※初稿です。誤字脱字は随時修正いたします。
=====(文字おこし、続き)
吉田「えー。これ4度目になるんですね。一応事業仕分けはですね」
上杉「ええ」
吉田「これに関して、上杉さんは全40字で答えてますけども。これ紹介するとですね。『予算の根幹には触れない、剪定作業。襟立などのパフォーマンスで今や枝葉を落とす作業に特化』、っていう
。実に上手」
上杉「うまいですねえ」
吉田「4文字はみ出し。これははみ出しちゃ本当はいけないんです」
上杉「予算編成っていうのは基本的に、まあ、編む作業という、まさに文字通りなんですけど。作ってくんですね、根幹から。今90兆円規模ですけど、一般会計 で。えー、ところが事業仕分けっていのは、そのムダを落とす作業なんですよ。で、作る作業じゃなくて。ですからこういう喩えをしたんですけど。その、まあ 剪定作業、見事なパフォーマンスでやったんですが」
吉田「ふっふーん(笑)」
上杉「やっぱ、切る所っていうのは幹を切るわけじゃないんで、限界があるわけですねえ」
吉田「たしかになあ」
上 杉「ええ。ですからそういうところをやってきて今回4回目となるんですが。やや提言型に変えるのと。今回国会の方と、いうかですね、要するに、院内でやる と。つまり、院の方で。そうすると権限を少し持たせると。いうことが少し変わったんですが。ただなんか、これは、まあ自分も反省点なんですけど。そのやはり原発事故以降って他のニュースが、小さく感じちゃうんですよ」
吉田「たしかにそうなっちゃうよねえ。うーん」
上杉「これよりもやはり、 もうこの次の本予算では、えー例えば復興支援ならびに原発のその対象の、となる予算の方にどうしても目が行ってしまって。事業仕分けで、もちろん大事なことなんですけど。えーこれでお金をその節約するというよりも、むしろ、これを理由に使われないように。つまり事業仕分けで節約節約っていうよりも、えーむしろ今現在は、その原発を復興とか何しろ原発、放射能放出を止めると、いうことに今は人とお金を全部使ってほしいなと。」
吉田「ホントそうですよねえー、正直」
上杉「ここ使わないと将来の日本がないわけなんで。」
吉田「ありえないですよねえ」
上杉「だからそこのところは、なんとなくこれ、目くらませのようなきがしてしまうんですよね」
吉田「感じがしちゃいますね、ほんとにね。まあ今朝のそれであえてこのテーマを取り上げたのはですね。えー、TPPへの交渉参加で懸念されます、えー農業 への支援策、それからあの原発関連の予算が仕分けの焦点となるためなんですけども。
まず、その、TPPに関しては11日の野田総理の会見、それからハワイでの会見について、ってことは先程もちょっとお話頂きましたけれども。これやっぱり野田さんっていうのは意識して2枚舌だったりするわけでしょ、結局。」
上杉「そうです。まあ後は、あのー記者クラブメディアが基本的に、今回の内政懇、ハワイでも同行させませんし、フリーランスは。」
吉田「そうですねえ」
上杉「で、えーTPPの最初の総理会見は私も出たんですよ。で、フリーランスあたったのは岩上さん、で後は記者クラブメディアですが。あの岩上安身さんが非常に良い質問をしたのは。1つは、えー、そのこのTPP交渉、国会の場で1日述べて、そして国会出てんのに、なんで国民の代表である国会議員の前で、つまり議会の前で、宣言しないで。その後に内輪で言うんだと。」
吉田「なるほどなるほど」
上杉「おかしいんじゃないかと。でなんでそういう事 をするんだと、いうのが1つですね。
もう1つが、50日間、えーずうっとTPPのこの論議をしたんですが。それは公開されなかったんですよ。なんで国民論議なのに国民に公開しないんだと。この2つ点。
もう1点あったんですけど、もう1個は忘れましたが。非常に良い質問で。野田さんそれに対してごまかしたわけですね。つまり、国民とかあるいはオープンにして国会の場、これは国民の代表ですから。そこで堂々と議論できない、宣言できないことをやってるという認識なんで。多分、まずいことをやってるんだろうという負い目があるんじゃないかと。でそれがハワイに渡って、アメリカとの認識とのズレ、いうことがあるわ けですね。要するに、全品目と、オールグッズと言ったアメリカ側。でそして日本は例外商品があると言うふうに言ってるんですが。」
