ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

富山の産廃焼却炉の事故で850度の灰と熱風をかぶって作業員死亡!全身やけどによる熱傷性ショック

2016-03-15 | ã‚´ãƒŸç„¼å´ç‚‰

産廃処理施設で社員2人重体

03月14日 22時51分 NHK富山

富山市の産業廃棄物の処理施設で、処理の途中に排出される高熱の粉じんや熱風を社員3人が誤って浴び、このうち2人が全身にやけどをして意識不明の重体になっています。
14日午前9時半ごろ、富山市婦中町でリサイクル事業などを行っている「富山環境整備」の産業廃棄物処理施設で、焼却炉の排出口が詰まる不具合を確認しようとした男性社員3人が、排出口から吹き出してきた高熱の粉じんや熱風を誤って浴びました。
3人はすぐに病院に運ばれましたが、この会社の社員で富山市婦中町鶚谷の平野正範さん(37)と、富山市上大久保の小林智弘さん(40)の2人が、全身にやけどをして意識不明の重体です。
また、33歳の男性も足に軽いやけどをしました。
警察によりますと、この施設は24時間稼働で発電もしていて、3人は、施設が稼働している中で、14日午前8時ごろから点検作業を行っていたということです。
また、事故当時、焼却炉内は約850度に達していたということで、粉じんもそれに近い温度だったとみられるということです。
警察は、会社から話を聞くとともに15日午前9時半から消防と現場検証を行い、当時の状況や事故の詳しい原因などを調べることにしています。

03月14日 22時51分

 

<産廃施設>高熱の灰が落下、2人重体…富山

03月14日 19:38 毎日新聞

14日午前9時20分ごろ、富山市婦中町吉谷の産業廃棄物処理会社「富山環境整備」の焼却施設内で、落下してきた高熱の灰が作業員3人にかかり、うち2人が全身やけどで意識不明の重体となった。富山県警富山西署が事故原因を調べている。

 同署によると、重体となったのは、いずれも同社社員の平野正範さん(37)=同市婦中町鶚(みさご)谷=と、小林智弘さん(40)=同市上大久保。別の男性社員(33)も足に軽いやけどを負った。

 3人は同日午前8時ごろから、焼却施設内で産業廃棄物の焼却作業に従事。焼却炉の様子を点検していたところ炉内から高熱の灰が落下し、3人にかかったという。【大東祐紀】

 

富山産廃事故で重体の1人死亡 焼却施設で高温粉じん
2016/3/15 08:13  共同通信

富山市の産業廃棄物処理会社「富山環境整備」の焼却施設で14日、社員3人が高温の粉じんをかぶった事故で、意識不明の重体だった平野正範さん(37)=同市婦中町=が15日未明に死亡した。

富山西署によると、同僚の小林智弘さん(40)=富山市上大久保=は重体。もう1人の男性は軽傷を負っている。

事故は14日午前に発生。3人は産業廃棄物の焼却作業中で、焼却炉上部にたまっていた粉じんと熱風が降りかかったという。同署などが実況見分して原因を調べる。

 

 

産廃事故 大量の粉じん確認

NHK富山 03月15日 19時46分

富山市の産業廃棄物の処理施設で、社員3人が焼却炉の排出口から吹き出した高熱の粉じんや熱風を浴び、1人が死亡、1人が意識不明の重体になった事故で、現場検証の結果、排出口の下に大量の粉じんが落ちているのが確認されました。警察と消防では引き続き、粉じんなどが吹き出した原因などを調べています。
この事故は14日、富山市婦中町の富山環境整備の産業廃棄物処理施設で、焼却炉の排出口が詰まる不具合を確認しようとした男性社員3人が、排出口から吹き出してきた高熱の粉じんや熱風を誤って浴びたものです。
この事故で、富山市婦中町鶚谷の平野正範さん(37)が全身にやけどをして15日未明に死亡したほか、富山市上大久保の小林智弘さん(40)が意識不明の重体となり、33歳の男性も足に軽いやけどをしました。
15日、警察と消防が現場検証を行った結果、排出口の下に設置されている受け皿に、大量の粉じんが落ちていたということです。
会社によりますと、排出口が詰まる不具合は13日夜にほかの社員が点検して見つけ、平野さんたちに引き継いだということです。
また、こうした不具合は数年前にも1回あり、その時も今回と同じように社員が点検したということです。
大量の粉じんが落ちた原因は分かっていないということで、警察と消防では、16日も引き続き社員に話を聞くなどして、事故の原因や安全管理のあり方などを調べることにしています。
今回の事故を受けて、富山環境整備は「いかなる原因であれ深く反省し二度とこのような事故が起こらないよう、安全対策を徹底していきます」とコメントしています。

 

 

富山市産廃処理会社 高熱の粉じん浴び男性1人死亡
(2016年03月15日 11時47分) 富山チューリップテレビ

14日富山市の産業廃棄物処理施設で産業廃棄物の焼却作業をしていた男性3人が焼却炉から落ちてきた高熱の粉じんを浴びました。
この事故で、1人が死亡、1人が意識不明の重体です。

14日午前9時20分ごろ、富山市婦中町吉谷(よしたに)の産業廃棄物処理会社富山環境整備の焼却施設で、作業をしていた男性社員3人が焼却炉から落ちてきた高熱の粉じんを浴びました。

