トラウマが甦る
前のエントリに対して、「酒に飲まれるやつばかり」というトラックバックを頂いたので早速読みに逝く。そこで、ダメ東大女子の備忘録のこのエントリがリンクしてあったので踏んでみる。読んでみる......うわこえぇ。何が恐いかといって、
前のエントリに対して、「酒に飲まれるやつばかり」というトラックバックを頂いたので早速読みに逝く。そこで、ダメ東大女子の備忘録のこのエントリがリンクしてあったので踏んでみる。読んでみる......うわこえぇ。何が恐いかといって、
大人の花見には酒が付き物であるが、花見のみならず、宴席で酒を無理強いする莫迦はどうにかならんものか。相手のことを考えてもいない上、酒というものを愚弄している行為と云えよう。全く以て許しがたい。
一時製造を禁止されていたアブサンがスイスで解禁になったらしい。時事通信(via Yahoo!)より。
3月1日付けで正式に解禁になったということだが。ソースが見あたらなかったので不確かな面もあるのだが、同等品他国では解禁となっており、日本にも既に輸入されている。
上のやつは飲んだことないんで分からないが、下のは結構旨かった。ただ高え。色素添加されているのは愛嬌として、水に触れると白濁するのが尚良し。と逝っても、ヨーロピアンハーブの香りが炸裂しているので、一般受けする代物ではないのだが。香菜とかを平気でむしゃむしゃできる方でしたら。
以前からあるペルノ、リカール(サーキット所有)、パスティスとは異なり、アブサンをアブサン足らしめるニガヨモギ(ワームウッド、チェルノブイリ)由来の成分であるツヨンなるものがちゃんと含まれているのが特徴。
19世紀から20世紀初頭にかけてフランスを中心に欧州で大流行し、ランボー、ボードレール、ゴッホら詩人、画家のインスピレーションの源になったともいわれるが、幻覚症状を起こすなどとして、各国で非合法化された。しかし近年「科学的に見て問題ない」と結論付けられ、再び市場に出ることになった。本ちゃんのアブサンはこのツヨン濃度がもっと高かったというが。濃度を下げているから問題ないという話だった記憶があるのだが。つか、ニガヨモギ、ハーブとして売られているんですけど、大丈夫なんすか。
詳しく書かれているサイトをぐぐってハケーン。→こちらへ
やはり、楽しみは人それぞれですから。
とは言え、自分が飲みたくない酒を勧めるのもどうかと。そんな私のリコメンド。
結構有名だと思うブランデー、カミュ。それのジョセフィーヌ(これまた有名ですな)という銘のボトル。画像をクリックしてリンク先へ逝って頂ければ拡大図が見れるけど、ラベル&箱がアルフォンス・ミュシャ。即ち、飾っておくだけで絵になるという、オサレな代物。
紅茶とかケーキとかにぽとりぽとりと落として飲んでも吉。ケーキに加えるとか、アイスクリームにかけてフランベするとかもまた一興。蒸留酒だから、開封後の劣化の気遣いも少なくて。通常のハーフボトルで四千円弱というプライスからも、中身も結構おいしい(通常ボトルで八千円相当だから、キープで二万前後?)。
アレキサンダーっつうカクテルにしてみるのもいいかもです。酒とバラの日々だったか。見てないけど。
カミュのミュシャ柄シリーズは他にもユージーンとか、四季のシリーズがあるらしい。
以前トニックウォーターについてのエントリをあげた件について、検証を行うべく物を集めている。実験にはちょこっとしか使わないので思いっきり余るわけだ。どうしよう。
ベタな使い道としてはジントニック(大好き)な訳だが、ひと捻り加えてみたい。以前ランチを食べた時に飲んだリモンチェッロのトニックウォーター割りが殊の外美味だった。あれはランチも絶品だったがそれはさておき。よくわからないのでぐーぐる先生に問い合わせ。
ほう、アマルフィーのレモンを使ったやつがお勧めだとですか。普通見るレモンと全然違いますなあ。なになに、"LA METERDOMINI"と"IL CONVENTO"ですか。とにかく飲んでみたいぞ。めも。
おお、自分でも作れるとですか! まあ、私の場合ちゃんとしたのを飲んで味をしっかりと覚えてからですな。ちなみに90度以上のアルコールに相当するウォッカはスピリタスって(96度)いうのが酒屋にアリマスですよ>TB先の方。
しかし柑橘の皮を使う文化は面白い。日本だと柚子だけか。フランスのキュラソー(ホワイト&オレンジ)もそうだし、マーマレードもそうだし。それ専用の品種があったりするのが奥深いなあ。
