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愛甲石田駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
愛甲石田駅
北口(2008年7月13日)
あいこういしだ
Aiko-Ishida
OH 34 本厚木 (3.1 km)
(3.7 km) 伊勢原 OH 36
地図
所在地 神奈川県厚木市愛甲一丁目1-1
北緯35度25分3.5秒 東経139度20分38.0秒 / 北緯35.417639度 東経139.343889度 / 35.417639; 139.343889座標: 北緯35度25分3.5秒 東経139度20分38.0秒 / 北緯35.417639度 東経139.343889度 / 35.417639; 139.343889
駅番号 OH35
所属事業者 小田急電鉄
所属路線 小田原線
キロ程 48.5 km(新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[小田急 1]40,799人/日
-2022年-
開業年月日 1927年昭和2年)4月1日
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愛甲石田駅(あいこういしだえき)は、神奈川県厚木市愛甲一丁目にある、小田急電鉄小田原線である。駅番号OH 35

概要

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1980年代初頭頃より厚木市・伊勢原市ベッドタウン化に伴う人口増加が始まり、西部の森の里開発を契機に大学や企業誘致も相まって駅北側の整備が行われ、当駅を拠点としたバス路線が開設されるなど、短期間で著しい変化を遂げた。

ホームのおよそ半分が伊勢原市石田に跨がるが、駅舎が厚木市側にあるために同市の駅となっている。

歴史

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1986年頃の愛甲石田駅。橋上駅舎化工事が始まる直前。

小田原線が開通する際の駅新設予定地は、現在の駅所在地よりも1 km程伊勢原寄りの中郡成瀬村高森(現・伊勢原市高森付近)であった[1]。しかし、地主の反対を受けたことから、当初よりも少し東側の成瀬村石田(国道246号から高森道了尊への道が分かれる付近)へ計画を変更した[1]。ここで愛甲郡南毛利村(現・厚木市愛甲付近)から駅誘致があったため、さらに東側へ計画を変更しようとしたところ、全く石田に鉄道駅がなくなることには石田側が難色を示した[1]。このため、南毛利村と成瀬村の境界付近に駅を設置することとし、駅名も南毛利村愛甲と成瀬村石田の双方の地名を合わせることとなった[1]

年表

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する地上駅橋上駅舎を備える。

駅施設の変遷

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改築前の旧地上駅舎時代は約3分の1前後が伊勢原市石田にかかっていたが、橋上駅舎完成後は一部駅用地のみが同市で、駅施設は厚木市愛甲側に集中した。ホーム延長工事後、再度石田側に一部駅施設がかかる部分が発生した。

のりば

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ホーム 路線 方向 行先[3]
1 OH 小田原線 下り 小田原箱根湯本方面
2 上り 相模大野新宿C 千代田線方面

2011年(平成23年)、隣駅の伊勢原駅と共に行先案内表示器が設置された[4]。さらに、2012年(平成24年)1月 - 8月にかけて、旅客上屋屋根)増設工事を実施した[5]

2017年3月28日、小田急電鉄が高見沢サイバネティックス実証実験に協力するため、当駅で高見沢サイバネティックス製『昇降バー式ホーム柵』の実証実験を2017年夏ごろから開始すると発表された[6]。そして発表からおよそ6か月後の9月24日の初電より稼働となり、2018年3月1日まで実証実験が行われた[7]

利用状況

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近年の乗降人員・乗車人員の推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[* 1][* 2]
年度 1日平均
乗降人員[* 3]
1日平均
乗車人員[* 4]
出典
1972年(昭和47年) [8]6,879
1982年(昭和57年) [9]15,194
1985年(昭和60年) [10]22,297
1989年(平成元年) [11]39,357
1995年(平成07年) 24,637 [神奈川県統計 1]
1998年(平成10年) [12]48,937 24,466 [神奈川県統計 2]
1999年(平成11年) 23,598 [神奈川県統計 3]
2000年(平成12年) 23,513 [神奈川県統計 3]
2001年(平成13年) 47,573 23,760 [神奈川県統計 4]
2002年(平成14年) 48,443 24,201 [神奈川県統計 5]
2003年(平成15年) 44,017 22,001 [神奈川県統計 6]
2004年(平成16年) 44,627 22,590 [神奈川県統計 7]
2005年(平成17年) 45,686 23,084 [神奈川県統計 8]
2006年(平成18年) 46,571 23,525 [神奈川県統計 9]
2007年(平成19年) 47,686 24,058 [神奈川県統計 10]
2008年(平成20年) 49,005 24,687 [神奈川県統計 11]
2009年(平成21年) 48,291 24,275 [神奈川県統計 12]
2010年(平成22年) 47,460 23,856 [神奈川県統計 13]
2011年(平成23年) 47,052 23,655 [神奈川県統計 14]
2012年(平成24年) 48,666 24,487 [神奈川県統計 15]
2013年(平成25年) 50,002 25,136 [神奈川県統計 16]
2014年(平成26年) 49,578 24,898 [神奈川県統計 17]
2015年(平成27年) 51,341 25,775 [神奈川県統計 18]
2016年(平成28年) 52,110 26,168 [神奈川県統計 19]
2017年(平成29年) 53,371 26,796 [神奈川県統計 20]
2018年(平成30年) 54,476 27,346 [神奈川県統計 21]
2019年(令和元年) 54,602 27,403 [神奈川県統計 22]
2020年(令和02年) 34,670
2021年(令和03年) [小田急 2]35,817
2022年(令和04年) [小田急 1]40,799

