浅田真央
We are all childish to struggle on the ice, but Mao is dancing the Csárdás with stars in her eyes.
(我々はみな氷の上で子供じみたいざこざを続けているが、マオだけは星を見つめながらチャルダッシュを踊っている。)
〜 浅田真央 について、オスカー・ワイルド
浅田 真央(あさだ まお、1990年9月25日 - )は、日本のフィギュアスケート選手、というのは仮の姿で、弥勒菩薩が「釈迦入滅56億7千万年後」という予定を大幅に繰り上げて、末法の世を救うべく降臨した姿。しかしフィギュアスケートの魅力にまんまとハマってしまい、人類の救済は目下のところ完全に棚上げにされている。「マヤの予言が示す2012年の世界の終末に間に合うように予定を変更した」という有力な説もあるが、本人にはあまり自覚がないようだ。たまにおどけて寄り目をしているように見えるのは千里眼のせいであり、空中に永劫の未来と宇宙の真理を見据えているためである。
人物[編集]
中京大学に在学。名前の真央は、弥勒菩薩であることがバレないように、あえて正反対の存在である魔王ルシファーからとったという説と、弘法大師空海の幼名「眞魚」(まお)にあやかったという説がある。また、単に魔王から取っただけという説もある。釈迦の教えを引き継ぐべき弥勒菩薩にも関わらず、とにかくお肉は大好きで、末法の世にあって、生類への哀れみを説くことは今のところ考えていない。スケートにて消費される莫大なエネルギーを補充するため、毎日三食お肉を食べている。また、浅田真央が立ち寄ったコンビニからブタメンが消えてしまうほどブタメンが好物とされているが、これはトンコツ好きというよりは、「ブタメン」が「Buddha Men」(弥勒大仏、あるいは仏教を愛する人々)と聞こえるからである。なので同様に豚まんも相当好きであると推測される。高橋大輔をして「真央は男子」と言わしめるほど難しいジャンプ構成を組む。実際、バンクーバーオリンピックでは、トリプルアクセルを3回(うち二回はダブルトゥーループとのコンビネーション)成功させたり、演技後半に男子と同じ時間の、鬼のように難しいステップをいれるなど、常軌を逸しているとしか思えない構成でプログラムを演じる。12歳の段階で非公式ながら(国内大会のため)3回転の3連続ジャンプという男子でもできないような離れ業をやってのけた。実績では浅田兄貴と呼ばれてもよさそうなものだが、見た目が兄貴ではないため呼ばれていない。
レゴが大好き[編集]
弥勒菩薩である浅田真央がレゴが好きな理由には諸説あり、一般には「作っては壊し作っては壊しという行為の空しさが、賽の河原の石積みを連想させるからだ」と理解されている。しかし実際には「LEGO」という音感が「Let it go」(すべてをあるがままにし煩うな)に非常に近く、その言葉が釈迦の教えの本質である「諦観の境地」を思い起こさせること。またその正反対に人間界の衆生の本質である「L-EGO」(Lサイズのエゴ)、つまり悟りの境地への最大の障害となる「肥大した自我」とも解釈できるというおかしな矛盾が、えらく気に入ったためであるとするのが正しい[要出典]。
栗落雁が大好き[編集]
試合前にはエネルギー補給に栗落雁を食べている。栗落雁は脂肪分が少なく、すぐに燃焼する炭水化物が多く含まれており、筋肉の損傷を治す蛋白質も豊富なため、激しい運動を行う際の栄養補給としてはきわめて合理的な食品である。菩薩であるがゆえに、長年「お供え物」としても食べ親しんでおり、好みの味覚でもあるようだ。しかし、栗落雁という一般になじみの薄い食品を選んだ最大の理由は「生命を救い、死亡を少なくし、万人を清き水で浄化(淡水化仏)」するためである。このように、日々の生活においても、無意識下においても、仏の信仰を篤く守り、人々の救済に勤しんでいる菩薩様なのである。また、「お供え物」として栗の落雁をお供えする行為には、「離苦願楽(苦ヨリ離レ楽ヲ願フ)」という民衆の思いが込められており、菩薩がこれを頂くことにより、願いが聞き届けられる、という意味が込められている。
隠せなかった印[編集]
浅田真央の耳は、誰でもすぐ気がつくほど非常に特徴的な福耳である。「福耳」といえば七福神の布袋様だが、実は「弥勒菩薩の化身」とされていることはあまり知られていない。この福耳が決定的な証拠となり、「浅田真央=布袋、すなわち弥勒菩薩」であることが明らかになったのである。現在の体型は布袋様とは似ても似つかないものだし、断じて、決して、間違っても「似てほしい」などとは思わないが、布袋様の体型を表わしている人物が、すぐ傍らにいることを忘れてはならない。総合アドバイザーのタラソワである。このことから二人の関係が深いものであることがわかる。
脳内メーカーが明かす真実[編集]
脳内メーカーに「浅田真央」と入力しても、このような友情を重んじる優等生的な結果しか得られない。これはもちろん世間を欺くためのカモフラージュである。多くのファンはここでガッカリしてしまうだろうが、本来、浅田真央は弥勒菩薩なのであるから、浅田真央の本当の脳内を知りたい場合は「弥勒菩薩」と入力しなければならない。そしてその驚くべき結果が→コレだ!
- 誰にも負けないフィギュアスケートへの愛。
- おいしいもの(特に焼肉)をたくさん食べたい。
- 試合が多過ぎるので少し休みたい。
- 演技で失敗しても一晩寝ればすぐ忘れる。
ここまで来て、まだ浅田真央が弥勒菩薩であることが納得できないという人間がいるとは到底思えないが、いたとしたらよっぽどの懐疑論者か、自分が生きている宇宙の存在にすら疑問を呈すような輩にちがいないから、説得はあきらめて先を急ぐことにする。
いつも前向き[編集]
- 「なぜ浅田真央は簡単なサルコウジャンプが苦手で、一番難しいアクセルジャンプが得意なのか?」
この問いは、未解決の難問としてスケート関係者のみならず、多くの数学者、物理学者、歴史家、宗教家、哲学者を悩ませ、その内のごくわずかな人々の人生を狂わせてきたが、答えはズバリ「性格が前向きだから」である。そのことをついに証明した有名な関係式が以下である。
- [math]\displaystyle{ \boldsymbol{E = mc^2} }[/math]
つまり
- 「えらいこっちゃな性格(E)が = 前向き(m)で × しかも“超”(c)をつけた上に 2乗( 2)したぐらい」
なのである。「数式とか苦手なんで急に言われても覚えられない!むきぃいい!」というあれな人は
- 「エアロ(E) = まお(m)ちゃん(c)ニコニコ( 2)」
と覚えるといいだろう。
だもんだから、セカンドループまで前向きに踏み切ってしまい、ジャッジに回転不足をとられるというご愛嬌もよくやってしまう。「6種類のジャンプ中、5種類が後ろ向き」という超ネガティブシンキングなフィギュアスケート競技において「前向きのジャンプはアクセル1種類だけ」というのが、いつも前向きな浅田にとっては非常に頭の痛いところなのである。しかしまあ、なにしろ前向きな浅田真央はこれからも前向きにトリプルアクセルを跳び続けるのだろう。
スケートによる宇宙救済[編集]
- 人間の肉体という軛(くびき)があるとはいえ、何しろ菩薩である。あらゆるスケーティングスキルにおいて他の選手を凌駕する。しかし、いい気になってお得意の4回転−3回転−8回転や、1回転−4回転−10回転−2回転−10回転半−6回転などの大技をやってしまうと、仏教に人類救済の役目を横取りされまいと目を光らせているバチカン勢力に公約違反の前倒し降臨がバレてしまうので、3回転半がやっとという体を装っている。
- 試合中に転んだりするのは、単なる失敗ではなく、その瞬間に宇宙の崩壊をくい止めることにエネルギーの大半を使ってしまったためであり、事情がわかっている仏教関係者は浅田真央が転ぶたびに、宇宙が救われたことに感謝してひたすら念仏を唱える。最近ミスが多いのも、いよいよ時空間連帯が不安定になってきたためであり、宇宙の存続かフィギュアスケーターとしての未来のどちらをとるか真剣に悩んでいるとされる。とにかく浅田真央がノーミスの演技をしたときは宇宙が安定期に入っていると見ていいだろう。
- 実は宇宙を崩壊から救うほどのエネルギーは浅田の身体には収まりきらないため、巨大なエネルギー保存用の仏具を常に身近に置いておく必要がある。その仏具は『諦智般若多羅薩婆訶』(テイチハンニャタラソワカ。俗にタチアナ・タラソワ)と呼ばれている。般若心経が刻まれた本体を隠すため、毛皮をまとった人の形をしていることが多い。運び易い小型の仏具もあり、こちらは『慧波老』(エハロウ。俗にエアロ)と呼ばれている。同様に毛皮をまとった小動物の形をしていることが多い。
