概要
「ラブライブ!」の続編となる「ラブライブ!サンシャイン!!」において、廃校が決定した浦の星女学院に通う9名の生徒で結成されたスクールアイドルのグループ名。
先代の主人公グループ・μ'sがかつて行っていたスクールアイドル活動やその人気ぶりに感銘を受けて結成されたグループ(という設定)。
名前は公式サイトで一般公募しており、その後に行われた電撃G'sマガジン誌面での投票を行った結果、『Aqours』という明治が最多得票となり、採用された。この名称はミケ猫氏が考案したもので、ラテン語で「水」を意味している。また、『Aqua』と英語で「我々の」と言う意味の『Ours』を掛け合わせた造語にもなっている。
間違っても某液晶テレビや某ミントガムと同じ読みをしてはいけないが、某コンパクトハイブリッドカー(過去にμ'sの公式痛車としても披露されたこともある)とは同じ呼び方である。
ユニット名のコンセプトの他、舞台が伊豆半島駿河湾沿岸ということもあって、グループ全体曲では(「水」、「海」、「空」などをイメージした)青色or水色を基調としたセーラー服が原型の衣装を多く用いているのが特徴。
一方、曲調については先代よりもかなり転調が目立つ傾向にある。特にナンバリングシングルやアニメ劇中歌で顕著。
2016年7月5日に実施されたスクールアイドルフェスティバルの大型アップデートの実施をもって、Aqoursが本格参戦した。
アニメ作中での展開により、Saint_Snowとの合同ユニット「Saint Aqours Snow」が正式に誕生した。
グループカラーはブルー(ラブライブ!フェスのグッズ等から)。
漫画版
2020年現在、長期的に連載が休止しており、メンバーは全員集まっておらず、グループ名も決まっていない。
「ラブライブ!」初代優勝グループ・μ'sに憧れる千歌が、幼馴染の果南とともにスクールアイドル活動を始める。
時を同じくして、東京から梨子が浦の星女学院に転入。その美貌に一目惚れした千歌の根気強い勧誘と、内浦を取り巻く少子化、そして浦女の廃校が決定したことから梨子が参加。その後、体育祭準備で忙しい果南のピンチヒッターとして曜が加わり、現在4人体制となっている。
善子は生来の不運体質と中二病ならではの振る舞いから、興味はあるものの未加入。花丸とルビィは、千歌たちの活動を知ってはいる。ダイヤは、千歌がスクールアイドルをしようとしていることは知っているものの、そもそもスクールアイドルというものを知らない。鞠莉は登場はするものの、他のメンバーと話している様子はない…というのが、現状である。
アニメ版
ダイヤが浜辺に書いた「Aqours」の文字を、ダイヤが去ったあとにそれを発見した千歌が、グループ名として採用した。
伝説のスクールアイドル・μ'sに憧れる千歌が、幼馴染の曜、音ノ木からの転校生である梨子を誘い、Aqoursを結成。体育館でのファーストライブは、告知よりも早く開始したために一時は無観客状態だったが、(色々な手助けもありながらも)結果的には成功する。
その後、千歌たちに感化される形で、ルビィ、花丸、善子の1年生組が加入。さらに、2年前に「Aqours」の名前でスクールアイドル活動を行っていたダイヤ・鞠莉・果南の3年生組も加入し、9人体制となった。
9人体制のAqoursになってからは最初の大会となる「ラブライブ!」では地区予選で敗退するも、次の「ラブライブ!」ではライバル・Saint_Snowの応援もあり、見事優勝。
だがもう一つの目標であった浦女廃校阻止はあと一歩のところで果たせず、卒業した3年生以外は静真高等学校へ転入した。
イタリアへ失踪した3年生たちを追ったり、静真高校での分校措置問題に直面したりしながらも、3年生の不在という精神的な逆境を乗り越えて、6人での活動を続けていくことになる。
メンバー
2年生
3年生
1年生
公式のメンバー順は
1.高海千歌、2.桜内梨子、3.松浦果南、4.黒澤ダイヤ、5.渡辺曜、6.津島善子、7.国木田花丸、8.小原鞠莉、9.黒澤ルビィ
公式のキャラクター紹介や、ライブのOP映像、Aqours関連商品の一部の表示は基本これに準ずる(公式スピンオフ「幻日のヨハネ」は例外)。
簡易プロフィール
名前 | 誕生日 | 血液型 | 学年 | カラー | キャスト |
---|---|---|---|---|---|
