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John 8:32 Then you will know the truth, and the truth will set you free."  複数ブログの過去記事を移管し、管理の委託を受けています/※場合により、語る対象の「ネタバレ」も在ります。ご了承ください 

知れば解決、知らなきゃそのまま…「難聴者の”聞こえない”」への誤解などを、緊急啓蒙する

啓蒙ってもほかに乗っかるだけだけどさ。

クラゲさんもブチ切れた佐村河内TL - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/638945

まず、解説しないとあかんな…「クラゲさん」は、フォロワーをたくさん持ち、最近エッセイ漫画も出された人なのよ。聴力の障害もあるという。
アカウントプロフィルより

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@kurage313book
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ボクの彼女は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

ボクの彼女は発達障害 (ヒューマンケアブックス)

ツレのこととか障害のことをつぶやいていきます。

内容を見てみよう

なにもかにもがくそったれだな!おい!っー所から始まる久々のブチ切れクラゲさんモード行きます!
kurage313book 2014-03-07 12:32:18

まず、大前提として佐村河内守の聴力は、日常生活にめっさ支障出るレベルです!難聴だけど障害じゃないから生活困らないよねとか馬鹿言ってんじゃねぇよ!
kurage313book 2014-03-07 12:33:49

今回の騒動はどーーーでもいいんだけど、耳が完全に聞こえてなきゃ障害者じゃないっていう風潮が生まれてしまったことが、今回の騒動の一番の問題点だよな。オレも裸眼の視覚レベルでは障害者登録できるレベルだけど眼鏡かければ見えるってだけで登録はしてない。けど基準で言えば障害者なんだよ。
akasaka_pizza 2014-03-07 12:37:39

水玉さんが危惧されてらっしゃるので、「感音性難聴」の声の聞こえ方の可視化ページ、貼っときます。聞こえる≠聞き取れるであること、すげわかりやすいです。http://t.co/jFBDV8zB0g RT @miztama1016 https://t.co/XdqaDYaJIl
返信 RT お気に入り pictomancer 2014-03-07 12:40:47

(略)

佐村河内さんについて確実に「悪い」といえる部分を整理するぞ。
・「全く」聞こえないと偽ったこと。
・「全く」聞こえないことを、自分の仕事に対する付加価値として利用したこと。

この2項以外のことを非難したり嘲笑したりしたら、それは差別です。「手話通訳いらないだろ」もだ。
返信 RT お気に入り KAMON_Yammani 2014-03-07 12:53:15

彼は家族から「サムラゴーチであれならアンタのその位の聴力じゃ大したことないでしょ」と、言われたそうです。実際はかなり聞こえにくいのに、酷い。
deepblue_0926 2014-03-07 12:55:31

@kurage313book あと、もう一つ気になるのは、今テレビで医師の人がコメントしてて、50デシベルぐらいだと私の患者さんでも大きな声で話せば補聴器もいらないくらいと堂々と言っちゃってるんだけど、そもそもdB、大きさの問題と質の問題をごっちゃにする医師や専門家って何だろう?
yonrinkun 2014

まあ、耳が「全く」耳が聞こえないふりをすることで、「自分に付加価値」をつけてきた人が騒がれた直後、<音は聞こえるが雑音のようになったりひずんだりする>とか<高音が聞き取れない>とかのディテールが分からず、聴覚障害者が「音に反応」するだけで、さむらごーちさんのケースを連想しちゃう人が一定数いても、ある種の”自然”な反応だという気もする。
しかし、それは上のような<知識>があれば、基本的には解消していく、あるいはより少なくできる(楽観)。

ほんとは、厚生大臣あたりが記者会見の場で警告を発するというのがいいと思うのだが、(大臣個人としても、実にいい意味での”人気取り””宣伝”になるではないか!!!そういう自己顕示はおおいにすべきだ)

なにがしかの役に立つかと思って、当方のブログで紹介した次第。

【追記】こっちのほうがわかりやすい
「聞こえないこと」の意味を理解するために - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/639057

この話だって、友人と自分が「知っていれば」或いは…あるアスペルガーの人の苦い青春の回想

■奥村隆「息子と僕のアスペルガー物語」【第11回】 「自分は嫌われている」と初めて知った日の衝撃
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34490
……息子と同年代くらいの可愛い男の子がハッとしたように視線を上げ、こちらを見た。そして、息子に声をかけてきた。

