草ポケモン@chimiwoそれでは聴いてください、
2016/07/27 16:31:29
鼠先輩で「六本木(ギロッポン)」
#ポケモンGO #鼠先輩 https://t.co/WJ3feReC8I
少々大げさなタイトルですが、ここ一週間ボヤボヤと考えてることをボヤボヤとしたためました。
ポケモンGOが日本でリリースされてからと言うものの、猫も杓子もクサレwebメディアもポケモンGO一色な狂想曲的一週間が過ぎました。ご他聞に漏れず私もゴリゴリとポッポマラソンを重ねる毎日であります。
今週は都内の風景も驚くほど一遍。街行く人はみな歩きスマホ、普段平日の夜は閑散とした人形町のマックもジムバトルに励むトレーナーでにぎわい、
代々木公園に行けば女子大生風の2人組みに「すいません、ポケモンGOやってます??この辺にレアなポケモンいました?」と声を掛けられる始末。
途方もない数のトレーナーが屋外へと駆り出されてポケモン三昧、こんなに街の隅々にまで人があふれたのはマジで大震災以来じゃないだろうか。
今回の一件でとても大きなインパクトだったことは、民衆へ急激な態度変容を起こさせたこと、だと思います。
ドラクエ、たまごっち、妖怪ウォッチなどムーブメントを起こしたゲームは多々あれどオイルショックさながら「商品の取り合い」以上のことは起こらなかったと思うし、
今回のポケモンはその壁を見事突き破ったのはスゴイことだなーと思うのです。
※ゲーム自体の完成度はまだまだ疑問符なんだけど
※ゲーム自体の完成度はまだまだ疑問符なんだけど
で、当然メディアもガンガン取り上げるんだけど、これが大体「入っちゃいけないところに入ったバカがいる」だの「交通事故起こしたバカがいる」だのといったマナー面の話しで、
不思議と「メリット」については余り触れられていないっていう感じがあります。
米国だと有識者が「これは革命だ」と評する報道なんかがちょいちょい出ているようだけど、日本は、特に大手メディアでは全然目にしない気がします。
なんかこう、変化に弱くて新しいものには取りあえず拒絶する国民性があらわになっている感じがして、非常に寂しい限りです。
しかし、今回ポケモンGOが起こした「街を舞台にプレイするゲームの楽しさの流布」、「屋外でのデバイス利用の更なる可能性」、「ゲームやIPの先導力」といったお題には、今後10年の飯の種のヒントが満載のはずです。
ここで日本が遅れをとってはますますアジアの凡庸な一国に成り下がっていくのでは、と危機すら覚えるほど今回の変容は大きなものだったと思います。
なので、負の側面ばかり見ている場合ではなく「飯の種をどう育てるか」を考えるべきで、この文明開化の萌芽と我々はどう接するか、せめてこの現象を指をくわえてみているしか想像力がない人に「飯の種を育てようとしている人の邪魔を如何にさせないか」ってあたりが重要ではないかと思うのです。
そしてこの萌芽のボトルネックになっているのが「うちの敷地でプレイするな」「人が増えてゴミが増えて迷惑」といった公共マナーの件です。
※「ゲームをする奴は馬鹿だ」とよく解からないヘイトを主張する声の大きな年寄りが結構居るって問題もありますが
ここで重要なのは「テクノロジーに常識や公共性がどう追いつくか」といった点で、
こういった急激な社会の変容に対しマナーや設備制度が追いつかないのはいつもの事なのですが、
今後、「急激な変化に対し日本人が、特に、経済的な利徳を潰さずにどう合理的なすり合わせをする能力を持てるかどうか」が非常に非常に大事な課題だと思うのです。
日本はとかく「ここは入るな」「それはやるな、もつな」といった規制で片付けがちだと思うのですが、
今回のテクノロジー革命のような大事な大事な飯の種まで摘んでしまうような規制線の張り方は望ましくありません。
こういった規制の背景にはビジネスや地域に古く古く根付いた「常識」や「公共性」といった定義のあいまいな基準がベースになっており、これに対しどう合理的に整理、調整、刷新してテクノロジーによる受益を最大化しようとする「流れ」を作れるかどうか、イノベーティブなことがらを歓迎する「空気」を作り出すことができるかどうか。
これは今やっと日本全体に突きつけられたポジティブな課題、成長痛と取る事ができるような気もします。
公園が人もゴミも一杯だっていうんなら商売の種も沢山あるでしょうし歩きスマホが増えているってんであればスマホ税でもとって歩きスマホ用のレーンでも整備すりゃいいじゃないですか。
ってこれは暴論なのは承知してますが、要はテクノロジーが活きる街づくり、マナーづくりっていう21世紀型文明開化ができないと、経済的にどんどん没落していくんじゃないかと、
せっかく日本製IPのスーパーパワーが世界に知れ渡ったんですから、ここから自慢のIPとITを新しい感覚の若者がもっともっとぶん回して今こそ日本の21世紀型ニューオーダーを手に入れるときでは無いかと。
課金一歩手前で震える指をグッと押さえつけつつ、私は切に思う次第でございますのです。