最近「音が出るおもちゃ」が楽しい。引き金はKaossilatorとDS-10を買ったこと。もともとRoland MC-303っていうオールインワン型のマシンから打ち込みをはじめたというのもあって、やっぱり手頃な価格でちょこちょこ触れる電子楽器がでてくると無条件で反応してしまう。
ふと考えて見ると、DTM以前のテクノはTR-909やTB-303といった単機能のマシンをシンクさせてセッションさせる方法がメジャーだったわけだけど、リズムマシンやシンセが小型化した今、電子楽器はカリンバやアサラトのように手軽にセッションして遊べる民族楽器のような存在になってきている気がする。そういえばその昔、テクノを「都市の民族音楽」なんて呼んでいた人もいたけれど、こうしたガジェットを見るとなんだかそれもすごくナットクできる気がする。今回は、こうした高機能な音が出るおもちゃ=テクノ民族楽器をいくつかまとめてみた。
Kaossilator http://www.korg.co.jp/Product/Dance/kaossilator/筆頭はやっぱりコレ。カオスパッドのインターフェイスで動く簡易シンセサイザー。こするだけで音が出るんだけど、ここでスケール(音階)とキーが選べることがセッションのしやすさをグッと高くしていて秀逸だと思う。カオスパッドのポータブル版Mini-KPと色違いのデザインというのも物欲をそそるよね。この2台があれば数時間は夢中になれる。
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TENORION http://www.yamaha.co.jp/design/tenori-on/
岩井俊雄とYAMAHAの共同開発の楽器。昔、岩井俊雄さんの作品で「音楽のチェス」という、チェスを模したマトリックス型のステップシーケンサーのインスタレーションがあったけれど、あれがベースになっているような気がする。もちろんかっちょいいし楽しそうなんだけど、やっぱり高すぎるというのと(誰にでも演奏できる楽器なら誰にでも気軽に手にできる値段だと素敵だよね)、単純に「マトリックス型ループシーケンサー」って認識しちゃうと、個人的にはそれほど新鮮味が無い感じはするかなあ。
TENORIONは高くて手がとどかないので、僕は岩井俊雄つながりでELECTROPLANKTONでがまん。
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幼児向けのおもちゃが好きなひとなら楽しめます。
「アート」という免罪符
ぼーと眺めるたのしさ
説明書にもこだわりが、
DS-10 http://www.aqi.co.jp/product/ds10/jp/index.html
Kaossilator につづいてまたしてもKORGがgjって感じのニンテンドーDSで動くアナログモデリングシンセ。リズムパートが4パートにシンセ2パート+エフェクタもついててかなり色々なことができる。いままでゲーム機でこういう音源とシーケンサーを動かすっていうのはロムイメージ焼いて・・・みたいなレベルで草の根的に行われてきたけど(nanoloopとかNitroTrackerとかね)、オフィシャルにちゃんとこういうソフトがでてきたのはすばらしいと思う。PC側で音重ねるなりDS複数代をシンクさせるなりすればこれで普通に曲つくれるレベル。Kaossilatorの民族楽器的な面白さに比べて、こっちはもっと電子楽器!って感じ。シンセの原理も学べるので教材としてもナイス。
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学生時代が懐かしい
QYより電池もつよ
初心者にはアナログシンセそのものについての情報が必要
初心者でも楽しめる。
Buddha Machine http://www.superheadz.com/buddha-machine/
アンビエントのコンセプトをそのまま具現化したようなおもちゃ。楽器とはちょっと違うけど大好きなガジェットのひとつ。スイッチをいれると、スピーカーからエンドレスにアンビエントな質感のループが漂ってくるだけの機械。オーディオ風鈴ってところか。内蔵パターンは7パターンあって、一応ラインアウトもついてる。これを複数台買って部屋の違う場所に置いておいて、小さい音で音を漂わせておくと、ちょっと歩いた時に聞こえてくる音がかわったりして、空間の捉え方が少し変わる感じがして面白い。元々は中国でお土産としてよく売っている「自動念仏機」という、スイッチをいれるとお経がエンドレスに聞こえてくるという機械を、FM3というアーティストユニットがアンビエントマシンとして捉え直したもの。ネットだと 上にurl貼ったsuperheadzぐらいしか手に入らない感じだけど、タワレコとかヴィレッジヴァンガードでも時々売ってたりするので探してみるといいかも。
念仏機自体にはいろんな種類があるみたい・・・欲しい!物欲センサーがビカビカ反応したので色々調べていたら、みうらじゅんによる自動念仏機の解説があった!w
だれか、誰でも自分のBuddhaMachineがつくれるBuddhaMachineKit、iPodTouchでつくろうよー
intua beatmaker http://www.intua.net/index.html
iPhone/iPodTouch 向けにも、マルチタッチスクリーンを利用したおもしろ楽器ソフトが増えてるのも面白い流れ。先日新しいiPod Touchにもスピーカーが搭載されることが発表されたし、今後こういうのは増えるかも。intua beatmakerは簡易MPCという感じで、波形エディタ、パッド、シーケンサー、エフェクター一通りの機能が搭載されてて、これだけである程度曲づくりができちゃうすごいソフト。
PaklSound http://pakl.net/iphone/PaklSound1/
これもiPhone/iPodTouch向けアプリ。TENORIONクローンなステップシーケンサー。TENORIONもそうだけど、こういうステップシーケンサってタッチインターフェイスとすごく愛称がいい。アナログインターフェイスだとMONOMEみたいな感じでボタンを敷き詰めないといけなくて、それはそれでボタン好きとしてはソソるんだけど、やっぱりマルチタッチでやるのが効率いいし自由度も高い。
Cosmovox http://www.macotakara.jp/blog/index.php?ID=1039
iPhone/iPodTouch向けでもうひとつ。傾きセンサーを利用したテルミンのようなソフト。Kaossilator同様、色々なスケールが選べるようになってて、演奏の仕方も面白いし、これは相当遊べそう。
大人の科学 テルミンmini http://otonanokagaku.net/magazine/vol17/
学研の「大人の科学」の付録についてきた小型テルミン。実際のイーサウェーブテルミンのように片手で音量、片手でピッチというような形ではないけど、それっぽい音がでて楽しい。指の第二間接あたりだけ曲げると通っぽく見えることがよくわかったw
学習研究社
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一度やってみたかったテルミン
NHKでアナウンサーもチューリップを!
