エンジニアとしての歩き方

これから書くことは決して「これをしなければいけない」とか「他に手段はない」なんてコトを主張したいのではない。色んな道があるはずだぁ。その中の一つの事例として、自分がやってきたことをフレームワーク化し、色々挙げてみようと思う。

当然、俺の主観が入りまくっているので、突っ込みどころは満載だろうなw そもそも「エンジニア」って何?w その辺り、はてブ界隈のミナサマにおかれましてはお手柔らかに願いたいww
さて、いきなりどこかの技術系カンファレンスで1時間喋っちゃえ、とか突然は無理なのは分かる。何を話せばいいのやら、どこに喋るチャンスがあるのやらだ。しかし、そういう所で喋るような自分を将来のビジョンとして持っている人は、以下に挙げることを小さなことからコツコツと実践してみるといいかもしれない。という意図で書いていく。

何事にも興味を持とう

興味は勉強の原動力。興味のない勉強は苦痛でしかない。ここが実は一番ハードル高い。

興味って持とうと思って持てるモンじゃないもんね。だけどね、勉強やめたらエンジニア終了だと思ってる。俺は、勉強するのやめる時は、一緒にエンジニアも辞める。

そもそも、興味を持てないならば「しっかりエンジニアとして歩んでいこう」と強く思ったりしないかなw というわけで、このフェーズだけは解決策をご提案できない。残念ながら。各自全力を尽くすべしw

ブログを読もう

本文まできっちり読む必要ないんです。RSSリーダー使って、タイトルを1エントリにつき0.5〜2秒程度眺めるだけでもいい。その時間内に脳に引っ掛からないエントリはサクサク飛ばす。気になった記事だけブラウザの別タブに開いておいて、RSSを流し終わってから読む。まぁ、そんな使い方が、いまどきのRSSリーダーではできるはずだ。ちなみに自分はlivedoor Readerを使っている。

そして巡回はなるべく毎日行う。溜まると逆に読まなくなる。万一溜め過ぎてしまったら、一回破産してみる。全部読んだことにする。溜めすぎて読まないよりも、一回破産して今以降の記事を読んだほうがいい。

まだ「どのブログを読めばいいのかか分からない」というのもあるか。何かを知りたくてググった時、自分に情報を与えてくれた記事を書いていた人のブログとか。気になる人、有名人、興味があれば誰でもいい。とりあえず購読してみて、つまらないとおもったら外せば良い。興味がある人が見つからない人は前の節に戻る。

とりあえず今日から「都元ダイスケ IT-PRESS」を購読する、とかどうさw まぁ、俺だけだとたまにしか新着来ないから毎日巡回癖がつかないけどw

ひとまずネタは技術に限らない。興味あれば何でもいい。例えばこんなの。


ちなみに、これらのフィードは下に行けば行くほど購読負荷が高い気がするw 読むのに時間を食うようになり、未読を溜めがちになる。

本を読もう

興味のある本を探して読もう。時間は基本的にない。けど寝る前の30分を続けるだけでいい。

月に1〜2度、技術書が豊富な本屋で、平積みになっている本をチェックする。最新動向はRSSで単語くらいは拾っているはずだから、目に付く技術がいくつかあるはず。本当に興味があったら即買ってしまおう。(積読にならない程度にw)

技術書の類は基本的に高価だが、そこは自分への投資として割り切る。読み終わって手元にいらない本であれば、Amazonで売ってしまえばよい。読み物系であれば図書館を利用するのも一つの手だ。近場に技術書の豊富は本屋がなければ、仕方ないのでAmazonの巡回で代用。

いきなり技術書は敷居高い、という場合は雑誌。この辺りお勧め。俺はWEB+DBは毎号購読している。

WEB+DB PRESS Vol.51

WEB+DB PRESS Vol.51

興味ある本がない? このエントリのスタートに戻るべし。

ブログを書こう

情報入力のキッカケは、以上で掴める。今度はアウトプットについて。

ブログというのはアウトプットのメディアであると考える人が多い。しかし自分はインプットのメディアだと考えている。技術系ブログを書く人の多くは、同じ感覚を持っているんじゃないかな。

