天才と呼ばれる理論物理学者のアルベルト・アインシュタインの脳は研究の為に死後取りだされ、その後、脳を求める人には”スライス”して渡していたそうですが、スライスされた脳は天才と呼ばれる人だけではなかったのです。
脳のスライス画像や動画がありますので閲覧注意です
Henry Molaisonさんの脳は脳神経学界では最も貴重で有名なのだそうです。彼は脳障害をもっており、酷い発作を緩和するため、耳の上辺りにある内側側頭葉の海馬などの一部を切除する手術をおこないました。
術後、発作は落ち着いたのですが、その変わり海馬が機能しないので記憶障害になってしまったのですが、新しく学ぶことは記憶することが出来たのです。これは科学者たちも驚き、「H.M」と呼ばれるようになり認知神経心理学において重要な役割を果たしたそうです。
Brain slices of famous patient create 3D model
2008年に82歳で亡くなったHenry Molaisonさんの脳は、冷凍保存され2400枚にスライスしていき、それを一枚づつ超高解像度で撮影しデジタルデータにしました。スライスに要した時間は53時間で、三日間徹夜だったということです。スライスする過程で2枚だけダメージを受けたそうですが、残りは大丈夫だったそうです。
脳は、
『脳のシナプスを高度解像マッピングした視覚的に分かる神秘的で驚きの画像』のように各国で研究されており、未知の領域や解っていないことが、まだまだあります。
自分の脳がスライスされことを考えると、恐ろしくなりますが、Henry Molaisonさんも研究に役立てるならと思っていたのだと思います。
では、また。
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