高海千歌 | 8月1日 | B | 2年 | みかん色 | 伊波杏樹 |
桜内梨子 | 9月19日 | A | 2年 | サクラピンク | 逢田梨香子 |
松浦果南 | 2月10日 | O | 3年 | エメラルドグリーン | 諏訪ななか |
黒澤ダイヤ | 1月1日 | A | 3年 | レッド | 小宮有紗 |
渡辺曜 | 4月17日 | AB | 2年 | ライトブルー | 斉藤朱夏 |
津島善子 | 7月13日 | O | 1年 | ホワイト | 小林愛香 |
国木田花丸 | 3月4日 | O | 1年 | イエロー | 高槻かなこ |
小原鞠莉 | 6月13日 | AB | 3年 | ヴァイオレット | 鈴木愛奈 |
黒澤ルビィ | 9月21日 | A | 1年 | ピンク | 降幡愛 |
各メンバーの担当分野
リーダーは、グループの発起人でもある高海千歌。μ'sの大ファンで曲と高坂穂乃果らの人柄に憧れている。
G's版のキャラ設定では、梨子と鞠莉が作曲、ルビィが衣装制作(善子と梨子がその補助)を担当。千歌や曜などのメンバーが振付やステージングを考案している表記も見られる。ルビィと善子がアイドル好きでその道に詳しい。
アニメ版では上記で述べた設定が大幅に変更された。千歌が作詞、梨子が作曲、曜が衣装製作と、基本的に2年生3人がそれぞれ担当している。
1期13話では花丸が作詞の手直し、果南が振付決め、鞠莉が梨子と一緒に作曲している旨の発言があった。しかし、2期2話で1年生と3年生の6人だけになると作詞・作曲作業が難航したため、前作のμ'sほど明確に役割を分担しているわけではない模様。
アニメに準拠した設定の多いスクフェスでもメンバー全員で役割ごとに作業をする姿がよく見られており、個々で作業することが多かったμ'sとは異なり、普段から複数人で協力しながら作業を進めている可能性もある。
また、アニメ版の序盤では梨子が練習を主導していたが、3年生組の加入以降は、練習中のメンバーの統率はダイヤが、ダンス指導は果南がそれぞれ担当している。
TVアニメ2期で、2年前の活動時の作業担当は、衣装作りは黒澤姉妹が、作詞は果南が、作曲は鞠莉が携わっていた事が判明した。2期ではルビィ1人で衣装作りする機会があった。
アニメ版ではダイヤとルビィの2人が昔からスクールアイドルとμ'sの熱狂的なファンである。スクフェスではルビィのみ。
交友関係
G's版ではGuilty Kiss所属の3人のみが浦女のある内浦へと最近やってきた新顔。残る6人(CYaRon!&AZALEA)は大抵ずっと学校が一緒だったので浦女の生徒全体の括りで幼馴染で、小学生前後の頃にこの6人(または稽古で忙しいダイヤを除く5人)だけで遊んでいた描写もある。こちらの設定に基づく「マルのヨンコマ」などでも花丸の思い出として幼少時の6人が正月行事として餅つきを楽しむ様子などが描かれた。
- 千歌と果南は幼児期から続く姉妹のような交流
- 花丸とルビィは保育園からの親友
- 鞠莉は浦女へ転入してきた
アニメ版ではこれらの大幅な設定変更により、(音ノ木坂学院からの転校生である梨子を除く)8人はいずれも高校入学以前から過去に少なくとも1名以上は他のメンバーと何らかの接点を持っており、(ある意味で)結成以前から親戚同士の集まりのような関係となっている。ただし、本編の描写を見る限りでは、縦のつながり自体はかなり弱めである。
それでも、前作の3年生組は(高校以前は)まったく接点がなく、学年ごとに断絶された中で、穂乃果達の呼びかけで集まり一つになったのとは対照的だと言える。
- 千歌は果南、曜と幼馴染
- 曜は千歌、果南と幼馴染
- 花丸は善子と幼稚園、ルビィと中学校が一緒
- ルビィは花丸と中学校が一緒、ダイヤは実姉
- 善子は花丸と幼稚園が一緒
- 果南は千歌・曜、ダイヤ・鞠莉と幼馴染(ただし前者と後者は接点なし)
- ダイヤは果南・鞠莉と幼馴染、ルビィは実妹
- 鞠莉は果南・ダイヤと幼馴染
ライブ前の掛け声の番号は千歌→曜→梨子→花丸→ルビィ→善子→ダイヤ→果南→鞠莉。
2年生→1年生→3年生と学年の並びは前作と同じだが、各学年内の順においての規則性は無い模様。
ライブイベントにおけるサイリウムの色一覧
公式のペンライト商品の正式名称は「ラブライブレード!サンシャイン!!」で前作から引き続き、通称「ラブライブレード」「ブレード」だが、ライブイベントでキャストがこれを呼ぶ時は一貫して「キラキラ」に統一されている。
