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2007年1月12日 (金)

奥谷禮子氏の愉快な発言実録版

というわけで、週刊東洋経済様のお陰で、突如として半日で300ヒットを記録した話題の奥谷禮子氏ですが、

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_bcac.html

この時にはまだ厚生労働省のHPに議事録が載っていませんでしたので、伝聞の伝聞みたいな形になっていたのですが、現在はちゃんと議事録が公開されていますので、皆様方のご参考のために、以下に引用しておきます。スバラ式発言の数々をご堪能下さい。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/10/txt/s1024-3.txt

○奥谷委員 私の言っているのは、ホワイトカラーエグゼンプションに変えて、好きな時間帯で夜も働けばいいわけで、朝から夜中まで働けとは言っていないわけです。ですから、朝9時から夜中の3時、4時まで働くことに対して割増賃金がどうのこうのということをおっしゃっているわけでしょう、そうではなくて、8時間だったら、1時から9時なり10時まで働くのは構わないのです。
 そういう意味で自主管理とか、自分の仕事を管理するとか、自分の裁量で決めるということを、なぜ任せないのか。なぜいちいち法律で決めてやっていかなければいけないのかということがわからないのです。

○田島委員 いま委員が言われたことは、41条2項の労働時間の適用除外の人は本来できるはずなのです。そういう人たちでさえ、遅刻したり、勤怠で制裁を受けたり、査定をけたり、あるいは適用除外の人たちの8割が会社側に時間管理をされていますというの実態なのです。いま言っている適用除外でさえ、そうではないでしょうという現実をどう見るかということです。

○奥谷委員 現実の企業では、そこまでの部分はありません。ある程度フレキシブルにやっています。夜中もし働くのであれば午後から出てきていいとか、そういう形で健康管理も含めて。人材が大事なわけです。またそういう会社であれば人が来なくなります。ですから、今度は企業が選ばれてしまうわけですから、そういうことに対しては、いかに、どう労働者が働いてくれるかということに対して、企業はかなり神経質になってきます。私は皆さんがタコ部屋みたいな発想で、そんなに心配することはないと思います。

○長谷川委員 すべて日本の企業が、委員のような会社だったら、本当にみんな幸せだと思います。そういう会社だけではないのです。先日、家族が過労自殺したとか、過労死した人たちが、いろいろな意見を持って来られて、その話を聞いていてわかったのですが、そういう人たちの話は、ほとんど一般の労働者ではなく、どちらかというと中間か、管理監督者だったのです。本人は働いていく。会社もその人にしてほしいと期待するのです。会社もそういう人たちに対して健康管理をしなくなってしまう。そういう人はすごく真面目で責任感が強いから、どんどん働いてしまうのです。
 これはそういう人の妻に聞いた話ですが、バタッと死ぬのだそうです。これは過労死の特徴だそうです。日本の中で過労死とか、過労自殺がゼロになったら、この話はもっとお互いにできるのだと思います。しかし、現実に過労死とか、過労自殺があって、労災認定を受けたり、訴訟をやっている人もいるわけです。委員のような会社だったらないと思いますが、日本の企業は北海道から沖縄まであるわけですから、守れなかったり、労働者の健康管理ができない所にもあるわけです。だから、基準法で最低基準を決めましょうということなのです。企業も会社の役員も、もっと労働者や中間管理者の健康を気遣って、「駄目だぞ、このぐらいになったら働いちゃ駄目だ、休みなさい。あなたは今日はもう帰りなさい」というようにしたら、過労死や過労自殺はゼロになると思います。ところが、不幸なことに、我が国は過労死や過労自殺はゼロではなくて、むしろ増えています。だから、労働時間の、特に深夜労働はどうなのかということを不幸なことに議論せざるを得ないというのが現実だと思います。

○奥谷委員 過労死まで行くというのは、やはり本人の自己管理ですよ。

○長谷川委員 でも自己管理だけではなく、会社も仕事をどんどん与えるのです。

○奥谷委員 でも、それをストップするというのも。

○長谷川委員 世の中は委員みたいな人ばかりではないのです。それが違うところなのです。

○奥谷委員 はっきり言って、労働者を甘やかしすぎだと思います。

○長谷川委員 管理者ですよ。管理者たちにそういうのが多いのです。

○奥谷委員 管理者も含めて、働いている一般労働者も含めて、全部他人の責任にするということは、甘やかしすぎですよ。

○長谷川委員 そんなことはないですよ。それは違います。

○奥谷委員 それはまた組合が甘やかしているからです。

○長谷川委員 そんなことはありません。

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コメント

「奥谷禮子」ではなく「奥谷冷孤」と改名したら如何でしょうか。名は、体を表す・・・。
この方が、我々労働者に与えてくださった希望は、「こんな人物でも、経営者や国家の諮問機関の委員になれる。」という希望です。ありがたい。
個人的には、このような経営者の下で、働く機会がないことを極めて幸運と思い感謝します。

