RMTとは、オンラインゲームなどで、ゲーム内アイテムなどの架空財産を現金で売り買いする行為。リアルマネートレード(Real Money Trade)の略。
サイトを立ち上げて取引しているプレイヤーもいるが、この行為を公式に認めているゲームはほとんど無い。ウルティマオンライン(UO)のように黙認状態のサービスにおいても、公式HPに自己責任でおこなう様にとの一文がある。
現状で行為自体に法的な問題はないと考えられているが*1、一方で、RMTによる現金化、あるいはマネーロンダリングを目的として他人のゲームアカウントに不正アクセスし、アイテムを盗み出して転売するといった事件が発生し、逮捕者を出している。韓国では住民登録番号制度の関係から減少傾向であるが、ゲーム内通貨や経験値を現金化や現金価値を想定して効率化して稼ぐ様になってしまい、獲物をめぐって戦いになるという弊害が指摘されていた。不正アクセスによる被害、ゲーム内経済の崩壊、ゲーム寿命の激減、などといった危険性を持つRMTに対し反対運動*2を行うユーザーも出てきた。
さらには、このような状態の中で、ゲーム外の要素をゲームに持ち込むことを不正行為として禁止しようとする動きもあるが、RMTの行われる原因そのものはネットゲームの設計、設定と深く関わりのあるもので、運営企業の体質が原因となっている場合もあり、ユーザー間のアイテムの交換を不可能にするなど、ゲームシステムを改善する以外に根本的な解決は見出せないだろう。
元々はUOで盛んだったが、後にFF11、リネージュ、ラグナロクオンラインなどのネットゲームに広まっていった。
ソーシャルゲームが乱発されるようになってからは、そちらでもRMT行為が見られるようになった。
2013年9月7日、PlayStation 3/Winソフト『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』公式サイトにて、「ゲーム内でのRMTサイト宣伝行為」についての対応の発表、及び注意喚起を行い、その中で『ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア』ゲーム内で「RMTサイトの宣伝行為」が行われていることを確認しており、RMTサイトの宣伝行為に関係した518アカウントに対し、「ファイナルファンタジーXIVの永久利用停止」処分を行ったと発表している。
*1:RMTを禁止しているゲームの場合、ゲームサービスの利用規約には反している。
*2:「Stop RMT!!」プラチナリボン運動 http://www.stop-rmt.com/