ラブライブレードサンシャインにおける色表記
高海 千歌:みかん色
桜内 梨子:サクラピンク
松浦 果南:エメラルドグリーン
黒澤 ダイヤ:レッド
渡辺 曜:ライトブルー
津島 善子:ホワイト
国木田 花丸:イエロー
小原 鞠莉:ヴァイオレット
黒澤 ルビィ:ピンク
デザイン
キャラクターデザインは前作に引き続き、室田雄平氏が担当。
ただし、前作からそのまま継続で決定されたのではなく、新たにコンペを経て決定されたという。
前作では西田亜沙子氏の関与が大きかった(アニメ化前後で大枠では変わっていないが、体のパーツや服装などが変更されている)が、今回は室田氏のデザインでアニメまで一貫して行っている。
キャラクターアイコン
いずれも絵文字で妥当といえるものが存在している。
アイコン | 備考 | |
---|---|---|
高海千歌 | 🍊 | みかんが大好き。実物はカットされておらず丸い |
桜内梨子 | 🎹 | 特技がピアノ。実際にはグランドピアノの形状をしている |
松浦果南 | 🐬 | 実家がダイビングショップ。実物はイルカの下に月がある(趣味が天体観測) |
黒澤ダイヤ | 🌸 | 家柄に合う和のシンボル、梅の花。ダイヤマークではないので注意 |
渡辺曜 | ⛵ | 父親が船乗り、将来は船長に憧れている |
津島善子 | 😈 | 趣味が小悪魔ファッション、ファンをリトルデーモンと呼ぶなど、悪魔に関わりが多い |
国木田花丸 | 💮 | 花丸という名前が由来だと思われる。実物は小学生の宿題等に描かれる花丸 |
小原鞠莉 | ✨ | シャイニー! |
黒澤ルビィ | 🍭 | アニメで飴につられる描写がある |
声優ユニットとしてのAqours
それぞれが異なる事務所に所属しているため、(後述の理由から)グループとしてのマネジメントは、当初はアミューズが、後にバンダイナムコミュージックライブが行っており、2024年4月からは、Aqoursの後輩であるLiella!・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブと共に同社のマネジメント部門にあたるStarRiseの所属となっている。
前作のμ’sは予想以上に大ブレイクしてしまったのに加え、外部ユニットを掛け持ちしていたなどの理由もあり、とても多忙なメンバーの体調やスケジュールなどに十分な配慮ができておらず、調整不足が原因で生来の体質が原因で怪我人まで出てしまう有様だった。
また、各々のスケジュールの都合でもあり、メンバー9人全員を揃えるのも非常に難しく、ライブイベントの開催も年に1回程度のペースでの開催が限界であるほど、各メンバーごとのスケジュール合わせも非常に困難な状況だった(中国で行ったことがあるようにファンミーティングのような例外はあるものの、μ’sのワンマンライブでは関東地方以外での開催は無い)。
また、2016年のファイナルライブの時には30歳前後のメンバーが複数存在する状況であり(既にアイドルを卒業していると言われている年齢である)、ファイナルライブ本番では声が出なくなるメンバーが出てしまうほどだった。
これらの反省を踏まえてか、9人全員が(なるべく)集まりやすい環境を作るため、外部の仕事は個人でやっている人物、スケジュールにも影響するほどに他ユニットを掛け持ちしていない人物、また今後の成長を見込める人物に重点が置かれている。
また年齢層も92〜96年生まれと、比較的近い年代(ラブライブ!の主人公グループの中では最も差がない。ライバルグループを含めても『スーパースター!!』に登場するSunny_Passionの1年9ヶ月に次ぐ)で統一する事でメンバーの世代ごとの格差をほとんど無くしている。
さらに、グループとしてのマネジメントをアミューズに委託(前作でのμ'sはランティス単独で行っていた。これは次作に登場する虹ヶ咲も同様)している。(マネジメントのノウハウを得たのか、後にアミューズとランティスの共同マネジメントに変更された。逆に虹ヶ咲とLiella!はアミューズに委託しておらず、ランティス単独でのマネジメントに回帰している。その後、会社の再編などを通してバンダイナムコミュージックライブのレーベルとして再編され、アミューズのAqours関係者も移籍した上でマネジメントを移行した)
