超進化アンチテーゼ

１話丸ごとユイちゃんの話。「Angel Beats！」10話の感想。



これは・・・順調、といって良いんでしょうか。
いや、順調というには観ててかなりの喪失感がありました。
残された者の悲しみってああいうことだったのでしょうか。
こりゃあ日向くんも必ず夢を叶えなきゃね。
と言いますか４話で消えなくて正解だったんですね。今思うと。
観終わった後、若干言葉に詰まるような一話だったなあ・・・。
分かってた事だけどなんか切ないね。




先週の続きで、天使と音無くんのみんなを幸せにする計画がスタート。
まあその概要は先週の感想を読んで欲しいんですが
最初に選ばれたのはまずユイですね。
いきなり大物来ましたね。
ある意味小物ですけどね（笑）。性格的に。
とはいえ、今回の話ではユイのナイーブな一面を観る事が出来て
ようやくユイってキャラを把握できた気もする。

ユイの夢ってのはバンド以外にも沢山ありまして
それはプロレスでジャーマンスープレックスを決める事だったり
サッカーで５人抜きをしてゴールを決める事だったり
野球でホームランを打つ事だったり。
非常に面倒くさい選択だったんですが、それでもユイの夢を叶えさせる為必死に頑張る音無くん。
プロレスはまだしも
サッカーのあれは反則レベルだった訳ですが、本人が満足してるってことで。
ただ、野球のホームランだけはいつでも経っても決める事が出来なくて、
ユイもここだけは手に絆創膏を沢山貼るまで頑張って、挑戦して。
それに対する成果は、結果的には出せなかったんですけど
ここまで頑張れた事と、
毎日が部活みたいで楽しかった！という事で何とかクリア。
　と、いうよりもそれらって単なるきっかけにしか過ぎなくて、
彼女の願いの本質って、小さい頃事故に遭って寝たきりになっていたことから
「精一杯体を動かしたい」
って事だったんですよね。
当然、バンド活動もその範疇に入るわけで。
最初はミーハーって印象も浮かんだんですけど、本当は非常に純粋な気持ちから来てたわけですね。
みんなと同じように色んなことに挑戦したかった。
小さい頃からって事は、多分殆ど何もやってないって事だと思いますから。

そんな彼女にも、それ以外の夢、最後の夢がありまして、それは女の究極の夢、
「結婚」。
でも、音無くんは既に想っている人がいたのか（ゆりっぺか天使？）、
それに対する答えを出す事が出来なくて。
そんな時に、彼女と結婚してやる！と名乗りを挙げた人物がいまして。
勿論、ちょくちょくフラグを立てられていたと思われる日向くん。
　ぶっちゃけ、この娘は結婚に憧れる類のキャラだと思っていたので想定内と言えば想定内だったのですが
それでも日向くんがあそこまで迷いなくユイとの結婚を力強く宣言するとはちょっと意外でした。
それを、最終的に受け入れたユイ。
最期は涙を浮かべて、日向の前で立ち尽くすんですが、
全ての夢が叶ったってことは、まあ当然、彼女も岩沢さんのように。
正直分かってても、
なんかこう・・・胸に来るものがありました。仕方ない、ってかこれがこの世界の役割とはいえ。
　でも、やっぱり死んだ後の世界とはいえ自分の夢が叶えられたってのは幸せなのかな。
なんか色々考えてしまいました。
でも、ラストの日向との生活風景はなんか感じるものがあったような。



結構ですね
今週はギャグなんかも割と面白かったんで
そこを取り上げたい気持ちもあったんですけど、やっぱユイ消失のインパクトがデカ過ぎて
そこに焦点を置く感想になってしまいました。
天使、奏のギター死んでる指摘とかちょっと笑っちゃったんですけどね。
珍しくガルデモのメンバー喋るシーンあってそこも良かったです。

しかし観てる最中思ってたんですけど
これってマジで観た事ない世界観、というか概要の話ですね。
全てが奇抜になってもアレなんで、オーソドックスな部分を多く取り入れてるのかな、なんてことも思いました。
感動云々よりは喪失感が残ったってのが大きいんですが
それでもやっぱり、あれはあれで良かったのかな、なんて思いますね。ユイちゃん。
ここから先もちょっと不穏そうで怖いんですけど、
しっかりと観て感想を書いていきたいと思います。
とても印象に残る回でした。



余談ですが、今週はOPとEDが両方カットされてましたね。
それくらいきちんと描いてやりたかったんでしょうねえ。個人的にも愛着あったし。
来週のサブタイは多分エリック・クラプトンが元ネタだと思うんですが
見た瞬間思わず「Highest Life」の「クリームの頃のクラプトンを～」って歌詞が浮かんだりしてました。
そんな第１０話でした。
今までありがとう、ユイちゃん。