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2008.04.23

荒唐無稽

※ 【光市母子殺害】被告に死刑宣告 新供述は「不自然、不整合、到底信用できない」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221202010-n1.htm

最高裁が示した死刑適用基準は、遺族や社会の感情を考慮した一般予防に触れているが、被告の矯正可能性は書かれていない。被害者や世間の処罰感情を緩めるため、弁護側は被告が反省し苦しんでいることを立証しなければならなかったが、今回、被告の反省ははっきりせず、結果的に逆の主張をしてしまった」

*光市母子殺害関係・識者談話
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000085-jij-soci

広島高裁は1つ1つ丁寧に答えたのは意外だ。

 この判決でちょっと驚いたのは、裁判官が、れいの荒唐無稽な新供述に関して、逐一否定反論しているんですよね。一刀両断に「そんなの通用しないだろう……」、で済ますのじゃなくて、「転生」に関して持ち出された小説の内容にまで踏み込んで、あとあと弁護団が反論しようがないまでに完膚無きまでに否定している。裁判官が、いかにこの新供述を不愉快に思っていたかが窺われる。

> また、元少年の差し戻し審での新供述を「虚偽の弁解をろうしたことは改善更生の可能性を大きく減殺した」と批判。「熱心な弁護をきっかけにせっかく芽生えた反省の気持ちが薄らいだとも考えられる」とした。< 毎日
http://mainichi.jp/select/today/news/20080422k0000e040025000c.html

 これは明らかに弁護団への批判なんですよね。お前らがあんなに酷い弁護をしたんじゃ、他に判決の下しようがないだろう、とさじ投げているわけですよ。
 どう足掻いたにせよ、最高裁が、それ死刑だろう、と差し戻した以上、死刑以外の判決はなかったにせよ、この後また最高裁で闘うわけでしょう。となると、ここでの被告の言い分というのは、実は最高裁でも大きく影響してくる。
 ここで従来通りの情状を取りに行く戦術を継続していれば、差し戻しでの死刑は動かないにせよ、最高裁で無期に落ち着く可能性はゼロでは無かったと思う。この弁護団は、どう足掻いても「死刑」は免れられないという差し戻し審で、通りもしない無理筋な話に縋って、最高裁でひっくり返す可能性すら潰してしまった。
 差し戻し審はひとまず捨てる前提で、最高裁に懸ける戦術もあったと思うんですけどね。どうも、ただ単に、自分たちが死刑制度反対であることをアピールするためだけにこの事件を利用して、被告人の利益なんざどうでも良かったとしか思えない。
 弁護士仲間の中から、ああいう弁護方針に関して、それは駄目だろうという批判が成されるべきだったと思う。今朝のテロ朝のワイドショーで、後に解任された今枝弁護士が出てきて、そういう議論も弁護団の中であったらしいことは仰っていたけれど。
 でもこの人たち、記者会見を見る限りでは、普通の市民派弁護士の皆さんにしか見えないんですよね。

※ 野村証券社員がインサイダー容疑 証券監視委が事情聴取
http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY200804220088.html
※ 救急の現場(1)頼るしかない高齢者」
※ 「できれば入国お断り」 国境なき記者団に政府苦慮
http://www.asahi.com/politics/update/0423/TKY200804230003.html
※ うつ病で休職の東芝元社員、解雇は無効…東京地裁判決
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080422-OYT1T00716.htm
※ タクシー運転手殺害容疑で19歳自衛官を逮捕 鹿児島
http://www.asahi.com/national/update/0422/SEB200804220001.html
※ ハンセン病療養所、地域に解放へ 月内にも基本法案提出
http://www.asahi.com/national/update/0421/TKY200804210313.html
※ 新説!?日本ミステリースペシャル 12ch
※ 前日の空虚重量 75.9キロ

※ メルマガ有料版おまけ 激怒モード

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コメント

ご存知かもしれませんが、
弁護側は最高裁での判決覆しにかけることは、
制度上期待できません。

一般に誤解が多いのですが、
最高裁判所は控訴審までの判決に憲法違反、判例違反、重大な法令違反があるかを判断するのが主たる任務で、事実認定をしません。
ですから、事実認定に関しては、今回の高裁で決定です。

元もと、最高裁が”死刑にしない事由があるか”で差し戻したので、
今回の高裁の決定が事実的結審で、上告をしても棄却される
可能性が多いと思います。

投稿: 外資社員 | 2008.04.23 10:53

法廷で自分達の政治主張を開陳し死刑廃止へと社会を方向づけることこそが我々の本来の責務だ、というのが人権派弁護士の本音じゃないかね。


投稿: | 2008.04.23 10:54

死刑反対派が「被告の少年」は完全無視で「弁護団」と「朝日新聞」の弁護にやっきになっているのが
ここの議論のポイントです

死刑反対派にとって重要なのは「死刑反対派のメンツと地位」で被告の人権なんてどうでもいいらしい

裁判官の「荒唐無稽」のお墨付きも出たし
明日、懲戒請求送るよ 今こそ懲戒請求のタイミングだ!!!!!!!!!!!

懲戒事由
22日の判決にもあるように荒唐無稽な弁護で少年の反省の機会を奪ったこのような人達に弁護士の資格があるとは思えない厳しい処分を望むまた荒唐無稽な弁護方法により弁護士全体の社会的信用を著しく損なう結果となった社会的責任、及び正義の実現の為に処分を希望する.