発信するのにインプットとは、不思議なことを言う、という感覚もあると思う。しかし、不思議なことに書けば書くほどインプットが増える。面白いものだ。具体的には人との繋がりが出来ることで、その人からのインプットが入る等。トラックバックなどは代表例。

あとは、自分が得た知識について書くことにより、自分の頭がより一層整理される。自分に対する備忘録にもなる。何かを人に伝えるときに、自分の過去エントリを紹介することもある。例えばこのエントリなんかも、将来「どうしたら使えないエンジニアにならずに済みますか」という後進育成に使うかもしれないw

ただ、RSSも本も読まずにブログを書き始めると、書くことがない。日々、業務だけで一日が終わる状態だと、業務に関することは大抵ブログなんかにゃ書けない訳で。

前段でひっかかったネタを自分なりに色々書いてみる。以下のように、何だって良い。低レベル過ぎる!と思うかもしれないが、そのレベルだって分からない人がいっぱいいるんだ。誰かの糧にはなる。

あわせて読みたい:僕がBlogを続けるたった1つの理由 - GoTheDistance


ニュースサイトや雑誌記事と違って、ブログは自分が主役の空間だ。著作権・プライバシー・名誉毀損・業務機密あたりの常識的なマナーにさえ気をつけていれば、別に説明が下手でも(最悪、嘘を書いてしまっても)怒られない。自分のブログに下手な文章載せて何が悪い。なにか指摘されたら間違ってましたテヘでいい。

で、ブログを書く場所としてはこの「はてな」が一番お勧め。何よりも技術者が多い。偏っていると言えばそれまでだが、メリットでもある。

あと、積極的に自分のブログを宣伝する必要はない。みんな検索で引っ掛けてくるし、特定のキーワードで網を張ってる人にも引っ掛かる。ただ書くだけで、いつの間にか読者がついていたりする。

ブクマをしよう

日々、検索やRSS等であちこちのサイトを読むと思う。タイトルに惹かれて記事を読んだら、評価にかかわらず、とりあえずブクマする。読んだものはブクマ。(自分自身もあまりできていないのだが)

人が一日に「まじめに最後まで読む」記事なんて高が知れている。全部ブクマじゃ。これは例えば、後から人と話していた時なんかに「あー、2週間くらい前にそれ絡みの記事読んだな…」という掘り起こしに便利。

あー、この人はこの分野に興味持って読んでるんだ〜、とか、自分を知ってもらえる。また、ブクマするだけなく、他人のブクマを購読しておくと、誰かが興味を持った記事を一通り追いかけることもできる。逆に言えば、誰かに自分のブクマを追いかけてもらうこともできる。

タグ分類はするに越したことは無いが、読んだ結果ツマンネとなったものはタグなし、とかにしておいても良いと思う。

で、何使うかって、はてブ使っておけばいいんじゃないかね。

勉強会に出て話を聴こう

興味のある技術に関するカンファレンス(法人主催の大規模な奴)とか、テーマは意外とバラバラだけど気軽に参加できる雰囲気のある勉強会(java-jaとか197Xとか)なんか、とりあえず行ってしまえばいいとおもう。

そして、懇親会には出来る限り参加しよう。酒が飲めないとか関係ない。普通の友達と飲みに行くのと違って、飲まない奴とは盛り上がれないなんていう雰囲気は皆無。飲まない人を何人も見たことがある。id:Yoshioriなんかは毎度コーラだし。日本には「何かと理由をつけて飲みたがる」という慣習があるが、エンジニアが集まると「飲み会という理由をつけて技術談義をしたがる」のだ。あーだこーだ喋れる空間が欲しいだけなのだw 最悪酒がなくても場があれば満足するだろうw

本編で興味深いことを喋っていた人を捕まえて、話しかけるんだ。喋った人ならば、大抵会場にいる。「今日のお話、よかったです!」って言うだけでおk。そんな風に話しかけられて気を悪くする人はいない。

