開門を求めた長崎の漁業者に対し、福岡高裁は2015年9月7日、諫早訴訟、和解決裂へ 「開門せず」に漁業者拒否
福岡高裁、基金案で解決提示
3/6 8:46
一審に続いて開門を認めない判決を言い渡しました。
諫早湾干拓訴訟と呼ばれるこの裁判は、湾の閉め切りによって有明海の漁業環境が悪化し被害を受けたとして、漁業者たちが佐賀(佐賀訴訟)と長崎(長崎訴訟)の両地方裁判所に提訴しました。佐賀訴訟では、10年12月に福岡高裁が開門を命じる判決を言い渡し、国(当時は菅直人首相)が上告断念、判決が確定しています。しかし、5年経った現在でも諫早湾は閉め切られたまま。地元の反対などを理由に判決を守らない国は漁業者たちに「罰金」としてすでに2億円以上を支払っています。(こちら)
この二つの訴訟結果による混乱を解消すべく、
潮受け堤防排水門の開門を強制しないようにと
国が漁業者側に求めた請求異議訴訟を受け
福岡高裁が和解案を提唱しているのですが、
その和解案は漁業者に100億円の基金を与える事によって、
開門をせずに済まそうというものなのだそうです。
開門を命じる判決が出たのは民主党政権(菅総理)の時で、
開門を認めない判決が出たのは自公政権の時と、
判決には政治の思惑が大きく関わっている事は否めないと思います。
という訳で、
高裁が判決になっても国側に有利な結論を出す可能性が高いことを示唆しているのは、
正直な感想なのでしょう。
しかし福岡高裁確定判決勝訴側の原告は受け入れを拒否し、
潮受け堤防の開門が認められない場合は最高裁に控訴すると言って、
判決を求める方針を表明しているそうです。
下記は、諫早湾の干拓地で農業をしている農業生産法人2社が、
調整池に海水を導入する以外に渡り鳥の食害を防ぐ方法はないとして、
潮受け堤防排水門の開門を求めたというニュースです。
農業者も潮受け堤防の開門を求めているのですから、
政府は意地を張らず、迷惑をかけた有明海漁民のために、
開門して、少しでも罪滅ぼしをしようと努力するべきなのではないでしょうか?
続きを読むに諫早干拓事業>農地食害の賠償 国など棄却要請
農業生産法人2社追加請求 3/7 8:23
国営諫早湾干拓事業(長崎県)の干拓地で野鳥による農作物への食害対策を怠ったとして、農業生産法人2社が、国や長崎県、農地貸主の県農業振興公社に計200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、長崎地裁(武田瑞佳裁判長)であり、被告側は請求棄却を求めた。訴状などによると、2社はマツオファーム(松尾公春社長)とグリーンファーム(勝田考政社長)。収穫予定だったレタスやブロッコリーが今年1月、野生のカモによる食害を受けた。事業で設けられた調整池にカモが飛来するようになり、防除などを要請してきたが、措置を講じなかったと訴えている。
2月26日に提出した追加請求では、調整池に海水を導入する以外に渡り鳥の食害を防ぐ方法はないとして、潮受け堤防排水門の開門を求めた。調整池の淡水化によって農地一帯の気温調節機能が失われたとも主張している。被告側は次回以降、追加分に回答する。
2社は開門を求めている漁業者側原告団に加わる方針。松尾社長は取材に「調整池があるために厳しい状況に置かれた。干拓農地の現状を知ってもらい、漁業者との共存の道を考えていきたい」と述べた。
堤防閉め切りが有明海奥部の貧酸素化に影響 を
複写させて頂きます。
堤防閉め切りが有明海奥部の貧酸素化に影響
=諫早湾干拓= 佐賀大・速水准教授ら指摘
2/20 8:15
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