宇宙救済エネルギーの確保の問題[編集]
前述のように、浅田の体では宇宙を崩壊から救うだけのエネルギーを単体保存することは非常に難しい。毛皮を来た巨大なロシア女性姿のエネルギー保存用仏具は人目を引きすぎる。犬もかわいいけどうるさい。そこで浅田は、回転によって足りないエネルギーを補う新たな方法の発見に乗り出しつつあるようだ。中京大学に入学したのも、同学には回転宇宙物理力学の権威、室伏広治博士が在籍しているためである。
室伏博士自身も人類を救いにきたヒーローの1人であるため、浅田の要請に快く応え、宇宙遠心力発生装置を使った超伝導磁場の形成、回転宇宙物理力学を応用した時空間連帯の維持の方程式を浅田に説くと予想される。当面の問題は、室伏博士の使用しているハンマー型の宇宙遠心力発生装置を、どのようにして浅田のスケート靴のブレードに組み込むかだ。
月エネルギーとタラソワブローチ[編集]
2008-9シーズンのショートプログラム(SP)『月の光』では、演技開始前に両手を天に掲げ、月エネルギーを吸収。そしてエネルギーが充填された後に、全身から月の儚い光を放ちつつ自然の優美さを演じた。
衣装の胸部中心に飾られた月を象ったブローチは、月エネルギー充填装置であり、ジャンプの際には強力なエネルギーを放出していた。またレイバックスピンやビールマンスピンを行う際には、エネルギーが全身を包むように光輝いたという。ブローチから光が放出され輝く様が写真に捉えられたこともあり大きな話題となったが、この装置の出力をさらに強力にするため、ただでさえ横幅のあるタラソワの写真を加えるという大改造がシーズン中になされていたことを知る者はごくわずかである。また、この改造には千人の名工による千時間の手間がかかり、完成したのは世界選手権終了後であったという。このため、世界選手権では十分な力が発揮できなかったが、国別対抗戦では強力なパワーが発揮された。
この装置は改良が進み、光エネルギーだけでなく音エネルギーもパワーとして利用できるようになったようだ。2009-10シーズンのフリースケーティング(FS)『鐘』では、鐘の音エネルギーが重要なファクターとなっているようだ。「地の底からじわじわ湧き上がってくるような感じを受ける」という言葉が、これを裏付けている。また、ピアノ曲でなくオーケストラを音源として使用する方が、よりエネルギーを高めることになるようだ。エネルギー充填装置が『鐘』の衣装にどのように組み込まれているのかにも注目したい。
『鐘』に込められた想い[編集]
浅田真央が五輪シーズンのFSの曲に『鐘』を選んだことは、仏教関係者および彼女の正体を知っている者たちにとっては別段驚くようなのことではなかった。むしろ彼女の宇宙救済への確固たる意思表明であると受け取り、皆一様に手を合わせたようだ。仏教では鐘は「梵鐘」(ぼんしょう)と呼ばれている。「梵」とはサンスクリット語で「神聖・清浄」を意味するBrahman(ブラフマン)の音訳である。そして偶然か必然か、『鐘』の作者はラフマ-ニノフである。
そのあまりの先見性と斬新さ、難解な曲調ゆえに、低俗な娯楽に毒された凡夫にはいまひとつ評判の上がらないFS『鐘』であるが、これまでのところ、弥勒菩薩が曲目を変える気配はない。つまり弥勒菩薩たる浅田真央は、「フリーの演技で高らかに梵鐘を打ち鳴らし、場を清め人々の心を浄化しようとしている」と考えるのが唯一筋の通った考え方だ。なぜ清める必要があるのかは、各々が自らの荒んだ心の内とその反映たる世の混沌を見れば溜飲も下がるであろう。『鐘』を「暗く重い音調」と感じるのはすなわち自らの心の無明ゆえに他ならず、『鐘』の深淵からの響きこそ弥勒菩薩が衆生の「苦楽を想う恩寵」に他ならないと知るべきなのである。
「三回転半」に込められた想い[編集]
ここまで読んだ人はとっくに、浅田真央が三回転半(トリプルアクセル)にこだわり続ける理由についても察しがついているとは思う…が、万が一ということもあるので、軽く説明しておこう。「三回転半」は「三界転般」(さんがい・てん・はん)と転じることができる。「三界」とは「欲界・色界・無色界」の総称で、我々が輪廻転生を繰り返す、美しくも残酷な世界をいう。「転」は「輪廻転生」、「般」は「般若」つまり「悟りに至る智慧」のことである。釈迦は菩提樹の下で縁起の法を悟り、三界の輪廻から解脱した。浅田真央が「演技の中に三回転半を組み込むこと」にこだわる理由は「縁起の中に三界の輪廻転生からの解脱の智慧(般若)あり」ということを伝えたいからなのである。
真央小噺[編集]
(出囃子の音)
えぇ〜さて、世間は五輪シーズン…てぇよりは、人類という種の凋落シーズン真っ盛り。そんな中にあって弥勒菩薩はエネルギーの大半を人類救済に割くってぇんだから、微力ながらひとつ「うまい噺」でもして景気をつけてあげようってんで、「Mao Lost Her Crown」という舶来ものの小噺でぇございやす。
原文[編集]
Mao Lost Her Crown
- "Why did Mao lose her crown?"
- "Because "the rule" is not her cup of tea."
- "She missed the podium!"
- "Three steps are not enough for her to dance."
- "She lost the world record, too!"
- "A groove is not the way she skates."
- "Don't you think she should study some weak jumps from a primer?"
- "Surely that primer is not that textbook without Triple Axel and Triple Loop?"
- "Anyway, why doesn't she perform an easier program to win?"
- "Well...after all, she is too positive to do backward-jumps."
どこが面白いのかわからないというアレな人のための解説[編集]
- 1・2行目解説
- 「なぜ真央は王冠(世界女王の座)を失ったのですか?」
- 「なぜなら彼女には支配(ルール)が性に合わなかったからです」
- 浅田真央が世界女王の座から落ちた一因には、近年のフィギュアスケートのルール(rule)変更が挙げられる。そして「女王」といえば「支配(rule)する者」である。「The rule is not her cup of tea.」とは「重箱の隅をつつくようなルールも、女王として支配することも、自由を愛する天才には性に合うはずもない」というほどの意味。現在のルール下で不利な戦いを強いられているかつての女王の状況を暗示した表現。
- 3・4行目解説
- 「表彰台にも上がれませんでしたね!」
- 「3つのステップ(段)では彼女には踊り足りないのです」
- 表彰台は左右中央あわせて3段(three steps)しかない。浅田真央の華麗で長いステップ(step)は、女子選手には類を見ないほど高度なものであり、演技の最大の見せ場のひとつになっている。踊る浅田真央としても、観ているこちら側としても3ステップ(three steps)では物足りない。「たった3段の表彰台を逃したところで、最初から彼女のステップに見合うほどのものでもない」というほどの意味。
- 5・6行目解説
- 「(かつて持っていた)世界最高記録(ワールドレコード)まで塗り替えられてしまいましたよ!」
- 「レコードの溝のように決まりきった演技構成は彼女のスケートの目指すところではありません」
- 「groove」とは英語で「レコードの溝」のことである。ほとんど演技構成を変えずに記録(record)だけを更新してくる選手がいる一方で、浅田真央は常に新しいことに挑戦しようとする。記録が他の選手に塗り替えられた話を受け、「元々レコード(record)の溝のように同じ旋律を奏で続けるなど彼女の性分ではないのだ」と返している。
- 7・8行目解説
- 「あなたは彼女が苦手なジャンプを、もう一度入門書から学ぶべきだとは思いませんか?」
