WHOちきりん新基準を発表!(ネタ)

インフルエンザの致死率等について調べていてこのサイトに来られた方へ:このエントリはネタです。内容的に信頼のおけるものではありませんので真に受けないでください。

他の多くの方と同様にちきりんも、、WHOのインフルエンザに関する感染のレベル分けである“フェーズ5”とか“フェーズ6”という基準を今回初めて知りました。それが下記なんだけどね。ご存じのように今はフェーズ5ですが、6への引き上げが検討されています。



でもこれって、わかりにくくないですか?

なぜかというと、動物と人の間のインフルエンザ一般について書いてあるようで実は違うからだよね。鳥インフルエンザのように致死率がすごく高い、強毒性のものなら“レベル6”になったら本当にやばい。

だけど今はWHOの人達自身がこのフェーズについて言及する時には、常に断りの一言を入れている。いわく「これは感染のレベルであって、ウィルスの毒性を表すものではない。」って。

でも素人としてはそんなこと言われると「危ないんだか、危なくないんだかよくわからん」じゃんと思う。“最高レベルの6に引き上げ!”なのに“最高レベルといっても毒性のことじゃないからあわてるな”と言われると混乱しちゃうよね。


なんでこんなわかりにくいかというと、「感染のレベル」と「毒性のレベル」のふたつのかけあわせで「どんだけ危ないねん?」ってのが決まるっていうのに、今の基準がそのうちのひとつだけしか使用してないから、っぽい。


というわけで、ちきりんが「ふたつの基準」で作ってあげたよ。名付けてWHOちきりん新基準!!*1

縦軸が今のWHOの基準。これは今のと同じです。感染のレベルをフェーズ1から6までの6段階に分けている。次に、新設した横軸はウイルスの毒性の強さを表していて、AからEに分けてみました。季節性のインフルエンザや今のところの豚インフルエンザがB,香港風邪はC,鳥インフルエンザや昔のスペイン風邪は致死率2%とも言われてるので、最高レベルのE!って感じで。*2

なお、読み方は、“フェーズ1−B”というように2軸の組み合わせで表すことになります。


これによると、今の状況は“フェーズ5−B”ですね。オレンジのマルを付けたボックスです。感染が拡がると“6−B”になるかもしれないし、豚インフルエンザが強毒性に変化すると“5−C”とかになるかもしれません。

この表では現在の段階である5−Bが一段上に移動しても大きな変化はありません(ボックスの色が同じでしょ)が、ひとつ右側に移動すると“色”が一段階濃くなり、これはちょっとヤバイってことがわかります。

つまりその意味するところは、「現時点で縦の軸(感染レベル)がどこにあるレベルなのか」というのも大事な点ではあるのでしょうが、加えて横軸「今回のはいったいどれくらいの毒性、致死率のウイルスなのか」ということを早期に見極めることも、対策としては非常に重要であるってことでしょう。


ちなみに今、関西でおこっている混乱は、“5−B”の事態にたいして政府や県・府が“5−E”の対策に走っているから起っているものです。今は縦軸しか基準が存在しないので、“5の事態が起こってるんだから5の対応をとっている”ってことなんだろうけど、実際には色の濃さが3段階も違うってのに同じ対策をとってるわけで、これじゃあ都市機能も麻痺するだすよ。


というわけで、ちきりんは個人的には今後はこの表を使うことにしたよ。



そんじゃーね。


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*1:読み方は“ふーちきりんしんきじゅん” 意味的には“誰やねん・ちきりん基準”

*2:なお、豚インフルの致死率は今のところまだよくわかってないんだと思います。メキシコだけ異常に死者が多いですが、むしろ母数となる感染者の数の方が補足されてないだけ(病院に行ってない人がいっぱいいるでしょ)って気もするし、死者数はさすがに隠せないだろうけど感染者数は調べなければ増えないんで風評を怖れてのコントロールもあるかもだし。まあとりあえず、このあたりは仮置きで。なんせそもそもネタだしね。