トニックウォーターに含まれるキニーネがブラックライトを当てる蛍光を出して光るよ。リンク先で画像にマウスカーソルを当てて頂くとおおっ、と思うはず。
確かキニーネは日本ではうるさくって、マティーニのジェームスボンドバージョンの材料(キナ・リレ)が普通に入手できないし(Wiki参照)。似た絡みでチャンドラーのギムレットを再現するのに必要なローズ社のライムジュースも店頭に並ばない。ハワイABCストアで普通に買えるってのに。そこで当然日本のトニックウォーターはどうよ、となる。
確かめるべく、画像と同じシュエップスの奴を探しに逝ったが、近場では入手できず。DQNキホーテのバカ。調べたら報告しますー。
世間では惨多に備えた装いが始まっている。惨多と言えばせいや。ちゃんとつけようね(前振り)。
で、その前後も含めてパーチーとかで泡ものとか、甘ーいワインとかを飲む機会も増えるだろうと。けっ。それに対し、僭越ながら私めが、いくつかお薦めをご紹介したい、そう思う次第でございます。折角飲むならうまいもの〜。飲み物だけでも楽しめれば〜。以前のエントリと重複する面も多々あれど、そこは見て見ぬ振りをするのが大人であると慎ましやかに申し上げる次第でございます。
泡ものといえば先ずは当然の如くシャンパーニュ。ドンペリを飲んだことが無い、という時点でアレだなこいつ、となるでしょうがそこはご寛恕頂いて。
力強い、つーか圧倒的過ぎです。料理雑誌の合わせるシャンパーニュに顔を出しません。料理が食われてしまうから。合わせるならやっぱキャビアでしょうな。メゾンは鰻と合わせる大技をしてたようだが。値段はさておき、お薦め。
繊細です。減点法で点が引かれないというか。クリュッグと打って変わって料理人好み。後に何か飲むんだったら、こちらの方がいいと思われ。こちらも激高。ホテルやレストランで笑顔で注文すれば大喜び、店が。
上記クリュッグに似た風味。コルクを外すとその瞬間に香りが広がるわさ。私の大のお気に入り。いい値段してますが、カテゴリー内ではお得な方かと。
この三本はハマるとワイン道へ拉致される(実弾勝負の世界、決して北のちょんちょんした所にあらず)こと請け合い。奥の深さとしても秀逸。
きりっとしていて、食事に向いているというか。これ一本でコース料理をそれなりにこなしてしまえると思われ。外で飲むと一本一万弱は覚悟だな、此れでも。
ここまでがシャンパーニュ。次からスパークリングワイン。
上で出たグラシアン家がロワール地方でシャンパン方式を用いて作り出す代物。ロゼでこの値段はかなりお得ですぜ、へっへっへ。
オーストラリアのスパークリングワイン。同価格帯を何種類も飲んだが、明らかにこいつが一番旨い。現実的価格につき、超お薦め。
以上、泡ものでした。追記としまして、一本のデザートワインを。
こちらはハーフボトルでリンクしておきました。いわゆるボルドーの一級シャトーってやつなんだけど、此れを飲んで格付けの意味が初めて分かったというか。あの格付けは形式主義ではないのだな、ということが。よくメーカー主導で消費者が操られているイメージが日本ではあるけど、フランスは一味違うな、と理解した代物。フランス(つーか、ラテン系)の食に対する民度、恐るべし。クレームブリュレなど、カスタード系か果実をふんだんに使ったパティスリーが合う罠。
Made in Japan のキャビアが出荷されたそうで。(毎日新聞)
キャビア、とくればやはりシャンパーニュ。いやマジで。去年それが真実であることを知りましたですよ。正月に家で食わんからと逝ってキャビアを持たされた。冷蔵庫で暫く放置していたが折角なので買ってあったスパークリングワイン(Gratien & Meyer Cuvee Flamme Rose)と一緒に賞味。
何ですかこれは。
不思議にしっくり来る訳で。嗚呼これがマリアージュ。今までの俺が間違っていたよorz
ええ、世間様で言われているのは伊達ではなかった、と言うことで御座います。ただ、今回はワインがキャビアに負けていたような。やっぱシャンパーニュっすかね。
と、言うことで、お薦めと飲んでみたい奴リスト。サンタクロースとか言う偽善者出しゃばる季節も近いことだしな。前にも書いた気はするがそれは忘れて。まずはお薦めから。
1)Krug Grand Cuvee