- 「まさかその入門書とはトリプルアクセルもトリプルループも載っていない例の教科書のことではないですよね」
- 近年ISU(国際スケート連盟)はジャンプルールの厳格化を行い、その模範ビデオに登場した選手が一部で「教科書ジャンパー(textbook jumper)」と呼ばれている。浅田真央が、現行ルール下でエッジエラーに苦しんでルッツを演技から外したり、難易度が低いサルコウがやや苦手なことを、「入門書(primer)で一から勉強し直したらどうですかね?」と揶揄してくる相手に対して、「あなたがおっしゃる入門書とは、まさかトリプルアクセルもトリプルループも載っていない例の教科書(that textbook)のことではないですよね?」と返す。件の教科書ジャンパーは最高難易度のトリプルアクセルをとうの昔に断念し、中難易度のトリプルループを最近跳べなくなって演技から外した。「みんなそれぞれなのだから、不毛な水掛け論に過ぎない。特定のスケーターをいたずらに模範だと持ち上げる風潮は、個性を潰し競技の衰退を招くだけだ」というほどの意味。
- 9・10行目解説
- 「それはともかくとして、なぜ彼女は勝つためにもっと難易度を下げたプログラム構成にしないのでしょう?」
- 「そうですね…つまるところ、後ろ向きのジャンプ中心に構成するには彼女の性格が前向きすぎるのです」
- 相次ぐトリプルアクセル(アクセルはフィギュアで唯一の前向きジャンプ)の失敗で、「ルッツなど、他の難易度の低い後ろ向きジャンプ(backward-jumps)メインの構成に変えた方がいいのでは」という声が出ているが、浅田真央は耳を貸さない。前のめりに倒れる侍の如し!常に前向き(positive)に正面からぶつかって行く姿がなんとも漢(?)らしい。
江戸前訳[編集]
以上を受けて、最後に「真央ほめ」という落語調のものをどうぞ。可能な人は脳内で志ん生の語り口を再現するように。
真央ほめ
熊さん「ご隠居!ごいんきょーい!」
ご隠居「どうしたんだい熊さん?そんなに慌てて…えぇ?まあ落ち着きなさい」
熊さん「落ち着いてられるかってんだよぉ!ど、どうして真央ちゃんは女王じゃなくなっちまったんだい?」
ご隠居「なんだい、そのことかい。そりゃあ天真爛漫なあの娘にゃ『統治』が性に合わなかったからだろうねぇ」
熊さん「統治?って…あぁルール(rule)ね、女王だから。どうもご隠居はわかりづらくていけねぇや…確かに回転不足とかエッジエラーとかでのびのび滑らせてもらってねぇもんな、こんちきしょう。それはそうと表彰台も逃しちまったって聞きやしたぜ!」
ご隠居「大きな声を出すんじゃあないよ。『スリーステップ』ぐれぇじゃあの娘にゃ踊り足りないのさ」
熊さん「スリーステップって…そうか今度はわかった!表彰台は3段(three steps)しかねぇもんな、うまいもんだねこりゃあ。確かに真央ちゃんのステップはいつまででも観ていてぇ!でも話じゃあワールドレコードまで持ってかれちまいやがったってよ!」
ご隠居「あれぐれぇの天才になるとレコードの針みたいに同じ溝を辿り続けるのにゃ飽きちまうんだろうなぁ」
熊さん「そのレコードじゃねぇんだけども、確かに真央ちゃんに比べてお隣さん、演技構成は蓄音機みたいに代わり映えしねぇや。だけどやっぱりジャンプが武器の真央ちゃんとしては、ルッツとかエテ公…もといサルコウは教本通りに矯正した方がよかないですかい?」
ご隠居「それはトリプルアクセルもトリプルループも載ってねぇような教本通りにってぇ意味かい?」
熊さん「あ、えれぇ、こんちきしょう、いくらうまいことっつってもご隠居、そういう水掛け論にしちゃいけねぇ…へっへっへ。それはともかくとして、調子が上がんねぇってのに、なんだって真央ちゃんもっと手堅いプログラムにしねぇんですかねぇ?」
ご隠居「そうさなぁ…結局んところ…」
熊さん「待った、ご隠居!その先は俺に言わせておくんねぇ」
ご隠居「ほほぉ…お前さんも何かうまいことを閃いたってぇんだな」
熊さん「後ろ向きに跳ぶには、真央ちゃん、ポジティブすぎるんだってね!」
おあとがよろしいようで…
フィギュアのモデルとして[編集]
現在ではフィギュアスケーターとして宇宙にその名を轟かせている浅田だが、それはわずかここ数年の話。同じフィギュアでも、人形立体造形の世界ではすでに千年以上も前からモデルとして活躍していることはあまり知られていない。
- 「フィギュアなら 千年前から 浅田真央」〜運慶と快慶
- 「とてもだが 他人と思えぬ 浅田真央」〜ダライ・ラマ
- 「菩薩さま 違うよばぁちゃん 浅田真央」〜詠み人知らず
- 「お釈迦さま 違うよじぃちゃん 浅田真央」〜詠み人知らず
以上のような有名な川柳がいくつも残っているほど、浅田は歴史上の原型師(俗に仏師とも)たちが制作する数多のフィギュアのモデルになってきた。有名なところでは、京都の広隆寺[1]や奈良の中宮寺[2]の弥勒菩薩半跏思惟像である。また観音菩薩像や阿弥陀如来像の原型師たちやイラストレーター(俗に絵師とも)たちが適切なモデルを見つけられず、弥勒菩薩であるところの浅田をモデルにしたのではないかという有力な説もある[要出典]。仏教に縁のある国の人々の多くが、浅田を見てどこか懐かしく思うのはしごく当たり前で、菩薩像、如来像の多くが直接的にしろ間接的にしろ、浅田をモデルとしているせいであると考えられる。浅田以外に仏像のモデルとなった人物で記憶に新しいのは横綱朝青龍や白鳳や檜山修之であろう。
マオセン[編集]
さらに最近では「浅田真央」で始め「菩薩」で終わったり、「とにかくよく食べる」ということをお題にした、「マオセン」と呼ばれる新しい自由川柳の型まで登場している。いくつか紹介しよう。
- 「浅田真央 子らも愛する 菩薩さま」
- 「浅田真央 笑顔愛らし 菩薩さま」
- 「浅田真央 拝んでにっこり 菩薩さま」
- 「浅田真央 天女の羽衣 身に纏い 気品漂う 氷花の菩薩」
- 「浅田真央 トリプルアクセル 史上初 3回跳んで ギネスに認定」
- 「浅田真央 新たな称号 また一つ 世界が認めた 女王の神業」
- 「浅田真央 焼き肉大好き 菩薩さま」
- 「もぐもぐもぐ 真央ちゃん聞いてる? もぐもぐもぐ」
漫画『ガラスの仮面舞踏会』[編集]
浅田は国民的人気漫画のヒロインのモデルにもなっている。2人の若き天才女優のライバル関係を描いた不朽の名作『ガラスの仮面舞踏会』(ガラスのかめんぶとうかい)である。食欲旺盛でレゴ好きで演技の天才でもある主人公の北島マオ(きたじま・まお)は、境遇こそ違うが浅田がモデルであることは今や誰もが知る事実である。最近ではついに作者もそのことを認めた。
物語の核となる、舞台『鳥降る悪迫る』(とりふるあくせる)の名前を始め、それを演じた女優、海鳥衣都(うみどり・いと)、演出家の太刀川鱈蔵(たちかわ・たらぞう)、演劇仲間の舞綱公子(まいづな・きみこ)、佐志家小圓(さしや・こえん)といった登場人物のネーミングセンスには、現実世界のフィギュアスケートファンも思わず苦笑いしてしまうだろう。「織田信長の末裔」という設定のキャラクターまで出てくるのも漫画ならでは。ただ、マオの最大のライバルであり、作品のもう一人のヒロインである木村優奈(きむら・ゆうな)のモデルが誰なのかは未だに大きな謎であり、作者も頑に口を閉ざしている。また、さすがに漫画なので、マオと優奈を取り巻く状況が、現実世界なら「いくらなんでも…」というような展開になっている。以下がその荒唐無稽なあらすじである。
あらすじ(ネタバレ注意)[編集]
かつて、舞台『鳥降る悪迫る』で主役を演じ伝説的女優となった海鳥衣都は、名古屋で静かな引退後の生活を送っていた。しかしある日、金田(かなだ)芸能の社長令息・馬藤竜(ばとう・りゅう)と演出家で芸達者の大沢部雷安(おおさわべ・らいあん)から、彼女が持っている『鳥降る悪迫る』の上演権を譲るよう迫られる。彼らは演劇界の若きスター、木村優奈の主演で『鳥降る悪迫る』を再演しようと目論んでいたのである。しかし海鳥は、『鳥降る悪迫る』は主役が鳥の精霊なので演じるには類い稀な身体能力が必要であるとして、彼らの要求を突き返す。
海鳥が才能を見いだしたのは、天真爛漫で快活な少女、北島マオだった。マオは母親に「そんなにお肉ばっかり食べないの。レゴは片付けたの?」と嘆かせるほどお肉好きの少女だったが、天性の柔軟性とバネの強さ、底知れぬスタミナ、そして何よりもやたら負けず嫌いという才能を持っていた。そんなマオの、誰でもちょっと見ればわかる能力を海鳥もまた見抜く。マオも次第に演劇の面白さにのめり込んでいき、演劇コンクールで軒並み優勝を飾るようになる。そして『奇跡の天才ミラクルマオ』(このネーミングセンスも漫画ならでは)と呼ばれるまでになるのだった。
