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学びを形に…初めての出版体験(13)

2016-05-15 | ã‚­ãƒ£ãƒªã‚¢ãƒ»ä»•äº‹
私が、本を出版できるようになるまでに道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

2015年2月、編集者の三浦さんとの会議。
私も共著の山崎さんも、日中は仕事があるので、打ち合わせはもっぱら夜の19:00や20:00から。

私たちは、前回からの宿題(自分たちが学んだUCLA-NUS EMBAの17科目について、シラバスをまとめ、メモに学びで得たことを入れたエクセル一覧)の達成感と、直前でもらった三浦さんからのメール(単にEMBAの授業紹介にはしない) にドキドキしながら打ち合わせ臨んだ。

本を書く作業には到底たどり着かず、まだまだ、企画骨子を膨らませる情報の収集と整理の打ち合わせだった。
特に私たちは企画骨子だけで企画会議に通ってしまったので、この内容を密度濃くする打ち合わせがとても重要なのだ。

授業の一覧を作ることは、ある意味時間さえかければできたのだが、本当に難しいのはここから。
一覧を改めて見ながら、編集者の三浦さん、共著の山崎さん、私の3人は「 うーむ、授業の学びをどうやって汎用的な知恵んする(した)のか…」という大きな(でも、この本の本質的な)課題に取り組むことになった。

「そもそも、各授業の内容を深掘りするのか…それともEMBA全体での学びを包括的にまとめるのか…」
答えがない中、解決への糸口はやはり編集者の三浦さんだった。< 偶然13 >
彼が「自分はMBAもEMBAも授業を受けたことはないけれど、読者の立場で考えてみましょう」と。

私と共著の山崎さんは
「そうだ!三浦さんにファン第一号になってもらえる本を書こう。何よりこの本ができたら、三浦さんが『これは仕事で役立つ!やる気と勇気がでる!』と思ってもらえる本にしよう!」
と、妙に腹落ちしたのだった。目の前の一人に響かなかったら、多くの人に響くはずがないのだから。

前述した通り、EMBAの科目のタイトルや 内容は微妙に異なる。
それでも、その中に「各校共通するもの、世の中のエグゼクティブが時間とお金を投資して得たい、と思うもの」が必ずある。それがもし授業と一致しているものはその授業の内容深堀りし、それ以外は特定の授業でなくても「学び」そのものを通じて得た内容をまとめよう、と。

三浦さんからの指摘はこうだった。
例えば「Strategic Leadership」などは、最初の企画骨子にある「人の動かし方 ー 自分のアイデンティティをつかむ」というテーマと結びつけやすい。次の打ち合わせでは、Leadershipの授業の内容や学びについてもっと深く具体的にしていきながら、そこから学びのエッセンスを抽出していきましょう、と。

実はこの時点では、「リーダーシップ」以外の授業で同じように注目できる授業があるのか、までは、私たちの意見は到達していなかった。
(最終的には「リーダーシップ」「ネゴシエーション」「テクノロジー・マネジメント」「アントレプレナーシップ」「マーケティング」「グローバルビジネス」の6つのカテゴリーにたどり着くのである)

三浦さんから出された次の宿題は
「次の会議までにLeadership の授業で学んだ内容(授業、ケース、参考図書、など) 全てまとめて持ってきていただけますか?」

ということで、卒業して数年後にこのような形で授業を振り返ることになろうとは思いもよらなかった…が、ありがたいことに復習することになったのであった < 偶然14 >

続く。。。

学びを形に…初めての出版体験(12)

2016-05-08 | ã‚­ãƒ£ãƒªã‚¢ãƒ»ä»•äº‹
私が、本を出版できるようになるまでの道のりを、忘れないように残しておこう。

前回からの続き。

2015年、年が明けて、いよいよ本格化してきた編集会議。
毎回、編集者の三浦さんから次々と出される宿題を、共著の山崎さんと私は、紆余曲折しながらも仕事の合間に黙々とこなす、そんな日々。

最終的にこの本で伝えたいことは、世界第一線でしのぎを削るエグゼクティブ達が

What..何を? EMBA生達が各授業で学んでいること
How...どのように? 授業での学び方だけではなく、学びを仕事や日常でどのように役立てたのか

ということなので、

まずは、「What...EMBA生達が学ぶ授業」の全容を紐解く作業。

編集者の三浦さんからの宿題は
「各授業について、シラバスのコース名と授業のポイントを、分かりやすく、魅力的な日本語にする」というものだったが、教授の意図を理解するにはシラバスだけでは足らず、結局授業の資料まで読み込む羽目になり、、、1科目やってみてこれがなんとも手間のかかる作業であることに気づいた(当たり前だが…)

ということで、数科目やって(自主的に)やり方を変更。
私たちがUCLA-NUS EMBAで学んだ17科目のシラバス(授業の最初に配布される資料で、授業の目的や概要、テスト、レポート、採点基準など全ての情報が明記されている)をエクセル一覧でまとめてみることにした。
そのリストに私と共著の山崎さんの「学びを仕事や日常でどのように役立てたのか」を追記する。

これなら編集者の三浦さんも理解してくれるかも?
そう願いながら、エクセルを先に編集者の三浦さんにメールで送り、次の会議に臨んだ。

実はこの時、私の心の中には一抹の不安があったのだが…
(不安1…EMBAの授業構成各学校によって違うので、私たち学校だけではなく色々な学校のEMBA生達の学びの叡智としてまとめるにはどうしたらいいのか)、
(不安2…EMBAとMBAで似ている授業の区別をどうするのか)、
不安は考えても解決策を思いつかなかったので、次の会議で不安ごとぶつけてみることにした。
完璧になんてできない。今自分ができることの中で精一杯やるしかない、のだから。

会議の直前、三浦さんからメールの返事がきた。
「EMBAの授業の全体像がよく分かります。ありがとうございます。ただ、本はEMBAの紹介本ではないで、次の会議では授業の内容をの学びを本のタイトルに沿って変換できるようにしたいですね…」

(あとから知ることになるが、編集者としては企画の骨子から大きくずれてはいけないのである。これも考えれば当たり前だが…編集者の三浦さんの粘り強さに感謝である)

前に進んでいるのかいないのか、不安を抱えたまま、私と共著の山崎さんは次の会議に臨んだ。

続く。。。