また、なんとなく近くに居る人に話しかけてもいいのだ。「はじめましてー」って。人見知りの人も居るだろうけど、懇親会が始まったらなるべく早く誰かを捕まえてしまおう。終盤になればなるほど「はじめましてー」で捕まえづらい雰囲気が(自分の中に)出来てしまう。安心しろ、懇親会に出てくる人は、誰か(初めての人でも)と話したいハズだ。

この辺りで人に会うと、その人のブログを読むようになる。情報の入り口にだんだん広がりが出てくる。

そして、勉強会に出たあとにはブログにまとめを書く*1。会った人と喋ったことを、はてなidつきで紹介とかしちゃう。書かれた方も嬉しいモンです。

技術者同士の繋がりを広げよう

ここまでやってくると、意外と人脈が出来上がってると思う。顔見知り数人のブログを読んだり、一方的に知ってるだけだが興味がある人がいたり。

しかし、せっかく勉強会で顔見知りになったのに、勉強会で偶然出会った時にしかコミュニケーション取れないというのは勿体無い。というわけで。

そんな人と、常日頃から絡む。今流行りのtwitterで相手の言ってることに突っ込むのもよし、skypeを利用してチャットするもよし。

twitterなんかは、この手のコミュニケーションに最適だ。twitterにおいて、誰かと「お友達」の関係を作ることを「フォロー」という*2。ところで例えば、mixiの文化は「知らない人のマイミクは無理」的な空気があると思う。しかし、twitterの文化は「フォローは自由」である。誰かのブログRSSを購読するが如く、みんなが自由にフォローする。現に、俺のtwitterアカウントは、多くの「知らない人」にフォローされている。

というわけで、誰でもフォローしちゃえばいいんじゃね。誰をフォローすれば良いかわからない? ならばコレだ。全部いっとけw

http://java-ja.yoshiori.org/index.php?%E8%B3%9B%E5%90%8C%E8%80%85

このように、色々な人と日ごろから絡んでいると、実は1年ぶりくらいなのに久々な感じがせず、コミュニケーションも円滑に進むこと請け合い。

勉強会に出て話をしよう

さて、ちょっと敷居が高くなってきた。だが構えないで欲しい。なにも30〜60分のワンセッションを丸々担当しろと言う訳じゃない。それはもっと後の話でよい。

技術系の勉強会には、大抵最後に「ライトニング・トーク(LT)」と呼ばれるコーナーがある。1人5分程度の時間でサクサクと進んでいくセッションだ。時間は厳密に区切られていて、時間になるとドラが鳴り、途中だろうと何だろうと終了、というテンポの良い楽しいコーナーだ。

そしてテーマは何でも良い。技術の話を聴きまくった後、疲れた頭をリフレッシュさせるコーナーと考えても良いと思う。みんな思い思いの話をしている。自分の趣味の話、雑学、自己紹介。技術なんか一欠けらも出す必要ない。技術の話を面白おかしく話すのもアリ。

敷居が高くなりすぎる可能性があるので必須ではないが、お勧めなのは笑いをとること。可能ならば笑いを取りにかかる。内容は関係なく、とにかく笑いが取れればOK。仕事のプレゼンじゃないんだから、ふざけたってOKなのだ。*3

あわせて読みたい:http://d.hatena.ne.jp/happy_ryo/20090705#1246819877

もう人脈も出来ているので「どっかでLT枠ない?」なんて相談をすれば、話す場所はすぐ見つかるはずだ。

当然、喋ったら自分のブログにまとめておくとよい。slideshare等を使って、発表に使ったスライドも大公開しておく。

チャンスを掴もう

このような活動を続けていると、ひとづてで、たまにチャンスが舞い込んでくる。「××のコミッタにならんかね?」「○○で1セッション語ってくれんかね?」「△△について記事を書いてもらえんかね?」…。こんな話が舞い込んできたら、迷わず掴む。

いつのまにか、当初思い描いていた自分のビジョンに近いところに、もう居るのだ。

*1:あ、俺最近サボってるw

*2:自分から相手に向かった、一方的な「お友達」だがw

*3:そう、仕事プレゼンの練習にもなるよね。