Oculus Riftをはじめ各社がVR HMDをリリースし、ゲームメーカーはもちろん、ジョージルーカスのILMもVR専門のラボを立ち上げたり、映像業界も全天球映像の収録システムの開発やコンテンツの開発を始めていて、完全に普及期に入りはじめたVR。最近仕事でもVRについてアレコレ考える機会が増えてきてるわけですけど、VR普及期のコンテンツについて考えるにあたって、過去の歴史の中でコモディティ化したVRに一番近いものって何だろうと考えるとステレオフォニックなんじゃないかと思うんですよね。というわけで今回は今改めて聴いておきたいステレオ黎明期のコンテンツをいくつかご紹介します。ぜひステレオヘッドフォンをご用意ください!
]]>ここ数年ディープラーニングをはじめとする機械学習が周りでホットトピックになっていて、すごいなあと思いつつ、僕みたいな人間には難しすぎて理解が追いつかない部分がたくさんある。要するに僕は、技術そのもののエポックさからいろいろ想像することができるほど技術そのものを理解できていなくて、「それを使ってこんなことができました!」という事例を見る方が好きというか、単純に想像力が刺激されるんですよね。だから昔から計算機をつかって絵を描こうという初期のコンピュータグラフィックスの研究や、画像や音楽を生成するみたいな試みがグッとくるし、それを見ることで少し技術への理解が深まったような気になってうれしい。少し軽薄かもしれないけれども。というわけで、今日は機械学習周りで面白いなあと思っている事例をあれこれまとめてみました。※いろいろ認識が間違っている部分もあると思うのでツッコミをいれてもらえるとうれしいです。
]]>2008年につくった汎用SEライブラリGeneral Audio Serviceがわりと好評で、7-8年経った今でもたまに使われているのを見るので、ひさしぶりにアップデート版をつくってみました。
]]>少し前、友人とよく「今あえてブログが面白いよね」というような話をしてたんですよね。それはスマホや各種ソーシャルメディアの台頭で情報のリアルタイム発信、拡散、消費が広がっていくなかで、ちょうど情報の洪水に疲れてきちゃったなあという時期で、見落としたら多分二度と見ないよなっていうリアルタイム性の高い情報よりも、アーカイブ性の高いブログのほうがちゃんと読むし学ぶもの多いよねという話で。そんな会話からしばらく経って、世の中のソーシャル化はグングン進み、相変わらずタイムラインの流れて行く速度は増すばかり。ブログはやっぱり面白いけど一方自分のブログの更新頻度はすっかり落ちてきちゃったし、ちょっと新しい情報発信のあり方を探ってみたいなと思ってたんです。
]]>最近vaporwaveと呼ばれるような音楽がちょっと面白いなと思っていて。最近は音の制作環境がデジタルに移行していく中で、デジタル処理した音がそのまま出音になるというのが多い気がする。例えばクリックテクノとか、Corneliusの音とかを聴くと、非常にデジタル的というか、音が鳴っていない部分は完全に音の情報がゼロになってて、音と音の隙間を聴かせる、そんなスタイルをよく耳にするようになった。音一つ一つがハイファイに研ぎすまされていく中で、その揺り戻しとしてvaporwaveみたいなアナログな揺らぎやノイズがある種のスタイルとなっているのが面白いと思っている。
]]>前回は既に2年前になってしまったので、毎年恒例ではなくなったけど、今年も2012年に続き「Tokyo Interactive Spam & Phishing Awards 2014」というタイトルで、おもしろスパム〜フィッシング手法を勝手に表彰するという趣旨のギリギリアウトな感じの内容を、たぶん日本で(いろいろな意味で)いちばんためになる勉強会「GXEB」にて発表してきました。場所は今回もクックパッド様。もちろん、クックパッドにはスパム(ランチョンミート)を使ったおいしいレシピもたくさん乗っています。
]]>画像解析技術の進化によって、最近では特殊なセンサーを利用しなくても、身近なカメラだけである程度の精度で様々な情報が読み取ることができるようになってきているらしい。いままで特殊なセンサによって計測していた情報というのは、実はぼくたちの目に見える身近なもののどこかに暗号のように埋め込まれていることがわかってきて、センサーで物理的にセンシングするというよりも、モノがあらかじめ纏っている情報をコンピューティングによって「デコード」していく...そんなアプローチが最近とても面白いなあと思ってる。
