DeNAは2008年5月22日、同社が開発した携帯電話向けサービス用フレームワークの一部をオープンソース化した「MobaSiF(モバシフ)」の公開を開始したと発表した。DeNAや同社子会社が運営するサービスで使用しているWebアプリケーションフレームワーク。同日からオープンソースソフトウエアの開発コミュニティー「SourceForge.JP」(http://sourceforge.jp/projects/moba/)で公開している。
MobaSiFは、「Mobile Simple Framework」の略称で、携帯電話向けの総合ポータルサイト「モバゲータウン」、オークションサイト「モバオク」、アフィリエイトサービス「ポケットアフィリエイト」で使用している。「3キャリア相互の絵文字変換」「携帯端末種類/端末IDキャリアの検知機能」「テンプレートエンジン」「MVCコントローラ(ディスパッチャ)」などで構成する。対応環境は、Linux(CentOS 4.xで動作確認)、Perl 5.8.0以降、MySQL 5.0.x。
モバゲータウンにおける日記10件の表示速度のベンチマークテストを行ったところ、MobaSiFはほかのオープンソースソフトウエアと比較して約22倍の速度を記録したという。
DeNAでは、今回のオープンソース化により、より多くの携帯サイトの創出を促進し、携帯市場全体の発展に貢献したいとしている。また、今後も同社が公開しているブログ「DeNA技師のメモ」などを通じて、最新情報を配信していく。
■関連情報
・DeNAのWebサイト http://www.dena.jp/