また会えるよね/うしおととら8話感想
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『灰羽連盟』『lain』『NieA_7』―― “安倍吉俊20周年”で、あの名作たちが復活！（おたぽる）
うしおととら 第8話「ヤツは空にいる」
©藤田和日郎・小学館／うしおととら製作委員会
札幌へ向かうため、飛行機に乗ることにしたうしおととら。しかし、同席した少女・桧山勇には何か事情があるようで……
vs衾戦の第8話。勇の現在では絶対やらないであろう髪型に吹く。これはセーラー服とロングスカート以外ではデザインが成立しないレベル……！いや豊崎愛生の演技もあいまってかわいいと思いましたけどねこの娘。この服装で折々背中が出てるのも、白セーラー服＋ミニスカの健康美とは違ったエロさがあるし。
構成としてはうしおととらの扱いの方に重点が置かれており、勇と厚沢のドラマは抑えられていたのかなという印象。2人にとって共通の大切な人間である勇の父の描写が少ないゆえに、父の死に対する勇の悲しみや代わって彼女を守ろうとする厚沢の思いの味わいがちょっとだけ物足りない。ただ物足りなくはあるものの、アバンの描写だけでそれらを理解するのに十分な情報が提示されていたのはお見事。これまででもっとも急展開な始まり方だったことも印象付けの強烈さに一役買っていたかな。
そしてその分、先述したようにうしおととらのやりとりは非常に充実。飛行機にはしゃぐとらの様子が人間臭さを際立てる一方、うしおのまっすぐさに仕方ねえなと手を貸すのではなく彼に煽られて飛行機を受け止めにかかる姿が構築途中の2人の関係を感じさせてくれます。もちろん煽るだけだとうしおが上手いこととらを使っているだけになってしまうのですが、その前にとらの苦労を労っているので釣り合いは取れている。「皆頑張ってんだ」のシーン、言及こそしてませんがその中にはとらも入っているのでしょうね。旅の途上へと舞台が変わっても、安定した面白さを感じさせてくれる回でした。
関連：
うしおととら 感想リスト
うしおととら 第1話「うしおとらとであうの縁」
うしおととら 第2話「石喰い」
うしおととら 第3話「絵に棲む鬼」
うしおととら 第4話「とら街へゆく」
うしおととら 第5話「符咒師 鏢」
うしおととら 第6話「あやかしの海」
うしおととら 第7話「伝承」
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