投稿: | 2008.04.23 11:17

もうちょっと19歳の1等陸士の話に割くかと思った。光は済んだ話。

投稿: pongchang | 2008.04.23 11:24

>救急の現場(1)頼るしかない高齢者」
昨日のNHKでしょうか?
 薬の飲み方が分からないって病院に運ぶ事例がありましたが、介護保険利用してないんですかね? していれば、ケアマネさんに連絡取ればすむわけですから、救急隊員で対応できそうですけどね。

投稿: | 2008.04.23 11:33

>裁判官が、れいの荒唐無稽な新供述に関して、逐一否定反論しているんですよね。

判決文要旨を読んだんですが、丁寧に全てに反論しているんですよ。(だから長い・・・・)
遠山の○さんなら一言で済むのでしょうが、自由主義民主主義の法治国家では、それなりの言葉が必要なんですね。

死刑の判例よりも、この手の法廷戦術は認めないって判例の方が重要かもしれないですね。

上告棄却ってのも既定路線っぽいし。
呑み仲間の某省職員に言わせれば、
「今のウチのボス(大臣)は目立ちたがり屋でしょ?在任中に刑確定なら直ぐに(判を)押しちゃいますよ。きっと。」

投稿: 所長 | 2008.04.23 11:34

>死刑の判例よりも、この手の法廷戦術を認めないって判例の方が重要かもしれないですね。

弁護団の望み通りの判決を出したので、戦術としては成功だったのかも知れませんが、被告の存在や司法制度を蔑ろにしている事への苛立ちが”荒唐無稽”という文面に滲んでいるようにも感じられます。
これに懲戒などキッチリと法曹関係者による自浄が働かなければ、司法制度の信頼の根幹に関わってくると思われます。

投稿: yossi | 2008.04.23 12:38

ここの多数派の心情は大石さんのそれとえらく乖離してますね。

投稿: | 2008.04.23 13:23

>どうも、ただ単に、自分たちが死刑制度反対であることをアピール
するためだけにこの事件を利用

方針の対立で解任されたにもかかわらず今枝弁護士が言ってますが、
死刑廃止について法廷で発言したことはなく、それどころか、弁護団に
おける内輪の会合でも死刑廃止がテーマになったことなどないのです。
BPOの意見を支持する大石先生でさえ、マスゴミやネットの空気に
呑まれしまっているということだと思います。

>でもこの人たち、記者会見を見る限りでは、普通の市民派弁護士の
皆さんにしか見えないんですよね

当然です。

>ここの多数派の心情は大石さんのそれとえらく乖離してますね。

虚心坦懐に弁護人を見る目をもった大石先生とはえらい違いです。

投稿: | 2008.04.23 15:55

被告・弁護側が、殺意を否認して傷害致死を主張するという戦略が、結果的に裏目に出てしまったということだと思います。
他の方も述べていますが、今回は上告しても、最高裁で棄却される可能性が極めて高いので、正に「土壇場」だった訳です。そのように考えると弁護方針に疑問を感じることがあります(結果は、別として)。

また、刑事弁護に対して、誤解が広がってしまったという問題もあると思います。

投稿: Feri | 2008.04.23 16:08

弁護士に期待しているのは、裁判において検察側とは別の視点で真実を明らかにして、妥当な判決に導くことであって、言い逃れまでして罪を回避させることじゃないよ。だから何でもアリにしちゃうと当然あらゆる方面から反感買う。
本村さんには悪いが、今回は無期懲役でも、あるいはよかったといえるかもしれない。
だけど、弁護士どもだけは何らかの処分が無いと許せない。

投稿: | 2008.04.23 16:19

>>光市事件判決
ま、最初から死刑という結論があって、それまでの弁護団ならシャンシャンと波風立てずに見せしめに殺せたのに、安田のように理屈こねて事実認定とか今更言い出すうざい野郎が現れるからしょうがねぇや
…と涙目でムキになりながら判決文を書いていた裁判官の表情が目に浮かびますが。

裁判官よりも遺族の夫の顔と言葉の方がずっと怖かった。
自分の正義を疑わずに信じない、狂気を身にまとっている。
彼の言うように「無期懲役か有期刑になって出獄したら刺し殺す」ってのをやらせたほうが死刑判決で彼自身の手を汚さずに被告を殺して増長させるよりも数段世のため人の為になる気がしてならないんですけど。
そういえば、
タイミングよすぎるくらいにw、東京高裁が安田弁護士が国策逮捕された事件に逆転有罪判決を出して、
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080423AT1G2301Z23042008.html

東京地裁はオリコンのSLAPPに同意してしまった。
>オリコン損賠訴訟:コメントで名誉棄損 オリコン勝訴--東京地裁判決
> ◇100万円賠償命令
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2008/04/23/20080423ddm012200183000c.html


一気に言論冬の時代に突入ですな。
声が大きい者や権力の強い者が正義で、下々は文句言わずに頭さげて粛々と黙っていろとでもいいたげな三連発の司法判断…笑える。

投稿: 業界インサイダー | 2008.04.23 17:18

>狂気を身にまとっている。
あったりまえだとしか思えませんが。

投稿: トオリスガリン | 2008.04.23 18:20

>死刑廃止について法廷で発言したことはなく、それどころか、弁護団における内輪の会合でも死刑廃止がテーマになったことなどないのです。

法学部出身者なら分かると思うけど、法学教授の大半が死刑廃止論者(程度の多寡はあるが)だし、それに感化されている学生たちも少なからずいる。
法学界では死刑なんぞは野蛮極まる行為で、これを支持するような学者なんて旧石器時代の輩だってこと。
そんな薫陶を受けてきた連中が、死刑回避の裁判において、弁護団内部で死刑廃止を一々議論するなんてのはあり得ない。
弁護士同士みんな阿吽の呼吸で分かっていることだから。
安田氏が主任弁護人になっている時点で、死刑廃止と結び付けられず参加するようなKYな弁護士はいませんって。

投稿: | 2008.04.23 19:11

http://beauty.geocities.yahoo.co.jp/gl/imajin28490/comment/20071203/1196679581

今枝弁護士のブログより
>私は、弁護士としては珍しいケースだと思いますが、死刑については、
廃止論側から(消極的)存置論側にブレたタイプです。(中略)
しかし、こう考える私の良心に誓っても、死刑廃止運動のための弁護
活動はなされていなかったということは訴えたいのです。

