待ち合わせは本屋さんで

ようこそお越し下さり、ありがとうございます(^_^)

観たり読んだり

2011-01-29 | Weblog
あぁ。もう1月も終わってしまう^^;

久々に劇場で観た映画がこれ

「アンストッパブル」

これぞハリウッドといった感じで、なかなか楽しめました(*^_^*)

どきどきはらはらの連続。

D.ワシントンはやっぱりええわ!!



そして最近読んだ本がこれ

佐々木常夫「働く君に贈る25の言葉」

「人は何のために、働くのか。」

「目の前の仕事に真剣になりなさい。きっと見えてくるものがある。」

「運命を引き受けて、その中で頑張ろう。」

などなど、なかなかええこと書いてはります。



今見てる韓国ドラマはTBSで放送中のこれ

「天使の誘惑」

200%あり得ない設定だけど、これが面白い!!

韓国ドラマお得意の復讐モノで、このドロドロ感がたまりません^^;

ではまた(*^_^*)


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百田尚樹「錨を上げよ」上・下

2011-01-07 | ã¯è¡Œã®ä½œå®¶






もやは戦後ではない昭和三十年。

大阪の下町に、一人の男が誕生する。

彼の名は、作田又三。

日本が大きな変貌をとげていく昭和の時代を

彼が猪突猛進、一気に駆け抜けていきます。


さて感想。


賛否両論のある作品ですが、私の中にはガンガン響いてきました。

ものすごく面白かったです!!!!

百田先生の作品には、ほんとハズレがないわ。

とくに、下巻は力強く、スリリングな展開の連続でどきどきはらはら。

ページをめくる手が止まらず、夢中になって読みました。


又三は口が悪く、態度がでかい。短気で自分勝手で、男尊女卑。

下品でずるくて、しぶとくて、ルールなんて一切無視の強烈キャラ。

不条理、理不尽、そして偽善でさえ、彼の怒りエネルギーは大爆発。


おおよそ人としての魅力がゼロに見える主人公で、最初は嫌悪しながら

読み進めたのですが、ふと考えてみると、彼は常に本音で生きてるし

言うことは正論だったりして。

そして、強い者にも、決して怯まず、常に戦いを挑んでいく不屈の男。

当然、人間関係や恋愛においては、ズタボロ状態に陥るわけで。

血だらけになりながらも、前に突き進む彼の姿には感動すら覚えてくる。


思うに、本来の人間の姿とは、程度の差こそあれ、ずるくて打算的な面もあるし

時として己のために平気で人を裏切ったり、計算してしまう。

ただ、それを表面に出すことはない。

一方、又三の生き方は常に本音でまっすぐ、建前などまるでない。

なんという、不器用な生き方なんだろう。なぜこんな生き方しかできないのだろう。


又三のさまざまな感情...怒りだけではない、不安、恐怖、緊張、幸せ、喜び

悔しさ、悲しみが、物語の中にたくさんつまっていて、彼をとてもリアルに感じることができます。


この物語は、又三の人生だけを語っているのではない。

人間の心に潜む、弱さや脆さや闇。

人生には、幸せや喜びがある反面、挫折や絶望がある。

そして、理屈や道理で割り切れないのも人生なのだ。

それをどう生きるのかを問いかける、実はとても深い物語なのだと私は思う。


「愛する女」を求め、ただ平凡に生きたいと願った彼を待ち受けていたものとは。

ラストは又三の中で一つの時代が終わりをむかえます。

昭和三十年から昭和六十一年までの一人の男の物語。


さまざまな人物の人生の縮図が描かれているのもとても面白いですし、

同世代には懐かしい当時のニュースや流行とともに、自分の青春時代を

思い起こさせ、若い世代には、人生の指南書としてオススメかと思います。


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