,029
1998年 1,022
1999年 1,029
2000年 1,095
2001年 1,048
2002年 991
2003年 971
2004年 911
2005年 897
2006年 900
2007年 940
2008年 932
2009年 889
2010年 871
2011年 825
2012年 836
2013年 857
2014年 868
2015年 916
2016年 920
2017年 948
2018年 990
2019年 991

駅周辺

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越中八尾駅そばにある自由通路

八尾の市街地。商店などもある。富山方面に一般通行者用の跨線橋がある。

隣の駅

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※特急「ひだ」の隣の停車駅は列車記事を参照。

西日本旅客鉄道(JR西日本)
高山本線
東八尾駅 - 越中八尾駅 - 千里駅

脚注

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  1. ^ a b c 澤井 2016, p. 279.
  2. ^ a b c d e f 澤井 2016, p. 280.
  3. ^ a b c d e f g 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』48号、2013年(平成25年)7月、朝日新聞出版[要ページ番号]
  4. ^ 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅―富山エリア』、2010年(平成22年)9月、講談社[要ページ番号]
  5. ^ 「越中おわら風の盆」期間中における高山線の臨時列車運転などについて』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年8月20日https://www.westjr.co.jp/press/article/2018/08/page_12872.html2022年8月7日閲覧 
  6. ^ “富山)優雅な舞を最後まで 風の盆、始発列車見送る”. 朝日新聞デジタル. (2019年9月5日). オリジナルの2019年9月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190905024717/https://www.asahi.com/articles/ASM9434FCM94PUZB005.html 2022年8月7日閲覧。 
  7. ^ “風の盆また来てね 駅ホームで「見送りおわら」”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2019年9月5日). https://www.hokurikushinkansen-navi.jp/pc/news/article.php?id=NEWS0000021199 2022年8月7日閲覧。 
  8. ^ a b c d e f 続八尾町史編纂委員会編「四.交通・運輸・通信 1.交通・運輸 (3)高山線の開通」『続八尾町史』八尾町役場、1973年10月30日、461-480頁。doi:10.11501/3023789https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3023789/255 
  9. ^ 法律 第37号 鐵道敷設法 別表65」『官報』1922年4月11日、269-271頁。doi:10.11501/2955021https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955021/4 
  10. ^ a b 草卓人編、『鉄道の記憶』、2006年(平成18年)2月、桂書房[要ページ番号]
  11. ^ a b 告示 鐵道省 第183号 飛越線富山越中八尾間鐵道運輸營業開始」『官報』1927年8月25日、663頁。doi:10.11501/2956658https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956658/4 
  12. ^ 告示 鐵道省 第191号 飛越線越中八尾笹津間鐵道運輸營業開始」『官報』1929年9月25日、604頁。doi:10.11501/2957289https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2957289/2 
  13. ^ 昭和9年鉄道省告示第498号(『官報』、1934年(昭和9年)10月19日、内閣印刷局)
  14. ^ 昭和31年日本国有鉄道公示第190号(『官報』、1956年(昭和31年)5月29日、大蔵省印刷局)
  15. ^ 昭和46年日本国有鉄道公示第371号(『官報』、1971年(昭和46年)9月29日、大蔵省印刷局)
  16. ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
  17. ^ a b c d 富山市史編纂委員会編、『富山市史 編年史〈下巻〉』(469頁)、2015年(平成27年)3月20日、富山市
  18. ^ 昭和60年日本国有鉄道公示第181号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
  19. ^ 昭和62年日本国有鉄道公示第210号(『官報』、1987年(昭和62年)2月5日、大蔵省印刷局)
  20. ^ 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』(168頁)、1998年(平成10年)10月、JTB
  21. ^ 富山市史編纂委員会編、『富山市史 編年史〈下巻〉』(464頁)、2015年(平成27年)3月20日、富山市
  22. ^ 富山市史編纂委員会編、『富山市史 編年史〈下巻〉』(471頁)、2015年(平成27年)3月20日、富山市
  23. ^ 「県内9駅無人化 JR西30年度までに 働き手不足・利用者減」『北日本新聞』2020年8月25日、1面。
  24. ^ “県内16駅 無人化 JR西、30年度までに”. 日刊県民福井Web. (2020年8月25日). https://www.chunichi.co.jp/article/109716 2022年8月7日閲覧。 
  25. ^ 原口隆行監修、『日本の駅100選』、2010年(平成22年)4月、主婦の友社[要ページ番号]
  26. ^ データで見るJR西日本2021 鉄道部・地域鉄道部” (PDF). 西日本旅客鉄道. p. 94 (2021年10月). 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月7日閲覧。
  27. ^ 営業エリア - JR西日本金沢メンテック
  28. ^ JR在来線駅売店撤退 来月末”. 読売新聞 (2015年1月20日). 2015年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月7日閲覧。
  29. ^ 統計年鑑 - 富山県
  30. ^ 富山市統計書 - 富山市
  31. ^ 澤井 2016, p. 283.

参考文献

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  • 澤井泰『高山線の全駅乗歩記』文芸社、2016年10月15日。ISBN 978-4-286-16551-6 

関連項目

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外部リンク

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