実感してたのよ/WORKING!!! 11話他2015/9/13感想
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WORKING!!! 第11話「愛と追憶のなにか」
GATCHAMAN CROWDS insight 第10話「seeds」
来期の視聴予定リストを作らないと……継続作品が多いので、ロボ物+αであっとういう間にいっぱいいっぱいになるな。
WORKING!!! 第11話「愛と追憶のなにか」
©高津カリノ/スクウェアエニックス・「WORKING!!3」製作委員会
よく分からないが佐藤を意識してしまい、上手く彼と話すことができない八千代。そんな折、佐藤と相馬の話を断片的に立ち聞きしてしまい……
思い届いた第11話。数年越しでようやくのカップル成立である。外界と向き合うのが苦手な八千代を佐藤が連れ出すことの仮託をファミレスで、いつも通りのコミカルさで、そして八千代を早々に赤面させる形で仕立ててしまうシチュエーション作りが秀逸。
また告白シーンが今回のラストではなく中盤という点に、あくまでこれも日常の中の1つという普遍性と2人の抱える問題への連続性が出ていて、良い意味でクライマックスになっていないのもこの作品らしい。佐藤は相変わらず胃痛に悩まされるしお泊りシチュエーションで手を出せないし、八千代は佐藤の家に行くのに2週間かかったり終電も知らない有様。それでも佐藤は胃痛を治すのじゃなくこらえて店長の気遣いに物申すし、八千代は頑張って佐藤の家に見舞いに行く。八千代側からの「好き」がお見舞いに行くまで取ってあるのは、単純な好意以上のものを含んだ佐藤の告白に彼女が応えたものでもあるのだと感じました。宗太の女装という「ゴールにたどり着くための迷走」も八千代の変化を急なものにしないと同時に、2人の今後を応援するような効果をもたらしていたように思います。長く続いている作品だけあって、幽霊が好きとか女装で関係がおかしくなったとか覚えてないor知らないのだが問題なく笑えるのも良かったなあ。
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GATCHAMAN CROWDS insight 第10話「seeds」
©タツノコプロ / ガッチャマン クラウズ インサイト製作委員会
「空気」を変えるべく動き出した理詰夢は、娘をくうさまから救おうとして食われてしまった梅田を利用する。その際の映像とゲルサドラのインタビューにより、「空気」は一変し……
芽生えの第10話。展開そのものは正にJ.J.の予言通りなのだが、映像になってみると改めてくうさまが「空気」であるのが感じられて怖い。前回も書いたことですが、反感を持った相手に対する行動は全てくうさまがやっていて、特にゲルサドラを排斥しようとする行動には人々は全く参加していないのですよね(いたらガッチャマン達が困るというのもあるだろうけどw)。この、誰も「自分で参加しない」空気の動きの象徴っぷり……! まあ全てくうさまが引き受けてしまっているために、ミリオの立ち上がれ発言が物理的にはズレちゃってもいるが。
今回は多くのキャラが「自分で考え」てくうさまを、この空気を殲滅するべく動いたわけだけど、僕としては1番印象に残ったのはその中にXが含まれていたことでした。考えるんだ、とは累の猿化に対してはじめから言われていたわけではあるけれど、まさかX自身の言葉で累を説得することになるとは思わなかったのです。累を元に戻すためにXが最初に考えた方法は、対象的でありながら似たところのある理詰夢に会わせるということでした。けれど「今の姿を理詰夢には見られたくないはず」という推定は外れ、累を復活させることは叶わなかった。考えたからって上手く行くとは限らない、当然のことです。けれど、Xはそれにめげることなく更に考えた。それによって得たのは「くうさまとクラウズは違う」という意見と、「累が止まってしまうなら自分が世界をアップデートする」という意思。累の理想を受け継ぎながらただ累に寄り添うだけではない、プログラムされていない思考。即ち、自我。自我があるからこそ空気にだって流されるわけですが、Xのこの「アップデート」は「自分で考える」ことの尊さを示しているようでとてもシンプルな美しさがある。
もちろん、自我が芽生えたのはXだけではありません。「みんな」が大事だったゲルサドラは「もう一度つばさに会いたい」という自分だけの気持ちを掘り出した。そう、「気持ち」です。今度はそれを叶えるにはどうしたらいいのか、会ってどうしたいのか、彼、もとい彼女はきっと考える。それは、物語にどんな変化をもたらすのでしょう。
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