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思い出と一緒に/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ13話感想


 オルフェンズの感想は湧き上がるもので書けたけど、さすがに今日は燃え尽きてるな(ヽ´ω`)……Working!は明日見て感想を書こう。コンレボの後だけど。

>拍手返信:雪光さん
 鉄血のオルフェンズ12話、上手い意味でスッキリしない回でしたねー。鉄華団とブルワーズの相似性をオルガ達にではなく視聴者に見せつけてくる、というのが実に薄ら寒い気持ちにさせてくれます。そして尚の事夢中にならざるをえない。毎週見ずにはおられないアニメです。



機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第13話「葬送」
©創通・サンライズ・MBS
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 多くの犠牲を出し、鉄華団とブルワーズの戦闘は終わった。傷跡を抱える鉄華団に、メリビットは葬式を提案し……
 抗争の、思いの後始末。第13話。今回は鉄華団の誰か1人が目立つのではなく、群像劇の色彩が強い回だったなという印象。昭弘と昌弘という繋がりを通して鉄華団に鏡を見せるのがブルワーズの役割だったのですから、その影響も昭弘だけに留まっていいわけがない。

 具体的には、オルガが乗り気でなかったにも関わらずシノが葬式をやりたいと言い出したこと。オルガはブルワーズのヒューマン・デブリの子供達に新たな存在意義を与え、鉄華団に迎え入れた。それはブルワーズに仲間を殺されたことも、逆に自分達が殺したことも全て飲み込んでのことであり、すなわちメリピット言う所の「大切な人の死を受け入れる」ゆえの事です。自分の指示1つで仲間が死ぬ。それはかつて名瀬にオルガが指摘されたことだから。
 けれど、誰もがオルガのように「強がれる」わけではないから、もう1人の指示を出した人間であるシノは自分の行動の結果に歯噛みし、少しでも死んだ仲間の痛みをやわらげてやりたいと願う。仲間の死に対する皆の様々な反応もフミタン言う所のひずみであり、故に今回行われた葬式は彼らへの抱擁に等しいものだったのだと思います。それにしてもどうせならとフミタンに抱きついた子供、天才かよ。見てて思わずガッツポーズしたぞ。

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 とはいえやはりもっとも印象的だったのは、昌弘を失う経験を通して見える昭弘の新たな姿だったのも正直なところ。生き別れた弟と敵として再会した昭弘は、タカキを殺されかけたこともあってネガティブな思考に陥っていました。「ヒューマン・デブリが楽しくていいわけがねえ」「やつらが出てきて、そん中にもし弟が、昌弘がいたら、その時は……」「すまない、オルガ。ヒューマン・デブリの俺らなんかのために」……特に医務室でタカキを見守っていた際などは、自分が昌弘を殺すことまで考えていたのではないかと思います。そんな彼が、正と負の感情がないまぜになったようにも見える昌弘の行動によって再び打ちのめされてしまうのではないか。それが今回心配だったことでしたが、彼はそんな風にはならなかった。
 「ヒューマン・デブリがどんな風に死んでいくか」という昌弘の行動によって突きつけられた絶望を全力で否定する。生まれ変われる、人間なんだと叫ぶ。弟を殺した機体を使うわけにはいかないというオルガの気遣いで売り払われようとしたグシオンを、逆に弟に関する「1番新しくて強い思い出」の機体として一緒にいようとする。「今までどうだったかは変えられねえよ。(中略)ただ、これから先は変えられる。俺らの手でいくらでもな。それをまずお前が証明してみせろよ」……オルガが出撃前に語りかけたように、昭弘は変えてみせたのですね。自分は人間じゃないという絶望のまま迎えるはずだった昌弘の死を、弟殺しとして忌まれる筈だったグシオンの存在を。このブルワーズ編はけして昭弘が傷つくだけの物語ではなかったのだと、そう思います。暗いコクピットの中で死にゆく昌弘に、光の入る外から手を伸ばす昭弘の姿はとても印象的だったなあ。

 さて、宇宙に咲いた氷の花。氷菓を食い物にクーデリアの死という未来絵図を描くノブリス。果たして鉄華団はクーデリアを守ることができるのか。まあ目下クーデリアは別のことで頭がいっぱいになってしまうようだけどw

