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バーガータイム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バーガータイム
ジャンル 固定画面アクション
対応機種 アーケード (AC)
発売元 日本 データイースト
アメリカ合衆国 ミッドウェイ
ヨーロッパ データイースト
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板
(52.00キロバイト
稼働時期 日本 1982101982年10月
アメリカ合衆国 1982111982年11月
ヨーロッパ 1982111982年11月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
デバイス 4方向レバー
1ボタン
システム基板 デコカセットシステム
CPU MOS 6502 (@ 1.5 MHz)
サウンド MOS 6502 (@ 500 kHz)
AY-3-8910A (@ 1.5 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
縦モニター
256×240ピクセル
57.00Hz
パレット16色
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バーガータイム』 (Burgertime) は、1982年データイーストから発売されたアーケードアクションゲームデコカセットシステムを使用。最初に日本国内で発売された本作の題名は『ハンバーガー』であったが、日本国外版では商標問題を避ける目的で『バーガータイム』と改名してリリースしている。以後、バンダイから発売されたLSIゲーム版をはじめ、国内の移植版も含めて作品タイトルは全て現在の題名で統一されている。

日本や北米にて各種ホビーパソコンコンシューマーゲームに移植された他、携帯電話ゲームとして配信された(#他機種版)。

システム

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コックの姿をした主人公のピーターペッパーをレバー操作で移動し、巨大なハンバーガーの具材の上を歩き重みをかけて落下させる固定画面のアクションゲーム[1]。具材(バンズ)をすべて落としてバーガーを全て完成させれば1面クリアとなる。

フィールド内にはピクルス目玉焼きウインナーがピーターペッパーの敵キャラクターとして徘徊しており、ピーターペッパーが敵に触れるとミスになり、あるいは残機がゼロになるとゲームオーバー。ただし、ミスの演出中にも具材は落下し続けるので、それによってクリアが確定すればそのミスは無効化される。対抗手段としてはコショウをまぶしてやり過ごすか、落下するバーガーの具に巻き込んで押し潰す方法がある[2]

具材を落とす際には、下の材料も連鎖的に落下する。また敵が乗っていた場合は、その重量分も落下のエネルギーに利用できる[1]。要するに具材の落とし方ひとつでゲームに戦略性を生み出している。

なお、時間が立つと敵が素早くなることから難易度は高めとなっている[3]

他機種版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
1 ゲームデジタル
バーガータイム
日本 1982年
アメリカ合衆国 1982年
LSIゲーム機 バンダイ 日本 バンダイ
アメリカ合衆国 マテル
内蔵ゲーム -
2 BurgerTime アメリカ合衆国 1982年
Atari 2600
インテレビジョン
マテル マテル ロムカセット MT4518
4549
3 FLバーガータイム 日本 1983年
LSIゲーム機 バンダイ バンダイ 内蔵ゲーム -
4 BurgerTime アメリカ合衆国 1983年
Apple II
Mattel Aquarius
PC booter
マテル マテル フロッピーディスク
4653
5 BurgerTime アメリカ合衆国 1984年
コレコビジョン
コモドール64
TI-99/4A
コレコ
Interceptor Micros
テキサス・インスツルメンツ
コレコ
Interceptor Micros
テキサス・インスツルメンツ
フロッピーディスク 2430

