恵方巻き

 僕が「恵方巻き」という文化をはじめて目にしたのは、新井理恵のペケというマンガの中でした。その行為自体をギャグとして扱っていたし、その当時、僕の身の回りに「恵方巻き」の文化の片鱗はなかったので、今でも全くなじめません。流行とかお祭り騒ぎにのっかるのは、思春期以前は毛嫌いしていたのですが、今はそんなに嫌いじゃないのですけれど、恵方巻きって、後からわざわざ乗っかるほどの派手さもないし。

産婦人科医は何人?

http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2006/02/post_ba3d.html
http://goby.jp/m/archives/000700.html
正確な情報ではないらしいですが、上記のテキストによれば、後期研修で産婦人科専攻を選んだ人は、全国で120人程度とか? 単純計算で1県2〜3人くらいですが、大都市に集中することなどを予想すると、実際、地方には全く新たな産婦人科医がいないところもでてきます。再三いってきたように、医者の勤務状況が全く変わらない状況で、言いがかりみたいなものまで含めて医療訴訟の嵐。優秀な人材を確保するためには、待遇だってそれなりのものがないと無理ですよ。ボランティア精神と根性だけでやれる仕事ではありません。
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1137976770/121
2ちゃんねるの「辞めたい」という書き込み。

山が見える病院で二人は机並べて 毎日外来をこなした
少しの給料とカップ麺そして 私はあなたとお産を覚えた

専門医取っても私を下っ端扱いしたよね 十年早いって
半月当直 半月待機で 死にかけた

早剥から起こった母体死亡 あなた訴えられて辞めてしまったの

今年も学会に行くって いっぱいお産も取るって
約束したじゃない あなた約束したじゃない
辞めたい・・・

オキシトシン仕掛けては 不意にあきらめて搬送
産科をただ独り 忙しいのかそれさえも分からずに続けてる

笑顔のマイナー医をつい見つめる 彼が産科だったら 産科だったなら

疲れた肩をつかんで 嫌なら辞めろって叱って
代わりはいくらでもいるって 奴隷だよって罵って
辞めたい・・・

後任が決まったといって お願い一人にしないで
夜は眠らせて 私の代わりに当直して

今年も学会に行くって いっぱいお産も取るって
約束したじゃない あなた約束したじゃない
辞めたい・・・

リアルだ…。現状を鑑みるに、これの他科バージョンもすぐ…

理想の上司

http://d.hatena.ne.jp/tobiqsec/20060203/p1

理解のある上司の振りをしてあれもいいよ、これもいいよ、という上司は単にその場で面倒なことがいやで、その場をやり過ごすためにそう言っているだけではないかと思ったりする。

 かといって、うるさいひとが全て責任をとってくれるわけでもないのが現実。ただうるさいだけで、具体的な指示を求めてもうやむやにし、何か起こったときは、結局下っ端のせいにするという最低の上司ってのもいますよね。
 ある程度部下に自由と責任を与えつつ、目立たず監視し、いざというときにはサポートと責任を果たすというのが理想なんでしょうけれど、なかなか難しいです。
 僕みたいな駆け出しの医者の下にも、研修医なんかがつくことが何度かありましたが、僕はそんなに大らかに後輩を包み込む度量も技術もないので、教えられるほど自信がなく、侵襲の大きい手技については自らやったし、後輩にやらせるにしても、ついついいろいろ口出しすることが多かったです。少なくとも、自分が絡んでいる以上、責任はとるつもりだったので必死でした。
 いくつかの病院で、研修医が「任される」というよりは「放っておかれ」ているのを何度もみていますが、そういう研修医の上司は、引用したような例だったのでしょうか。

女性診療科?

 産婦人科の話題ついでに。
http://www.asahi.com/life/update/0119/003.html
 そういえば、少し前に、「産婦人科」という名称が妊娠などをイメージさせ、それ以外で、具合の悪くなった女性が受診しにくいので「女性診療科」という名称へ変更を、とかいう話題がありました。僕はこれに限らず言葉をどうこうって問題は冷ややかな目でみていることが多いです。差別的表現の改善とかいうことならわかりますが、「産科」「婦人科」って別に間違った名前じゃないしなあ。「女性診療科」という名前が一般的になれば、今度はそれに妊娠のイメージがつきまとうだけじゃないのか、と思いますけれど。
 そもそも、名前がどうとかいってる場合じゃない気がします。