同時に、キャストの年齢差も1~3年生で構成されるキャラクターのそれに近付けられ、ほぼ遜色ないものとなっている。
(以下敬称略)
歌唱力が高いメンバー(鈴木愛奈、小林愛香、高槻かなこ)、ダンス経験のあるメンバー(斉藤朱夏、小林愛香、諏訪ななか)を、それぞれ擁している事もAqoursの特徴といえる。
また、(民放局をはじめとする)メディアへの出演を見据えていたのか、スーパー戦隊シリーズでよく知られている上に現在でも女優として活躍している小宮有紗、舞台女優としてそれなりのキャリアを持つ伊波杏樹、全日本アニソングランプリのファイナリスト経験を持つ鈴木愛奈を始め、前作以上にパフォーマンスやキャリア等で明確な特徴を持つこと、あるいは容姿をも重視されたキャスティングとなっており、アミューズをはじめとする、声優よりも芸能人を多く輩出している芸能事務所と深い関わりを持っているのも特徴である。
その結果、μ’sで抱えていた問題点の多くが解消され、地方各地を回る全国ツアーの開催や歌番組への出演もスムーズに行うことが出来るようになった。
一方でブシロード作品やアニメによく出演する、いわゆる「ブシロ御用達声優」は事実上存在しておらず、(ブシロード系列でも)かなり異端な存在となっている。
後述のように、メンバーのメディア出演はグループとしても個人単位としても活発に行われている。
個人では選抜段階から高いスキルを個々人が持つ歌手活動や演技以外にも、グラビア方面での活躍が目覚ましく(例えば、逢田梨香子はヤングジャンプの巻頭グラビア登場時に「声優界最高の美女」と紹介された事があり、1st写真集発売時でもこのキャッチフレーズが用いられた。さらに斉藤朱夏、小宮有紗もグラビア経験がある)、後輩グループ(特にLiella!)でもこの傾向は維持されている。
パフォーマンス面においてもμ'sと比較して難易度が格段に上昇しており、デビュー曲から馬跳び、ピアノを一曲通しで演奏、ついには一般的な踊り慣れているアイドルですら難しいと言われるバク宙までもキャストがチャレンジするに至った。
アイドル特有のコールの方も、ちょうど家虎が広まりつつあったタイミングで世代交代したのもあって、Aqoursのコールも(例外なく)かなり多様化・複雑化し、ジャニーズやAKBグループにも見られるようなマニアックとも呼ぶべきものも増えてきている。
一方で、コールの多様化が進む上で避けられないマナーの悪いコールが増えていることも問題視され、Twitterではライブ終了のたびに「厄介」「害悪」の存在を憂えるツイートが流れることが散見されている。
なお、Aqoursのキャスト陣はμ’sキャスト陣より年上の世代は一人もいない(Aqours最年長の逢田梨香子は、μ’s最年少の飯田里穂より一つ下)。
なお、シリーズの中で同系統の後輩にあたるLiella!とも同じ関係が成り立っている。例えば、Liyuu(1997年1月生まれ)と斉藤朱夏(1996年8月生まれ)は日本の年度で見れば同世代だが、前者の方が後に生まれている。
また9人中5人ものキャストが名前のイニシャルがA(”愛”が付くメンバーだけで3人)という妙な偶然も。
さらに言うと、実はラブライブ!シリーズの主役ユニットの中ではAqoursのみフルネームにAが含まれないキャストが1人もいない(これは歴代ライバルグループであるA-RISE、Saint Snow、Sunny Passionも同様)。
世代的にも同い年が2人単位だったμ’sと比べると、同世代(93年度)が4人居る一方で同期が自分しかいないメンバーも複数いるなど、偏りが激しい。
偶然にも、キャストの誕生日が一定の法則に沿って3つに分かれているおかげで物凄く覚えやすいのも特徴。
大きく分ければ、
- 2月生まれ(5日:小宮 7日:伊波 19日:降幡)
- 獅子座生まれ(7月23日:鈴木 8月8日:逢田 8月16日:斉藤)
- 秋生まれ(9月25日:高槻 10月23日:小林 11月2日:諏訪)
の3つがある。
メインキャストのオーディション時期には前作「ラブライブ!」の人気がかなり高まっていたこともあり、Aqoursキャストの中には以前から「ラブライブ!」やμ'sキャラクターが大好きだったと公言するメンバーも何人か存在する(伊波杏樹、鈴木愛奈、諏訪ななかなど)。