 3人は病院に運ばれましたが、このうち、富山市婦中町の平野正範(ひらの・まさのり)さん(37)が全身やけどによる熱傷性ショックで死亡、富山市上大久保(かみおおくぼ)の小林智弘(こばやし・ともひろ)さん(40)が全身やけどで意識不明の重体となっています。 また、33歳の男性が足に軽いやけどをしました。

 警察によりますと3人は午前8時から産業廃棄物を燃やした熱で発電する施設内で作業を行っていて、焼却炉に粉じんが詰まったため炉のある建物に入ったとみられています。

 焼却炉内の温度は850度に達するということです。
 警察と消防は15日朝から実況見分を行い、事故の原因を調べています。


(管理人より) 富山県の産業廃棄物焼却施設で、大変痛ましい死亡事故が置きました。

焼却炉というものがいかに危険なものであるか、そしてその作業がいかに命懸けであるかということをこのブログではずっと伝えてきましたが、またこのような労災事故で尊い命が失われてしまいました。 

焼却炉の作業は命懸けです

作業員死亡事故が起きた東京都の新江東清掃工場の放射能汚染を考える。

震災がれきを燃やしていた新門司焼却工場で焼却灰の中に作業員が転落死亡!

岐阜県 ごみ焼却施設で大爆発!小学生が社会見学で行く場所ではないということ。 

 

私は胸が張り裂ける思いです。

焼却炉の850度の有毒な灰をかぶって、平野正範さん(37)が全身やけどによる熱傷性ショックで死亡したことを、市民が誰もコメント付きでツイートしてないことに私は絶望を感じます。完全に他人事としてニュースが流れているだけなのです。毎日新聞は「灰」、それ以外は「粉じん」と伝えています。何が燃やされていたのかに関してどの社も無視しています。恐ろしいことです。

人が亡くなったのにテレビの全国ニュースにもなっていないようです。動画で検索しても出てきませんでした。

そもそも焼却灰は”毒の塊”です。さらに全身やけどによる熱傷性ショックで死亡ということは、肺の中まで焼けてほぼ即死であったろうと思われます。

こういった現場作業員の労災死亡事故のことを確率論で考える人間ばかりだから、原発のあるこんな腐った世の中を変えられないのです。

産業廃棄物というのは、「便利」と「享楽」を求める私たちの欲望の残骸です。どんなに奇麗事を言う人でも、皆ゴミを出します。どんなに立派なこと、難しいことを言っても、自分のゴミの始末もできない。

金持ちも貧乏人も、原発推進派も反対派も、右から左までご都合ばっかりです。始末は他人に押し付けて「必要なもの」「経済効果」と正当化して買い続け、捨て続けます。「自分は関係ない」「仕方ない」と平気でゴミを捨てる市民。 

原発社会は、「ごみを燃やす社会」と表裏一体だということをわからない市民。ゴミ発電の危険性と欺瞞性についても理解できない、理解しようともしない市民。

この焼却施設では、発電した電力は自家消費しているようですが、売電しているところもあります。

自治体によるゴミ発電などの売電代金が電力小売業者の倒産によって33億円もドブ銭になったのは、つい先日のこと。それもこの国ではたいしてフォーカスされていません。あっという間にニュースが消えて行きました。

電力化、電力小売自由化のマイナスイメージになることは、メディアはとっとと削除していきます。

ごみを燃やすということは、その製品を作るのに使った資源も無駄にし、同時に環境も汚染するということです。しかも今回はその売電代金すら消えました。

技術立国は、このように現場労働者の犠牲者の上に成り立つもの。それを認めるということは、自分以外の誰かを踏みつぶし続けるということに他なりません。

労災事故は安全管理や品質管理の問題だけでは決してありません。工業生産国の本質的、構造的な問題なのです。

事故が起きたのは、山の中のこんなに大きい産廃処理施設です。 普段の生活では気づくことはありませんが、日本にはこのような場所がどこにでもあります。富山だけではありません。

グーグル衛星画像  

 

 

 

富山環境整備  発電併用焼却施設(リバースパワー)  より引用抜粋 青文字

■取扱産業廃棄物
汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残渣、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず、がれき類、感染性産業廃棄物
■処理の内容
焼却はロータリーキルン方式で行われ、一次燃焼・二次燃焼で完全燃焼後の廃熱を利用して発電し、冷却・脱硝・集塵することで大気汚染の主な原因となる排ガス中のダイオキシン類や窒素酸化物などの有害物質を除去します。
■処理能力
144t/日(24時間稼働)
■特徴
●他の産業廃棄物中間施設から発生する可燃物や残渣のほか、可燃性の汚泥、廃油、動植物性残渣なども混合して焼却します。
●廃棄物の焼却で得られた廃熱を利用して最大約2,000kwhの発電を行い、得られた電力は焼却施設をはじめとする自社施設に供給し、また、地域の防犯抑止設備等の電力源としても利用しています。
●同一敷地内に最終処分場が整備されており、焼却後の副産物は速やかに適正に処理されるため、マニフェスト伝票のE票の早期返却が可能です。
●持ち込まれた廃棄物が施設内で完全に処理されるため、廃棄物の処理処分の透明性が高い施設です。


このようなごみを燃やす社会が、産廃=原発体制を根底から支えているという事実。

個人として何ができるか、まずは、逃げ出さずに考えること、事実を共有することから始まると私は思います。

 


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