出典: へっぽこ実験ウィキ『八百科事典(アンサイクロペディア)』
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(うわさ)とは、あらゆる悪口を急速に広める魔法のツールである。

非常に悪質なものが多く、数々の社会問題を引き起こしてきた。

伝播性能が極めて高いのが特徴。

人の噂は倍になる[編集]

噂には非常に恐ろしい性質がある。 それは、自ら「倍」になるというものである。

これは質量保存の法則を無視しており、科学的には考えられない性質だ。しかしれっきとした事実であり、受容するほかない。

指数関数的速度、というか指数関数そのものの速度で噂は膨張していく。そこにインターネットSNSの力も合わさるため、噂の広まりは光と同じくらい速い。

ある計算結果によると、最短30分で全世界が噂で満ちることになるという。

さらに厄介なのは、倍になるのは量だけでないということだ。質、つまり悪評も2倍3倍に誇張される。これは恐ろしいことだ。

不意にくしゃみをしてしまった時を想像して貰いたい。噂の能力によって30分後には「あなたが殺人ウイルスを大気中に拡散!コロナウイルスの発生源はコイツだった!」となってしまう。噂の凶暴性が分かるだろう。

可燃性[編集]

噂は可燃性のガスのようなものである、というのが学会での最新の見解である。

その可燃性は他を寄せ付けないほど強力であり、酸素がなくても、氷点下でも、昨日も明日も100年後も燃えることができる、というか望まなくても勝手に燃えてしまう。

世間ではこれを「炎上」とよぶ。さらに程度が酷く、丸焦げの場合には「大炎上」と言ったりもする。

この極めて高い可燃性を利用した商売も確立されており、それには「炎上商法」という名前がついている。まあファイヤーダンスみたいなものだ。

噂の可燃性による被害は多数報告されているが、噂による被害はなにも炎上だけではないため、詳しくは次項で解説する。

被害[編集]

噂の被害は全世界人間が一度は遭っているだろう。有名人ともなれば毎秒100回ほど被害に遭っている。

炎上被害[編集]

事実無根のデマであっても、燃えてしまう。これが噂の魔力だ。

人間は悲しいことに噂が大好きだ。自分が被害に遭うと塞ぎ込んだり、命を投げ出したくなったりするくせに、人の噂は積極的に焚きつけるのが性である。会う人会う人に噂を語り(もちろん2倍3倍に盛ったもの)、ネットもフル活用し拡散していく。教わった人もどんどん広める。爆発的に、かつ大袈裟に、しかもまるで事実かのように、常識かのように、有罪判決が下ったかのように、デマは布教されていく。

こうなってしまっては取り返しがつかない。被害者は燃え盛る自分にただ茫然と絶望する他に道はない。

そして社会から淘汰されてゆくのだ。

精神被害[編集]

噂をされるというのはこの世でもっとも辛く、苦しく、虚しいことだ。一生懸命否定したところで、さらにネタにされるだけである。 よって残念だが、傍観しかできない。そして全員から笑い者にされ、除け者にされることになる。

無事に被害者の精神は蝕まれていき、腐り果て、感情を失うことだろう。こうなってしまえば、もうどうしようもない。ただの有機物の塊と化してしまう。脳死に等しい。

しかも噂の証拠を集めるのは困難であり、加害者を特定できない。被害者家族の悲痛な思いのゆく先などない。

信頼被害/金銭被害[編集]

噂の無実が証明されたところで、負のイメージは残るし、疑惑も残る。極めて残留性が高いのだ。

企業の場合、株価も売り上げも顧客も噂によって失うことになる。しかも帰ってくることはない。

個人の場合も「なんか嫌」という感情を抱かれ、信頼も仕事も失う。

そして、滅びてゆく。

混乱[編集]

テロ組織が東京駅に殺戮用のサリンを大量に用意していた事が判明!!!

という噂が流れたとしよう。世間は大混乱である。「テロ組織」を「政府」に変えれば暴動が起きるのは確実だし「○○」に変えれば差別の原因となるだろう。

死者が出ることは確実だ。「アメリカ」などに変えたならば外交問題である。戦争は確実だ。

噂は世論を魅了し、錯乱し、世界を破壊する。

噂を流す[編集]

噂を流してはいけない。法律で規制されているらしい。

なんていう噂に惑わされてはいけない。どんどん流していいらしい。 最近はSNSが優秀だ。チェーンメールなんかもいいようだ。

なんていう噂に惑わされてはいけない。噂を流した事がきっかけで被害者が命を絶ってしまった場合責任は取れるのか? 裁判で有罪になったケースもあると聞く。

なんていう噂に惑わされてはいけない。噂如きで有罪は不可能だと友達の知り合いの弁護士が言っていたらしい。

言い訳利用[編集]

高度な噂の利用方法について紹介する。

○○さんがうざすぎて関わりたくないって××さんが言ってるて噂聞いたんだけど、○○君なんかしたの?

実際に「うざすぎて関わりたくない」と思っているのは語り手であるが××に罪をなすりつけることができる。

噂をしたかは真偽が判定できないため、高確率で成功する。

○○のやつ、カンニングしたらしいぜ。

たちまち広まるだろう。そして、わざと先生に聞こえるように噂する奴も出てきて、最終的に職員室でも話題となる。

これで○○君の推薦は無くなった上、内申もガタ落ちだ。

相対的に君の合格率は上昇するだろう。

○○って二年前逮捕されたらしいぞ

最悪だ。クビも覚悟せねばならない。

世界最悪の嫌がらせと言えるだろう。

相対的に君の出世の可能性はアップする。そんな人生でいいかは別としてだ…

関連項目[編集]

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