関連:
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 感想リスト

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第7話「いさなとり」
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第8話「寄り添うかたち」
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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ第12話「暗礁」


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4 Comments

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グシオンが思いっきりぶん殴ったのにぺちゃんこで即死にならない辺り、マンロディって本当に頑丈なんだな、と。

「胸くそ悪い」とか「お前楽しんでるだろ、人殺しをよ!」とか、オカマの台詞が悉く視聴者の心情を言い表してて、今回のお前が言うな。

オルガ「脂肪が多すぎだが犬のエサくらいにはなるだろう。」
豚「ひぃぃぃぃ(残酷な目だ・・・「かわいそうだけどあしたの朝にはお肉屋さんの店先にならぶ運命なのね」ってかんじの!)」
しかしこいつ、ケンカふっかけておいて船やMSを残してもらえると本気で思ってたのか?
何とか逃げ出して謎のチョビ髭と謎の美女と組んで3悪やったら面白い。
んで、毎回やられてそのたびにオルガにシメられる。
あ、謎の美女の顔がフm…(パーンパーンパーン

そういやチョビ髭は暗躍するだけで一度も姿を見せませんでしたな。
一体何者なんだろう(棒

「こいつを俺にくれねえか?」
あれ、模型誌に載ってるアレは…?

「三日月、震えているのですか?」
ほとんど感情を込めずに敵を仕留める彼ですが、オカマに言われたことが多少は…んー、別にあいつの言葉じゃないような気もするなぁ。
心の奥にある押し込められたものの正体が明確に描かれたわけではないので何とも言いようがないですが、これが三日月の心情の変化として今後の伏線と活かされていくんでしょうかね。
しかし、三日月、商品(?)に手を出すとは何事だ。

2015/12/29 (Tue) 23:33 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>ロゴさん

>グシオンが思いっきりぶん殴ったのにぺちゃんこで即死にならない辺り、マンロディって本当に頑丈なんだな、と。
先週は即死だろうと思ったものですが、元々マンロディを狙ったものではなかったこともありますかねえ。あれで終わりでなくて良かった、と言っていいものか。

>「胸くそ悪い」とか「お前楽しんでるだろ、人殺しをよ!」とか、オカマの台詞が悉く視聴者の心情を言い表してて、今回のお前が言うな。
クダル以外が言うと言葉も直後の三日月の命の選別も重くなりますから、いい役回りをもらっていると思います。あと、彼でないとこんなに呆気なくやられるのに不満が出たと思うw

>しかしこいつ、ケンカふっかけておいて船やMSを残してもらえると本気で思ってたのか?
かわいそがられてはいないと思うw
まあ皆殺しだと遺体処分の手間もありますし、多少は残すのが適当ですかねえ。船の方も売り払うんでしょうか。というか売るまでの間は誰が操縦するんだろう。
謎の美女がドロンジョ様みたいになるのは嫌ですw
ちょび髭は登場の時どうなってるか楽しみですねー。・

>あれ、模型誌に載ってるアレは…?
当面は現在のグシオンで行くのか、さっさとアレに変えるのかどっちでしょう。しかしアレはイメージ大きく変わりますね。

>「三日月、震えているのですか?」
言われたというか、言い当てられたというか。兵士としてはできあがっちゃってる印象の彼がどう変わっていくかですねー。今週の展開はある意味薄い本チックでしたw

2015/12/30 (Wed) 16:19 | EDIT | REPLY |   

ロゴ  

>売るまでの間は誰が操縦するんだろう。
イサリビがハンマーヘッドのコントロールやってましたよね。
アレと同じで艦外からアクセス、同期する手段くらいあるのでしょう。
複雑な長時間の戦闘機動などは無理としても、曳航くらいなら問題はないと思われます。
そうそう戦闘も起こるとは思いませんしね。(チョビ髭「ヨロシクニキー」)

2016/01/02 (Sat) 22:17 | EDIT | REPLY |   

闇鍋はにわ  

>アレと同じで艦外からアクセス、同期する手段くらいあるのでしょう。
 ああなるほど、大きな人数は要らないのですね……フォローありがとうございます。
 まあチョビ髭の手引で戦闘があるようなら最悪一時放棄か。

2016/01/03 (Sun) 12:39 | EDIT | REPLY |   

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