]]>以前参加させていただいた、雑誌SWITCHのソーシャルカルチャー特集に「ソーシャルブームの揺り戻しでアンチソーシャルブームが来る!」って話を半分冗談半分本気で書いたんだけど、アメリカでは10代のユーザのFacebookは離れが進行中なんてニュースもある中、いよいよアンチソーシャル発想のコンテンツが色々出てきていて現実味を帯びてきたっぽい。
]]>最近3Dプリンターがブームですね。3Dデータをオンデマンドでプリントしてくれるサービスとか、3Dスキャン技術と組み合わせて自分のフィギュアをつくったり、エコーのデータを3Dデータに変換して生まれる前の子供を3Dプリンティングしたりとかいろんなサービスがでてきてる。基本的に現在の3Dプリンティング技術は、元となる3DデータをMRIみたいに千切りにして、その断面を樹脂などで積み重ねていくことによって立体構造をつくっていくというものなんだけれど、最近これとは全く違うアプローチで「3Dプリンティング」をしている事例が面白いなと思ったのでいくつかまとめて紹介。
]]>フォルダの整理をしていたら3年くらい前に某所でやったインターネットと広告を巡る講義のためのメモがまとまって出てきた。当時って「ソーシャルメディア」っていう言葉が変な熱を帯びていたというか、とにかくすっごく流行っていて、なんでもかんでもソーシャルメディア、みたいな話になってたんですよね。だったらそもそも昨今ソーシャルメディアって言われているモノっていきなりポッと出てきたものではなくて、いままでの歴史と地続きのもので、どういう流れの中でできたものなのか。ざっとここ10年くらいのインターネットとインターネット広告で観測できたトレンドのようなものを順番に並べて検証していくと、本質に近づけるんじゃないだろうか? そんなクソ生意気なことを考えてたんだけど、今みると結局私的なインターネット史にしかなってないな。大分荒いし、今ではずいぶん時代遅れになってしまった内容だけど、このまま寝かせておくのもアレなのでブログにあげて供養しようと思う。合掌。
]]>吉祥寺の井の頭自然文化園の中にある熱帯鳥温室が老朽化のため近々閉鎖するという話をききつけ、行ってきました。1962年にオープンしたガラス張りのモダンな温室は50年以上の月日を経てものすごいことになっていました。建築物が植物に飲み込まれるまさに臨界点という感じで、ちょっと恐怖を感じるくらい強烈。見るなら今です。以下雰囲気が少しだけ分かる写真を何枚か。
]]>上の画像は左がPhotoshopで「ノイズを加える」でノイズを描画したもので、右が「描画」から「雲模様」っていうのをやると生成されるパターン。雲模様というのはパーリンノイズ (perlin noise)と呼ばれる技法を使っていて、これは1997年にKen Parlinという人が発明した、より自然な...つまり確かにランダムで規則性は見えないけど完全ランダムよりもうちょっと連続しているような乱数を発生させるアルゴリズムで、これはCGの世界で自然なテクスチャの質感を生成したり、地形を生成したりするのに使われたりする。パーリンノイズについて詳しくはこことかこことかここ参照。
パーリンノイズを利用して最近たまたま見た面白いプログラムを見つけたのでいろいろメモ。
]]>本屋を歩いている時にたまたま出会う、Amazonでレコメンドされる、ブログで知る、人から勧められるなど、本との出会い方は色々。今日たまたま本をとある切り口で紹介しているtumblrを見てなるほど、と思うことがあったのでメモ。
]]>お知らせ。BNNから発売中の「GIF BOOK」に、「新しい現像のかたちとしてのGIF」というコラムを書いたよ。「コンテンツ制作者のためのGIFガイド」とありますが、昨今のGIF事情がしっかりわかるとても資料性の高い本になってます。
誕生から20年の歴史を経て、2012年オックスフォード米語辞典が選ぶ今年の言葉に選ばれるなど、下積みが長過ぎたお笑い芸人のような大ブレイクの様相を呈するGIF。なぜいまGIFなのか、そもそもGIFってなんだっけ?そんなことを考えるのにうってつけの本です。ちなみに、この本に紹介されているGIFはココにまとまってるよ!
最近「はかなさ」に注目したサービスが気になっている。
基本的にテクノロジーって解像度をあげていく方向に進化してますよね、すべての空間の情報を、すべての時間において、どれだけ精彩に生け捕り、どれだけ精彩に再現するかっていう方向に。最近気になっているのは、あえてそうしたテクノロジーの進化の方向とは逆のアプローチをとることによって、情報や体験の質を上げるという戦略。極めて解像度の高いもはや人間の手に余る情報量がバンバン放出されている今でこそ、このアプローチはズシンと響きます。
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