圧倒的怪奇との遭遇!
オカルティックバトル&青春物語、開幕‼
曖昧さ回避
ダンダダンは複数の意味を持つ言葉であるが、本稿では漫画『ダンダダン』について解説する。
もしくは⇒究極戦隊ダダンダーン
概要
2021年04月06日から少年ジャンプ+(集英社)で連載が開始されたオカルティック怪奇バトル漫画。
作者は『山田キキ一発』『FIRE BALL!』『正義の禄号』を描いた龍幸伸。龍によれば、貞子VS伽椰子が作品のベースになっており、「化物には化物をぶつける」という発想から本作品が生まれた。
霊媒師の祖母を持つ女子高生ギャルとUFO等のオカルトSFを信じるオタク男子校生の二人が、様々な怪異に巻き込まれながらもその裏にある陰謀に近づいていく。
……といえばカッコいいのだが、本質は「怪異に呪われて消えたオタクくんの”きんのたま”争奪戦」という斜め上の趣旨をストーリーの柱に据えている。
とはいえ、ストーリーはバトル漫画と青春モノとしてバランス良く、また圧倒的な画力とセンスから繰り出される展開により、下ネタを辞さないアクの強さをしっかりと受け止めている。
連載開始直後からその作風が支持され、2話連続で100万PVを達成。「次にくるマンガ大賞2021」にもノミネートされた。「全国書店員が選んだおすすめコミック2022」では堂々の1位を獲得した。
作風
宇宙人・幽霊・妖怪・都市伝説・超能力などのオカルトにまつわる現象、軽快に交わされるキャラクターのやりとりに加え、高い画力と分かり易く突き抜けた設定といった読者ウケする要素が詰め込まれた作品。
バトル描写も特殊能力一辺倒ではなく、地の利を生かしたりするなどの頭脳戦が濃く描かれている。
また、バトルそのものは、頭脳戦と特殊能力と肉弾戦を絡めた激しいアクションを主体としているものの、バトルの理由は下ネタが多かったり、戦うキャラクターは妙に癖が強かったりと、バトルにも笑いとシリアスのバランスが良く取り入れられている。
作者の龍幸伸は成田亨の影響を受けており、宇宙人の容姿などを筆頭に各所に特撮作品やウルトラシリーズのオマージュと思われる要素が多く見られる。自身のSNSアカウントではウルトラ大怪獣の雑誌を紹介している。
他にも他のジャンプ作品のパロディや、90年代〜00年代に流行したミームもふんだんに取り入れている。某奇妙な冒険へのリスペクトを感じるシーンが多く、数え始めるとキリがないほど。
そしてネタに反応出来ると年齢がバレてしまうような、令和世代には分からないような濃いネタもバンバンぶっ込んでくる。
アニメ版では山代風我監督の拘りにより、特にウルトラシリーズへのリスペクトが強く打ち出されている他、各怪異にはパーソナルカラーが設定されている(「TVアニメ『ダンダダン』ポッドキャスト ダンダ談話室#2<若山詩音×花江夏樹>」より)。
例えばフラットウッズモンスター戦がモノクロなのは『ウルトラマン』放送当時は(カラーテレビが普及しきっておらず)白黒テレビで見ている人が多かったからという事情を反映している(※ただし、完全モノクロなのは前作『ウルトラQ』であり、ウルトラマンはあくまでもカラー作品として制作されたという点はご留意いただきたい)。
それに対してオカルンはウルトラ怪獣とよく似た怪異と戦う為、「ウルトラマンであって欲しい」という考えから、変身したオカルンには(ウルトラマンを思わせる)赤色が入っているとの事。
あらすじ
綾瀬桃は霊媒師の祖母を持ち、俳優の高倉健のような渋い男性が好きな女子高生。
ある日、高倉健風の顔立ちをした「初めての彼氏」にフラれた桃は、いじめられているオカルト好きな男子生徒を間接的に助けた。
そのことから彼女を同じオカルト(宇宙人やUMAのこと)好きと思った男子生徒は桃に話しかける。
男子生徒「いや、幽霊なんて居るわけないでしょ」
