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2011年12月19日 (月)

経済誌を読み解く

最近私の中で抜群に面白い雑誌分野がありまして、それが「プレジデント」「日経アソシエ」「東洋経済」などなどの経済系雑誌です。こういう雑誌ってその一号だけ読んでも楽しめるし、少し継続して読むとまた味わいも深いものです。

で、今日は会社を休んで図書館に借りに行こうとしたら休館日だったので(アホw)、その近くにあるブックオフで適当に買ったのがこの二冊のバックナンバー。

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いや、本当に勉強になりますよ。

馬鹿馬鹿しくて(笑)。

例えば、この「年収300万父さんはなぜリッチなのか」という号をぱらぱらめくってみます。すると「実物の家計簿拝見!」という年収別のページが出てきます。ま、これなどが実際の人の家計簿であるわけもないのですがそれはいいでしょう。要は「優秀な家計」と「残念な家計」を並べて、要は
1.小遣い減らせ
2.教育費減らせ
と言ってるだけ、にしか読めないわけで。特に教育費では、夢のまた夢の年収一千万家庭でも、「子供を私立に入れると貧乏に転落する」といって、「私立は一般サラリーマンには敷居が高いと心得たい」と来た。

また、二台の車でレースにつぎ込んで貯金がない社長には、「車を一台にしなさい」という有難いファイナンシャルプランナーのお言葉。

あのなあ。。。。

そんなん誰でも言えるぞ。しかも何故かヨーロッパの例(イギリスとフィンランド)を出して、彼らが余裕があるのは、身の丈にあった生活をしているからだ、ということらしい。

んじゃあスペインやギリシャで起こっている暴動はどうするの?

いや、そういう人がいるのは否定しませんよ。否定しないけど、それだけをピックアップして「だから日本は云々」ってどういうことでしょうかね?彼らが豊かなのはそこじゃなくて、賃貸マンションの充実と地震がないがゆえに緩い規制での家の安さが主でしょ?それでも更に貧困が進んでいるわけで、身の丈の生活ったって、それには限度があるわけでね。正直イギリスで300万年収の人が余裕を持って生活しているとは思わないぞ。多分それは年金生活者だと思われますな。

また、「働き方、生き方、悩み方」というお気軽人生相談を見ると、脱力感満点。だって質問が、

わが娘をセレブ妻にする絶対法則はあるか

って。。。しかもそれに真面目に答える(自称)ジャーナリスト白河桃子様。有難いお答えは、

人を愛するリスクの取れる人、それこそがセレブ妻の資質と言えるでしょう

・・・

ぶわははは、見事に馬鹿にした回答!

更に、

親の小遣いを減らしてまで塾に行かせるべきか

という質問に対して、

小遣いを減らしてでも教育にお金を賭けてください

って回答させているのが私立学校の経営者、って、そりゃそう回答するって。あと、「娘がつれてきた男が気に入らない時どうするか」っていうのを東尾修に聞くってそりゃいじめか?

でですね、極め付きが最初に上げた「年収300万~」の後ろの特集が

大人の男には粋な世界が必要だ

ということで200万以上の時計がずらり。をい、あと100万しか年間残らないぞお(笑)。

ほんと、全くもうという感じの馬鹿馬鹿しさですが、こうやって突っ込むのもまあいいかと。要はこれに突っ込むことで全体の論理力とかを鍛えさせるという深謀遠慮があるのか?そうか、こうやって楽しませることで結果的に雑誌を買わせたいんだな。ま、自分の頭で少しは考えろ、ということですね。それにしてもねたで買いましたが、

をい、合計210円を返せ!ww

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コメント

腹抱えて笑いました。(ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
なんて日本は平和なんでしょう。
って、これも一部を見て全体を見た気がする発言ですね。(笑)
気を付けないと。

投稿: hirosz | 2011年12月19日 (月) 23時08分

hiroszさん、受けていただけたようでありがたいです。

ほんと、ナンとでも言えるという典型かも知れません。もうちょっと現実をしっかり見る目を養いたいですね。

投稿: ドイツ特派員 | 2011年12月20日 (火) 22時53分

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