NHK紅白歌合戦
NHK紅白歌合戦(エヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、NHKの存在を意義づける最後の砦。
概要[編集]
前々からNHKの受信料について不満を持つ者は多く、さらにそこにNHK党の活躍もあって、NHKへの批判は年々高まっている。
現代はニュースをネットで読む時代。災害時の緊急情報を伝えるアプリケーションは五万と開発されており、ドラマもサブスクリプションサービスで見るのが主流となった。そうなると、NHKへの批判は自然とNHK不要論に変貌する。
そしてそのNHK不要論の高まりとともに注目を集めているのがNHK紅白歌合戦である。NHK紅白歌合戦は現状、日本最大の歌番組であり、代替となりうるものが存在しない。そのためNHK紅白歌合戦はNHK不要論を食い止める最後の砦となるのである。
NHKが失った存在意義[編集]
ニュース[編集]
NHKはスポンサーを持たないため公平なニュースが期待でき、また取材力も安定して高く誤報やタイムラグの少なさなどに定評があった。しかし最近ではスポンサーなしのメディアはNHK以外にも誕生しており、民放の取材の質も向上してきている。あるいはSNSや動画配信サービスなどで、情報通がテレビでは尺の都合上触れられないような「ニュースの深い部分」について解説したり、テレビよりも早くネットでニュースが流れたりまでするようになった。最早NHKはニュースにおいて最強のメディアではなくなっており、ニュースの為にNHKを見る必要性がなくなった。
災害情報[編集]
NHKは災害情報に関しては他を寄せ付けない圧倒的な信頼度と正確性と速報性があった。緊急時にはどうしてもNHKに頼るしかなかったために、NHKの事を不要と断じる事ができなかった者も多くいた事だろう。しかし最近では防災アプリが数多く開発されており、正確度と速報性に関しては全くNHKに劣らないレベルのものも多数存在する。そして信頼度についても年が経つにつれて自然と向上していくことが期待され、利便性では既にNHKの災害情報放送を遥かに凌ぐ。「災害情報ならNHK」という時代は既に終わってしまっているのである。
ドラマ[編集]
大河ドラマや連続テレビ小説など、NHKはドラマ作品も放送している。こういった作品群は非常に話題性があり、かつ面白いため、多くの人に人気であった。しかし現在ではそれこそ一生かけても見きれないような膨大な数のドラマ作品がサブスクリプションサービスで配信されている。母数が多ければ好みの作品に出会う確率も高くなるため、サブスクリプションサービスはドラマ視聴に最も優れたツールであると言っても過言ではない。NHKのドラマの多くが時代もので若者に刺さりにくい事も鑑みると、NHKのドラマは他サービスに勝てなくなってきていると言う事ができる。
最後の砦[編集]
NHKの存在意義は全て失われたかのように見えるが、最後の砦としてNHK紅白歌合戦が存在する。これが今やNHKの存在を意義づける唯一のものとなっている。
話題性[編集]
NHK紅白歌合戦は最高視聴率が81.4%のモンスター番組だ。当然、話題性は異次元のレベルであり、他の音楽番組や、音楽配信サービスのそれを遥かに上回る。NHK紅白歌合戦ほどの全世代に通じやすい話題というものはそうそうなく、音楽関係で言えば、代替となれるものは見当たらない。
出演者[編集]
NHK紅白歌合戦は出演者が極めて豪華である。多い時は58組もの有名アーティストが集うという規模は他ではあり得ない。また、出演者の層も幅広く、レジェンド演歌歌手から新人アイドルまで様々である。これ程の出演者を集める力は現状NHK紅白歌合戦以外に存在しない。
格[編集]
NHK紅白歌合戦は昭和26年から続く超長寿番組。その歴史から最も格式高い歌番組であると言えよう。多くの歌手がNHK紅白歌合戦への出場を目標にしていたり、歌手のプロフィールで「紅白出場経験有り」と特別に紹介されたりしている事もその格の高さを裏付けている。
陥落[編集]
しかしこの最後の砦も陥落寸前である。幾らNHK紅白歌合戦が優れていようとも、放送されるのは大晦日ただ1日だけだからだ。1年分の受信料を払う事には流石に首肯しかねる者が殆どだろう。
ニュースも災害情報もドラマも(もちろんその他の番組も)すべてNHKで見る必要がなくなり、NHK紅白歌合戦だけがNHKの存在意義となってしまってしまった今、せめてこの最後の砦を陥落から守る為に、受信料を365分の1にして大晦日のみ徴収する制度にするべきだろう。