「ハアア!?」
二人で取っ組み合いになり、互いにそれぞれが否定する存在と出会うことが出来たら相手をパシりにするという勝負をすることになった。
桃は「UFOの聖地」と呼ばれる廃病院へ。
男子生徒はターボババアの出るトンネルへとそれぞれ出向く。
その最中、桃から「なぜ幽霊を信じるのか」という話を聞かされるが逆に自分のことは頑なに話そうとしない男子生徒。
すると彼の前には、噂のターボババア。
「オッパイ吸わせてやるからよぉ。 イチモツしゃぶらせろ」
まさかの本物出現に、男子生徒は悲鳴をあげ全力で逃げ出してしまう。
「ターボババアから逃げたら呪われる」と走り出そうとした桃の前には、六頭身ほどの七三分け宇宙人の3人組が現れ、桃も捕まってしまった。
桃を捕らえたのは自らを「セルポ星人」と名乗る宇宙人。
雄しかいないセルポ星人はクローン技術により数を増やしているが同じ個体しかいない故に進化が出来ず、感情も消え失せてしまったという。
「なので我々は、人間のような生殖機能を取り戻すために、あなた方の“性器(バナナ)”が欲しいのです」
脳波を刺激されムラムラした桃の貞操が奪われようとしたその時、無事だったスマホから男子生徒の着信音が鳴り響く。
セルポ星人の1人が止めようとしたその瞬間、スマホから学ランを着たターボババアが現れた。
「綾瀬さん!ゴメンナサイ!!幽霊いました!!ターボババアに呪われちゃいましたああ!!」
その正体はターボババアに呪われた男子生徒であり、正体を現したセルポ星人と戦いを始める。
「こちとら友達がいないから、宇宙人なら友達になってくれるんじゃないかって!
小学生の頃から、空に向かってずっとUFO呼んでたんですよ!」
男子生徒がUFOに固執する理由。
それは友達がいなかったので宇宙人なら友達になってくれるのではないかと思い、ひたすら交信をしていたこと。
しかし誰からも彼を気に留められずいじめられていたが、桃だけはそんな自分を庇ってくれた。
「彼女のためならバケモノにだってなってやる!!」
同時に脳波を刺激され、突然超能力に目覚めた桃もセルポ星人のUFOを撃ち落とすことに成功する。
「本物だった。お婆ちゃんは本物の霊媒師だった!
ありがとうお婆ちゃん!!これならクズ男を……ブッ飛ばせるわい!!」
なんとかターボババアは男子生徒の身体から追い出せたが、その呪いはまだ解けていない。
ターボババアいわく、「自身がイチモツを持っている限り呪いは解けない」と言う。
1人でターボババアの元へ向かおうとする男子生徒。
危険だと説得して引き留めるがその時に彼の口から出た「ジブン、不器用なんで…」という言葉に不覚にもときめいてしまう。
念のために名前を確認する桃だったが……。
「ねえ、そういえば名前なんだっけ。ウチ、名前覚えるの苦手でさ」
「え…ああ。高倉健です」
キャラクター
下記の主要人物以外の登場人物はダンダダンの登場人物一覧を参照。
怪異についてはダンダダンの登場怪異一覧を参照。
綾瀬桃(あやせ もも)
CV:若山詩音
本作の主人公の一人。UFOは信じていないが幽霊は信じている。一人称は「ウチ」。
オカルン/高倉健
CV:花江夏樹
本作の主人公の一人。幽霊は信じていないがUFOは信じている。一人称は「ジブン」。
友達が全くおらず、むしろいじめられるほどで宇宙人と友達になろうと交信を続けていた。
ターボババアに呪われ、玉と竿を奪われてしまったばかりか乗っ取られてしまうが、その呪いを利用することでターボババアの素早さを手に入れた姿へと変身することが出来るようになる。
綾瀬星子(あやせ せいこ)
CV:水樹奈々
テレビ番組では「ドドリア三太」と呼ばれている霊媒師。
その実力は本物で芸能人の嘘を全部見抜いたり、暴走したオカルンを軽く仕留める、桃の超能力に助言をするなど多岐に渡る。
