UNIQLOOKSはユニクロにとって最も効果的なブランディング戦略
クリックして人気blogランキングへ
2月18日の日経新聞、繊研新聞などに、ユニクロがフェイスブックと連動して立ち上げた新サイト、UNIQLOOKS ユニクルックスに関する記事が掲載されていました。
UNIQLOOKS
これはフェイスブックに登録している人であれば、誰でも簡単に登録できるユーザー参加型サイトで、
○参加者がユニクロの服を最低1点取り入れた自らのスタイリング写真を投稿し、
○登録者に、フェイスブックの機能のひとつである 「いいね!」の評価を付けてもらって楽しむもの。
定期的におしゃれさんコンテストも行うとか。モデルの卵さんたちも、売り込みのために、たくさん参加しそうですね。
このマーケティングのポイントは、ファッションパーツである、「ユニクロの使い方」を、ファッション中級者以上の一般ユーザーによる着こなしアイデアを、ソーシャルメディアに乗せて、ユニクロユーザーおよび潜在顧客に、
「ユニクロってこんなおしゃれな着方もできるだよ」
と紹介しよう、という試みです。
ユニクロは、ファッションブランドというより、ファッションコーディネートパーツサプライヤーのアイコンであることを自ら宣言し、実際、生活者にも、そういった用途で支持されているわけですが、
今回のUNIQLOOKSによるプロモーションの妙味は、
一般のファッションブランドが、上から下まで自社ブランドのスタイリングを「プッシュ(押し付け)型」で提案するのに対し、ファッションパーツサプライヤーであるユニクロは・・・
むしろハイブランドからファストファッション、古着まで、他ブランドとの相性を、ユーザーに表現してもらうことによって、ユニクロらしさ、ユニクロのおしゃれさを 「プル型」でアピールするところでしょう。
ユニクロが単品を大量に販売するためのプロモーションを行うことは、その数の力から、業界への影響力は多大ですが、一方で、この手の、ユーザー自身による「ユニクロの使い方」の販促、ユニクロが自らの強みがわかっているプロモーションの方が、末恐ろしいと思っています。
ユニクロが一皮むけたな~、いいトコついてるな~と思っていたのは、
Tokyo graffitiとしかけた「UNIQLO PARKA STYLE 1000」や、
関連エントリー-ユニクロパーカースタイル1000とトウキョウグラフィティ
その後、店頭で販売された UNIQLOムックMOOK(=UNIQLO 2009 FALL/WINTER COLLECTION (e-MOOK))を見た時です。
これらの冊子の中身は、ユニクロだけでコーディネートした押し売りコレクションではなく、ファッション誌のストリートスナップ(ストスナ)の街ゆくおしゃれさん(被写体)と同じようなスタイリング、すなわち、ブランド豪華一点主義x国内外のファストブランドに、さりげなくユニクロを取り入れるという生活者目線のスタイリングを中心に構成されているものでした。
今回のUNIQLOOKSもその延長線上にあるものと感じます。
しかしながら、ユニクロの店頭に行くと、スタッフさんは、当たり前かもしれませんが、やはり、上から下まですべてユニクロ。店舗スタッフは「マネキン」と呼ばれるように、自社ブランドのスタイリング提案の広告塔であるのは、業界の常識ですが・・・
そこまでわかっているのであれば、ユニクロさん、もう一皮剥けて、どこか都心の一部の大型店でもいいですから、他社ブランド、古着などとも取り入れて、上手にユニクロMIXを体現している、おしゃれなスタッフさんが接客にあたるユニクロ店舗を実現できないものかな~と思いますが、いかがでしょうか?
いつもお読み頂きありがとうございます。
こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ビジネス・業界ブログランキング 【第2位】→stay(11.2.19現在)
Tweet
| Permalink | 0
Comments