「よう、奥村!」

 男の子はニコニコして息子を見つめている。僕は隣に立つ息子に「学校の友達?」と聞いてみた。しかし、次の瞬間、息子は思わぬ行動を取った。

 男の子に横目でチラッと一瞥(いちべつ)をくれただけで、後は視線を正面に戻してしまったのである。顔は完全に無表情。男の子に返事もしない。その後も、男の子は何度か、「奥村、どこに行くの?」などと声をかけてきたが、息子は一言も発しなかった。しまいには、プイッと横を向いてしまったのである。

 いわゆる「ガン無視」である。気の良さそうな男の子は、かわいそうに、はっきり動揺していた。
(略)
「どうしてあの子に話しかけられても返事をしなかったんだ? 水泳クラブの友達なんだろう? 喧嘩でもしたのか?」

 息子は表情を変えずに答えた。

「だって僕、水泳クラブで、『奥村』って言われたことがないんだもん。友達はみんな、いつも僕を『オク』って呼んでるんだよ」

典型的な、特徴ですね。がっちりとした自分なりのルールや順番みたいなものがあり、それを崩されるとはげしく動揺し、対応できなくなる。
アスペルガーの人は、一般的にそういう特徴がある。
シロートの知識ではそう把握している。
この子のお父さんも同じ症状があり、青春時代、こんな経験をしたそうだ。

彼らが話す声が耳に聞こえてきた。Sが腹立たしそうに他人をボロクソに酷評している。

「いつも気に障ることばかり言いやがって、本当にむかつくよ。これからは、あいつが話しかけてきても無視してやろうぜ」

「そうだな。みんな頭に来てるしさ。俺らが無視すれば、あの野郎ももう話しかけてこねえだろう」

 Yも頷きながら同調する。温厚な2人がここまでネガティブな感情をあらわにするのは珍しい。彼らをそこまで怒らせているのは誰だろう? いぶかしく思っていると、Sが再び口を開いた。

「とにかく許せねえな、奥村のクソ野郎はよ。俺は本当にあいつが嫌いだ」

「あいつを嫌ってる奴、すげえ多いぜ」

 2人が延々と悪口を言っていたのは、僕のことだった。

なぜか。著者は自分のことを省察する。

相手が自分に対して善意で何かをしてくれたにもかかわらず、「そんなことをしてもらうより、本当は別のことをしてくれた方がよかった」などと平気で言ってしまうのが、僕のようなASDの人間である。

 たとえば、僕のために料理を作ってくれた人に対して、「あまりおいしくないね。もっとあっさりした味つけにしてくれた方がよかった」などと言ってしまう。そうすると、相手は「せっかく作ってあげたのに何事だ」と腹を立てる。

 そういう場合、僕はなぜ正直に感想を言って怒られるのか、さっぱりわからなかった。でも、Oの言動を観察するうちに、僕は初めて「本当の思いを口に出すと、他人を嫌な気持ちにさせることがある。そういうときは、本当のことは言わない方がいい」という鉄則を学習・・・・

このへん、測ったように典型的ながら、実体験に基づくリアルさも感じられ、非常に興味深い…というか、最良のテキストじゃないかと思う。
このあとの結末は、リンク先で……。


ただ。
当たり前だが、むすこさんの「ガン無視」に動揺した小さい子も、高校時代「率直過ぎる」言動に触れた著者の高校生のクラスメートも「ハラがすわってない」「なんて非寛容な!!」と批判できるだろうか。もちろんそんなことはない。
少なくとも、発達障害・アスペルガー症候群の知識を知らないで彼らに接し、彼らの反応からそう思ったのは罪でも責任でもない。
ただ、「知っていれば、そんなトラブルは免れた可能性はあった!」と惜しむのである。

だって、自分も何度も書いてるが

■個性か病気か選択か。「新型うつ」「マインドコントール」「ギャンブル依存症」…etc

http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20120429/p3

に書いてるように、世の中には
「生き方と症状の区別がつきにくい」 ものが、事実としてあるんだよ。
空気を読まないマイペース人間、俺のルールは崩さずいかなるときでもそれを貫く…

「個性(キャラクター)」かもしれない、「病気(体質)」かもしれない。
そういう個性の人を、クラスメートが嫌うか好きかは、まあ干渉するわけにはいかないでしょ。でも「病気」なら、まず
「世の中には、言葉を表面どおりにしか取れないとか、手順を状況に応じて略したり変えたりできない人もいます。このクラスのA君もそういう症状で…」と理解してもらう・・・ほうがいいんじゃないか、と思うのだ(もちろん、そういうことを公にしない選択もあるだろうが!!ここはあえて乱暴にいうよ)。