これは後輩スクールアイドルグループの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のキャスト陣やLiella!、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのキャスト陣にもあてはまり、現在はAqours(および各メンバー)に憧れてキャストを目指したメンバーも多い。
2024年現在、μ’sメンバーと同じく、既にソロ活動をしている及び歌手活動を始めた声優も多く、2019年頃からは(キャラ名義の小宮有紗除く)個人名義のCDが続々とリリースされている。
なお、声優ユニットとしての活動を一時休止したμ'sの活動期間は、1stシングル発売から休止前最後の活動であるファイナルライブ2日目まで通算2059日間だったが、Aqoursは2021年5月26日を以て、1stシングル発売からの活動期間が通算2059日間を迎えたため、現在は最も長く声優ユニットとして活動しているラブライブ!シリーズの主役スクールアイドルグループとなっている。
同一メンバーで長期間にわたって活動が続いているが、市政施行から2023年で100年を迎える地元・沼津市との関係はさらに深まっており、沼津でのファンミーティングの開催や市内の多くのイベントへの参加、9年目でのスピンオフアニメの放送など、さらに活躍の場を広げている。
結成9周年を迎えた2024年6月30日、「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours9周年発表会」で、最後のワンマンライブとなるAqours Finale LoveLive! 〜永久Stage〜の開催が発表されたが、解散や活動休止はしないこと、その証拠としてフィナーレライブ後である2025年の地元愛まつりの開催も同時に発表しており、(これまでとは形を変えつつ)声優ユニットとしての活動、地元密着型の活動は継続される見込み。
また、あくまで「9人としての」単独ライブの終了なので、外部フェスへの(基本的に)一部メンバーの参加や、ラブライブ!フェスや異次元フェスのような合同ライブや、ユニット甲子園のようなユニット活動、さらに(正確には「Aqours」名義ではないが)キャラ名義の幻日のヨハネなどにおいても、今後も9人で出演していく可能性に含みを持たせた発表となっている。
キャスト陣(担当声優)
名前 | 生年月日 | 血液型 | 愛称 | 出身 | 所属事務所 | 配役 |
---|---|---|---|---|---|---|
伊波杏樹 | 1996年2月7日 | B | あんちゃん | 埼玉県 | ソニー・ミュージックアーティスツ | 高海千歌 |
逢田梨香子 | 1992年8月8日 | O | りきゃこ、逢田さん | 東京都 | 賢プロダクション | 桜内梨子 |
諏訪ななか | 1994年11月2日 | A | すわわ、おすわ | 埼玉県川越市 | ステイラック | 松浦果南 |
小宮有紗 | 1994年2月5日 | B | ありしゃ | 栃木県下野市 | BOX CORPORATION | 黒澤ダイヤ |
斉藤朱夏 | 1996年8月16日 | A | しゅかしゅー | 埼玉県 | ホーリーピーク | 渡辺曜 |
小林愛香 | 1993年10月23日 | O | あいきゃん、きゃん | 神奈川県 | ニューカム | 津島善子 |
高槻かなこ | 1993年9月25日 | AB | きんぐ・きんちゃん※1 | 兵庫県神戸市 | アミューズ | 国木田花丸 |
鈴木愛奈 | 1995年7月23日 | A | あいにゃ、にゃーちゃん | 北海道千歳市 | IAMエージェンシー | 小原鞠莉 |
降幡愛 | 1994年2月19日 | B | ふりりん・あいあい※2 | 長野県 | アクロスエンタテインメント | 黒澤ルビィ |
※1:公式(Aqours CLUBのプロフィール等)では「きんぐ」表記のままだが、イベントで本人が名乗る際やキャスト間で「きんちゃん」となっている他、ファンの間でもこちらの方が定着しているため、実質的に愛称が変更されている。グッズなどでも「きんちゃん」となっているものが多い。
※2:主に一部キャストが呼んでいる。ファンで使う人は少ないがAqours CLUBのプロフィールにも記載がある公式愛称。
メディア出演