白鳥愛羅(しらとり あいら)
CV:佐倉綾音
桃たちと同じ高校に通う女子高生。同性でもうっとりするほど可愛いが自意識過剰で思い込みが激しいところもある。天然な風を装っているが実際は「モテない男子の相手をすることで夢を見させている」と断言するやや性悪な面を持つ。
あるものを拾ったことをきっかけに怪異が見えるように。
円城寺仁(えんじょうじ じん)
CV:石川界人
通称ジジ。桃とは小学校からの幼馴染で、ジジ・モモと呼び合う。
サッカー好きなスポーツ青年という見た目だが、口を開くとチャラ男と陽キャを合体させたようなノリが飛び出す。
言動は軽薄な面があるが、壁を作らず誰とでも対等に付き合える懐の広さを持つ。
とある怪異によって両親が被害に会ったことで、助けを求めて綾瀬家を訪れた。
アニメ
2024年10月から12月にかけてAT-X、アニマックスおよびBS日テレに加えて毎日放送をはじめとするTBS系列局にて放送された。全12話。
第1期放送終了後、2025年7月から第2期が放送されることが発表された。
スタッフ
主題歌
OPテーマ
EDテーマ
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | それって恋のはじまりじゃんよ |
第2話 | それって宇宙人じゃね |
第3話 | ババアとババアが激突じゃんか |
第4話 | ターボババアをぶっ飛ばそう |
第5話 | タマはどこじゃんよ |
第6話 | ヤベー女がきた |
第7話 | 優しい世界へ |
第8話 | なんかモヤモヤするじゃんよ |
第9話 | 合体!セルポドーバーデーモンネッシー! |
第10話 | キャトルミューティレーションを君は見たか |
第11話 | 初恋の人 |
第12話 | 呪いの家へレッツゴー |
余談
- 「肉汁餃子のダンダダン」は、同じ名称としてファン内で有名であるが、実際に作者の龍幸伸が本作の連載開始時に差し入れとして貰った写真をSNSに載せている。またアニメ放送中には川越店に取材訪問・直筆の色紙をプレゼントし、原作の第176話で実際に物語の舞台として描いた。作者の出身地の埼玉県にある川越市は、作中の神越市のモデルになったと思われる。
- 同じジャンプ+で連載の『SPY×FAMILY』のロイドとアーニャが本作について話すジャンプ+のコラボCMが作られた。(ちなみに、ロイド役の江口拓也は上記コラボCMの前にコミック2巻発売記念PVでナレーションを担当している。また、本作と『SPY×FAMILY』両方放送したTBS系列局も約10局存在する)
関連イラスト
関連動画
原作PV
🎥原作広報
🎥作者インタビュー
アニメPV
🎥一期本PV
🎥二期告知PV
アニメノンクレジット映像
関連タグ
個別
原作 | 龍幸伸 少年ジャンプ+ |
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ジャンル | バトルアクション オカルト SF ラブコメディ 都市伝説妖怪 |
登場キャラ | ダンダダンの登場人物一覧 ダンダダンの登場怪異一覧 |
関連用語 | 金玉(ダンダダン) |
アニメ | 2024年秋アニメ 2025年夏アニメ |
二次創作タグ
評価タグ | ダンダダン100users入り→ダンダダン500users入り→ダンダダン1000users入り→ダンダダン5000users入り→ダンダダン10000users入り |
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コラボタグ | ダンダダンのコラボタグ一覧 |
棲み分けタグ | dnddn男女 dnddn腐 dnddn百合 dnddn夢 |