国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)、学術雑誌電子化事業での連携・協力を発表(2008-10-14)

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国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)が学術雑誌電子化事業での連携・協力について覚書を締結したと発表した(2008-10-14)。

・「国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)の学術雑誌電子化関連事業の連携・協力について」(国立情報学研究所(NII)・科学技術振興機構(JST)、2008-10-14)【PDF】
http://www.nii.ac.jp/nels_soc/2008/10/pdf/NII_JST.pdf
http://info.jstage.jst.go.jp/data/society/jst-nii/081014/announcement_jst_nii.pdf
・「国立情報学研究所(NII)と科学技術振興機構(JST)の学術雑誌電子化関連事業の連携・協力について」(国立情報学研究所(NII)、2008-10-14)
http://www.nii.ac.jp/nels_soc/2008/10/niijst.html
・国立情報学研究所(NII)
http://www.nii.ac.jp/
・「JSTとNIIの連携・協力について」(科学技術振興機構(JST)、2008-10-14)
http://info.jstage.jst.go.jp/society/jst-nii/
・科学技術振興機構(JST)
http://www.jst.go.jp/

この覚書では、国立情報学研究所(NII)が運営するNII-ELS(電子図書館)と、科学技術振興機構(JST)が運営するJ-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)、Journal@rchive間でのデータの重複を防止することを謳い、具体的に以下の5項目を掲げている。

  1. NIIは、J-STAGEに登載している、あるいは登載することになった学協会誌についてはNII-ELSでの重複した電子化は行わない。
  2. J-STAGE/Journal@rchiveに登載されない(登載が困難な)学術情報については、NIIにてその流通と提供に努める。
  3. NII-ELSにて電子化している学協会誌等については、JSTはJournal@rchiveでのコンテンツ作成を行わない。但し、学協会の強い要望がある場合はこの限りでない。
  4. NII及びJSTは、論文本文がNII-ELSまたはJ-STAGE/Journal@rchiveのいずれに登載されていても、利用者の利便性を損なわず閲覧・検索できるように努める。
  5. NIIとJSTは、共同して学協会への説明会を開催する。

重複防止は当然として、一番の課題は4点目の「NII及びJSTは、論文本文がNII-ELSまたはJ-STAGE/Journal@rchiveのいずれに登載されていても、利用者の利便性を損なわず閲覧・検索できるように努める」だろう。この点については、将来的なAPI公開も視野に入れて、外部の第三者が理解しやすい構造と、活用しやすい仕組みを十分に考えてほしい。

・NII-ELS
http://www.nii.ac.jp/els/els-j.html
・J-STAGE(科学技術情報発信・流通総合システム)
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja
・Journal@rchive
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/