PHM 3233
6 ハンバーガー 日本 1985061985年6月
PC-8001mkIISR
MZ-80K/700/800/1500
X1
電波新聞社 マイコンソフト カセットテープ
クイックディスク
フロッピーディスク
-
7 バーガータイム 日本 1985年11月27日[3]
アメリカ合衆国 1987051987年5月
ファミリーコンピュータ データイースト
酒田SAS
日本 ナムコ[3]
アメリカ合衆国 データイーストUSA
320キロビットロムカセット[4] 日本 NAM-NBT-4500
アメリカ合衆国 NES-BR
8 バーガータイム 日本 1986051986年5月
MSX 電波新聞社 マイコンソフト ロムカセット -
9 バーガータイム 日本 198809231988年9月23日
ディスクシステム データイースト
酒田SAS
データイースト ディスクカード片面 DFC-BGT 書き換え専用
10 バーガータイムデラックス 日本 199102151991年2月15日
アメリカ合衆国 1991031991年3月
ヨーロッパ 1991年
ゲームボーイ データイースト データイースト 512キロビットロムカセット[5] 日本 DMG-GMA
アメリカ合衆国 DMG-GM-USA
ヨーロッパ DMG-GM-NOE
対戦プレイ対応
11 Arcade's Greatest Hits
The Midway Collection 2
アメリカ合衆国 199711301997年11月30日
ヨーロッパ 1998031998年3月
PlayStation ミッドウェイゲームズ アメリカ合衆国 ミッドウェイゲームス
ヨーロッパ GT Interactive
CD-ROM アメリカ合衆国 SLUS-00450
ヨーロッパ SLES-00739
12 Arcade's Greatest Hits
The Midway Collection 2
アメリカ合衆国 1997年
Windows ミッドウェイゲームズ GT Interactive CD-ROM -
13 バーガータイム 日本 2004年
iアプリ ジー・モード ジー・モード ダウンロード - [6]
14 オレたちゲーセン族
バーガータイム
日本 200510272005年10月27日
PlayStation 2 データイースト ハムスター CD-ROM SLPM-62695 アーケード版の移植
15 Data East Arcade Classics アメリカ合衆国 201002192010年2月19日
Wii G1M2 マジェスコ Wii用12センチ光ディスク RVL-R26E-USA アーケード版の移植
16 バーガータイム 日本 201107122011年7月12日
アメリカ合衆国 201212062012年12月6日
Wii デ-タイースト ジー・モード ダウンロード
バーチャルコンソール
- ディスクシステム版の移植 [7][8][9]
17 バーガータイムデラックス 日本 201109142011年9月14日
アメリカ合衆国 201110272011年10月27日
ヨーロッパ 201110272011年10月27日
ニンテンドー3DS デ-タイースト ジー・モード ダウンロード
(バーチャルコンソール)
- ゲームボーイ版の移植 [10][11]
18 8ビットコレクション
データイースト Vol.1
日本 201802282018年2月28日
レトロデュオ英語版
FC互換機
データイースト JNNEX ロムカセット - ファミリーコンピュータ版の移植
19 バーガータイム INT 202007302020年7月30日
PlayStation 4
Nintendo Switch
データイースト ハムスター ダウンロード
(アーケードアーカイブス)
- アーケード版の移植 [12][13]
20 バーガータイム 日本 202103162021年3月16日
Windows データイースト D4エンタープライズ ダウンロード
(プロジェクトEGG)
- ファミリーコンピュータ版の移植 [14][15][16]
21 ゲームボーイ
Nintendo Switch Online
アメリカ合衆国 202303162023年3月16日
日本 202303162023年3月16日
Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード - ゲームボーイ版の移植 [17][18][19][20]
22 G-MODEアーカイブス52
バーガータイム
日本 202311292023年11月29日
Nintendo Switch ジー・モード ジー・モード ダウンロード - フューチャーフォン版の移植 [21][22]
LSIゲーム版
バンダイから発売された。カード型の『LCDゲームデジタル バーガータイム[2]とポータブル型の『FLバーガータイム』の2種が存在する。
ファミリーコンピュータ版
1985年11月27日、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売された。
MSX版
1986年電波新聞社から発売された。
ディスクシステム版
1988年9月23日、データイーストから発売された。2011年7月12日Wiiバーチャルコンソールジー・モードから配信された。
ゲームボーイ版
1991年2月15日、『バーガータイムデラックス』としてデータイーストから発売された。 全24面。対戦モードが存在し、パスワード機能もある。 ゲームボーイ版はステージが増え、4ステージクリアごとにキャラクターの寸劇的なデモ画面が挿入される[1]2009年9月にはナムコよりiPhone / iPod touch版がリリースされている。2011年9月14日より、ニンテンドー3DSバーチャルコンソールで配信されている(ジー・モードによる提供)。また2023年3月16日より『ゲームボーイ Nintendo Switch Online』収録ソフトの一つとして配信開始。
PlayStation 2版
2005年10月27日ハムスターから『オレたちゲーセン族』シリーズの一本として発売された。

スタッフ

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アーケード版

  • 企画:権藤裕二 - 外部のソフトハウスによって制作された[23]

X1版

  • プログラム、アレンジ:迎夢浪漫(中村雅美)

MSX版

ゲームボーイ版

  • ゲーム企画:Y.GONDO
  • プログラム:中村良、M.FUKUMOTO
  • グラフィック:Y.YAMAMOTO、石黒誠一郎
  • サウンド:濱田誠一、山仲清二、三浦タカフミ
  • スペシャル・サンクス:平根康子、えびさわとしゆき

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム4/5stars (AC)[24]
4/5stars (IV)[25]
4/5stars (CV)[26]
4.5/5stars (FC)[27]
ファミ通24/40点 (GB)[28]
NintendoLife8/10stars (Wii)[29]
ファミリーコンピュータMagazine18.48/30点 (GB)[5]
「ゲーム通信簿」評価
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.37 2.78 3.22 3.07 2.91 3.13 18.48
アーケード版
  • ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では「一風かわった濃いゲーム紹介」のページに記載されており、ライターのずるずるは「非常にコミカルで好印象の残ったゲームだ」と肯定的に評価した[30]
ゲームボーイ版