投稿: | 2008.04.23 19:32

今日の話題とは全く関係ありませんが、
本日「北方領土奪還作戦3」新宿紀伊国屋にて
ゲトしますた。

投稿: pfe | 2008.04.23 20:41

そら当事者としては真偽に関わらずそう言うしかないでしょう。>今枝弁護士

「死刑廃止運動のための弁護活動してました」とか言ったらそれこそ自分が懲戒請求されるでしょうし。

投稿: 紅 | 2008.04.23 20:42

>一気に言論冬の時代に突入ですな。
>声が大きい者や権力の強い者が正義で、下々は文句言わずに頭さげて粛々と黙っていろとでもいいたげな三連発の司法判断…笑える。

業界インサイダーさんの物言いは、救いようのないほどの上から目線。
下々の一般人は文句言わずに頭さげて粛々と黙っていろとでもいいたげ!
言論を弾圧する最大の勢力は、奢り高ぶり他者を平気で愚民扱いする、あなた方業界だってこと、いい加減気がついたら。

投稿: | 2008.04.23 21:00

今回の死刑判決が、凶悪な未成年犯罪の抑止力になると期待するのは
甘すぎますかねぇ?

投稿: | 2008.04.23 21:06

>自分の正義を疑わずに信じない、狂気を身にまとっている。

判決に憤ってるのは理解できるが、判決を下したのは本村氏ではないでしょ。遺族として当たり最高刑を求めるのはあたり前の行動・主張であり、それに関してどういった点が問題だというのか。

昨日から今日にかけて糞尿の中でのたうち回りながら、遺族に筋違いの憎悪を向け、罵詈雑言を浴びせているが、狂気を身にまとっているのは自分自身じゃないのか。

投稿: 火男 | 2008.04.23 21:12

>業界インサイダー
論拠が不明確な上に、「狂気」とか一方的な印象批評。なにも訴える物がない。何を説得したいのかさっぱりわからん。「なぜ」冬の時代なの?

投稿: エヌ氏 | 2008.04.23 21:15

>最初から死刑という結論があって・・・涙目でムキになりながら判決文を書いていた裁判官の表情が目に浮かびますが

何を見てそう言い切れるのか。裁判官に直接聞いたんですか?
むしろ、弁護団の(変な)主張にもちゃんと反論していた、冗談の通じそうにない人柄のように思えますけどね。

>裁判官よりも遺族の夫の顔と言葉の方がずっと怖かった。

被害者に何を求めているの?公憤は当事者が持つ感情ではないよ。被害者が起こした言動は、何ら法に背いてない。このような言動を「表現の自由」と言うと思うんだけど、それは許されないとだろうか。

>自分の正義を疑わずに信じない

自分の正義を信ぜずして、如何に生きよと言うのか。それとも、お隣の国のように、誰かが決めた「正義」が本当の正義だと思うかね。

>狂気を身にまとっている

妻子を無残に殺された被害者への言葉がそれかね。やれやれ、まだ日本の現状は「犯罪被害者」に冷たいね。

投稿: | 2008.04.23 21:17

抑止は出来なくとも再発は防げたというところでしょう。

魔界転生見て「復活の儀式」を思いつくんですから、ドラゴンボールでも見て「人は高いところからつき落としても飛べるから大丈夫」と思い込みかねない。

投稿: 紅 | 2008.04.23 21:18

光市母子殺害の加害少年は、人を殺せば自分が死刑になるかもしれないということが飲み込めていなかったのでしょう。お気の毒様に。知識として死刑制度があるということを知らないわけではないでしょうけども。リアリティがなかったのでしょうね。

この事件については、加害少年の親の問題も気になりますがね。

一応未成年なわけですので、親の責任が全くないといい切れるのかどうか。

この加害少年の親のような滅茶苦茶な人間の責任がいかなる意味でも全く追求されないというのも不自然には思います。(多少の報道はありましたが…)

未成年者の事件について親の責任が問われないとしたらそれもアンフェアです。

それから、死刑判決についても、この事件については微妙だとは思いました。私が判決に意義を唱えることもできはしないですが。

プロやプロに近い殺人者であれば、そういうのは死刑にしても、問題ないと思うのですね。プロが逃げられずに捕まったら「仕事」をしくじったことにもなるわけだし、死刑にしてもかまわないと思う。

光市母子殺害事件は犯行は残虐なものであったが、加害者の人格が未熟であったから起きた事件であるとも言えると思うのだな。

宮崎勤や佐川一政(は事件を起こしたのはフランスですが)などとくらべても、「異常」とはいえない。

わけもわからずに殺人を犯して死刑になるというのは、ある意味哀れですね。

投稿: まえやま | 2008.04.23 21:18

この被告は、友人に宛てた手紙で7,8年で出てこられると書いている。少年による重大犯罪の刑の甘さからそう判断していたようです。犯行は計画的で残忍、さらに異常性欲者。おまけに、出所の時期まで想定しているのだから困ったものだ。だから、遺族への煽りもへっちゃらだ。なにせ自分は少年なんだから。家庭環境をもって情状酌量の道はあったかもしれませんが、永山則夫のときに野坂昭如が言ってたけど同じような環境の人間は山ほどいたってね。この被告の弟も同じ環境にあったはずだが人の道を外していないでしょ。

投稿: | 2008.04.23 21:41

>2008.04.23 15:55さん
私も弁護士氏のブログは読んだので、死刑回避の運動に利用しようという話はなかった「らしい」(会ったとしても本人は話さないでしょうから、「らしい」とします)ですが、事実はどうあれ裁判官に「全くの虚偽。被告の反省の念を減退させた」のように受け取られてしまったのであれば、その時点で弁護失敗でしょう。
弁護士の仕事は被告の権利を守る事であって自分の正しい事を正しいというのはそのための方法の一つでしかないのですから。

