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街行く人々が語る都市伝説“首なしライダー”の噂。ナンバープレートのない漆黒のバイクに跨がり駆ける姿を目撃した者は意外と多い。
ある時からごく自然に、池袋の闇と雑踏に溶け込んだ不可解な存在。
しかし、その真実の姿を知る者は果たしているのだろうか。そんな考察をめぐらせる一人の男・岸谷新羅。
一方、考察の対象である“首なしライダー”本人は、ある一人の老画家の行方を捜し、街をさまよい続けていた。

岸谷新羅と“首なしライダー”セルティの普通ではない歪んだ関係　それが描かれた4話
OPの間に入ったあらすじ的な演出がイイね　なんかテンション上がります＾＾
にしても首なしライダーがまさかあんな喋るとはｗｗ





新羅の知るセルティの正体

セルティ・ストゥルルソンは人間ではない
この池袋に具現化したただ一人の妖精
ケルトの伝承、デュラハンの成れの果て

セルティのとある一日を追いながら新羅の語りによって明かされて行く事実
首なしとは何かの隠喩でもなくただありのままの事実だったということが明言されましたね
だが自分が一番驚いたのは首なしという部分だけではなく首から下のその姿だったり
体の装いは人間と変りなく鈍いながらも痛覚がある・・・なのに首がないというギャップに
なんかとんでもない魅力と奇妙、神秘性を感じました

だというのに喋る喋るｗｗ
声は初回のナレーターを務めたミユキチです　
いやぁある意味での正当性を感じるナイスキャスティングじゃないかな＾＾
まぁこの音になって聞こえてるセルティの声は視聴者への配慮でしょうかね
一々iPhoneの文字を見せる手法がめんどかったりするんでしょうな
人によってはこの手法は受け付けなかったりするかもですね
文字による奇怪的な感情の疎通をのそんでいた人も少なくないと思いますし・・・
自分はミユキチの感情や起伏ある声をあえてこのセルティにぶつけてきたあたり制作側の挑戦を感じます　
応援していきますかな＾＾
加えて日常に馴染む馴染むｗｗ
普通に公園で歩いてましたね　なんと異様な光景か＾＾；





セルティの望みは
己の存在意義を知る首を取り戻すこと

首をなくしたセルティは今まで頭だけで何かを考え記憶していたわけではないことを知るが
一方で欠落した記憶もあってそれがなくした首にあるのではという考えに至った・・・
その目的が今の存在意義と成っているのがなんか面白いですね
この状況は見方を変えるとなんてことのないモノだったりするからです
どんな人でも常にどこかで考えてることと首をなくしたセルティは考えていることは一緒だということですよね
本当に自分がやりたい事、存在意義・・・
少し中二クサイが次第に大人になっていく若者の葛藤と通ずるものがあるんじゃないかな

その中で渡りに渡って今の池袋に身をおいてるんですね
そういう立地的な面でも何気に若者とシンクロしてますな＾＾
にしてもまたなんで池袋に流れ着いたのか・・・
今首を所有してる人が何かしらの形で物語に関わってくるとまた面白くなりそうですね





もちろんその首探しの過程で新羅との衝撃的な出会いも描かれました

日本への密航しようとしているセルティをたまたま見かけてしまった新羅は医者である父親にそのことを話す
父親は場所を提供する代わりに是非とも解剖させてくれと医者の性に従って・・・

いやぁ明夫パパマジキチ過ぎるｗｗ
当時4歳である新羅にセルティの解剖をさせるとはまたいろいろと・・なんというか・・・斬新ですね＾＾；
公式の絵も見たらまさに変人だったよｗｗ
だがその瞬間からセルティに魅せられていた新羅　
こんな奇想天外な経験をすれば仕方ないですよね・・・その関係が歪むのも頷けます

そして今首なんてなくていいんじゃないかとセルティに持ちかける新羅
そんなモノ諦めて君の故郷で一生一緒に暮らさないか・・・
新羅にとってセルティの首とは彼女の存在を一普遍性に固定づけてしまうモノ忌むべきものなんでしょうね
新羅の中のセルティはいつまでも妖精であり伝承であり、絶対の不思議であって欲しいんだと思うんです
そしてそんな特別な存在をずっと自分だけのものとしたい・・・
4歳の頃に傷つけた彼女に何かしらの独占欲があるのは仕方ないのかもしれませんな

だがそんな新羅の気持ちなど上の空なセルティ
首を見つけるという目的が達成されてしまったら彼女はどうなるんでしょうかね・・・面白くなってきた＾＾





てことで新羅セルティ回な4話でした

いやぁ新羅に潤々は合ってますね～～　本当に絶妙です
何か奥底に歪んだものを孕ん出る感じがタマラない！！　語りの方もとてもらしくて大満足でした

結果この世界にも明らかなファンタジー要素が出てきたわけですがまぁ特に気にすることもないですね
だって自販機投げつけてくるバーテンさんがいるぐらいだもん　首の一つないのも当たり前さ～
加えてよくこの作品は話が進まないと言われますがこの件に関しても自分は特に気にしてません
まぁ正直なところ話が進む進まない云々の話は原作未読組で物語の全体を知らない自分にとって言及しにくい話題ではあるんだが＾＾；

自分の考えるこの作品の本筋は「やっぱり変わらない」という1話の帝人の言葉に終着すると思っているからです
首なしライダーという都市伝説やら自販機を投げてくるバーテンさんやら
いろんな要素が混ざり合いながらも結局根本的な日常は何も変わらない
そんな現実世界と同じような特に何も変わることのない日常を描いていくのもオモシロイと思うんです
まぁその根本的な変化は「結果的には変わってない」ということなんですがね
過程でいろいろな事件やら変化やらはもちろんあったりするでしょうな
でも結果的には少し成長した自分がまたなんて事のない日常に帰っていく・・・この作品の空気感とも合ってる気がするんです
昨今のストーリーのあるアニメは本当にテンプレで見慣れた展開が多いんでね・・・
どんな形であっても新鮮なものはウェルカムですわｗｗ

総じて変に生真面目なストーリーじみたものは要求してませんね
今回のような新羅のデジカメでの語りという手法も面白かったし　2話での裏話的な話の運び方も好きです
特異な話の展開となんてことのない日常話の緩急をつけて行ってくれれば今後もさらに面白くなりそうですね

にしても静ちゃん優しいなぁｗｗ
ツンデレとかじゃなくてただ普通に優しいんですよね　これは惚れるわｗｗ

ではではノシ

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