一方、海鳥に『鳥降る悪迫る』の上演権譲渡を拒否された大沢部は、優奈をワイヤーで吊るしたりして跳躍力の強化を図るものの、結局は「生まれつきの資質の限界」という現実を受け止め、路線変更することを余儀なくされる。つまり、これ以上運動能力が伸びそうにない優奈には、すでに持っている演劇技術の向上にだけ集中させ、自分はISU国際芝居連盟(International Shibai Union)との太いパイプを十二分に利用し、マオの最大の強みである舞台を跳び回るバネ、ぶっちぎりの体力、男子並みの運動能力を狙い撃ちすることにしたのである。
ロシア帰りの大物演出家、太刀川鱈蔵の指導でさらなる輝きを増したマオだったが、やがて『鳥降る悪迫る』の演技が、大沢部の息のかかった芝居連盟審査員から「純粋な演劇芸術の精神をけがす役柄の解釈違反」と批判されるようになる。最初はそれでもコンクールで優勝してしまうマオだったが、度を越した芝居連盟からのイチャモンと過密な公演スケジュールによる疲れ、手のひらを返したようなマスコミの扱き下ろしに、ついにモチベーションを保つのが困難になってしまう。優奈は優奈で大舞台へのプレッシャーと大沢部の入れ知恵から、つい「リハーサルを “誰とは言わないが” ライバル女優に邪魔された」とマスコミに流しマオを牽制してしまう。優奈は世界演劇コンクールで『忍ぶ塔』と『修羅佐渡』(しゅらさど)の2つの舞台を、かつての名女優たちの演技を自分なりに見事にアレンジしながら演じきる。そして、台詞を忘れる、シーンを丸ごと抜かす、などのミスをしながらも、審査員たちから「どう考えても史上最高の舞台」との何だかとても腑に落ちない評価を受け、精彩を欠いたマオを尻目に念願の優勝を果たすのだった。
マオは敗北を認めながらも、悔しさを噛み締め、次なる目標である万空橋国際演劇コンクールを目指すことになる。何度、ISU国際芝居連盟に「役柄の解釈違反」と言われ、マスコミに「北島マオは木村優奈にずいぶん水をあけられた」と扱き下ろされ、演劇関係者に「難しい舞台に挑戦する時代は終わった」と批判されようとも、保守的な演劇界にあの革命的舞台『鳥降る悪迫る』を、あの躍動感あふれる鳥の精霊を甦らせるのだ、と堅く心に誓って………(絶賛連載中)
主な登場人物[編集]
- 北島 マオ(きたじま・まお)
- 浅田真央がモデルとなった作品の主人公。天真爛漫な性格で天性の演技感の持ち主。生後間もなく医師の手違いで実の両親から引き離される。生まれた当時の名前は安佐珠緒(あさ・たまお)。何度失敗しても守りに入らず常に型破りな舞台演劇に挑戦し続ける姿が読者の共感を呼ぶ。ファンから贈られた大量のレゴの置き場に困った末に、「そうだ!レゴブロックで家を建てれば一石二鳥だ!」と思いつき実行に移すという破天荒な一面も微笑ましい。なぜかご飯を食べているシーンが多く、特に焼き肉をおいしそうに食べるシーンは頻繁に描かれる。作中に登場する架空の人気歌手のayuこと姫川亜弓(ひめかわ・あゆみ)の音楽が大好きで、いつも携帯音楽プレーヤーに入れて聴いている。劇団うみどり所属。
- 木村 優奈(きむら・ゆうな)
- マオと同い年にして最大のライバル。過去の名女優たちの演技を研究し自らの舞台に活かす、スタイル抜群の若手実力派ナンバーワン。たまに天才のマオを疎ましく思い意地悪をしたりするが、本当は誰よりもマオを認めている。歌舞伎からヒントを得たという顔の表情だけで魅せる『顔芸』には定評があり、テレビでカラオケを披露したりするほど歌もうまい。マオとは対照的に子役の頃から演技の幅に変化がないという弱みはあるが、磨き抜かれた完成度でそれを補う努力家。口癖は「マオ…恐ろしい子」。加熱する周囲のライバル報道に疲れ、「マオに作りすぎたカレーとキムチのお好み焼きをあげて、代わりにトウモロコシと飲み物をもらったあの頃に戻りたい…」とボヤく。劇団ハミング所属。
- 海鳥衣都(うみどり・いと)
- 往年の伝説的女優。劇団うみどり主宰。舞台『鳥降る悪迫る』の詳細を知る唯一の人物。マオの才能を見抜き厳しく指導。しばしば冷たく突き放すが、自分が若い頃に着ていた舞台衣装を与えたり、舞台袖から演技中のマオに向かって「飛んで〜!」とつい叫んでしまったりするなど心優しい一面も持っている。
- 馬藤 竜(ばとう・りゅう)
- 金田芸能の辣腕社長秘書(のちに社長)。マオと対立する立場にありながら彼女を深く愛してしまうというジレンマに苦しむ。陰ながらにマオを支え、紫色のレゴブロックばかりを集めては「あなたを見ています あなたのファンより」というメッセージとともに送りつけてくる『紫のレゴの人』でもある。読者からは「というか…これでは、ほとんどストーぴーでは…」との意見も。笑顔がさわやかなイケメン。
- 太刀川鱈蔵(たちかわ・たらぞう)
- ロシア帰りの演出家。元歌舞伎役者という演劇界の異端児。マオの演出を担当する。体重150kgの巨漢で真夏でも毛皮のコートを脱がない。マオを実の娘、後述の夜具殿(やぐでん)を息子の様に可愛がっている。部下の金髪美人、慈・杏奈(じ・あんな)と共にマオを特訓する。
- 大沢部 雷安(おおさわべ・らいあん)
- 優奈の指導者で演出家。ISU国際芝居連盟のコネを利用してマオやミッキー=ティーを潰そうとする。しかし、新章に入って間もなく優奈と手を切った。
- 織田 信成(おだ・のぶなり)
- マオに恋心を抱くハンサムな若手俳優。作中では色々あって「袋小路くん」と呼ばれている。織田信長の子孫という素敵な発想はいったいどこから来たのか。作者のオリジナリティあふれるアイデアに脱帽。
- 舞綱 公子(まいづな・きみこ)
- マオの劇団仲間。男兄弟ばかりの環境で育つ。ボーイッシュで男勝りの性格なため男性の役を演じることが多い。かつては海鳥衣都に見いだされた『鳥降る悪迫る』を主役候補の1人でもあった。マオの良き理解者。
- トレイシー・ホールデン(とれいしー・ほーるでん)
- かつて天才円光、夜具殿、そして「食わねど系演目の王」と言われた外部(げぶ)と対等に演目をこなした日本演劇界きってのエースであったトレイシー。 なぜ登場に時間がかかったかに触れてはいけない。(作者がネーミングと他人物との絡みに悩み、色々構想はあれどなかなか連載に出せなかったという事情がある)かつて美しい食わねど演目や足さばきと演技で多くの読者を魅了し、旧式演劇時代に技術、芸術共になかなか出ないとされる「六段」を出した事がある。残念ながら今程演劇人気が無かったためあまり取り上げられず、しかも上位演技者の円光と夜具殿の勢いが凄まじ過ぎた為に注目されなかったが(そもそも当時は全ての演目をを読者が見られなかった事情がある)、大御所らも認める実力派の俳優。「ガラスの仮面の男」「荒ぶる笛っす」「霊園だ」「川踊り」などは今も読者の間で人気の演目である。演劇祭で今も活躍、マオの姉の安佐珠衣や鷹羽獅大の演技指導の経験もある。今、じわじわと過去の実力が見直されている俳優である。
- アンドレア・ミッキー=ティー(あんどれあ・みっきー・てぃー)
- 女優として初めて男性用演劇『食わねど去る考』を演じた、もう一人の天才若手女優。最近は「紅の虎(くれないのとら)」などを演じ、ますます叙情的になる演技力で読者を湧かせる。ファッションにこだわりがあり、いつもトランク一杯の私服を持ち歩いている。
- 二戸洗 茂呂蔵(にからい・もろぞう)
- 織田信成とミッキー=ティーに梨園の伝統と怖さを教える能楽師。ちなみに、弟子達に伝授する為か能(狂言か?)の台詞を舞台のすぐ側でつぶやく姿が多数目撃されているが、「ややこしや〜ややこしや〜」とでも言っているのか、これが俗に言う「二戸洗の呪文」である。教え子に絶大なパワーを与える。
- 安佐 珠衣(あさ・たまい)
- 生き別れたマオの実の姉。美貌の女優でモデル業などもこなす。再会した後は献身的にマオを支える。
- 縁名 カノン(ゆかりな・かのん)
- 作者が蒼井優に惚れ込み誕生させた、少しだけ蒼井優似のキャラクター。「第三の女優」と呼ばれているが、『鳥降る悪迫る』を通しで演じることができるほどの才能の持ち主。「巻き足」と呼ばれる独特の足さばきで舞台を縦横無尽に舞う。審判から辛口の評価を受けると愛想が悪くなる。
- ろしあに 江戸城(ろしあに・えどじょう)