駅周辺

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1977年頃の当駅上空写真。まだ駅前広場はなかった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成 1988年頃の当駅上空写真。北側にバスターミナルが整備されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
1977年頃の当駅上空写真。まだ駅前広場はなかった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
1988年頃の当駅上空写真。北側にバスターミナルが整備されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

北口側は国道246号に接しているため、ロードサイド店舗が多い。南口側は純粋な住宅地である。

北口

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南口

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バス路線

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愛甲石田駅バスターミナル(2006年4月11日)

1980年(昭和55年)頃までは当駅を始発・終着とする路線バスはなく、国道246号上の「愛甲石田」と新宿側の陸橋を下って小田原厚木道路に向かう道の途中に「駅入口」の2か所のバス停があるのみであった。

その後、高森団地などからの住民の要望により愛甲石田 - 高森団地線が運行開始された。この時の折り返し場は現在・湘和会館が立地する場所であった。その後、国道246号から直接愛甲原住宅へ向かう道路が開通し、高森団地 - 愛甲石田 - 愛甲原住宅間や伊勢原駅 - 高森団地 - 愛甲石田 - 愛甲原住宅間の路線が運行されるようになった。

折返場の制約から愛甲石田を途中停留所とした運行形態であったが、愛甲原住宅から先毛利台へ抜ける道路が開通すると、それまで本厚木駅近くから出発していた日産テクニカルセンターへの送迎バスも当駅近くに折返場[注釈 1]を新設して対応するなど、渋滞の多い本厚木駅への路線に代わる交通手段として、にわかに脚光を浴びるようになった。

このため、橋上駅舎化と同時に北口にバスターミナルの建設が開始され、橋上駅舎の供用開始よりも少し早い1987年10月6日より使用開始した。同時に「愛甲石田」「駅入口」の各停留所の機能はバスターミナルへ統合されることになった。

2010年(平成22年)4月現在、伊勢原駅・平塚駅松蔭大学などへ計14系統が運行されている。なお、高森団地線は同年4月11日を限りで廃止となった。各路線の詳細については、末尾(あ)は神奈川中央交通東・厚木営業所、末尾の(ひ)は神奈川中央交通西・平塚営業所、それ以外の路線は神奈川中央交通西・伊勢原営業所を参照。

2014年3月10日より、愛甲石田駅南口と東成瀬地区を結ぶ東成瀬循環線[13]、2016年9月12日より、歌川地区を結ぶ歌川循環線[14]の運行を開始した。

  • 1番のりば
    • 愛02:あかね台循環、すみだ公園行(ひ)
    • 伊74:東海大学病院経由 伊勢原駅北口行
    • 伊76:粕屋経由 伊勢原駅北口行
  • 2番のりば
    • 愛20:毛利台団地行
    • 平68:横内団地経由 平塚駅行(ひ)
    • 伊80:大田経由 伊勢原駅南口行
  • 3番のりば
    • 愛11:愛甲原住宅経由 七沢病院行
    • 愛12:愛甲原住宅経由 神奈川リハビリ行
    • 愛15:愛甲原住宅・森の里中学校前経由 森の里行
    • 愛24:愛甲原住宅経由 松蓮寺行(あ)
  • 4番のりば
    • 愛16:愛甲郵便局経由 森の里行
    • 愛17:上愛甲・日産先進技術開発センター経由 森の里行
    • 愛18:上愛甲経由 松蔭大学行
    • 愛19:上愛甲経由 日産先進技術開発センター行
    • 愛21:上愛甲・松蔭大学経由 日産先進技術開発センター行
  • 南口のりば
    • 愛30:東成瀬循環 東成瀬・リバティタウン伊勢原経由 愛甲石田駅南口行
    • 愛31:歌川循環 見附島・歌川産業スクエア経由 愛甲石田駅南口行