>ALL
無闇に死刑を叫ぶのもどうかと思いますが同じくらいにこの件を「正義の弁護士が衆愚に汚染された権力に屈した」という視点だけで見るのは、同じくらいに危険で偏っているのではないでしょうか?
「弁護団は弁護方法を誤ったが故に被告の権利を必要以上に危険に晒し、その結果厳罰となった」
という結果に目をそらして衆愚だとか権力だとかに反骨する作業を繰り返すだけでは、それこそ話題にしている「衆愚」と変わらないと自分は思います。

感情に支配されるなというなら、まず自身からそれを始めないと。

投稿: 偏頭痛持ち技術者 | 2008.04.23 21:50

>http://s04.megalodon.jp/2008-0423-0932-06/okame21.blog87.fc2.com/blog-entry-109.html
言論の自由は守られています。この人もスゴイわ

投稿: トオリスガリン | 2008.04.23 21:53

差し戻し時点ですでに情状酌量路線は失敗したわけだから、荒唐無稽だろうがなんだろうが、どのみち弁術としては精神破綻路線他に残されていなかっただろう。解任はこの路線対立及び失敗の結果。
合理的に考えれば、弁護とは社会正義を遂行することではないのだからこれに対する批判は当らない。
読売の社説は裁判所は裁判員制度に向けて判断基準を示せとしているが、導入趣旨は法曹界の基準を踏襲することではないのでこれには意味はない。

投稿: | 2008.04.23 21:59

ところで、

>裁判官よりも遺族の夫の顔と言葉の方がずっと怖かった。
>自分の正義を疑わずに信じない、狂気を身にまとっている。

他人の家に工事員のふりして乗り込んで、レイプした上で子供ともども惨殺したことは狂気ではない、ということでしょうか。

普通は犯罪の加害者と被害者なんてどっちも狂気で、それを第三者の視点で取りまとめるために裁判長がいるんじゃないですかね。

いあ、裁判長も狂気だったというなら良いんですけどね、そりゃ根本から改革が必要だわ(笑

>彼の言うように「無期懲役か有期刑になって出獄したら刺し殺す」ってのをやらせたほうが死刑判決で彼自身の手を汚さずに被告を殺して増長させるよりも数段世のため人の為になる気がしてならないんですけど。

私刑容認ですか、一気に言論冬の時代に突入ですな。
声が大きい者や権力の強い者が正義で、下々は文句言わずに頭さげて粛々と黙っていろとでもいいたげな・・・・・・

コピペで済みましたね(笑

投稿:   | 2008.04.23 22:20

私は弁護団の言っていることはしごくまっとうであると受け止めました。
裁判官に加害者心情の誤認があるという印象を持っています。

これは土壇場に荒唐無稽なストーリーを持って来て、裁判を混乱させたとか命乞いをしているとかテレビが盛んに主張していることではなくて、本来一審でやるべき事を高裁で初めて出したということだと思います。
法廷戦術としてはある意味バカ正直すぎて、そうするべきであったのかは疑問が残りますが、本来あるべき裁判をして、それで死刑ならやむなしという加害者の意志を、少なくとも私は感じました。
けれども、新証言をまるっきり否定されて、これでは正直に成り損です。
一審二審の弁護士と検事と裁判所はいったいなにをやってきたのか、という安田弁護士の腹立ちは、いま発売されているアエラに詳しく載っています。
「主張は分かったが、事件の重大性から死刑もやむなし」ならまだしも「主張は全部嘘、死刑」では、これは裁判なのかリンチなのか、なのための裁判かわからんという話です。
新証拠を認めるということは、すなわち検事がうその調書を作ったということになります。
首を絞めたあたりとか、それを頭ごなしに認めないとしていいものだったのかどうか。非常に疑問です。
むしろ一審二審の検事や弁護士や裁判所に、これはいったいどういうことなんだと問いただしたいです。
なぜこれが一審でできなかったのかと。

投稿: mado | 2008.04.23 22:27

つーか、加害者の心情や動機なんてモノを法廷で解明する必要なんて無いと思う。

犯罪を実行したことが立証されたなら、あとはそれに見合った刑罰を与えればよいだけのこと。

ところで、先生の新刊『北方領土奪回作戦3』を横浜でゲットしました。
お知らせまで。

投稿: ほるほる | 2008.04.23 22:41

>>つーか、加害者の心情や動機なんてモノを法廷で解明する必要なんて無いと思う。
実際の裁判を見たことがないので、なんともいえませんが、テレビドラマほどセンチメンタルなことはないんじゃないでしょうか。
おそらく心情や動機を扱っただろう、義妹殺害事件は求刑10年だそうですね。元Vシネマ女優事件とかも、責任能力有りで厳しくなりそうな気配です。

投稿: mado | 2008.04.23 23:12

失礼、求刑15年、懲役10年。

投稿: mado | 2008.04.23 23:13

しかしこの弁護団、何でマスコミ発表ばかりしてるんでしょうねえ?
主張すべき相手は裁判官であり世論では無いと思うんですが。

世論には逆にバッシングされているし(苦笑)

投稿: 紅 | 2008.04.23 23:15

>>投稿 業界インサイダー | 2008.04.23 17:18

について異論が多いので、すこしだけ書きますが、
まず、被害者遺族であり、被告への死刑適用を一貫して主張して、現在の弁護団や被告などへの憎悪を隠さない本村氏の基本的な心情は理解しているつもりでしたが、
死刑判決直後の本村氏の記者会見をリアルタイムで見ておりまして、非常な怖さというか吐き気に近い嫌悪を強く感じました。

そのときの感想は昨日のエントリーへのコメントである
>>投稿 業界インサイダー | 2008.04.22 12:50
にも書きましたが、その恐怖とも言える嫌悪感は記者会見を見直すにつれ強まることはあっても、弱まることはなかった。

あの記者会見で本村氏は非常に昂った状態で「正義」という言葉を使ってしきりに自己のそれまでの発言や感情・そして、それについていった「世論」のみがこの世で唯一正しいという趣旨の事を繰り替えしていました。

