問1のヒント
(ⅰ)両辺を2乗するとよい。
(ⅱ)、(ⅲ)について
この不等式はそのままでは成立しない。
a,bに前提条件がつくのか、そもそも証明する不等式そのものが
違うのかいまいちはっきりしない。
(ⅳ)aは0ではないんだなw
a|bだから、0ではない整数kが存在してb=akとなる。
|k|=1あるいは、|k|>1となるのがポイント。
(ⅵ)と(ⅴ)については、(ⅵ)を解いてから、(ⅴ)にいった方がよさそう
な気がする。
問2、問3、問4が出された背景はわからないけど
素因数分解の一意性の証明を授業でやっているなら、
m_b_ohtaniさんの方針だと、循環論法になりかねないね。
問4の結果から、素因数分解の一意性の証明ができるから。
問2~問4は難しいと思うから、あえて回答する。
順番は前後するが、まず問3から
問3
整数の集合Sを以下のようにおく
S={ncがaで割り切れるような整数nの集合}
Sの正の元のうち最小となるものをeとする。
Sの任意の元はeで割り切れることを証明する。…§
§の証明
(±a)c=±ac、(±b)c=±bcはともにaで割り切れる。
したがって剰余の原理から、±a∈Sかつ、±b∈Sがいえるから、
Sの元は空ではない。
しかも、gcd(a.b)=1よりa=b=0とはなりえないので
±a,±bのいずれかは正の値をとる。
よってSは必ず正の元を含む。
Sの正の元の中で最小となるものをeとおく。
Sの元の中に、eで割り切れない元kが存在すると仮定する。
kをeで割り、商をq、余りをrとおく
k=eq+r,0<r<eとおく。
k,eはSの元だから整数i,jを用いてkc=ai,ec=ajとかける。
(剰余の原理より整数i,jはただ一つに定まる)
このとき、rc=kc-eqc=a(ic-jqc)かつ0<r<eだから、rはeより小さな
正のSの元となるが、このことはSの正の元の中でeが最小で
あることに反する。
よってSの任意の元がeで割り切れることがいえる。
§の証明ここまで
§よりSの元a,bもeで割り切れる。
ここでe≧2と仮定すると、eはa,bの2以上の公約数となり、
gcd(a.b)=1に反する。
よってe=1でなければならない
c=ec=ajとなるから、cがaで割り切れることが言えた。
問2
a|c、b|cより整数s,tが存在して、c=as=btとなることがいえる。
as=btっだからasがbで割り切れる。
gcd(a,b)=1だから、問3の結果より、sがbで割り切れる。
したがって、整数vが存在してs=bvとなることがいえる。
c=as=abvとなるから、cはabで割り切れる。
問4
gcd(p,a)に注目する。
gcd(p,a)はpの約数である。pは素数だから、
gcd(p,a)=1あるいはpであることがいえる。
gcd(p,a)=pのとき
このときaはp=gcd(a,p)で割り切れる。
よってp|aがいえる。
gcd(p,a)=1のとき
p|abだから、問3よりp|bがいえる。
以上より、p|ab ⇒ p|a または p|b であることがいえた。