前作のμ's以上にテレビへの露出が増え、主に、NHK、TBS、フジテレビ、テレビ東京での露出頻度が多い。
NHKでは、 「SONGS OF TOKYO」(2018年1月放送)、「シブヤノオト」、「アニソン!プレミアム!」(2018年12月放送)などで出演。これが後述の紅白歌合戦への出演に繋がったとも言われている。
TBSでは、「CDTV」の担当アナウンサーである伊東楓(ウィキペディアへリンク)アナが、2018年6月の3rdライブ(大阪公演)の取材を通して気に入ったようで、その後も同番組や「音楽の日」に出演するようになった(伊東アナは2018年7月の「音楽の日」でのAqoursの出演時において、「私、皆さんのこと本当に、大好きなんですよ」などと発言しており、Aqoursメンバーは恐縮しきりの表情をしていた)。
フジテレビ系列においては、特に「めざましテレビ」で取り上げられており、ワンマンライブがあるたびに紹介されている。
さらに、2018年8月に放送された「FNSうたの夏まつり」にも出演している(このときは、BanG_Dream!からRoseliaが出演し、これにより、バンドリとラブライブ!の2大コンテンツが夢の共演を果たした。ちなみにRoseliaの宇田川あこ役は前作に登場した、A-RISEの綺羅ツバサを演じた櫻川めぐが担当している)。2017年10月には、フジテレビが主催する音楽イベント「T-SPOOK」への出演を果たしている。
テレビ東京では、「JAPAN COUNTDOWN」(制作はテレビ大阪)にてコンスタントに取り上げられており、2018年11月25日放送回では、番組冒頭で4thライブのダイジェストを取り上げたほか、2018年12月23日放送回では、斉藤朱夏、鈴木愛奈、降幡愛の3人へのインタビューを交えて、8分以上にわたってAqoursの魅力や特徴を大きく特集している。
Aqoursとしてのメディア出演は(主に)テレビや声優雑誌関連が多いが、ヤングジャンプなどの漫画雑誌にも、Aqours(あるいはAqours内のミニユニットや学年単位)としてグラビア出演をする機会が何回かあり、2018年12月発売のウルトラジャンプでは、グラビアに加えて学年単位でのインタビュー記事も掲載されている。
また、メンバー個人単位でのメディア出演においても、先述のように漫画雑誌の巻頭グラビアを単独で複数回飾っているメンバーが複数いるほか、降幡愛(長野県出身)は、2019年1月に(劇場版公開に際して)、自身の地元紙である信濃毎日新聞のインタビュー記事が実現している。
余談
食に関するエピソードも多い。沼津市自体が観光地かつ、食品生産でも有名なため特典映像にもグルメに関連したものが多いが、これは松月などアニメに登場した店舗や物に関係した先からの差し入れが展開が広がっているのもあるため。
また、2023年開催の異次元フェスではみかんや大量のぬまっちゃが差し入れられている。ライブの前にはそれぞれのケータリングや沼津の関係先からの差し入れ以外に、ケータリングで全員で納豆を食べていたというエピソードもある。
2024年、ラジオパーソナリティのわいわいわいは楽曲およびケータリングの関係から、ピザーラとコラボが決定した。
ディスコグラフィー
前作のμ'sと同様、シングル毎に行われる総選挙で1位になったキャラクターがセンターを務める(1stを除く)。
2015年10月『君のこころは輝いてるかい?』でデビュー。
2016年4月に2nd『恋になりたいAQUARIUM』を発売。
2017年4月に3rd『HAPPY PARTY TRAIN』を発売。
2019年9月に4thシングル『未体験HORIZON』をリリース。
2016年夏からのアニメ版の放送開始に合わせて、OP曲『青空Jumping_Heart』を皮切りに、挿入歌含め5枚のシングルを順次リリース。
こちらは、かつて同じようなメディアミックスが展開されていた先輩の既存曲の流用(1期8話の「僕らのLIVE 君とのLIFE」や2期9話のSnow Halationのリメイク、1期最終話の「START:DASH!!」の9人のリテイク)はまずなく、(ほぼ)全部新曲である。
例外として、2期3話で『君のこころは輝いてるかい?』PVの一部リメイクverが挿入される。これ以降、アニメにおいて1stシングル(虹ヶ咲のみアルバム)の表題曲がアニメ劇中歌として披露されるのが定番となっている。