続編

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スーパーバーガータイム
1990年に稼動。アーケードゲーム版のみ。前作との相違点として、2人同時プレイが可能になり、ステージ毎にボスキャラクターが登場する。また、敵の種類や主人公側の敵回避手段も増加している。
バーガータイムパーティー
2019年10月8日に配信開始。Nintendo Switch用のダウンロード専用ソフトで上記のバーガータイムデラックス以来28年ぶりのシリーズ完全新作となった。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b c M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、58ページ
  2. ^ a b コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.43.
  3. ^ a b c マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、7ページ
  4. ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、84頁。 
  5. ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、145頁。 
  6. ^ 北村孝和 (2004年2月4日). “ジー・モード、データイーストのゲーム版権を取得携帯アプリを今夏以降に順次配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2018年12月30日閲覧。
  7. ^ 任天堂、7月のバーチャルコンソール配信タイトルを公開” (日本語). iNSIDE. イード (2011年6月24日). 2020年11月7日閲覧。
  8. ^ Ten-Four (2011年7月11日). “今週発売の新作ゲーム: 『スターフォックス64 3D』『実況パワフルプロ野球2011』『Brink』他” (日本語). Game*Spark. イード. 2020年11月7日閲覧。
  9. ^ BurgerTime (2012) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年12月30日閲覧。
  10. ^ 木原卓/パンチョ(ねこひげ合同会社) (2011年9月7日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年9月第3週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月13日閲覧。
  11. ^ Burger Time Deluxe (2011) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年12月30日閲覧。
  12. ^ 『アケアカ バーガータイム』PS4、Switch向けに7月30日配信。ステージ上に点在する巨大な食材を踏んづけて皿に落とし、おいしいバーガーを作ろう!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2020年7月29日). 2020年7月30日閲覧。
  13. ^ 清真 (2020年7月29日). “PS4/Switch用「アーケードアーカイブス バーガータイム」配信決定” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年7月30日閲覧。
  14. ^ 『バーガータイム(コンシューマー版)』プロジェクトEGGにて配信開始” (日本語). D4エンタープライズ (2021年3月16日). 2021年3月16日閲覧。
  15. ^ 簗島 (2021年3月16日). “「バーガータイム(コンシューマー版)」がプロジェクトEGGで配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2021年3月16日閲覧。
  16. ^ Gamer編集部 (2021年3月16日). “「バーガータイム(コンシューマー版)」がプロジェクトEGGで配信!ピータペッパーを操作して巨大なハンバーガーを完成させよう” (日本語). Gamer. ixll. 2021年3月16日閲覧。
  17. ^ 【3月16日追加】「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Switch Online」追加タイトルが配信開始。”. 任天堂 (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
  18. ^ Nintendo Switch Onlineに『星のカービィ2』、『ゼビウス』、『サイドポケット』、『バーガータイムデラックス』の4タイトルが追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
  19. ^ 畠中健太 (2023年3月16日). “「ゼビウス」や「星のカービィ2」が登場! 「Nintendo Switch Online」4つの追加タイトルを配信開始 ファミコン、スーファミ、ゲームボーイと幅広く追加”. GAME Watch. インプレス. 2023年3月16日閲覧。
  20. ^ Gueed (2023年3月16日). “「星のカービィ2」「ゼビウス」などの4タイトルがファミコン&スーファミ&ゲームボーイ Nintendo Switch Onlineに本日登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年3月16日閲覧。
  21. ^ ばしょう (2023年11月29日). “食材を落としてハンバーガーを作ろう。Switch「G-MODEアーカイブス52 バーガータイム」本日配信開始”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年11月30日閲覧。
  22. ^ Gamer編集部 (2023年11月29日). “食材を落としてハンバーガーを完成させるアクションゲーム「G-MODEアーカイブス52 バーガータイム」が配信開始!”. Gamer. ixll. 2023年11月30日閲覧。
  23. ^ 同社でプログラマーを務めた佐久間晶氏のツイート”. Twitter. 2023年6月17日閲覧。
  24. ^ BurgerTime for Arcade (1982)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  25. ^ BurgerTime for Intellivision (1982)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  26. ^ BurgerTime for ColecoVision (1984)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  27. ^ BurgerTime for NES (1985)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  28. ^ a b バーガータイムデラックス まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年2月11日閲覧。
  29. ^ BurgerTime for Wii (2012)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
  30. ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、148頁、ISBN 9784881994290 
  31. ^ Burger Time ou les Tentations de saint Antoine, or Not Wanting to Say Anything About Mauro Lanza, Gustave Flaubert and Peter Pepper”. journals.openedition.org. journals.openedition.org. 2021年7月9日閲覧。

外部リンク

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