意味をあたえる

文章としかいいようがない [email protected]

短歌の自由

私はこちらの短歌の企画に参加させてもらっています。

前回までは「短歌にちょうせん」というタイトルでしたが、春頃から参加させていただきもう「ちょうせん」という言葉が私の行為にそぐわない気がしてきて、今回からは「短歌の自由」とさせていただきます。つまりもう挑戦はせずに自由にやるのです。「自由」とは言葉じたいには保守的な響きを持っているようです。タイトルは保坂和志の「小説の自由」から取りました。私が保坂和志のファンだからです。私は普段は小説ばかり熱心に読むので、どうしても小説の延長上に短歌を置きたいという欲求があるが、いつかそれはひっくり返るのかもしれない。


1. シチュー

朝顔の観察日記No.4シチューで串刺し蔓もくちはて


2. 声

エンドレス発声練習伴奏は足(あし)ピアノ。和音もきれいに。


3. ç¾½

羽柴君、外堀埋められさあ大変、家康出てきて「こんにちは、坊っ──」


4. ä¿¡

小林の母の信子が土砂降りの中小林を迎えにきた。


5. カニ歩き

カニ歩き、山手線では内回りドアに挟まれ上野でもげた。


6. 蘭

蘭ねーちゃん足にかかったLANケーブル引っこ抜いたら毛利の意識が


7. とり肌

とり肌を「取り寄せ肌」と勘違い、お湯で戻して直に貼るだけ。


8. 霜

初霜の日に物干しがうっかけた。洗濯物は自転車に干す。


9. 末

未年、上が短く末じゃない。来年は申年、甲じゃない。


10.【枕詞】ひさかたの

ひさかたの膝肩腰にエスファイト、ビートたけしのCM懐かし