- 金田芸能に所属するベテラン女優。芸名は名女優、あき竹城にあやかっているらしいのだが、本人がロシアに江戸城をどうしたいのかは、誰も知らない。女優として活躍しているが「男性ではないか」という疑惑があるほど筋骨隆々である。そのパワフルな演技からついたあだ名が「ジョー兄ぃ」である。マオを同業者として暖かく見つめ、一目置いている。
- 秋越 涼季(あきこし・すずき)
- 苦難を乗り越えて復活した超演技派女優。他の追随を許さない表現力の持ち主で、特にタンゴを踊らせると右に出る者はいない。目力がすごい。
- 嘉村 波花(かむら・なみか)
- 新章から登場したキャラクター。マオの妹に当たるような存在。劇団うみどりの「秘蔵っ子」であり、期待の新人。マオより年下だがその演技力は既にマオを凌ぐとも言われている。本人も「マオちゃんみたいになりたい」と、彼女に憧れてやまない。マオ以上に天真爛漫な性格で、現在はマオが通っていた学校と同じ学校に通い、彼女の使っていたブレザーを貰っている。どこかドジっ子で、作中でも最初の立ち位置を間違えたり、はけていく方向を間違えたりすることが多々ある。そのたびに、「波花、どこへ行く!」と、どこからともなくツッコミが入る。そのはちきれんばかりの笑顔で、登場してすぐに非常に多くの読者をファンに引き込んだ。その一方で、ISUをはじめとする多くの権力やメディアの翻弄による苦境をマオ同様に味わうのではないかと心配もされている。
- 矢玉 小町(やだま・こまち)
- マオの幼少期の指導者であり、海鳥衣都の元指導者であり、縁名カノンの元指導者であり、現在は嘉村波花の指導者である、まさに名伯楽と呼ぶにふさわしい「おばちゃん」。劇団うみどりに絶大な影響力を持つ。マオを世界に羽ばたく存在と悟って自分の下から卒業させたが、その後も何かと心配している。
- 志摩 珠緒(しま・たまお)
- 両親がマオのファンで、そのためにマオと同じ名を付けられ、本人もマオに憧れを抱いて劇団うみどりの門を叩き、演劇界入りした。13歳にして「鳥降る悪迫る」や「食わねど問う流布」を演じることができ、次代を担う天才子役と呼ばれている。しかし、歌美良の半人造人間化発覚を契機に国際演劇コンクールに出場できる俳優の年齢下限が引き上げられたため、美良野国際演劇コンクールには出場できないことが明らかになり、その次の国際演劇コンクールを目指すことになった。
その他の登場人物[編集]
- 布流石 円光(ふるいし・えんこう)
- 物語には大きく関わってこないが、誰もが認める史上最高の歌舞伎役者。バレエなどもこなし演劇界にも絶大な影響力を持つ(かつてバレエ界と演劇界が彼の才能を奪い合ったという逸話が残っているが、バレエ界には宇宙人であることがバレていたため、色々と不都合があり演劇界を選んだらしい)。「舞台演劇界の皇帝」あるいは(最近では演劇界でもバレかかっているのか)「宇宙人」と呼ばれている。全盛期には「食わねど問う流布」「鳥降る問う流布」「鳥降る流布」を3連続ノンストップで演じる離れ業を演劇史上初めて完成させた。半ば引退状態だったが、磐玖波国際演劇コンクールに向けて始動。難しい舞台を避け、無難にまとめる演劇界の風潮に喝を入れに戻ってきたとも言われている。どうでもいいことだが、右膝の半月板が半分ない上に、鼻がおっきい。性格は割とお茶目。マオの能力を高く評価しており、彼女にキスをねだったことで、後述のキャンディ・ロロから睨まれることになるが、気にしてない。お付きの天才二胡奏者毛東(まおとん)がいることでも知られる(マオとは偶然の名前の一致である)。また、祖国が同じく読者にも根強い人気のある世界的指揮者カリヤンが彼の演目の演奏指揮に携わる事も多いが、彼の演技のあまりの素晴らしさに指揮棒を放り出し読者と一緒に手拍子をしてしまう事がある。これには読者も納得である。ちなみに読者の間で今も名高い演目「ニンジン好きに捧ぐ」では、油溶性であるビタミンAが多く含まれるニンジンの炎の調理術について表現、日頃から視力を駆使している読者にその重要性についても再認識させている。欠乏すると鳥目になることから、読んで字のごとく実生活で「鳥降る、悪迫る」になる事への警鐘を鳴らすと共に、過剰摂取への危険性も説く。最後のポーズで「とりあえずほどほどに、目をお大事に」という読者への温かなメッセージが込められている。
- 有楽斎 夜具殿 (うらくさい・やぐでん)
- 世界一と言われた「鳥降る悪迫る」、また「食わねど問う流布」他、多彩な演目と演技力で読者達を唸らせた伝説の歌舞伎役者。塩湖国際演劇コンクールではガラスの体を持ちつつも史上最高の演技で金賞(こちらもまさしく「ガラスの仮面舞踏会」であった)その時の演目「憂いの田」は、今でも演劇祭で演じられており読者に大人気である(厳しい寒さの不毛の地にあって植えても植えても実らない稲穂の田における農夫達の苦しみを、夢の中でする落ち穂拾い、収穫出来ずに地団駄を踏む動作である哀しみの足さばきによってよく表していると読者に絶賛された)。マオ&優奈と同じく、今もまだ現役で活躍する「宇宙人」円光とはかつてライバル関係にあったが、現在は共に演劇祭にも参加。円光と夜具殿がマオの秘密の特訓を真似ているところも読者に多数目撃されている。夜具殿自身は演劇祭でマオとペアになる機会も多いが、鱈蔵に師事していた関係でマオの事を妹のように優しく見守る兄的存在。舞台では恐ろしく男前だが、舞台以外での私服のフリーダムさも何かと話題になる(実は舞台衣装を際立たせる為の演出らしい)。名前の「有楽斎」から有名な茶人が連想され、また名前に「殿(トノ)」の文字が入るが、織田家とは遠縁などではなく全く偶然の一致のようである。名前にある「夜具」が何を表すのかは今も不明だ。
- 鷹羽 獅大(たかば・しだい)
- 人気絶頂の若手歌舞伎役者で足さばきの名手。円光がいない間に演劇新世代の旗手として頭角をあらわす。役者生命にかかわる大怪我をしたが、リハビリ中の山ごもりの成果で以前以上の役者となって復活。磐玖波国際演劇コンクールでは果敢に「食わねど」の技に果敢に挑戦しており、その心意気に感動した読者は多い。世界初の「食わねど振り符」を完成させようと日夜歌舞伎の練習にはげむ(なお、「食わねど振り符」は彼の引退後、後輩の馬野 将(うまの・しょう)が引き継ぎ、最終的に完成させた)。歌舞伎の演目だけでなく、プライベートでもころころ変わる個性的な髪型が魅力。演劇界を引退後、しばらくしてから舞踊界へと転身する。
- 小比形 和子(こひかた・かずこ)
- 祖父、両親が有名舞台俳優という、舞台演劇界のサラブレッド。無駄の無い美しい演技を持ち味としており、女性ながらジミヘンが好きという変わり者。円光の演技に心酔しているという噂がある。鷹羽と同様、磐玖波国際演劇コンクールで「食わねど」の技に挑戦して成功させた。マオとは幼馴染で、新章に入ってからは同門になった縁もあり、登場回数が格段に増えた。
- 卯野部 修斗(うのぶ・おさと)
- 小比形和子の指導者で、世界的にも有名な演出家。以前はミッキー=ティーやクワーシー=チャン、縁名かのん、栗伏美枝の指導者としても登場していた。新章に入り、体調を崩していた太刀川氏に代わり、マオの指導者に就任。一見穏やかそうだが、キレるとパイプ椅子を練習場に投げつけるほど怖い。
- 蘭美 恵瑠(らんび・える)
- 宝塚歌劇のトップスター。舞台では特に回転系の技や芸術性に重きを置き、フラメンコの研究に余念がない。猫やシマウマ、何故か動物系の演目も好きなようである。悲願の「打倒円光」を掲げ、磐玖波国際演劇コンクールに乗り込む。上述の様に、馬藤竜とは腹違いの兄弟。王族出身で英国と縁も深いが、自身がその出自を知らないために本当の母国語である英語より仏語のほうが得意。そのため兄弟である竜とは英語と仏語のチャンポンで話し、他の役者達ともそうする事がよくある。恵玲や米谷 沙羅(まいや・さら)などの女優に熱烈すぎるスキンシップをすることがしばしばあり、その様相は「セクハ蘭美(せくはらんび)」と揶揄される。
- 栗伏 美枝(くりふす・みえ)
- 「舞台上のアクトレス」と呼ばれる先輩女優。毎回凝った演出の舞台を演じる。読者からは「『舞台上のアクトレス』って要するに舞台女優のことだろ?」という意見も。作者も「しまった!」と思っていることだろう。
- 佐志家 小圓(さしや・こえん)
- マオが尊敬する落語家。含蓄のある言葉でスランプに陥ったマオをたびたび救う。鳥乃国際演劇コンクールでクワーシー・チャンに金賞を奪われて以来、芸能界をさぼっていたが最近、復帰するらしい(?)
