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アニメ まおゆう魔王勇者 第3話「いままでどこほっつき歩いていたのよ!」感想

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魔王が、食糧生産を増やすための秘密兵器として用意したのは“馬鈴薯(じゃが芋)”でした。
冬越し村の畑に植えて3か月ほど経つと、村人も驚くほどの収穫が得られたようです。

農民:「薄く切って油で揚げて、塩さまぶして食べるとええっちゅう話だべ」
と、馬鈴薯を気に入った農民たち。普通はゆでて食べるものだと思いますが、薄く切って油で揚げて・・・ってポテチじゃないですか。

魔王:「それはもう、やめられないとまらないだな」
と・・・なぜかカルビーのキャッチコピーと同じことを言う魔王。
魔王はもしかして、21世紀の日本のことを知っているんですかね・・・!?


新しい農業の方法や馬鈴薯を各地に広めるため、魔王は教会の組織力を利用することにしました。
まおゆうの世界の教会では、“光の精霊”が信仰の対象になっているようです。世界観が中世ヨーロッパ風で、馬鈴薯とか羅針盤とか出てくるので、15~16世紀ぐらいのレベルの文明なのかな、という感じなんですけど。
色んな世界と繋がっているみたいだし、魔法とか使えるファンタジーの世界でもあるので、どういうリアリティーの世界観なのかまだよく分かりませんが・・・。

移動の魔法を使って、一帯の修道会を束ねている修道院にやってきた魔王と勇者。
修道院長として、二人の前に現れたのは勇者のかつてのパーティの一員だった“女騎士”でした。

「いままでどこほっつき歩いていたのよ!」と言う女騎士。勇者にきついビンタを食らわせると、
「どれだけ心配したと思っているのよ・・・」と言って、涙を流しました。

勇者は仲間と別れてから1年ほどの間、かつての仲間と全く連絡を取っていなかったようで。
もう一人仲間だった“女魔法使い”は、勇者の後を追って魔界に行ったきり行方不明になっているとのこと。
女騎士はこの1年、修道院長を務めながら勇者だけでなく女魔法使いのことも心配していたようです。
勇者はすごくいい奴なんだろうけど、わりと何も考えてないというか、かなり行き当たりばったりで生きてきた感じがしますね・・・。

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▲魔王の秘密兵器“馬鈴薯”

寒冷地や痩せた土地でも育ち、条件が合えば年に3回収穫でき、地中にできるので鳥の害も受けない。栄養価が高く、冷暗所なら1年保存できる。それらの点から、単位面積当たり小麦の3倍の収穫量が期待できる。
馬鈴薯の説明を聞いて、驚く女騎士。

魔王:「冬越し村に修道院を建ててもらいたいのだ。そして、従来の農業に代わる新しい生産性向上の手法を農民に指導してもらいたい。さらに、付近の村や国に修道院を増やして、その栽培方法を、どんどん広めていく」

女騎士:「学士様にとっては、どんな得があるんですか?」

魔王:「その先に進めば、まだ見ぬ丘の向こうが見られる。戦争のない未来、飢餓のない世界。馬鈴薯の栽培方法が広まって、食糧事情が改善されれば、きっとそこに近づける。私は丘の向こうが見たいのだ」


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▲「戦争のない未来」って言ったそばから、火花を散らす女の戦いが・・・。


魔王の「丘の向こうが見たい」という言葉に心を動かされ、修道会の総力を上げて協力を約束する女騎士。そして、
「では、私自身が冬越し村にまいります」と、自ら魔王と勇者のいる村に行くことを志願しました。

「お前が!?」と言ってうろたえる勇者。
「それとも、私が行ったら何かまずいのか?」と、有無を言わせぬ迫力の女騎士。
「心から歓迎する。ぜひお越しいただきたい」と平然とした態度で応じる魔王ですが・・・。

平和な世界を作る話をしておきながら、バチバチと火花が飛び散る、不穏な空気が・・・。
勇者をめぐる女の戦いに勝利するのは、どちらになるんでしょうかね。


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▲魔王の秘密兵器その2 常に水平を保つ“羅針盤”

魔王が活動を広げていくうえで、厄介な存在になるのが“南部経済同盟”。
南部だけでなく中央大陸全土で商業を行う、商人の組織で莫大な資産を持っており、その気になれば王の首を挿げ替える事もできるほどで、人間社会で化け物のような大きな力を握っている。

魔王は2か月ぐらい部屋にこもって、“羅針盤”を作っていた。
2重の円環によって、どんな時も羅針盤が水平に保たれるようにできている。
どうやら魔王は、その羅針盤から生まれる莫大な利益を餌に、経済同盟と取引をしようともくろんでいる様子。

この羅針盤は、魔王が自分で考えたものというより、文明が進んでいる別の世界から持ってきた知識という感じがしますが、そのあたりの謎は明らかになっていくんだろうか。
工夫と努力を重ねて新しいものを発明しているというより、現代の知識を持っている人が中世の世界で、少し歴史を先取りして試しているという感じの印象なんですけど・・・。


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女騎士から、女魔法使いが魔界に行ったまま消息不明という話を聞いた勇者。
夜、荷造りをして女魔法使いを探しに行く準備をしていました。
何か誤解されると思ったのか、魔王には黙って魔界に行こうとしていた勇者ですが、魔王に見つかりました。

けれど魔王は勇者を咎めるわけでもなく、協力してくれそうな族長のリストと鎧を渡し、タガの緩んだ魔族の粛清を勇者に頼みました。

メイド長から駄肉呼ばわりされる魔王。
勇者は童貞なのだから、魔王の方から攻めていかなくては、とメイド長にけしかけられキスをせがむ魔王でしたが・・・。
勇者はおでこにキスしてごまかし、魔界に旅立っていきました。

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おでこにキスしたりと、かっこいい所がまるで無い勇者。
これじゃあ、魔王のことは別に好きでもないのかな、という感じですけどね。
これまであまり活躍する場面が無かった勇者ですが、魔界に旅立ち魔族とのバトルなどあるんでしょうか。
勇者の活躍シーンもそろそろ見てみたいものだなあ、という所で次回も楽しみです。




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2013-01-24 : アニメ : コメント : 0 : トラックバック : 0
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