俺ら1人1人が/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ9話感想
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名瀬が筆を執っていた部屋、畳が正方形で何じゃこりゃと思ったら「琉球畳」と言うらしい。こんなのがあるのか。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第9話「盃」
©創通・サンライズ・MBS
名瀬の手引きによりテイワズの代表であるマクマード・バリストンに引き合わせてもらった鉄華団。オルガは名瀬と兄弟分の盃をかわすこととなり……
変わる立場、家族が作る自身の場所、第9話。前回の名瀬の言葉で少しだけ肩の力の抜けたオルガに呼応するように、彼だけでなく皆が「大人になっていく」様が心地いい。方針を決める際にオルガに「任せていた」三日月も自分が先にそれに関わればどうすれば良かったかを考えるし、ビスケットはそれをフォローし「自分にも頼ってほしい」と言う。寡黙な昭弘も兄弟盃の式を「家族の晴れ舞台」として出席する。年少組のライドだって自分より小さい子供のためにお菓子を取っておくことを考える。ついでにユージンは童貞を捨てる。もちろんオルガは「家長」でありその務めを果たさなければならないのだけど、彼が全てを背負う必要はない。ライドの前でのゲロと一緒に本当に肩の力も抜けて、オルガは「鉄華団は俺ら皆で作る家です」と言えるようになる。「俺ら1人1人が鉄華団のことを考えていく、守っていく」という言葉は、彼の皆への信頼の形が少し凝りの取れたものになったのだなと感じました。酔い潰れて弱さや本音を見せるのは家長の特権。
また、カンノーロを客人に出すシチリアマフィアな組織が盃の式やら名前に漢字の当て字をする古今東西チャンポンヤクザだったりする描写も、視覚的な面白さと同時に鉄華団の変化を表現していて印象的。名瀬が言うように彼らの立場は変わる。独自の組織からテイワズ傘下、タービンズの兄弟分へ。その式の中ではオルガ達はこれまで着たことのない衣装を身にまとい、名をクーデリアに習うものとは異なる文字で表現される。だけれど奇しくもオルガと三日月の当て字には「我」の文字があり、どのように姿が変わっても中身を失ってはいけないことが示唆される。ガンダム・バルバトスもテイワズの技術によってオリジナルに近い状態へと「着替える」わけだけど、ガンダム・フレームという中身はそのまま。メカニック的な要素もこうした映像の言葉に組み入れられているのが、非常に面白く感じられました。
カメラさん子供をあやすアジーさんの表情をもっとアップで!
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