- 駿津 香弥(するつ・かや)
- 鳥乃国際演劇コンクールでチャンに敗れた舞台女優。長く演劇界を牽引してきた天才。心臓病が原因で引退する。ほっぺが赤い。
- 小須賀 瑠璃奈(こすか・るりな)
- 劇団うみどりの稽古場の近所にあるイタリア料理店に勤めるパティシエ。マオが店の前を通る度に「ティラミスおいしいよ!食べるといいよ!」と勧めてくれる。
- キャンディ・ロロ(きゃんでぃ・ろろ)
- 型破りなフランス人女優。マオの演技を一目見て「今夜、彼女はおいしいお肉を食べるに値する」と賞賛しファンになる。ちなみに胸にいつも赤い薔薇...でなく赤いレゴを差し「コンニチハーマオ!」と笑顔でやって来る「赤のレゴの人」。過去に長野国際演劇コンクールなどで「3人の侍」を演じ読者を多いに湧かせ銅賞を取った元祖演技派歌舞伎役者でもある(「見えない刀が見える、見えるわ!恐ろしい...人!」と読者の間で話題に)。演劇祭専用の技である後方宙返りでも知られる。円光がかつて演劇祭で演じた「夜間爆撃」の元祖の役者でもあり、またある時はコンクールなのに演劇祭とも見まごう迫力ある「山伏譲二」を演じ、こちらもまた伝説となっている(女優だが大変男勝りでフェロモンむんむんの演目を多くこなす。また、困った事にすぐ脱ぐので、体調に問題のある読者、小さなお子様やお年寄りの読者の方々は注意が必要だ)。ちなみに、「夜間爆撃」とはきなくさい題名ではあるが(ロロと同国出身、「太陽のお姫様」などで知られるサン天狗シュッペリン原作の小説の続編がこの演目の原作とも噂される)、「実際に爆撃するのは夜だけにしとけよ、兵器など使わず、お前の魂でな!」という、争いの絶えない全世界へ向けてのアンチテーゼを含んだ演目である。まるでロロの平和への祈りの声が聞こえるようだ(聞こえまっしぇ口ん!というあなたは心が少々荒んでいるのだろう。日を改めて確認されたし)ちなみに言っておくが、こちらの演劇祭の模様をまた読み返したい!という読者はお子様達が寝静まった時間帯からをお勧めする。オトナの読者のみに向けられた演目なので、うかつに聞かれてその歌を口ずさませないように。特にサビの部分は注意だ(マジで)。この演目に関してのマオのコメントが聞こえて来ないが、純粋な彼女がこの演目を直視出来るのはあと何年後であろうか、読者も反応が気になるところである(マオとは登場する時代がずれているので、正直胸をなで下ろしている読者は多い事だろう。同時期の役者であったらと想像しただけで冷や汗が出そうである)マオとはベクトルの方向が異なるが、平和への祈りが演目から感じられるのは共通している点だ。
- 母成 駿也(ぼなり・するや)
- ロロと親交のある、そしてロロ以上に型破りな俳優。ロロでさえ両足で着地する後方宙返りを片足で着地する。まだ「食わねど」系の演目が一般的でなかった当時、「食わねど問う流布」「食わねど去る考」という2種類の演目に果敢に挑むが、ついに演じ切ることはできなかった。長野国際演劇コンクールでは、演劇祭以外では禁じられている後方宙返りを披露し、劇場全体を騒然とさせた。
- 無頼漢 十兵衛(ぶらいかん・じゅうべい)
- 太刀川鱈蔵と親交がある大衆演劇の若きスター。自分と同じように難しい舞台に挑戦し続けるマオに共感し応援してくれる。夜具殿に心酔しすぎて同じ演目をこなした事もある。そのチャレンジ精神を評価してやりたくなる若武者。頑に「食わねど」系の技にこだわる「漢」であり、その一字に作者の期待がこめられている。「回転がなくなればよい」「俺の振り符は木乃根だ!」など数々の名言(迷言?)も読者の間ではよく知られる。彼の演出家がお笑い芸人を兼ねている事でも知られ、舞台衣装が奇抜なのも度々読者の間で話題になる。
- 片里名 三和男(かたりな・みとお)
- かつて素晴らしい跳躍力で演劇界を席巻した海鳥衣都を「ゴム毬」と揶揄した評論家。
- 和井須 真育(わいす・まいく)
- 米田芸能に所属していた俳優。まだ「食わねど」系演目と言えば「食わねど問う流布」が広まり始めたばかりで、「食わねど去る考」ですら誰も演じ切る者のいなかった長野国際演劇コンクール直前に、それらよりも難易度がはるかに高く、演じ切れば演劇史上初となるはずであった「食わねど木乃根」に挑み、あと少しで演じ切るところまで迫った(なお、「食わねど木乃根」はその13年後、米田芸能の後輩俳優である室津 武蘭人(むろづ・ぶらんと)が完成させた)。また、後方宙返りにひねりを加えた、自ら「大竜巻」と命名した技も編み出し、演劇祭で披露した。引退後は、米田芸能の才能ある若手俳優が経済的理由で演劇をやめてしまう憂き目には遭わせまいと、「和井須奨学金」を支給する慈善団体、「和井須財団」を設立した。
- アンガスティ・メアリー(あんがすてぃ・めありー)
- 元々は劇団うみどりのお膝元の地生まれであるが、現在は米田芸能所属。その類い稀な力強い演技力で近年マオをおびやかす存在になると言われている注目の若手女優。
- 平 麗知(たいら・れいち)
- 米田芸能に所属する女優。マオより年下の若手女優なのだが、なぜか実年齢の2倍くらいのベテラン女優と思われることが多い。「鳥降る悪迫る」を除く5種類の「鳥降る」系の演目を全て安定して演じることのできる実力派。学業にも力を入れており、磐玖波国際演劇コンクールの会期中に学校に戻って物理の試験を受けるほどである。コンクール終了直後には慶應義塾大学医学部に現役合格。その上、高校在学中にベンチャー企業を立ち上げ、社長に就任までした。さすがに多忙すぎたためか、大学3年次に上がる頃には演劇界から引退し、学業に専念するようになった。
- 来佐 知恵子(らいさ・ちえこ)
- 近年めきめき頭角を現して来た若手女優。女性なのに何故か「黒い、長い、濃い」のイメージが強いが、座位回転などではマオと同じく驚く程にコンパクトになる技を持つ。米田芸能所属。同じ所属の千代弐憂愛に対し若干挑発的な態度を取り話題になる事がある。根はいい奴らしいので読者は暖かく見守る必要がありそうだ。
- 千代弐 憂愛(ちよに・ういあ)
- その美しさと演技で演劇界を湧かせる若手女優の一人。最近は上演後「接吻泣き場」にて熱心な読者からの薔薇の花冠を付けた姿が記憶に新しい。知恵子と同じ米田芸能所属。優奈の深層心理を見抜き、優しく声をかけてやる面もある。洋服のセンスが素晴らしく、女優だが男性芸能衣料雑誌「僕」にもそのうち載るのでは?と噂されている。
- 有楽斎 魅真(うらくさい・みしん)
- 天才円光、そして自分と同名のもうひとりの天才夜具殿(「やぐどの」でなく、やぐでんである)にも演技指導をした大御所演出家。夜具殿は後に魅真の元を去り鱈蔵の門を叩いているが「一度にふたりの女性を愛せないのと同様、ふたりの天才を同時に演技指導出来なかった」とは後日の本人談のようである(まぁ気持ちは分かる)。自身は俳優時代には二人羽織り式演目で太刀川鱈蔵とはライバル関係にあった。「宇宙人」円光の伝説の演劇祭用の演目ともなったロロと同じ「夜間爆撃」なども自ら指導、「どんな格好でも出来るんですね」という伝説の解説までをも生み、その立役者となる(この演目を朝の時間帯に目にした読者も多かったはずだ。何故真っ昼間からこれが演じられたのかは今も謎となっている)また、鳥乃国際演劇コンクールでは「接吻泣き場」にて念願の金賞を取った円光に熱い頬キスを与えていたのが記憶に新しい(その時の円光の表情も読者の間で話題になった...ってあれ、マオは円光の頬を介して魅真と間接キスしてる?これは史上最大のスキャンダルなので読者の心の奥にしまっておこう)。キラッと光るキュートな頭がチャームポイント。
- 加藤 無頼人(かとう・ぶらいにん)
- 「食わねど問う流布」の第一人者で金田芸能所属。馬藤竜、ろしあに江戸城らは部下にあたる。「江戸城を一体どうするつもりなんだ?ネーミングセンスは天才的だが……」と常に部下を心配してやる心優しい上司でもある。上述の魅真と同様「頭がチャームポイント」と時々言われてしまう元大御所俳優だが、転倒しても読者に「あれは振り付けの一部よね?」と思わせる程のずば抜けた演技力を持つ。トレイシーの演出にも関わった事があり、近年の演劇祭ではマオとも顔を合わせている。
- ストイック 来世(すといっく・らいよ)
- 何故か名前が読者の間では伸ばして「らいーよー」と発音されてしまう。元金田芸能所属であったが、現在は劇団「納得せん」を旗揚げ(座長)、アクロバット系俳優業の傍ら異業種格闘家としても活躍(どうもこの名前はリングネームらしい)。かつて上述のロロが役者時代には共に上位争いをした武闘派男優。当時ロロがあまりにも目立ち過ぎた為に「ええっと誰だっけ……」という読者も多いかもしれないが、素晴らしい技術をもつ俳優だったのでぜひ思い出してやって欲しい。ちなみに空手の心得がある(しかも黒帯、ブラックベルトってやつ?)。演技に対してはマオ同様大変ストイックな為か、読者達は彼の演技を見ると「やっぱストイックで得る美っすね!」と言ってしまう。マオの演技とその挑戦への心意気を評価し、現在の守りに入る演技の風潮に警鐘を鳴らしながら今日もリングで闘う。
- 二階堂 瑠璃子(にかいどう・るりこ)
- 以前もマオの演出に関わったことのあるベテラン演出家で、実は有名焼酎メーカーの社長令嬢。多くの舞台俳優達の演出を手がけるため「犬も歩けば瑠璃子演目にあたる」とも言われる程人気の演出家だ。過去に日本の演劇界でもトレイシーやマオの姉の珠衣、栗伏らの演出もした事がある。金田芸能所属。
- 大路 雪乃(おおじ・ゆきの)