おそるべし!独創的なロシアの科学
のだめカンタービレでおなじみの楽器
ECHO THEREMIN http://www.fernandes.co.jp/products/effect/hiwatt.html
テルミンminiよりぐっと実用的なミニテルミン。イーサウェーブテルミンとか、かっこいいんだけど、やっぱり大きいので、こういう小さいテルミンがあると面白い。デモ映像でもエフェクターにつながってるけど、コンパクトエフェクターとかどんどんくっつけたりしたら面白そう。
大人の科学 SX-150 http://otonanokagaku.net/magazine/sx150/index.html
これも大人の科学の付録。松武秀樹監修。かなり素敵なピュンピュンマシンになる。ちょっとしたSEをつくるのにも使えそう。
学習研究社 (2008-07-30)
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興味本位でしたが
ネジが悪い
付録だけが目的ならやめたほうがいい。
電池と併せて買いたい。
スタイロフォン http://www.dmr.co.jp/shop/g/g2051008070074/
kraftwerkも愛用した伝説のトイシンセが復刻。上記のSX-150と同じようにペンをつかって演奏するインターフェイスだけど、鍵盤がついててちゃんと音階が鳴らせるのと、ビブラート機能までついてる。既に入手困難っぽい。スライドさせながら演奏するとチープな独特な音がでてかわいい。欲しい!
stylophone+DS-10でイパネマの娘。クオリティ高い!カッコイイ!
kraftwerkつながりで、Bee Gees Rhythm Machineっていうトイシンセもあって、これもかなりイケてる音がするのでぜひ復刻してほしいところ・・・この映像みて物欲を刺激されないテクノ好きがどこにいるというのか!
で、これがkraftwerkが実際に上記のスタイロフォンとBee Gees Rhythm Machineをつかって"pocket calculator"を演奏しているライブ映像!
後半で観客にボタン押させてるところがヤバいなあ・・・この映像見てCorneliusもライブでコンパクトサンプラー(多分SP-202)を客席に投げてボタン押させてたこと思い出した。
おまけでこれらの楽器をより楽しむための関連グッズものせておこう。特別に小型スピーカーはこういうガジェットが増えてくると今後ニーズも多くなってくるような気がする
x-mini capsule speaker http://www.x-mini.com/スピーカーが内蔵されてるものもあるんだけど、やっぱりそこそこ大きい音でだしたいよね、ということでコレ。良いらしい、という噂を聞いて買ってみたんだけど、小型スピーカーによくあるスカスカシャリシャリした音ではなくて、それなりに低音も出てて気持ちいい。何よりUSBで充電してどこでも出をせるのはとにかく便利だ。先日旅行に行った時も、iPodとこれでいろんなところで音楽を流せてかなり楽しかった。小さい巾着袋がおまけでついてくるので、持ち運びもラクチン。オススメ。一人一個づつ持てばいいと思うよ!
BELKIN rockstar http://store.apple.com/jp/product/TR433LL/A?mco=OTkyOTY2
ひとつのiPodをみんなで聴けるスプリッターとして認識されてるけど、これ実はすべてのジャックがin-out両方対応していて、ポータブルミキサーになるのです。上の楽器を全部ラインでつないでx- miniに出力する、というのもできちゃう。x-mini + rockstarであとはみんなでポータブルな楽器を持ち寄ってセッションしたら相当おもしそう。x-miniはモノラルだから、x-miniをこれに二台つないでステレオにするのも面白いかも。
シンプルな機能に特化したものを集めてセッションするのは、あんまりウマヘタ関係なく、単純に楽しい!これはまさに民族楽器を持ち寄って、みんなでドコドコならす感覚に近いと思うんだよね。こういうガジェットが当たり前になってくると、すこしづつ、音楽がもっと自由で楽しいもの、ものすごく原始的なものに立ち戻っていく気がする。