BD特典などでしか入手不可能な限定曲はラブライブ!サンシャイン!!オリジナル曲一覧の記事に記述。
一般発売されたシングル
1st「君のこころは輝いてるかい?(c/w Step!_ZERO_to_ONE,Aqours☆HEROES」(センター:高海千歌・桜内梨子) 2015/10/7発売
2nd「恋になりたいAQUARIUM(c/w 待ってて愛のうた,届かない星だとしても)
」(センター:渡辺曜) 2016/4/27発売
3rd「HAPPY_PARTY_TRAIN(c/w SKY JOURNEY,少女以上の恋がしたい)」(センター:松浦果南)ㅤ2017/4/5発売
4th「未体験HORIZON(c/wDeep_Resonance,Dance_with_Minotaurus)」(センター:国木田花丸) 2019/9/25発売
TVアニメオープニング主題歌『青空Jumping_Heart(c/w ハミングフレンド)』 2016/7/20発売
TVアニメ挿入歌シングル第1弾 第1話・第3話挿入歌『決めたよHand_in_Hand・ダイスキだったらダイジョウブ!』2016/8/3発売
TVアニメエンディング主題歌『ユメ語るよりユメ歌おう(c/w サンシャインぴっかぴか音頭)』2016/8/24発売
TVアニメ挿入歌シングル第2弾 第6話・第9話挿入歌『夢で夜空を照らしたい・未熟DREAMER』2016/9/14発売
TVアニメ挿入歌シングル第3弾 第11話・第13話挿入歌『想いよひとつになれ・MIRAI_TICKET』2016/11/9発売
スクフェスコラボシングル『ジングルベルがとまらない(c/w 聖なる日の祈り)』 2016/11/23発売
Aqours NEXT Step! Projectテーマソング『Landing_action_yeah!!』 2017/6/30発売
デュオ・トリオシングル『SUMMER_VACATION(夏への扉_Never_end_ ver.、真夏は誰のモノ?、地元愛♡満タン☆サマーライフ、夏の終わりの雨音が』2017/8/2発売
TVアニメ2期オープニング主題歌『未来の僕らは知ってるよ(c/w 君の瞳を巡る冒険)』2017/10/25発売
TVアニメ2期エンディング主題歌『勇気はどこに?君の胸に!(c/w“MY_LIST”_to_you!)』2017/11/15発売
ベストアルバム『Aqours CHRONICLE(2015~2017)』 2020/10/07発売
Aqours内ユニット
組み合わせは投票で選ばれたが、μ'sのように明確なユニットリーダーは設定されていない。
ただし、ユニットごとのニコ生では、千歌役の伊波杏樹、ダイヤ役の小宮有紗、善子役の小林愛香の各名がそれぞれ進行役を務めている。
CYaRon!
ほんわか元気なひだまり3人娘!
AZALEA
姉タイプ&妹タイプの姉妹系トリオ
Guilty_Kiss
アーティスティックな個性派3人組
カップリング
μ's同様にメンバーが全員女性であるため、メンバー内でカップリングを作れば必然的に百合になる。
メンバー間の仲は良いが公式はあくまで友情の範囲であるため、百合・GLはすべて2次創作となる。
詳しくはラブライブ!サンシャイン!!のカップリングタグ一覧を参照。
ライブイベント
ラブライブ!シリーズのライブイベント一覧#Aqours(ラブライブ!サンシャイン!!)を参照。
余談
μ'sとAqoursとの意外な繋がり
ユニット名であるギリシャ文字「μ」の原型、原カナン文字(ウィキペディアへリンク)の「メム」(アルファベットのMの原型でもある)はリンク先にある通り、「水」を意味する。水を意味する文字のユニットと水を意味する単語のユニットという関係ができているのは(偶然としても)面白い。
(なお、Aqoursに対する「水」という俗称には蔑称的意味合いが含まれている場合も多いので、ファン各位は用法に要注意)
後輩グループとのつながり
Liella!および蓮ノ空の世界とAqours(とμ's)の世界とは共通であることがそれぞれの作品の劇中のセリフで示唆されている。
一方で1つ後の後輩(同期並に近くはあるが)である虹ヶ咲とは、(2023年までサービスが展開されていた)スクスタ内でキャラとしての繋がりはあるものの、アニガサキ内ではμ's→Aqoursのような繋がりは描写されていない。
