「定住地」というより、「住所」として住民基本台帳法上の住民登録（住民台1）ができるか、ということでしょう。 「住所」は「各人の生活の本拠」（民22）をいいますから、実態上生活の本拠であれば「住所」としてホテルに住民 登録することも問題ありません。選挙権などもそこから生じます。 ホテルを住所とし、終の棲家とする人は現実に一定数います。往年の名テノール、藤原義江氏は帝国ホテルをわが 家とし、なくなりました。ドイツとのハーフで超ハンサムで最後までダンディな人でした。 贅沢が身についていたため浪費家でしたが、金持ちの愛人の金で遊び暮し遂げました。愛人のおばさまはそのため 財産を失いましたが、彼の死に際して、そのことで悔いはない、と語っていたのが印象的でした。