- かつての日本演劇界で、その類い稀な演技力と優雅さで読者を湧かせた舞台女優。その動きのあまりの上品さから読者の間で「実は本業は舞妓はんなのでは...?」とも言われた。怪我のせいか惜しまれつつも舞台から遠ざかっていたが、近年は演劇祭にも復帰しているらしい。「皆さん何してはりますのん?演目がもう始まりますえ」と言われたら読者は猛ダッシュして席につくべし。
- クワーシー・チャン(くわーしー・ちゃん)
- 日本神話をモチーフにした名作「因幡の岩戸(いなばのいわと)」のアメノウズメ役で一世を風靡した女優。体の柔軟性が高く、踊りの中でも特に上半身が反り返るポーズは、アマテラスだけでなく、観客をも魅了した。その他にも凜とした役柄に定評があり、「氷美人」と呼ばれていた。鳥乃国際演劇コンクールで金賞を獲得した実力家で、現在は演劇評論家として的確な記事を書いており、密かにマオを応援している。しかしマオにはその正体を明かしておらず、さらにマオと出会うシーンでいつもアイスクリームを食べていることから、マオにはいつもアイスを食べてる変な人としか思われていない。登場シーンでは必ずと行っていい程「あら、クワーシー・チャン」と声を掛けられる。
- レジーナ・如庵・掘戸院(れじーな・じょあん・ほりといん)
- マオの先輩舞台女優で、現在は米田芸能に所属の日系アメリカ人。父が元々劇団うみどりのお膝元出身で「掘戸院」は父の姓である。マオと同じく鋼の精神で数々の苦難を乗り越えて来た過去を持ち、後輩のマオを優しく見守る。 アンサイクロペディアにおけるオスカー・ワイルド同様、読者の間で鱈蔵と並んで「神」と崇められているマオの所属先の大学教授・室伏広治博士直伝の「ハンマー投げ式鳥降る悪迫る」を初めて大舞台の鳥乃国際演劇コンクールで成功させる偉業を果たした。(別名:スロー鳥降る悪迫る、投げられた体が何故かスローモーションで3回転半するという大技。スローと言われる所以は実はここからである)しかしどのようにして自分で自分を放り投げそのまま宙を舞ったのかは今も謎で、室伏博士もこれに関しては頑に口を閉ざしている(国家機密レベルの秘密らしい)。また、ひとり芝居で大変ロマンティックな演目「愛の目盛りMAX求愛(歌:松崎しげる)」も読者の記憶に新しいが、有名司会者で俳優のイカリヤン・チョムスキー(世界的指揮者カリヤンの兄)が晩年にこの芝居に加わっており「彼女はおいっすーと言ったな?」という名台詞を舞台上で残している。イカリヤン自身「あなたの隣に彼がいる」のひとつ後の作品であり、レジーナの演じたこの演目が彼の本当の遺作である。
- 実田・サンデュ(みのるた・さんでゅ)
- 興行先の日本演劇界で活躍した 元大御所歌舞伎役者。 国際演劇コンクールにおいて日本における役者としては史上初の賞を獲得し、トレイシーが出て来る時代まで演劇界を牽引し支えた。実田の父がマオの菩薩系演目とも縁のある天竺(インド)出身。かつて金田芸能にいた絵真・サンデュ(えま・さんでゅ)という若手女優は姪にあたる。マオの各所での低い扱いに対し、最近ライーヨー…ではなくライオン(獅子)のごとく月に向かって吠えたところを読者に目撃されている。彼の「お茶の間風演目解説が好み」という読者も多くいる。
- ハリス・ナボロフスキー(はりす・なぼろほすきー)
- マオにとってこれから「鳥降る悪迫る」以外に重要な技となる「鳥降る木乃根(とりふるルーツ)」や他の技を教える匠のベテラン演出家。その名前からロシア周辺の出身の様な気がするが、正直わからない(今度鱈蔵か円光あたりに聞いて?)。かつての教え子にトレイシー、クワーシー、秋越、また最近読者の間で話題になった金田芸能所属の元役者も教え子という話がある。トレイシーにはかつて鳥降る系の技を「3回回って降りるだけ」と指導。ハリスに実際そう言われると読者の誰もが「あれ?俺だって出来んじゃね!?」と大いに勘違いしそうになるが、ド素人のよいこの皆は軽々しく真似しちゃいけない(足首に体重の数倍ものスゲー加重がかかる事を忘れないでね♪)。ちなみに現役時代には二人羽織り式演目の役者で、ミッキー=ティーも憧れだという慈愛根 倫子(じあね・りんこ)と同じ札幌国際演劇コンクールに出ていたらしい。彼女がホテルの壁に落書きしてコーチに烈火のごとく怒られて落ち込んでいた所を、「(落書きは薬剤で)3回こすって落とすだけ」と慰めてやり、彼のお陰で試合中倫子に笑顔が戻ったというエピソードがある。「修正出来る誤りは笑顔で修正すればいいだけ」という彼女の前向きな演技には世界中の読者が感銘を受けた。彼女が笑顔で演技を続けられたのはこのハリスのお陰なのかも知れない。
- 鋭捕闇・擦長靴下(えどりあん・するたいつ)
- 「北欧の新星」といわれる若手俳優。 繰り出される技がやや不安定に見えるせいかADSLと呼ばれる事があるが、マオと同様に前人未到の「前衛芸術」、誰もやった事がなさそうな演目に「も、もういいよ、もういいから」という程挑戦しており最近の若手役者の中で密かに注目されている。別名:アドリア海の秘宝。ミッキー=ティーが演じた「紅の虎」の舞台がかぶるが(あ、三角形のヤツがない土地のほうね)、元祖アドリア海はあそこでなくもっと北、そう、彼の故郷の前の海なのだ。難しい食わねど系の技にも挑んでおり、スポンサーは愛木屋(あいきや)家具。寒さが厳しい北欧出身なので黄色と青のタイツを時々履いているが、それが擦れて困るらしい(彼の名前はここから来ている)。読者には「円光と同じ宇宙人の匂いがする」と怪しまれていたが、磐玖波国際演劇コンクールで演技中にうっかり宇宙と交信してしまい、ついにその出自がバレてしまった。演出には仲間の宇宙人の皆さん、日本のホラー界の巨匠、鈴木貞子(すずきさだこ)も加わる(「浅草花やしき・ゴーストの館」もスポンサー)。「コンピュータウィルスの恐怖とかオバケとかその他色々表しちゃってんのか?いや違う、もっと違う何かが、何かが….」と、彼の演技中に多くの読者がトランス状態になり、演技の終盤になると何故か一緒に「あああああああああ!」と叫ばずにいられなくなる。ロロの演目を見る際と同じく、体調の心配される読者や小さな子どもやお年寄りの読者は要注意である。
- 安・眠(あん・みん)
- 中国出身で米田芸能所属の若手役者。過去に活躍した中国の役者でクァンシーの先輩でもある超・眠(ちょう・みん)の弟にあたる。実は兄の超は円光らと同等のスゲー技をこなし、あの魅真もベタ褒めしたらしい。演目前半に「食わねど」の技を初めて披露した役者だったし、皆兄貴の方ももっと思い出してやろう(眠気をこらえて、よく頑張った!)。役者としても頑張っているが、舞台用音楽演奏家としても最近デビューを果たし、密かにマオともコラボしているらしい。演技場で密かにマオの演劇を鑑賞したこともあるが、その場で先祖の仙人にでも取り憑かれたのか「あるんじゃのぉ口花束が」と摩訶不思議な台詞を唱えて固まってしまい、マオには気がつかれずスルーされてしまった。しかし彼の演奏を聞くと「何だか安眠出来そう…」と思う読者も多く、「頑張れ、仙人…じゃなくて千両役者になるその日まで」と密かに応援されている。
- 手下 外部(てしも・げぶ)
- 「食わねど去る考」の第一人者で、かつて「食わねど系の王」と呼ばれた元人気俳優。王というよりやんちゃな王子、といった方が似つかわしい可愛らしい笑顔から、ゲー坊と呼ばれ親しまれている。
- 羽生 柚子(はぶ ゆず)
- クワーシー・チャンと同じ縁のある土地に育ち、実はあの羽生善治の娘ではないかと噂されている女流棋士兼舞台女優。三間飛車、三間半飛車、四間飛車などを得意とするが、その柔軟性も素晴らしく父同様オールラウンダーと言えるだろう。シニアに参戦し始めてまだ間もなくスタミナの持続が課題とされる。円光、千代弐、クワーシーやマオなどを先輩俳優としてリスペクトしており、最近は千代弐がプロデュースする舞台衣装を着用している噂もある。あどけない面差しと衣装からは想像もつかない男前の四間飛車を繰り出すので、役者達の間では「恐怖の桃柚子(ももゆず)」と恐れられているらしい(父は少年時代「恐怖の赤ヘル」と恐れられたが、柚子自身も父の影響で野球は広島カープファンである)
- 父と同じくNHK杯では「あの若くてすごい子、誰!?」と世界中から注目を集め、最近のコンクールでは父同様に史上最年少での受賞を果たしている。演技後に「しんどかったー!」と言いながら見せたニコニコスマイルで「実はゴキゲン流か!?」と将棋ファンの間でも注目を集めた。また、「柚子」の学名:Citrus junos、シノニムC. ichangensis x C. reticulata var. austeraに単に文字が入っているから、と上演を決めた「CHANGE」や、名前の「ゆず」とかけて上演した「U2」演目など、本演目以外はダジャレで決めているという話もある。カラオケも得意らしく、ゆずの「栄光の架け橋」が18番だ(幅のある美しい技は、この歌からくるアーチ型をイメージしているらしい)。有名指揮者カリヤンも一緒にカラオケする機会を狙っていると専らの噂だ。
- 優奈と入れ替わるように雷安の演技指導を仰ぐようになってからは演劇界最高の俳優へと成長し、「食わねど流布」の第一人者となったほか、2度の国際演劇コンクールでは連続金賞受賞を果たした。3度目の出場となった北京国際演劇コンクールでは、それまで誰も挑戦だにしたことのなかった、超絶高難度の演目「食わねど悪迫る」に挑み、演じ切るところまではできず、チェン姐さんに敗れ、受賞も逃したものの、その勇姿は世界中の喝采を浴びた。