なお、一部キャスト(スーパースターのモブ役の林鼓子・μ's時代から続投しているレポーター役の高森奈津美・アニマル役の麦穂あんななどの各氏)は後続作品にも出演している。
2023年、虹ヶ咲においてシリーズ初のキャスト交代(優木せつ菜役の楠木ともりの持病によるもの)が行われた際、先述の林鼓子がその後任として抜擢された。劇場版『サンシャイン!!』の作中において彼女が担当した役は、劇場版のラストシーン・浦の星の廃校阻止に届かなかった99人目と100人目のうちの1人(酒井監督談)としてであり、(担当声優としての話だが)Aqoursの活動が虹ヶ咲の活動へと繋がる形が実現した。
声優界初
アニメ発の声優ユニットとしては、初めて東京ドームで複数回(4th・6th)の単独公演を行っている(ソロでは水樹奈々氏も複数回行っている。また彼女は梨子の母役としてアニメ版に出演していることから、東京ドームの単独公演を行なった声優はラブライブ!シリーズに何かしらの縁がある面々だったりする)。
また、声優で初めてドームツアーを行った(6thで名古屋・埼玉・東京)のもAqoursである。
紅白歌合戦への出演
2018年、NHK第69回紅白歌合戦に(企画コーナーではあるが)出演が決定。
しかも、この年の紅白に白組で初出場した歌謡コーラスグループ『純烈』と小宮有紗につながりがある。そう、特撮繋がりである。顔出しでの出演だけでも、
- Aqours
- 小宮有紗:特命戦隊ゴーバスターズ(イエローバスター役)、仮面ライダーゴースト、劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!(アレーナ役)に出演。
- 純烈
- 酒井一圭:百獣戦隊ガオレンジャー(ガオブラック役)、仮面ライダークウガ(ゴ・ガメゴ・レ役)に出演。
- 白川裕二郎:忍風戦隊ハリケンジャー(カブトライジャー役)に出演。
- 小田井涼平:仮面ライダー龍騎(仮面ライダーゾルダ役)、ウルトラマンマックス、ULTRASEVENXに出演。
- 友井雄亮:仮面ライダーアギト(仮面ライダーギルス役)に出演。
特に酒井・白川両氏は、彼女にとってスーパー戦隊シリーズの先輩にあたる。
活動期間の濃さ
アニメや劇場版が放送されていた時期と比べれば密度は減っているが、2015年6月30日のデビュー以来、グループとしての活動休止や追加・入れ替わりはなく活動が続いている。
後輩が続々登場しても最前線で活躍し続け、様々な作品とのコラボや異次元フェスのようなライブ、さらに(前述のように)新作アニメも作られ、バズるような曲も生まれている。
またキャスト同士の関係も親密であり、インスタライブや個人の活動・趣味の感想を気軽に送ったり、先が見えず、病で活動を休止したメンバーがいた中で支え合い、新たな目標に向けて復活を果たしたり、プライベートで2人でスプラトゥーンをやっていたり、ライブのスタジオ練習を巻きで終わらせるようになるなど(個人練習をそれぞれが積んでいることも大きいが、全員で合わせるのも練習が必要である)、9人の息が非常に合っていることが多いエピソードに事欠かない。
また、ライブやイベントのセトリ、衣装のデザインやポイント、演出etc.をメンバーが考えることが年々多くなっており、むしろスクールアイドルらしさが増しているようなエピソードも多い。
後輩が増えるたびに存在感の大きさ、現役で先頭を引っ張っているとファンや後輩キャストの面々が認識させられることも多くなっている。
μ's時代からラブライブ!シリーズのコレオグラファーを担当し、Liella!、蓮ノ空や虹ヶ咲の一部楽曲を継続して担当している石川ゆみ先生との関係性についても、最初はかなりスパルタであり、厳しさに対して苦笑いで答えていた(Liella!には結構優しいらしく、これにはAqoursキャストも驚いている)こともあったのが、基本「ゆみ先生」呼びだが、一部キャストから「ゆみー!」と呼ばれたり、トークやMCで気軽に触れたりイジったりしている。ゆみ先生の方もSNSでAqoursについてよく触れ、褒めたり気軽なトークをしていることもあるなど、かなりのお気に入りのようであり、強い信頼関係、師弟関係が作られている模様。
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