吉田「どう見てもアメリカが言ってることなんだろうな、事実はと」
上杉「ええ。でそれが世界に広まってますから。中身の問題じゃなくて、結果がすべてなんで政治は。」
吉田「そうですね」
上杉「そうやって広まったこと自体は、外交失敗したと。もう最初っから。そういう認識を持ったほうがいいのかなと思いますね」
吉田「なるほどなるほどね。あとそう、原発関連の予算についてなんですけど。仕分けの対象になんのがですね。高速増殖炉もんじゅを運営しています日本原子力研究開発機構への運営費交付金。え、電源立地地域対策交付金。熱核融合研究開発費。えー最終処分再処理積立金。まあ色々あるんですが。多岐に渡るこれ一方 でですね。実際にはこれ使われないで放置されてる建物もあると。これまたとんでもない話ですね」
上杉「ええ。もんじゅなんてこれまでは1兆円近く?」
吉田「すごい額だなああー」
上杉「してまだ動いてませんから。請われて、多分今後も絶対動かないと思います。」
吉田「ふざけた話だよこれねえ」
上杉「それを維持するだけで830億円。で、これこそ事業仕分けでバンと一発やるぐらいの」
吉田「そうですよ。それで済んじゃう話だよね。辞め〜!でねえ」
上杉「しかも高速増殖炉もんじゅ、に関しては使用済燃料とか出るんですけど。え、プルトニウムも含めて出るときに。ここで処理できないと、基本的に今やって るプルサーマルの処理の場所がないわけですよね。だから、4号炉のような形で、使用済燃料の一時保管場所っていって各原発作ったわけです。臨時の。でところが、イギリスのセラフィールドとかは、もう日本との取引はやめると。いうことで世界中で止まっちゃったんですね。で、どうすんだと。だからやることができないんじゃないかと普通なるのに、とりあえずやってしまえと。」
吉田「いう考えでいくわけでしょ?」
上杉「ですから。昨日もう私ドイツのテレビのインタビューに答えたんですけど。もう異常だと。もうみんな笑ってましたね。どこに行くんだと。要するに原子力……」
吉田「まあドイツなんかはそれこそYOUTUBEでもみたあの、ね、笑いの番組ですけど。完全にお客さん入れて。日本を本当に特別なあの国で、しかも国民までそういう風に見られつつあるっていう。ね。」
上杉「そうですね。政府、それから東電、えーそれから保安院じゃなくてメディアもそうですよね。もうあのお笑いの対象にして。枝野さんの発言なんかはみんな大爆笑して」
吉田「完全にそうでしょ。犯罪会社東京電力っていうタイトルですからねえ。」
上杉「それが犯罪国家となって、そこにいる国民もやはりそのえー、目から逃れられないわけですよね。ですから、そういうふうな目で見られてると。いうことに そろそろ気づいて、そしてこれを、またね、あの、きちんとした議論があって、そして、えーこうやって原発推進、あるいは原発再開だったらいいんですけど、 それがないと。」
吉田「なしくずしに行くだけですからねえ」
上杉「さらには、例えば昨日ですね、経団連のほうが提言を出したんですが。孫社長がですね、ソフトバンクの、テーブル叩いて怒ったと。いうのもありましたけれども。それは原発をもう1回再開すると、いうことをまだ事故の最中に、勝手に提言をまとめるんですね。もう国全体が、とにかく原発をエネルギーとしてやるということが前提とあると。でこれをですね、こういうふうに私言うと、私 原発容認派なのに、反原発だと言って議論を止めちゃうんですよ」
吉田「そうですねえ」
上杉「それが、何がやってるかというと、一番率先してやってるのは実はメディアなんです」
吉田「そういう事なんだなー。これ、それで蓮舫行政刷新担当大臣、昨日ですね、これね。その日本原子力研究開発機構の施設を視察してきたということなんです けども。実際んこれ、うー、ここにどういうふうに斬り込むかってことが、やっぱり、野田政権がどういうふうに原発考えてるかってことがわかるわけでしょ? これ」