確かに言葉は選ぼうとはしていましたが、死刑執行官の手によって被告が処刑される事を待ち望んでいるとしか、その時の表情や口調からは受け取りようがなかったし、そこに私が見出したのは、自分の手を汚さずに憎き被告を殺めることが出来る権利と言うか権力を手にした。己れこそが唯一の正義なり!
そういう非常に歪んで奢り昂った復讐心と一点の曇りも感じられないような自己肯定しか、残念ながら私は感じ取れなかった。
故に私は、最低でもあの記者会見での本村氏について「怖い」「狂気を纏った」と言い切ります。

そういう被害者遺族の「感情」を受け止めてみると、未だ、仇討ちや私刑で本村氏ご本人が自分の手で被告を殺めて決着をつけた方が、何十倍もマシなのではないか
…本村氏に取ってもこの国の刑事・司法制度の将来にとっても。
 何故ならば、あの時の本村氏は、抑揚や表情を含めた上での言動を見ていると、復讐の衣を被ってはいるけど、実際には被告に対するサディズムを惜しげなく披露している部分があまりに大きかったように思えてならないのです。
 ならば、刑務官に被告を殺めさせるのではなく、本村氏本人こそが直に処刑を執行して、人一人を殺めることの重さを実感すべきではないか。
 それが、私刑であるよりは、司法によって容認された執行人に本村氏本人がなられる形で、出来れば、被告の死ぬ様を直視しながら、自分の手に持った剣を使って無抵抗にされた被告の命を断つべきではないか?
 
 強く、そのように思いました。

 つまりは今の死刑制度の運用上の歪みのような物がこの裁判では出ていると思います。
 結局、被告を殺めるのは名も知れぬ刑務所の執行官で、彼らは職務として絞首台の床を開けるボタンを押すのですよ?彼らの個人的な意志とは関係なしに、単にそれが「仕事」であるから。と言う理由だけで。
 たまに出てくる死刑囚についての刑務官の証言や回顧録を読んでいると、見えてくるのは職務で人を殺めることについての苦悩と葛藤ばかりです。
 刑務所でサディズムが蔓延してるとすれば、それは服役中の囚人に対する物が大半で、死刑を執行することに関わる者にはサディズムを越えた苦悩の方が多く見える。

 私が怒っているのは、本村氏も最高裁や今回の判決を下した広島高裁の判事も、多くの「被害者感情」をわめくマスコミにも、多分今の法務大臣にも「自分たちも人を殺めている」と言う意識が皆無に見えて仕方がないからです。
 死刑を下し、執行するのであれば、死刑囚への復讐を捨てない者と死刑執行を決定した者こそが死刑囚を殺めるか、もしくは執行される状況を直視するだけの義務があると思います。
 しかし、彼らはそのような「手を汚す」事からは逃れて、あたかも雲の上から虫を潰すかのように安全圏から人を殺めている。

 もし、あなたがそこに確実に存在する不条理を直視された上で被告の死刑を喜ぶのであるならば、いくらでも厳しい非難は甘受しますが…

投稿: 業界インサイダー | 2008.04.23 23:17

検察は罪状を極力に悪くする 弁護人は被告の利益を護る為に例え全世界を敵にしても闘わなければならない 
刑事弁護とは検察との闘争でありこの弁論の中で真相究明する それが弁論主義である しかし殆どの刑事裁判に於いて弁護人は嘆願に終始する
http://suihanmuzai.web.infoseek.co.jp/turutahimen001.jpg.html

http://suihanmuzai.hp.infoseek.co.jp
虚偽公文書作成・行使の作源地は警察・検事・裁判官
調書の偽造は裁判所の基本姿勢であり 日本裁判の基底構造

お粗末名損で発覚した虚偽有印公文書作成・行使の数々
捜査報告書・警察調書・検事調書・公判調書・口頭弁論調書
そして・・検察審査会議決書

投稿: 遂犯無罪 | 2008.04.23 23:27

死刑制度自体にに反対したいというならば
裁判所では無く立法府で争ってください。
主権の行使により死刑制度に反対する議員を選び法改正をすれば済む話です。
司法府は立法府により承認された法に従い判断するのが役割でしょう。

こういう主張が出るから「弁護団は死刑制度反対のためにこの事件を利用したんだ」とか言われるんでしょうね。

投稿: 紅 | 2008.04.23 23:34

> 死刑を下し、執行するのであれば、死刑囚への復讐を捨てない者と死刑執行を決定した者こそが死刑囚を殺めるか、もしくは執行される状況を直視するだけの義務があると思います。

なんで、被害者に様々な義務を押しつけようとするかなあ?
一番の弱者である被害者に義務を押しつけること自体が、サディズムの発露ですよ。

ゴミを捨てたときに、最終処分場までつきあう必要はないように、被害者が刑罰の実行までつきあう必要はありません。


>単にそれが「仕事」であるから。と言う理由だけで。
理由ならそれだけで十分でしょ。
大人として社会を支えるというのは、そういうことです。

投稿: ほるほる | 2008.04.23 23:42

まぁ、どんな言論にも表現の自由はありますから、被害者の態度を嫌悪しようともそれはそれで個人の自由です。
ところで、死刑そのものには反対してない訳ですか。執行する人間から見れば、まさしく自分が殺すのに、それを命じた人間は高みの見物で他人事のように捉えるという。死刑には反対しないが、被害者自身が執行しろと言う訳で、仇討の復活ですよね。裁判も不要だし、勿論返り討ちも作法に含まれると。
でもね、近代国家が裁判権の独占を行って個人の復讐を禁じた以上、刑罰の執行は国家が行うというのがその反対映像な訳でしょ。刑罰そのものを肯定して執行を否定することは、事実上、刑罰そのものも否定することだよね。でも、それならそれで真に非難すべきは、そのような「残虐な刑罰」を廃止しない日本国民であります。国民輿論が死刑廃止に傾き、死刑制度に反対する議員が国会の多数を閉めれば、死刑は廃止されるでしょ。それが「民主主義体制における政治意思の決定方法」であって、裁判官や検事が現にある法律を適用したからといって、非難される道理があるだろうか。刑務官の苦衷は察しますが、いやなら退職すればよい。少なくともその自由はある。