圧倒的。酒関連の専門誌や一般紙のシャンパーニュ特集には欠かせないにも関わらず、料理雑誌の特集では見たことがない不思議さ。料理が負けてしまう訳だね。この料理人泣かせが。鰻に合うらしいよ。(訪問記上、下)
2)Salon
減点法で100点が付くような、そんな繊細さを備えた代物。料理雑誌にもよく顔をだしてはりますえ。(訪問記)
3)Alfred Gratien Cuvee Paradis
貧乏人のKrugとは失礼極まりない表現だ。ただ、Krugに似たところはある、あちらとは違い、優しさを感じる。アッサンブラージュの妙か。まさにParadise!。ちなみに私はこれが好き。
次に飲んでみたいぞリスト。
4)Jacques Selosse
マニア絶賛その1。ビオディナミ(英語だとBio Dynamics。大雑把に言えば自然農法)で作り出される少量、高品質シャンパーニュ。(訪問記上、下)
5)Egly-Ouriet
マニア絶賛その2。ピノ・ノワール種が凄いらしい。(訪問記上、中、下)
最後に番外。普段はこれがお薦め。
6)Jacob's Creek
オーストラリアのスパークリング。上の輩に比べ、劇的に安い(千円ちょっと)。飲みきれなくて残しても、罪悪感を感じず、胸を張って飲めるという。同一価格帯では絶品。超お薦め。
どれも一般的なクリスマス向けでは無い所が私らしくて。
笑えた。ふてえ奴の話なんだが。
サクランボ果汁実はリンゴ 公取委が2社に排除命令(共同通信)
<虚偽表示>サクランボ果汁、実際はリンゴのグミ販売(毎日新聞)
「山形特産 さくらんぼ 果汁100%グミ」
「サトウニシキ果汁使用」
『当初はサクランボ果汁を入れる予定だったが、甘さと酸味を出すためにリンゴ果汁を使った』
公正取引委員会がこの件に関して景品表示法違反(優良誤認)で排除命令を出したとのことで見てみた。要点は以下の形。札幌グルメフーズのやらかした嘘っぱち表示に対し、
ア 前記表示は,一般消費者に対し,実際のものよりも著しく優良であると示すものである旨を公示すること。
イ 再発防止策を講じて,これを役員及び従業員に周知徹底させること。
ウ 今後,前記アと同様の表示を行わないこと。
名産品の後ろにいくつもある話なんだろうな。
つらかった。収穫はあったが。
飲んだ酒
Alsace riesling, Paul Buecher
Alsace gewruztraminer, F. E. Trimbach
Tavel, Domaine Perrin
Tavel, Ch. de Segries
Cote du Rhone rouge Prieure St-Julien, cave des vignerons de Chusclan
Cote du Rhone village Les Armes de France, Jean-Paul et Cecile Selles
Sherry manzanilla La Goya, Delgado Zureta
Sherry amontillado, Federico Paternina S. A.
広東風叉焼
白油鶏の葱風味ソース
ホタテの七味ソース
胡瓜の甘酢生姜添え
穴子のアスパラ捲き揚げ
水烏賊と野菜の炒め
黒蜜入り古老肉
中華が食えてワインも飲める、との誘いに二つ返事でついていく私。
「中華料理とヨーロッパワイン」セミナーだそうで。
何も考えず始まる。
想像以上に最初のレクチャーが長い。どうも一般向けでなく、業者向けのセミナーに紛れ込んでしまったようだ。全ての組み合わせを試せ、等と無茶なことを言う。ソムリエに従い、順番に匂いをかいで、粘度をみて、スワリングして、味わって、次へ移る、を8回繰り返す。うう。料理の量も厳しく、空腹で逝った私は危険な状態に。ちびちび舐める様にテイスティングして、終盤。ソムリエがまた饒舌に。原価率が19%とか聞いていいのか、と逝った話へ突入して、ワインがビール等に比べ、売り込み方次第で収益を上げうる、但しボルドー、ブルゴーニュ以外で、と言うセールストークで締め。
感想。
ソムリエはベストの組み合わせがきっとある、と言っていたが、これらの酒の最高の相手は中華料理では無いと思いました。アモンティリャードは紹興酒っぽくて無難だったが。
タヴェルが飲めたのも個人的には収穫。アルザスの2種類も香りが中々。
飲んだことの無い酒ばっかりだったのでもっとゆっくり飲みたかったです。