車椅子の人間に「なんでお前だけ階段つかわずにエレベーターなんだよ!」というガキがいたらそのクソガキにはしつけが必要だろうし、それと同じように「なんでお前はそんなに無神経なこというんだ!」と、知ってていうならやっぱりクソガキである。


だいたい、自分が「アスペルガー症候群」と、それにともなう諸諸の困難を知ったのだって、少年マガジンのやや啓蒙っぽい上下の「読み切り」漫画によってだった。……作者も題名も忘れたが、あれこそJコミで皆が無料で読めればいいんだが…。


それがないので、ハナハダ遺憾ではあるが、こっちを紹介せざるをえない(笑)。

マンガで分かる心療内科・精神科in新宿

第45回「発達障害・アスペルガー障害って何ですか?」
http://yusn.net/man/486.html

もちろんくらげさんのコミックエッセイも、あるいはイブニングで次回最終回を迎える

プロチチ(1) (イブニングKC)

プロチチ(1) (イブニングKC)

もうそうである。ある程度、啓蒙自体は進んでいると…その代償で、悪口、罵倒としての略語「アスペ」も出ているが、はっきり暴論でいう、これが知られないより「アスペ」という罵倒語が飛び交うほうがまだマシだ、と。


知ってしまえば、そして該当者がそうであることを(どんな形かはそれぞれだろうが)知ってしまえば、どうってことはない。


なんでこんな楽観なのかとゆーと、これを読んだからである。
・・・・と紹介したかったのは、こんな話だった。


・アメリカで?発達障害の子の帽子だか服だかを買いに行った。
・そしたら発達障害のことを一言いっただけで「じゃあ人ごみは無理ね!開店時間の少し前に開けるから、そのときに来て!! そのときは…して…こうするから」と、対応がめっちゃ細かく、しかも医学的に正しい対応だった。
・なんでそんなに詳しいの?と聞いたら「学校で習ったわよ」(※だったかな?このへん曖昧ですまん)


ちょっと検索したら見つからなかった・・・ブクマした記憶があったんだが。
これを紹介しておけば締まるんだがなあ。

【追記】ブクマで教えてもらいました!!

■自閉症と言っただけで、見事な対応をした帽子屋さん
http://d.hatena.ne.jp/kuboyumi/20131230/1389076318

じゃ、刺激が駄目でしょう?他のお客さんがいたら、彼は、ゆっくり見れないわよね。
午前はだいたい空いているけど、うちのお店は10時にあくの。朝9時45分に来てくれたら、私は必ずお店にいるわ。なので、横の窓をノックして頂戴。お店を開けるから。それだと家族みんなでゆっくり見れるわ。

あ、「学校で習った」ではなかった。接客の経験で学んだ知識…かな?(学校ではないとも言ってないが)

「自閉症なんですが」
と言ったら、いつお店の人が
「音とか刺激や人ごみが駄目ね。」
という社会がくるんだろう?100年後か?
 
と思っていましたが、そういう事が本当に起こった。
私が感動していると、娘が「なんで詳しいの?」と質問。店長さんは、
「自閉症の方は、お客さんにもいるし、多いじゃない?」
と彼女にとっては、どうも普通の事で私達が驚いてる事のほうに驚いている。

やはり、これは道徳や倫理…である前に「そういう人がいる」という「知識」の差だ。
そう思う。


まあ、そうやったところで、いろんな問題があるだろうことは分かっているし、青春期の人間関係が、「症状を知ってる」ことだけで100%トラブル回避できるわけもない。


だけど、少なくともアスペルガーに関しては「そういう前提を知っておいたほうが関係も上手くいく(ことが多い)」とは思うんだよな。また、「一般的知識として、そういう症状の存在を知らせておく必要がある」これは100%正しい政策だと思う。


自分は上記の通り学校などではアスペルガー症候群の存在をそもそも教わらず、少年マガジンで知ったというお恥かしい話だが、いま現在の学校教育ではどうなんだろうか?
早いうちに、知識として子供たちが知ってくれることを望む。

今回の事件で詳細を知った「難聴にもいろいろ種類がある」話もふくめて。

とりあえず、この緊急の防止に務めないと。(少し前、疑惑発生時のツイートです)
 ↓

https://twitter.com/nasuko_m0003/status/433486523577556992
元吉田3@nasuko_m0003
聴覚障害者のみんな、健聴者が後ろから急に大声出してきて、耳の痛みで振り向いたら「やっぱ聞こえてんじゃんww」っていう定番の例のアレのアップに入った感じなので気をつけてー(棒読み)。