●奧三方岳の思い出6
奧三方岳へは、最初から厳冬期の撮影を狙って登頂を試みてきたわけですが、1994年4月の残雪期の撮影で、思いもよらない成果を得てからは遠ざかっていました。
あるとき三方崩山の三角点を見たいと思いたって、1996年の秋 9月16日にでかけました。
当たり前ですが、夏道を登るだけです。キノコを探したり、ボーと考え事をしたりしながら淡々と登り三方崩山に着きました。奧三方岳はガスの中、道もなく行く気にはなりませんでした。
三方崩山の三角点は、周辺の土砂が流出したためか、倒れそうなほど地中から高くそびえ立っていました。
写真を撮ろうとカメラをセットしたのですが、とんでもない、フィルムを持ってくるのを忘れていました。
翌週の9月24日、三角点の再撮影に三方崩山にふたたび登りました。
この日は、すごく良い天気で、のんびりと山歩きを楽しむことができました。
それまでは積雪期の厳しさばかりだった三方崩山の印象が、この2回の山行で変わったことは収穫でした。