天然
天然(てんねん)とは、人工や養殖の対極に位置づけられるものであり、自然界での状態変化ないし化学変化で自動的に生じたもののことをいう。
天然の概念[編集]
「天然」と「人工」の差は、基本的に人間が手を加えたか否かの差である。人間も自然界における進化で生まれたことを考えれば、この線引きはいささか無理があるのではないかという意見も存在するが、人間には他の生物とは違って「自分達が手を加えることは汚らわしいことだ」と、自然に対して自虐感を抱くことがあるという「マゾ効果」の研究成果が昨今になって発表されているため、その思想に基づいて「人間の活動によるもの」と「それ以外の物理・化学現象」の区分をしたと看做すのが妥当であるといえる。
天然教[編集]
食物等、日常で人間が用いているものに関しては、「人工のものは汚らわしく、天然こそ正当だ」とする天然教が、日本を含む世界各国の一部の人々の間で信仰されている。日本では「美味しんぼ」、「買ってはいけない」の関係者が熱心に布教を行っている。
彼らの説く所によれば、「味の素」に代表される人工調味料・甘味料・着色料はたとえ自然の物質(味の素は小麦粉→サトウキビ)を原料としていようとも、人間が加工した段階で人体へ害を及ぼすものとなるため、用いてはならないとの事である。
しかしそれならば、調理という活動自体が人類固有の加工活動であり、人間も動物と同様に食物を生のまま食うのが正しいのではないか、と反論が出されたことがあるため、昨今では「人間が工業的加工を行ったものは用いてはならない」と主張を変化させている。
それに基づけば、豆腐は大豆ににがりという人工添加物を加えたもの、こんにゃくはこんにゃく芋に水酸化ナトリウムという人工添加物を加えたもの、日本酒やビールは人間の工業的加工によってアルコールを造りだした物であるため、それぞれ口にしてはいけないということになる。
一方、天然のものは安全であって決して人間が手を加えてはならないとされるため、フグの肝臓は養殖のものよりも天然のものの方が安全であり、砂糖の数十倍の甘さを持つ人工甘味料を少し加えたものよりも、大量の砂糖を加えた飲料の方がまだ安全との事である。腐敗したりカビが生えたりした食品はとても良い。
詳しくは天然由来成分も参照のこと。
別の天然教[編集]
天然教は物質を対象にしたもののみならず、人間そのものを対象にしたものも存在する。こちらに関しては上の天然教と区分のため、天然人物教と呼ぶこともある。
これは意識的に自らのキャラを形成しているアイドルではなく、素のままで人々を惹きつける特別な才能を有した人を神と位置づけ、崇めたてる宗教であり、昨今はテレビの他にもインターネットなど様々なメディアが普及したため、それらを通じて広く布教がなされている。
天然人物教徒がほぼ共通して神と位置づけているのは、以下のような人物である。
三次元[編集]
- 長嶋茂雄
- 中畑清
- 新庄剛
- 茅原実里
- 福原香織
- 今野宏美
- 花澤香菜
- 柚木涼香
- ジミー大西(人類の進化過程に登場する、初めて「天然」と称された類人猿)
- 板尾創路
- 陣内智則
- あ〜ちゃん
- 中村玉緒
- 天野浩成
- はいだしょうこ