投稿: | 2008.04.23 23:46

>>業界インサイダーさん
 私はあの会見を見てサディズムを特別想起はしませんでしたが、少し頭が冷えて状況を見れるようになったと思います。
 判決直後というとこもあって、ちょっと今までの会見とは違って、冷静ではないなと。普通に偏りがある人なんだなとは思いました。それにしたところで、別に被害者が加害者を思いやる必要など無いわけですし、これはこれで普通の態度だと思いました。
 本人が殺人を犯しては意味がありません。それは法治国家なわけですし、彼が犯罪者になってしまいます。主張するのは彼の自由でしょうが、世の中が彼の思い通りに動くわけでもありません。
 例えば最高裁で無期懲役が結審していたとしたら、被告に対するサディズムと言われても所在を無くしそうですし(これについてはどう捕らえて良いのかよくわかりません)、逆に直接手を下しに言っていた可能性もあります。虐待を楽しむタイプには見えませんけど。
 すみません、「サディズム=虐待嗜好」という意味で使っているのであっていますか? 別の単語と誤認されてませんか?
「人が人を殺すことは基本的に苦痛なことである」というのは、なにか戦闘神経症に関する本で読んだことがあります。そこで引用されていたのは、戦争でも人を殺すのはいやという話で、何万発に一発しか命中しないことからも、ほとんどでたらめに撃っているというのが論拠でした。なので直接だろうと間接だろうと、普通は心情的には納得できない物で、本山氏が特別それに鈍感ってこともないと思います。事件後変わった可能性はありますが。
 別に死刑になって嬉しいとか思ったりはしません。

投稿: mado | 2008.04.23 23:55

綿井健陽さんは、本当にジャーナリスト稼業から足を洗うんですかね。報道の魂は見てませんがBSで再放送があるようです。責任の取り方としては全うなんでしょうが、やめる必要はないと思います。

投稿: | 2008.04.24 00:04

>業界インサイダーさん
言いたい事は分かりますが、インサイダーさんは少し被害者遺族というものに対して求めている人間性が厳しすぎると感じます。
人類皆が釈尊のようであれば身内を殺傷された上に死姦されても相手を許し、憎悪の炎を鎮めることも出来るでしょうが、それを全ての人間に求めるのは余りにも酷です。
しかもそれを妻だけならまだしも赤子まで殺されている父親に求めるのは酷を通り越して無茶でしょう。
それともそこまでされても被害者遺族は犯人を許さねばなりませんか?
犯人を許す許さない、犯人とどう向き合うかは被害者遺族が決定する事であり、その態度を第三者である我々が「人間としてけしからん」などというのはただの傲慢ですよ。
犯人を吊るせとい叫ぶ傲慢は糾弾されるべきだとしながら、被害者遺族に聖人君主を求める傲慢は許されるのですか?
私はインサイダーさんの主張は理解は出来ますが、それでもやはり遺族にそこまでの人間性を求めるのは第三者であるからこそ来る傲慢だと考えます。
自分が批判している対象と同様の事を、現在進行形で行っていると私は思いますよ。

あと一つだけ
>しかし、彼らはそのような「手を汚す」事からは逃れて
そういう方法・手段が日本国には現在存在しませんので、「逃れて」というのは的確ではありません。
たださほど年月を置かずに犯人が一般社会に戻ってきたならば、自分のみを省みずに「手を汚す」事態に発展するかもしれません。
でもそれは遺族本人にしか分からないですし、何よりそんな事を国家として許すべきではありません。

投稿: 偏頭痛持ち技術者 | 2008.04.24 00:04

>業界インサイダー

だからね、なんで被害者遺族である本村さん自身が中立冷静な立場を貫かなきゃいけないの? そんな義務があるの? 
彼こそ、最も感情的な言葉を吐く事が許されている人なんじゃないの? その言葉を我々がどう捉えるかが問題なんであって。

あなたはどんな立場から嫌悪だの吐き気だの言ってるの? なぜあなたは、本村さんにそんなことを言う権利を持ってるの?

「奢り昂っ」て「一点の曇りも感じられないような自己肯定しか」持っていない発言をしているのは一体誰なんでしょうか。

投稿: 平川 | 2008.04.24 00:17

この件で強く感じたのは、被害者の母子はひどい殺され方をされましたが、真剣に加害者と闘っている、遺族がいらっしゃるのがうらやましい。ということです。

殺されても、ここまで遺族に頑張ってもらえる被害者はそうそういないだろうな。

自分が殺されても、遺族に闘争してもらえるという自信のある人はあんまりいないだろうな。

投稿: まえやま | 2008.04.24 00:19

私がこの元少年(変な表現だな。私も先生も田中康夫もカバちゃんも元少年でしょう)でですね、法廷で「君、罪を人生かけて償えますか?」と聞かれたら、そりゃ平気で「はい」っていいますよ。
つか、はっきりいってそれが具体的に想像できないはずだし、償いのしようがないもの。遺族がいたら彼らが満足することが償いともいいきれない(そうだったら家族一家皆殺しにする方が人間的ともいえる)、どうすりゃいいかわかんないし。さだまさしのあの世界はある意味美しい誤解でしかない。

で本村さんも元少年も、こっちにしてみれば(もち当人同士も)「赤の他人」であって、逆に私の方も連中や皆さんからみて所詮「赤の他人」でしかない。命の価値は尊いが、それが絶対的なものでもない。だから私がおかしぃなって元少年になったら、まぁ死刑になるんだろうな。と思いますよ。それとも命の価値の絶対性に重きを置く皆さん、放免なら「こいつを殺しても器物損壊罪にしろ(刑法総論では類推解釈はすべきでないが、罪を減じる方向ならいいとどの本も書いてあるぞ)」ですかね。それじゃ社会的リンチ?じゃ則天武后じゃないが人と豚のハイブリッとで手を打ちます?