- チェン姐さん(ちぇんねえさん)
- 柚子にとっての最大のライバルにして、演劇史上最高の俳優。米田芸能所属。中華系であるためか、京劇に基礎を置いた軽い身のこなしに定評があり、演劇界でただ一人、「食わねど悪迫る」を除く5種類の「食わねど」系演目を全て演じることができる。その上、演劇祭ではロロや駿也と同様、後方宙返りも披露する。平昌国際演劇コンクールでは初日の大失敗が響いて受賞を逃すが、北京国際演劇コンクールでは圧倒的な演技を見せ金賞受賞、雪辱を果たした。実家は決して裕福ではなかったが、「和井須奨学金」のおかげで演劇を続けることができた。
- 入山 理人(いりやま・さとり)
- チェン姐さんと入れ替わるようにして米田芸能からデビューした新星。「食わねど系の神」を自称するだけのことはあり、北京国際演劇コンクールでの柚子の演技に感銘を受けて稽古を始めた「食わねど悪迫る」をわずか半年で完成させた。美良野国際演劇コンクールでの活躍が最も見込まれている俳優の1人である。なお、名の「理人」は「さとり」と読むのだが、一発で読めた者は誰一人としておらず、いつも「りにん」と読まれてしまう。
- 下出 恵玲(げで・えれい)
- マオと同い年だが、生まれ月が数ヶ月早かったために鳥乃国際演劇コンクールに出場することができた。鳥乃国際演劇コンクールでは受賞こそならなかったが、チャン、小圓、香弥らと渡り合い、次の磐玖波国際演劇コンクール受賞候補の一人として注目を集めた。しかし、その直後に起きた内紛で稽古場を追われ、米田芸能に移籍。その後は茂呂蔵らの指導の下、演劇界随一の巨乳を活かしてセクシー女優としての地位を確立し、舞網海岸で撮影した写真集も出した。ミッキー=ティーや獅大、そして雷安の演技指導を受けるようになってからは柚子とも親交を結んでいく。アルペンスキーやアイスホッケーにも造詣が深い。
- 徳田・ミシェル・理沙(とくだ・みしぇる・りさ)
- そのキャリアの長さから「女帝」とも呼ばれる、日露ハーフのベテラン女優。長年魅真に演技指導を受けている。子役時代は魅真の稽古場に夜行列車で通った。12歳にして稽古場で「鳥降る悪迫る」を演じ切り、ライバルの阿出 里奈(あで・りな)と共に天才子役と呼ばれた。成人してからは、やはり魅真の指導の下、実力派女優として「鳥降る悪迫る」を演じ続け、「食わねど問う流布」も稽古に取り入れる一方、兄弟子円光やロロの「夜間爆撃」にも匹敵する演劇祭用の演目「毒婦」を完成させるなど、恵玲と同様にセクシー女優としての地位も確立し、「演劇に男性観客を取り戻す」と公言している。
- 江手利 徹子(えてり・てつこ)
- 新進気鋭の若手女流演出家、元舞踊家。劇団三保主宰。美女ではあるが、教え子に対してはもとより、対外的にもめったに笑顔を見せないことから「鉄の女トット」の異名を持つ。なお、そんな彼女でも柚子の前でだけは例外的に満面の笑みを浮かべるようである。自身は舞踊家時代はあまり目立った実績を残していないものの、演出家に転身してからは瞬く間に鱈蔵や魅真に匹敵する名声を得るようになる一方、円光を強くライバル視するようになる。名若手女優を輩出するその辣腕の裏には、稽古場で演目をうまく演じられない教え子をゴミ箱に閉じ込め「ゴミはゴミ箱にいなさい!」と罵詈雑言を浴びせる、演目を失敗した教え子の髪を引っ張り舞台の上を引きずり回す(後述)、教え子の体重を毎日100g単位で管理し厳しい食事制限を課す、公演直前は水もロクに飲ませないなど、度を越して厳しい指導があり、そのため教え子の引退が軒並み極端に早く、「若手女優の使い捨て」と揶揄もされてきた。北京国際演劇コンクールの最中、歌美良を半人造人間化すべく行われてきた数々の薬剤投与が明るみに出ると、彼女も加担しているのではないかと疑惑を持たれるようになり、さらに以前から指摘されていた前近代的な超スパルタ指導の事実と相まって、「児童虐待にあたるのではないか」と問題視されるようになる。
- 卯崎・ジェーニャ・月乃(うさき・じぇーにゃ・つきの)
- ロシアからの帰国子女。マオに憧れて演劇界に入り、劇団三保に入団するが、後に金田芸能に移籍し雷安の指導を受ける。柚子を姉のように慕う新進気鋭の女優。意外に男前の、力強い演技に定評がある。アニメ大好き。しかし見る者全てを虜にするその笑顔の裏には、稽古場で演目を失敗するたびに江手利に髪を引っ張られ、舞台の上を引きずり回された、子役時代の壮絶な体験がある。平昌国際演劇コンクール銀賞受賞。
- 常盤座 有菜(ときわざ・ありな)
- ジェーニャ同様、マオに憧れて演劇界入りし、劇団三保に入団し江手利に演技指導を受ける。ジェーニャのライバル。隙あらば柚子と手を繋ぎたがる。日課は愛犬ビクターのお散歩。平昌国際演劇コンクール金賞受賞。
- 「シェル」箱輪 杏奈(「しぇる」はこわ・あんな)
- やはりマオに憧れて演劇界入りした最新鋭女優。東京大学教授の娘。ジェーニャや有菜と同様、子役時代から劇団三保にて江手利に演技指導を受ける。芸名の前の「シェル」は、二枚貝からヴィーナスが誕生した瞬間を思わせる出で立ちから、ファンがつけたものである。「鳥降る悪迫る」こそ演じないものの、男性俳優にも難しいとされる「食わねど振り符」「食わねど木乃根」を演じることができる。北京国際演劇コンクールでは金賞を受賞した。
- 都留・宗和子・アレクサンドラ(つる・そわこ・あれくさんどら)
- 杏奈のライバル。江手利の他、円光にも演技指導を受ける。ラプンツェルを思わせる可憐な出で立ちとは裏腹に、漁師に男手一つで育てられたため性格は男勝りで、筋肉質な体を持ち、女優としては演劇史上初めて「食わねど問う流布」「食わねど振り符」「食わねど木乃根」を演じ切り、これに「食わねど去る考」を加えた4種類の「食わねど」系演目を演じることができる、「食わねど系の女王」。「食わねど流布」も稽古には取り入れている。理沙と同様の日露ハーフということになっているが、実はロシアがソユーズで持ち帰った宇宙人で、赤ん坊だった彼女を乗せた宇宙船が日本の領海である色丹沖を漂流していたところ、近辺の海域で漁をしていた根室の漁師・都留 宗夫(つる・むねお)が偶然発見し、引き取って育てた。ジェーニャや有菜とは異なり、柚子よりはチェン姐さんに興味があるらしい。北京国際演劇コンクールでは2日目に4種類の「食わねど」系演目を演じきったが、初日に苦手とする「鳥降る悪迫る」を無理に演じようとして失敗したことが仇となり、総合では杏奈に次ぐ銀賞という、本人にとっては不本意な結果に終わった。
- 割江 歌美良(わりえ・かみら)
- 杏奈のライバル。童顔と長い手足、モデル並みのスタイルを武器に演劇界入りし、劇団三保にて江手利に演技指導を受ける。「鳥降る悪迫る」「食わねど問う流布」「食わねど去る考」を演じることができ、女優として演劇史上最高の演技力を誇り、他の女優は絶対に敵わないと思われたことから「絶望」と呼ばれた。実は最新の薬学の粋を集めて作り上げられた半人造人間で、北京国際演劇コンクールの最中にそれが明るみに出て、各方面から厳しい追及を受ける中、本番2日目には彼女本来の演技ができずに受賞を逃した。
弥勒菩薩のありがたいお言葉集[編集]
- 好きな食べ物について
- 質問「何がお好きなんですか?」
- 真央「焼肉です」
- 質問「(量はたくさん)食べる方なんですか?」
- 真央「はい、食べる方の焼肉です」
- スケートについて
- 質問「(スケートをする上で)怖いものとかありますか?」
- 真央「オバケです」
- ジャンプについて
- 質問「あの凄いジャンプはどうやったら跳べるんですか?」
- 真央「よいしょ!って跳びます」
- 伊藤ハム“朝食を食べよう”CMの会見にて
- 質問「今朝は何を食べてきましたか?」
- 真央「ホットケーキです」
- 質問「…………」
- 真央「あ、ハムも食べました!」
- TOKIOの国分太一に
- 真央「長瀬(智也)くんに会ったことありますか?」
- アメリカでのスケート環境について聞かれて
- 真央「アイ・ライク・ショッピングモール」
- 2006NHK杯にて
- 真央「頑張って頑張ります!」
- 2008世界選手権直前に足首を捻挫、『全治2週間』の診断も1週間で練習再開
- 真央「自分の足は頑丈でした」
- 姉の舞による2009-10GPシリーズでの不調に関するインタビューにて
- (注:直前までは完全に試合のことを話している)
- 舞「フランスはどうだった?」
- 真央「クロワッサンがすごくおいしかった」
- 全日本選手権で4連覇、その後の五輪代表発表会にてコメントを求められ
- アナウンサー「それでは、浅田選手」
- 真央「皆さんこんばんは、浅田真央です」
- 日本テレビ『天才!志村どうぶつ園』でぺンギンを見て
- 真央「トリみたい!」
- 相葉「ぺンギンは……トリだよね?」
- 真央「トリっスか!?」
- 真央「(空を)飛ベるんですかね?」
- 相葉「飛べないよ」
- フジテレビ『逃走中』逃走者の確保情報が入り
- 真央「もうひとり中学生さん、確保」
- スタッフ「もう中学生」
- 真央「ごめんなさい(笑)」
- 「2010年THE ICE」のおもてなしタイム
- (お抹茶を一口飲んで)
- 真央「あ、お茶みたい」
- テロップ「お茶です」
- 真央「濃いお茶みたい」
- 2013年、昨年度までより早いアメリカ現地練習入りの真意について問われて。
- 真央「もう…子供の身体ではないので…」