急がなきゃなんねえぞ/うしおととら27話感想
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文庫本をまとめて購入……したが3ヶ月後まで封印。
>拍手返信:と~しきさん(だがしかし12話)
>>ほたるさんやサヤ師の唇が色っぽくって良かった!
口元を描写する必然性もあって、強調が納得できるサービスでしたね。このあたりの艶っぽさはアニメの強み。今回は元がある話の組み合わせで上手いことテーマを持たせてあったなと思います。こちらこそ、拍手コメありがとうございましたー。
うしおととら 第27話「風が吹く」
©藤田和日郎・小学館/うしおととら製作委員会
白面の者との決戦を控え、やれることをやっておこうと決意したうしお。麻子にも少しだけ素直になれたのだが……
再会と断絶の27話。3ヶ月前の26話の締めでは紫暮に「それまではせめてこのひとときの日常が続くように」と語らせていたのだが、3ヶ月後の再開早々にその日常を終わらせるという苛烈な展開に愕然。しかも日常を離れなくてはならないというのではなく日常そのものがなくなってしまうこと、そしてうしお自身がその大切さを認識したタイミング (「俺には来年なんか、こねえかもしれないじゃねえか」)というのがえげつない。何かものすごい話が吹っ飛んでいるそうではあるのだけど、原作ほぼ未読の身としては3ヶ月のブランクが上手いことインパクトに繋がってくれていました。うわーうわーうわーほんと返してくれよあの3ヶ月前を。
アニメでも半年はかけて描かれた信頼関係が破壊されるのは実に無残な一方で、それは新しい関係性の芽生えの機会でもあります。うしおの存在が空想とされることで真由子のうしおと麻子に対する秘めた思いは漏出するし、現在の獣の槍の使い手の記憶が失われたことで妖怪達は新たな獣の槍を作り出そうと真由子とジエメイの血縁を掘り出す。そうした部分から言えば、記憶の消去と繋がっていなくともキリオが真由子の家に引き取られたことも「新しい家族」という関係性の発端になっている。これからうしおを取り巻く人々の様相は、物語とともに急変していくのだろうなと思える再開第1話でした。
ただ本当に誰もがうしおの事を忘れてしまうととっかかりもなくなってしまう所、最初にうしおの事を「覚えている」のがとらというのがタイトルに忠実よね。小夜だとヒロインが交代しかねんwww 覚えてくれていたことに涙するより抱きつくより先に、ガッツポーズ。暗く湿っぽい展開を晴らす……というより吹き飛ばす、この作品の掲載誌が少年漫画であることを思い出させてくれる良いワンシーンだったと思います。
さてさてのっけからフルスロットル(というかそうでないと間に合わないのであろうな)、次回はどんな試練が待ち構えているのでしょう。
関連:
うしおととら 感想リスト
うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
うしおととら 第9話「風狂い」
うしおととら 第10話「童のいる家」
うしおととら 第11話「一撃の鏡」
うしおととら 第12話「遠野妖怪戦道行~其の壱~」
うしおととら 第13話「遠野妖怪戦道行~其の弐~」
うしおととら 第14話「婢妖追跡~伝承者」
うしおととら 第15話「追撃の交差~伝承者」
うしおととら 第16話「変貌」
うしおととら 第17話「カムイコタンへ」
うしおととら 第18話「復活~そしてついに」
うしおととら 第19話「時逆の妖」
うしおととら 第20話「妖、帰還す」
うしおととら 第21話「四人目のキリオ」
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うしおととら 第23話「永劫の孤独」
うしおととら 第24話「愚か者は宴に集う」
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