昨日、国会で奥谷禮子氏のご発言が取り上げられたということで、再びこのエントリーへの来訪者が激増しました。
昨日夜9時台以降、深夜を除き、1時間当たり300件のペースで読まれております。

来られた方々には、せっかくですから是非それ以外のエントリーもついでにお読みいただければさいわいです。マスコミの変なバイアスぬきに、労働問題についてどういう視角からどのように見るべきか、考える素材になるのではないかと自負しておりますので。

ニュースで見て、どんな発言なのかを見ようと思って辿り着きました。

………いや、ひでぇ………どんな神経してるんだ?

まぁ、こんな人じゃなきゃ推奨できないよな、、、

過労死過労自殺が自己責任??????

ひどすぎる。昔なら斬奸状とともにたたききられているだろう。労働者を馬鹿にしすぎ。絶対に許せない。

いやー、ひどいですね。
ここまで労働者に冷たくなれるなんて。

現場を知らないから、
何でもかんでも自己管理といえるんですね。

奥谷冷姑はこのままだと狙われるんじゃない?思い上がりにも程があるね。

この人 世の中のことなにもわかっちゃいない

週末ですので、ちょっと羽目を外したお遊びネタを。ぶらり庵はこのところ、映画を見る前に原作を読んでおこうと思って、"Northern Lights"(「黄金の羅針盤」)を読んでいました。とっても良くできたお話なんですが、最後まで来て、「え、どうしてこういう展開になるの?」(以降、映画で言えばネタバレです)稀代の悪女、コールター夫人、キャストはニコール・キッドマンが、涙と共に敗退するのです。そ、そんな悪女、悪女じゃない!最後まで戦え!と裏切られた気分。全然納得がいかなくて、続編を読むはめになってしまいましたが。
奥谷さんもそういえば、最後まで開き直れば首尾一貫しているものを、尻すぼみのまま、あのあとどうなっちゃったんだか、とつなげたかったわけでした。
もっとも、コールター夫人は、ずっと美しくて知的でもっと冷たいんですけど。ぶらり庵的には、キッドマンよりも、Vivien Leigh、それも「Titania」の彼女だな、なんですが。

訂正。もしも、ググってみるときは、Vivien ではなく、Vivian Leigh Titaniaで。

Hamachanにおたずね。ぶらり庵は、ごぞんじのとおり労働法は全く素人で、じゃ、何が専門か、と言われると、専門はない、得意なのは遊びである!なんです。で、Hamachan先生が嬉々として(かどうかわからないが、とにかくガンガン)ブログの更新をなさるウィークデイはひっそり給料分のお仕事に励み、週末には俄然、「わたしの時間!」と遊びに出ます。ですので、上記のような、遊びネタが大好きで、Hamachanの更新のない週末には、ときどき、こういう遊びネタを入れさせて頂いていいでしょうか。もちろん、「社会政策を考える」という範囲に収まるものを、ですが。

もちろん。
「社会政策を考え」なくてもいいですよ。

ありがとうございます、hamachan。でも、人間、節度が大切ですから、「品格」なんかはめざさないけど・・・。とかなんとか言いつつ、「週末の遊び」こそ、「ワーク・ライフ・バランス」!とすでにうきうきのぶらり庵。

ひゃぁ、NHK無縁社会からたった数時間で、ほぼ4年前(2007年1月12日)の奥谷禮子さんのエントリに、一気に100件以上のアクセスがありましたよ。

少なくともこういう格差論壇のレベルでは、まだまだ現役なのですねえ。

そのことが、同業者である派遣業界の皆様にとってどういう意味があるのかはまた別の話なんでしょうけど。

Do not enough money to buy a car? Don't worry, because that's available to get the http://bestfinance-blog.com/topics/home-loans">home loans to work out such kind of problems. Therefore get a credit loan to buy everything you require.

http://diamond.jp/articles/-/15555

”労基署と総務省の調査の主たる目的は職員の超過勤務とサービス残業で、同じく監察部門は大量の郵便物を配らずに廃棄したという不祥事に対してのものだ。”

サービス残業のし過ぎで死ぬ前に、自己を守るために仕事をカットしたのですね。
(奥谷氏は日本郵政の社外取締役)

>○長谷川委員 でも自己管理だけではなく、会社も
>仕事をどんどん与えるのです。

>○奥谷委員 でも、それをストップするというのも。

橋下のような人間が社長の企業だったら、
「業務命令」に従わない、処分だ!でしょうね。

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