2011年12月21日(水)、上杉隆氏が文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演。金正日死語の金正雲体制について語りました。
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▼音源:上杉隆 ソコトコ 2011.12.21 - YouTube
※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
※「上杉隆が大批判!NHKスペシャル「シリーズ原発危機 メルトダウン」の犯罪的な内容とは? 12/21(2):ざまあみやがれい!」からの続き。
吉田「上杉隆さんのニュースを取り上げていただきます。金正日総書記の死去にまつわるニュースですね。」
上杉「はい。えー。まあ、死去によってですね、新しい体制が出来上がると、これから作ると、いうことなんですね。ジョンウン(金正雲)、三男のジョンウン氏が、まあ事実上の国家のトップになるわけですが。え、昨日ですね、朴斗鎮(パク・トジン)さんというですね、あの、研究所の所長がニュースの深層に出てもらったんですよ」
▼上杉隆・ニュースの深層「金正日総書記死去でどうなる北朝鮮」ゲスト 朴斗鎮・コリア国際研究所所長(動画):ざまあみやがれい!
吉田「はあはあはあ」
上杉「実は朴さん、えー、もうだいぶん前から何度も北朝鮮問題に関しては出てもらってるんですが。もう圧倒的に情報量と解説力が他の日本の北朝鮮専門家とは違うんですね。なぜかっていうと、元々朝鮮大学校の先生で、北朝鮮の中のある意味、中枢、というか、えーその中にいたラインの人なんです」
吉田「なるほど。はあ」
上杉「で、えーまあもちろん北朝鮮なんかにはもう行けませんが。ただ当然ながら、情報源たくさん持ってるんですね。でその人にきいたところ、えー、ま、この金正日体制というのをジョンウンがそのまま継げるかというと、ま、ひとことで言って難しいだろうと」
吉田「難しいと」
上杉「それはもうはっきりとおっしゃって。なぜかというとやはり国防委員長も含めて、総書記とか、あらゆる長をやってたわけですね。国家の最高司令官も。ところがジョンウン氏がそういう意味ではまだ一個もそういう長を、つまり組織のトップのところないんですね。副委員長が最高ですから。」
吉田「はい」
上杉「それを徐々に、前回、つまり金日成(キムイルソン)の死後の時は、まあ3年ぐらいかけて正日(ジョンイル)に移行したのが、今回はそれを3日でやってしまったと。」
吉田「ああーそうかそうか」
上杉「で、ですから、その部分はもちろん早ければ早いほど熟成期間が短いんで、えー政権基盤は弱体化するんで。えー、実の妹ですね、金正日の、その人とその旦那さん」
吉田「旦那さんね」
上杉「えーこのあたりを中心とした集団指導体制になるかと、思うんだが、それも簡単にはいかないと。」
吉田「いかない。ほうー」
上杉「やはり、それは、何と言ってもですね、金正日体制のための国だったんですね。えー金正日そのものが国家だったと。いうことでそのためのシステムづくりをしてしまったんで。例えばキムイルソンだったら合議制で、いろんな、えー形でですね、これはどうだと、言った場合、宿題を投げればみんなで考えてそれを判断するんですが、金正日体制はある意味独裁が完璧になってしまったのに、金正日はこういうふうにやれといったらそれに対しての、NOとか修正がきかないらしいんですね。でそれをジョンウン氏と他の妹、も含めてできるかというと、そこまでの実力派はないと」
吉田「なるほどね」
上杉「そうなると、ところどころほころびが出てきて、まあゆっくりとした形での収縮した、えー、まあ崩壊に向かうとなると。あの、暴発はないと言ってましたし」
吉田「崩壊にむかうと」
上杉「ええ。だから収縮した形で。ところが、では中国が潰すか、韓国が潰すかと、そういう事もありえないと。」
吉田「あ、それもないと」
上杉「ないと言ってましたね。もう、えーやはり言えば、聞けば聞くほど納得するんですね。で、えー、そういう意味ではですね、これは何を言いたいかというと、日本にはそういう最もえー政権内部にまでいる人材を抱えているわけですから、海外だったらこういう人を外交のトップに使うんですよ」
吉田「そうだよねえ。本来ねえ」
上杉「どうでもいいことに使わずに。まさに目的は一つ。つまり拉致事件の解決とか。核あるいはミサイルの安全保障上の。ただ方法論、アプローチは、それが20あっても100あっても、えー、まあ500あってもいいわけですね。そのうちの1つとして、そういう人のアイディアを借りればいいんですが。そういうようないわゆる危機管理、まあ情報管理ですね。まあ日本人。日本のメディアに出てるインテリジェンスオフィサーといってるような人いますけど。そういう人達がまさに知恵を使わないで、えーもう頭の中がかちかちの優等生になってしまって。そういう1つの方法論しか提示できないと。まあそこに問題があるんじゃないかと」
吉田「なるほど」
上杉「まあこれは朴斗鎮さんは昔から言ってることなんですが。まあそろそろそういうような外交姿勢に変えて、そして北朝鮮と対峙する。まあ今そういう意味ではチャンスかなとおもいますね」
吉田「はい。わかりました。ありがとうございました」
=====(文字おこし、続く)
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