上杉「ええ。まあ蓮舫大臣は原発のその原子力研究開発機構なんか視察、施設を視察しないで。YouTubeで映像を見て。福島第一原発の。それ見たほうがよっぽどいいですね。」
吉田「まあ確かにそうかも知れないですね」
上杉「こんなとこ行かなくてもいいです。どっちみち、来るときに、大臣来るときにはみんな、えー、もうあのちゃんと準備して。えー構えてますから。それよりYouTube画像でも何でもいいから
見たほうがよっぽどほんとうに必要なのか。こうなった場合どうなんのかと。えーやった方がいいと思いますし。後はですね。今回12日ですけど。記者が入ったわけですね。記者クラブの記者が。その時に女性は入れないんですよ。」
吉田「あ、そうなんだ」
上杉「フリーランスも。女性の記者は全部拒否。」
吉田「それはどういう理由でなんですかね」
上杉「要するに危ないからなんです。でも、住んでますよね、福島に。女性。わかってるんじゃないかと。つまり子どもや女性は危ないということを政府は知ってたわけです」
吉田「たしかになあ」
上杉「で、記者という自分たちの仲間になると、それを守るわけです。ところが……」
吉田「そうなんだ。女性はあれ、そうなんだ」
上杉「誰も1人も入れなかった」
吉田「たしかに、そうだよねえ……はあ……」
上杉「だけどわかってるわけなんで。で、あの、作業員は3000人ぐらいいるんですけど。3000人もいるんですけど。女性は一人もいないんです。」
吉田「そうかあ……」
上杉「ところが福島の周りには済ませてる。」
吉田「うーん……ヒドイ話だね……。つまり知ってる話なんですね、みんな」
吉田「ほんとだね。まあこの問題に関しては自由報道協会で、明日ですか? 元経済産業官僚のですね、えー古賀茂明さんの記者会見が行われると」
上 杉「はい。えー古賀さんと、あと、上原さん、のこの件ですね。上原さんはメルトダウンってありましたよね。あの、2号炉の。あれはおかしいだろうと。部分的メルトダウンとか、あるいは部分的、えー核融合とか、なんかいろんなこと……自発的なんとかって。そんなことないと。何が起こってるか、誰もわかんないんだと。それが正解なんですよ」
吉田「それを素直に発表してないわけですもんねえ」
上杉「だから、えー、そのための対応をしなくちゃいけ ないと。言ってる上原さんと、上原春男さんですね。元佐賀大学の学長。えーそれから、古賀茂明さんは、東京電力の新しいスキームの案を出したんですね。4月に。それが最終的な引き金となって経産省を辞めさせられるわけですよ、事実上。それを、そのスキーム通りやってれば、えー処理策、つまり東京電力は潰そうと。活かす必要ないと。いう案なんですけど。とにかくそれはもうダメだと。いうことでですね。こういう事故を起こしてもまだ、なんども言うように操作も入んない。証拠保全もしない。えー社長以下誰も問題とならずに」
吉田「何の責任も取らないという。」
上杉「で、作業員は何人も死んでる。これで現場検証も入んないと。どういう国と。」
吉田「すごい。もう完全に壊れてる国、日本何ですけどね」
上杉「ええ。ほんとにそういう意味で、今週はそのお二方と、」
吉田「これ何時からなんですか? 明日」
上杉「えーと、古賀さんが17時えー30分。上原さんが、えーと2時だったかな。で、明日は、今日ですね、いや明日ですね。は、あ、今日か。今日ですね (笑)。今日は川人さん。これはまた最高裁の、最高裁の情報を記者クラブに先に流して、裁判やってる当事者に流さなかったという」
吉田「うわあー……」
上杉「で記者クラブがどんどん紙面に書いちゃって。」
吉田「それはまたスゴイ話だねえ……」
上杉「裁判所が情報漏洩って……最高裁がそういう事やってるんです」
吉田「ヒドイ話だねえ。そんなこともあるんだ……」
上杉「メッチャクチャなんです」
吉田「お時間参りました。水曜日のコメンテーターは、ジャーナリストの上杉隆さんでした。どうもありがとうございました」
=====(文字おこし、ここまで)
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