今回は、「Webマーケティングも「顧客理解」から」と題して、いまだ顧客理解のための上流工程がきちんと確立されていない感のある、Webマーケティングのための上流工程のプロセスを、こんな5つの工程としてまとめて説明しています。
- フェーズ1. Webマーケティングの目的と主要顧客の定義
- フェーズ2. 調査による市場動向、顧客のニーズや利用状況の把握
- フェーズ3. 顧客要求の明示、ポジショニングのためのコミュニケーション・スキームの作成
- フェーズ4. 顧客視点でのコンセプトの開発
- フェーズ5. マーケティング・コミュニケーションの具体的なプランニング
あくまで一例としてのプロセスではありますが、「はじめに必要なのは、「自分たちが誰なのか」、「誰に何を提供することをミッションと考えるのか」を定義することです」という意味においては、それなりに正しいマーケティング・コミュニケーションのプロセスにはなっているのではないか、と。
自社が事業展開する市場に関する、ブログやSNSの「顧客の声」を集めてバブルチャートとして集計することで、顧客の興味・関心をざくっと捉える方法なんかも紹介してます。
そんな風にデータを元にした顧客理解からはじめて、適切なポジショニングを築くための、コミュニケーションスキームに落とし込む。この過程でツールとしてペルソナなんかを使うのもひとつの手ですね。さらにマーケティング・コミュニケーションのコンセプトもそれをベースに開発するという具合。
ようは、下の関連エントリーでも紹介してるようなUCDのプロセスと基本的には同じということです。商品やWebのデザインに落とし込むか、マーケティング・コミュニケーションのプランに落とし込むかの違いで、顧客理解から顧客要求の明示を経て、戦略に落とし込むというプロセスは同じです。
僕にしてはめずらしく図版を使って、わかりやすくケーススタディも交えつつ、プロセスを1つ1つ紹介しているので、ぜひ、一度目を通していただければ。
> MarkeZine:Webマーケティングも「顧客理解」から
関連エントリー
- マーケターの仕事とは用途とその使い手を創造することでは?
- ペルソナ戦略―マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする/ジョン・S・プルーイット
- ペルソナ:誰のために何をデザインするかを明示する手法
- User Centered Designが必要な理由
- UCDだったり、ペルソナだったり、マジ使えます。
- 答えはユーザーが知っている
- ユーザーテストを行う企業文化(インタラクション・デザインの未来)
この記事へのコメント