ところで本村氏の人格を云々する人がいるが、自分も女房子供を殺された上、あのスカタン弁護士どもの世迷言とか元少年の馬とも鹿ともつかない根拠のない勝利宣言聞かされたら、普通常軌を逸するでしょ。よくぎりぎりで理性を保ってて感心しますよ。みっともないからかれを責めないでおいたら?真人間ならあっちゃこっちゃで知識を振りかざして本村さんに勝利宣言するより、こういうときに人の優しさが使われるとおもったけど。

投稿: さいとー | 2008.04.24 00:21

ヨーロッパあたりじゃ人権派が頑張ってて死刑どころか無期懲役も廃止の方向だよね。
TVで見たけど、何人もの少女をレイプして殺した男が十数年で社会復帰できるという
人権派とある種の趣味人には夢のような社会になってるw

んで注目すべきはヨーロッパでも死刑廃止は世論に支持されて決まった訳じゃないって事。
少数の運動家がうまいことやって世論と関係なく自分達の理想を実現させてる。
だから何だかんだ理屈をつけて絶対に国民投票はしないw

日本で言うと亀井静香あたりが実質的に死刑廃止を実現させる可能性大。
死刑に関しては裁判員の全員賛成が必要という提案は、死刑を制度として残しながら
実質死刑廃止を勝ち取る上手い策だな。死刑廃止の代わりに本当の終身刑をとか言ってるから、
うっかり賛成したくなるよね。感心した。もちろん本音は終身刑もいつか廃止したいって事でしょう。

今回の弁護団とか、ブログにコメントを書いてるような「死刑廃止派」は単なる目くらまし、
陽動作戦ですよ。派手に動いて注目を集めて、亀井部隊の突入を目立たなくさせてるんだな。
彼らは多数派になれない事が最初からわかっているから、世論を説得する気なんてないし
逆に多数派や被害者遺族を貶める発言をして嫌われ者になるのが任務。

投稿: 元川崎市民 | 2008.04.24 00:34

いまどきここまで正義を主張できる立派な人はあんまりいないでしょうね。

世のなかには、妻や子どもに保険金かける夫もいるわけだし。

保険金殺人を狙わなくとも、妻子に保険をかけるということは、あわよくばみたいな気持ちになるのがいるわけだ。

そんな連中と比べてもまずいか。

投稿: まえやま | 2008.04.24 00:34

>業界インサイダー氏

私も会見を見ていましたが,少なくとも本村氏は被告を死刑にすることを重く捉えていたと思いますよ.

>本村氏も最高裁や今回の判決を下した広島高裁の判事も、多くの「被害者感情」をわめくマスコミにも、
多分今の法務大臣にも「自分たちも人を殺めている」と言う意識が皆無に見えて仕方がない

会見のどこをみてこんな印象を抱いたのかわからない.

本村さんは
>遺族としては満たされたのですが、社会にとってみれば事件をめぐり私の妻と娘、そして被告の3人の命が奪われることになるわけで、
これは明らかに社会にとって不利益なことです。

と言っている.
最も感情的になっていい立場の人なのに,とても客観的な立場に自分をおいて発言していると思いますよ.

あと,死刑を本村さん本人が下すべきとおっしゃってますが,
家族を殺された上に,人を殺すなんてつらいことをなぜ被害者本人させようと思うのか理解に苦しむ.
法に基づいて国が刑を執行するのが当たり前でしょ

投稿: nampac | 2008.04.24 00:44

本村さんは、無期懲役となった場合のことも考慮して本当に更生は可能なのか、更生とはいかなるものかということが知りたくてアメリカまで勉強しに行ってるんですよね。州によっては死刑がないから。被告人福田が死刑になった場合はその後どうすんの?という嫌な質問に妻と子と被告の死を一生背負っていくと答える。あの事件があった直後の本村さんの慟哭と憤怒はいまでも覚えている。たいがいの被害者遺族は年を経て怒りがおさまっていくものだがそれがない。真摯に反省し更生の可能性があるなら無期でも致し方ない、そう思っていた本村さんに事実は違うんだから反省のしようがない、って安田さんらはいうんだからそりゃ反発されるよ。

投稿: | 2008.04.24 00:49

本村さんのコメントはニュースで一部しか見ておりませんが、
極めてロジカルにコメントされていると感じました。
私ならば死刑は当然として、どのように殺すかを問題にしまけど。
ただの絞首刑じゃこういう奴には応えないだろうと考えますから、
鮫に食わせるとか、逆さづりにした上で頭頂部にカミソリか何かで
傷を付けゆっくりと血を抜いていくとか・・・。
そういうことを仰らずにいるだけでも理性を保ってていると思います。
本来ならば小学校の3、4年で自我が形成されてつつある
お嬢さんの反応に困惑しつつも家庭を築いていたたであろうことを
思えば極めて冷静に対応していると考えます。

吐き気を催される方はご勝手に。

こんな奴を食わせるために税金が使われていると思うと不愉快です。

こう考えると死刑ではなく終身重労働というのもありかなと・・・。
両足に鉄の鎖を付けその先に30㎏ぐらいの重しをそれぞれ付けて・・・。

投稿: | 2008.04.24 00:53

人を殺す重みを分かるべきというのなら、
加害者にも大切な身内を殺される重みを味わわせるというのでどうでしょうか(苦笑

狂気であろうがなんであろうが、判決は判決。
業界インサイダー氏が勘違いされているのは、おそらく裁判、司法というところの位置付けなんですよね。

刑務所にしろ裁判にしろ、
「被害者の仇討ちを代わりに行う組織」ではありません。本村さんはクライアントじゃないんです。

クライアントは「社会全体」であります。
「社会悪を、社会のルールで裁く」のです。そして社会の安定を保つのです。
人殺しが沢山起こったら、社会全体の不安定をもたらす。
もしかしたら被害者は本村さんではなかったのかもしれないのだから、社会の誰もが被害を受ける可能性があった。
忘れてはいけません。ここにいる我々も「被害者予備軍」だったのです。