隣の駅

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小田急電鉄
OH 小田原線
快速急行・急行・通勤準急(平日朝上りのみ)・準急(平日夜下りのみ)・各駅停車
本厚木駅 (OH 34) - 愛甲石田駅 (OH 35) - 伊勢原駅 (OH 36)

脚注

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注釈

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  1. ^ 当時は宮前停留所近くに立地、後に駅から国道246号を厚木方面に少し向かった場所に移転。

出典

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  1. ^ a b c d 大正出版『小田急 車両と駅の60年』p127
  2. ^ 小田急線・箱根登山線・箱根ロープウェイ・箱根海賊船にて 2014年1月から駅ナンバリングを順次導入します! 新宿駅から箱根・芦ノ湖まで通しのナンバリングにより、わかりやすくご利用いただけます』(PDF)(プレスリリース)小田急電鉄 / 箱根登山鉄道、2013年12月24日。オリジナルの2021年5月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210509093516/http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/8052_1284200_.pdf2021年5月9日閲覧 
  3. ^ 愛甲石田駅のご案内 駅立体図”. 小田急電鉄. 2023年6月3日閲覧。
  4. ^ 2010年度の鉄道事業設備投資計画 ②.行先案内表示装置の新設 (PDF) - 小田急電鉄
  5. ^ 2011年度の鉄道事業設備投資計画(2)駅施設改良、サービスの向上 ○ホーム上屋の増設 (PDF) - 小田急電鉄(2011年4月28日閲覧)
  6. ^ 「昇降バー式ホーム柵」実証実験を行います (PDF) (小田急電鉄・高見沢サイバネティックスニュースリリース)2017年4月2日閲覧。
  7. ^ 「昇降バー式ホーム柵」実証実験を開始します (PDF) (小田急電鉄・高見沢サイバネティックスニュースリリース)2017年9月25日閲覧。
  8. ^ 『首都圏沿線ガイド1 小田急線各駅停車』(椿書院・1973年)p21
  9. ^ 『日本の私鉄5 小田急』(保育社・1985年重版)p145
  10. ^ 『小田急 車両と駅の60年』(大正出版・1987年6月1日)p150
  11. ^ 鉄道ピクトリアル』通巻546号「特集・小田急電鉄」(電気車研究会・1991年7月臨時増刊号)p17
  12. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻679号「特集・小田急電鉄」(電気車研究会・1999年12月臨時増刊号)p29
  13. ^ 愛甲石田駅南口バス路線(東成瀬循環)の運行開始について - 2014年2月28日 神奈川中央交通
  14. ^ 愛甲石田駅南口%20-%20歌川産業スクエア%20-%20愛甲石田駅南口系統の新設について(9/12実施) 2016年08月31日 神奈川中央交通
小田急電鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月6日閲覧。
  2. ^ 鉄道部門:駅別乗降人員・輸送人員ほか”. 小田急電鉄. 2023年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月6日閲覧。
小田急電鉄の統計データ
  1. ^ 統計あつぎ - 厚木市
  2. ^ 統計いせはら - 伊勢原市
  3. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  4. ^ 神奈川県県勢要覧
神奈川県県勢要覧
  1. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移- 21ページ
  2. ^ 平成12年 - 223ページ
  3. ^ a b 平成13年 (PDF) - 225ページ
  4. ^ 平成14年 (PDF) - 223ページ
  5. ^ 平成15年 (PDF) - 223ページ
  6. ^ 平成16年 (PDF) - 223ページ
  7. ^ 平成17年 (PDF) - 225ページ
  8. ^ 平成18年 (PDF) - 225ページ
  9. ^ 平成19年 (PDF) - 227ページ
  10. ^ 平成20年 (PDF) - 231ページ
  11. ^ 平成21年 (PDF) - 241ページ
  12. ^ 平成22年 (PDF) - 239ページ
  13. ^ 平成23年 (PDF) - 239ページ
  14. ^ 平成24年 (PDF) - 235ページ
  15. ^ 平成25年 (PDF) - 237ページ
  16. ^ 平成26年 (PDF) - 239ページ
  17. ^ 平成27年 (PDF) - 239ページ
  18. ^ 平成28年 (PDF) - 247ページ
  19. ^ 平成29年 (PDF) - 239ページ
  20. ^ 平成30年 (PDF) - 223ページ
  21. ^ 令和元年 (PDF) - 223ページ
  22. ^ 令和2年 (PDF) - 223ページ

参考文献

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  • 『首都圏沿線ガイド1 小田急線各駅停車』(椿書院・1973年)書籍コード:0026-710192-4820
  • 『日本の私鉄5 小田急』(保育社・1985年重版)ISBN 4586505303
  • 『小田急 車両と駅の60年』(大正出版・吉川文夫編著・1987年6月1日初版)0025-301310-4487

関連項目

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外部リンク

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