だから、
本来社会全体の感情はある程度入ってしかるべきだし、
本村さんが加害者を直接殺すことは決して許されません。
司法の手に渡った時点で、もう本村さんだけの感情で完結する小さな領域ではなくなったのですよ。

だって、あれでしょ。
仇討ちを代わりにやるだけだったら、裁判なんて必要ないじゃないですか。被害者に「こいつ、どうします?」って聞いたら一発で終わりですよ(笑

投稿: | 2008.04.24 01:28

>人を殺す重み
死刑の現場とは
http://luxemburg.exblog.jp/4219915

投稿: yossi | 2008.04.24 07:48

>業界インサイダーさん
本村氏の尻馬にのって騒いでいる一般大衆やマスコミには怖いものを感じますが、
本村氏に関しては僕は共感すらおぼえます。
最愛の家族が殺されたら、僕だって犯人に現行法で求めうる最大の刑罰を求めます。
それが被害者(彼も被害者ですよね)の当然の心情です。

投稿: スサノオ | 2008.04.24 08:07

業界インサイダー様

本村氏が狂気の塊に見えたようですが、正解だと思います。というよりも全夫兼父親は知ってましたけどね。氏が「人」でなく「鬼」だってことに。

多くの人が同様の立場に置かれた場合、本村氏ほど巧妙に狂気を抑えることは出来ないでしょう。
私も妻と5ヶ月の息子を抱える身ですが、同様の災厄が身に降りかかった場合、憎悪の骨格に怨念の肉体を纏った復讐鬼になりますよ。断言できます。

目的は唯一つですよ。社会正義?法の正義?司法の正しい判断?被告の更生?
そんな訳ありませんよ。考えもしません。
「被告の寿命を物理的手段よって可能な限り短縮させる事。」ついでに被告に苦痛と恐怖を味あわすことが出来るなら、なお良い。
もちろん建前上は色々言いますが、あくまでも目的達成の為の方便です。
別に他人に尊敬されたり非難されないために生きている訳じゃないですからね。

彼の場合、その目的達成にもっとも適していたのが、「死刑判決」って事だった訳です。

業界インサイダー様
「ある種の目的を持ち、その達成に向けた行動を取っている個人」として本村さんを捉えてみては如何ですか?
彼はメディアを味方につけ、世論を味方に付けるという手段を用いただけです。
被告側弁護団が死刑を回避するために、新たな主張を法廷で行なったのと大差ないと思いますよ。
違いは本村氏は目的をほぼ達成し、安田弁護士以下は目的をほぼ達成できなかった。
それだけだと思います。

投稿: 所長 | 2008.04.24 09:11

う~んつと、
みんながみんな、本村氏に共感する義務も義理も無いのですが、
彼に日本の死刑(裁判)制度への贖罪を背負わせるような意見も、ナンダカネ。

被告人(当時少年)の歪んだ(未熟な)心情告白は、安田弁護士が言われるように成功したようにも思えますが、真実を告白したとも思えません。当時18歳で9年前の出来事ですよ。いくら未熟な精神とはいえ、複雑な心情が交差した上での犯行であって、その中のひとつを取り出したに過ぎないと考える。あの手紙を書いた少年が、犯行時の心情において「ドラえもん」の主張が支配的であったとは考えにくいと感じました。

ええ、だから死刑が妥当だなんて思いませんよ。遠巻きに...。

投稿: nao_c/w | 2008.04.24 09:23

>元川崎市民

事実は厳罰化の方向に向かっているのですが無視するのですか。
陰謀論は控えめに。

投稿: | 2008.04.24 10:36

>>人を殺す重み
>死刑の現場とは
http://luxemburg.exblog.jp/4219915

解決策:順番待ちの死刑囚に執行させる。

投稿: インサイダーさんにArtane.さんの面影を感じました。 | 2008.04.24 18:52

まあ、時計仕掛けのオレンジでも見て頭冷やそうや。

投稿: | 2008.04.24 19:33

>本村氏の尻馬にのって騒いでいる一般大衆やマスコミには怖いものを感じますが、

実はこれが一番怖いんだよな。
こんな報道が裁判員制度施行後も続けば裁判員の生命や財産に重大な影響を与える恐れがある。
場合によってはイギリス並みに裁判関係の報道を規制する必要性がありそうだ。

投稿: 悪党の最後の逃げ場 | 2008.04.25 00:38

>本村氏の尻馬にのって騒いでいる一般大衆

まさにこのコメント欄そのもの。
オレモナ…

投稿: | 2008.04.25 09:19

すでに、いろいろと有名だけど、死刑廃止論者のブログはひど過ぎる・・・・
荒唐無稽な作戦で、結果的に被告を死刑に追い込んだ安田は「先生」と呼び、被害者遺族に対しては異常に酷い扱い。
「悲劇のヒロインを演じてる」「日本会議に属している右翼」「新日鐵の広告塔」「理系だから法律を知らない」
と、死刑廃止論者ってのは自分側以外は人間とは見ていない様です。
死刑や命の尊さを述べる前に、普通の人間が持つ他人に対して思いやりを持つ当たり前のスキルを、作業療法士の先生の下で勉強してほしい。

投稿: 与志 | 2008.04.25 22:39

>イギリス並みに裁判関係の報道を規制する必要性がありそう

この辺は真剣に議論する必要があるかもしれませんね。どうせマスゴミは(敢えてそう呼ばせてもらう。なかにはゴミ扱いはふさわしくない、良質な報道もあると思いますが)表現の自由をたてに規制に反対するのでしょうが。

あと、法相と、オリコン訴訟に関しては、業界インサイダー氏の主張に同意します。

投稿: ya-mana | 2008.04.27 23:48

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受信: 2008.04.24 15:05

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