米国の大統領選挙は、指名争いから本選挙まで、集めた選挙資金の総額が勝敗を左右するといわれている。民主党では、オバマ、クリントン両上院議員が代議員獲得数を競り合うもと、勝負は8月の全国大会の「特別代議員」約800人の票に持ち込まれる可能性がでてきた。オバマ、クリントンの両候補からすでに特別代議員に相当の資金が流れているという(「しんぶん赤旗」2月29日)。予備選・党員集会の人々の意思に従って割り振ら . . . 本文を読む
「こんな働き方を許していたら、日本社会の未来はない」。日本共産党の志位和夫委員長が、派遣労働の実態を示し、労働者派遣法の改正を迫った国会質問は、大きな共感をよび、今国会で派遣法を改正しようとの機運が高まっている。今国会での労働者派遣法の抜本改正を求める集会が27日、全労連の主催で衆院議員会館で開かれた。民主党、日本共産党、社民党の議員があいさつし、自民、公明、国民新党の議員秘書らも出席。派遣奴隷労 . . . 本文を読む
衝突事件を惹き起こしたイージス艦も問題なら、事件発生後の問題はさらに深刻である。石破茂防衛相は海自側の情報隠蔽、操作を監督するのではなく、一緒になって責任逃れに加担していた。日本の軍隊は、防衛大臣も巻き込んで、国民を欺いて独走するところまで来ているのだ。現場にいた漁民の告発がなければ、軍の思いのままになるところだった。軍をコントロールできない防衛大臣は、平和国家日本ではその存在が許されない。国民主 . . . 本文を読む
「政治宣言に署名する」。日本代表の思いがけない一言に会場は静まり返った。日本を「後ろ向き」と非難した非政府組織(NGO)から割れるような拍手がわき起こった。不発弾が市民に被害をもたらすクラスター爆弾について、ニュージーランドで開かれていた「クラスター爆弾ウェリントン会議」。日本は2月22日、今年中に禁止条約を作るとの政治宣言に署名した。「日本の署名は難しい」。それが外交筋の下馬評だった。主要国で唯 . . . 本文を読む
海上保安庁第三管区海上保安本部によると、漁船と衝突当時、艦長の舩渡健一等海佐は艦橋(ブリッジ)に不在で、当直士官ら10人によってイージス艦「あたご」は自動操舵されていた。事情聴取は、事件直前の19日午前4時前に交代した当直士官らの要員も含め総勢30人程度に広げられた。しかし、なぜか責任者の艦長からの事情聴取はいまだ行われていない(「しんぶん赤旗」2月24日)。艦長の事情聴取が依然行われていないこと . . . 本文を読む
「やっぱり口だけやったんかいな」「アカン、一杯食わされたわ」――大阪府知事に就任したタレント弁護士・橋下徹氏(38)に、早くも大阪府民から失望の声が広がっている。08年度の一般会計暫定予算案が明らかになったが、橋下知事が「人件費を削ってでもやる」と言っていた出産・子育て支援は先送り。「原則認めない」と断言していた府債発行も180億円を計上。就任して間もないのに、橋下知事の“二枚舌”ぶりが目に余るか . . . 本文を読む
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故。防衛省・海上自衛隊の事故経過の説明が二転三転している。それもそのはず。「あたご」は、漁船が横切ろうが、自動操舵(そうだ)のまま、そこのけそこのけで航行を続けたということだ。よく言われるように、軍隊は国民を守るものではない。小林多喜二は、『蟹工船』の最後のほうで、軍隊が支配階級の番犬であることを鮮やかに描いている。「そこのけそこのけ軍艦が通る」と漁船を . . . 本文を読む
毎年、国・地方分合わせて5兆円以上の税収がある道路特定財源を今後10年間、道路族の思いのままにするという法案(道路整備財源特例法改定案)が国会で審議されている。道路特定財源が確保されていると無謀な高速道路や大型道路の建設も思いのままである。特定財源という硬直的な仕組みをなぜ維持しなければならないのか。まず一般財源化し、その中から必要な道路を造るというやり方ではどうしてダメなのか。天下りと癒着した政 . . . 本文を読む
90ドル台で高止まりしていた原油価格が再び100ドルを突破した。20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)で原油先物相場は5日続伸。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の3月物は前日比0.73ドル高の1バレル100.74ドルで取引を終えた。午後に101.32ドルまで上昇し、連日で過去最高値を更新した。ニューヨーク商業取引所にWTIが上場されたのは1983年。原油の実需と無関係 . . . 本文を読む
19日午前4時7分、千葉県南房総市の野島崎から40キロ沖合で、海上自衛隊の最新鋭イージス艦「あたご」(七、七〇〇トン)が、千葉県勝浦市の新勝浦市漁業協同組合所属のマグロはえ縄漁船「清徳丸」(七・三トン)と衝突し、沈没させた。「清徳丸」の船体は二つに割れ、乗っていた船主の吉清(きちせい)治夫さんと長男の哲大さんが行方不明となった。やや荒れた海をサーチライトで照らしながら夜を徹しての捜索が行われたが、 . . . 本文を読む
日本共産党は18日、08年度予算案の組み替え要求を発表した。当面の政治革新の共同綱領となるものである。日本型開発国家のもと企業社会日本に慣れ親しんだ者には、どうしても「大企業が利益を上げれば、いずれはめぐりめぐって家計にも及ぶ」というトリクルダウン方式の思考からなかなか抜けきれない。しかし、多国籍大企業は、もはや昔の企業社会時代の企業とはまったく異なる。株主と経営管理層への分配は考えるが、労働者へ . . . 本文を読む
米政府は14日、制御不能となり3月上旬にも地球に落下する恐れのある米軍のスパイ衛星について、ミサイルで撃墜する計画であることを明らかにした。現在、米スペースシャトル「アトランティス」が宇宙空間で活動中であり、フロリダのケネディ宇宙センターに帰還するのが20日の予定のため、爆破は20日以降となる見込みである。イラク戦争で軍事衛星が大活躍していることは周知の事実だ。50機の軍事衛星、24機のGPS衛星 . . . 本文を読む
国連暫定統治下にあるコソボ自治州が17日、州議会でセルビアからの一方的な独立を宣言するという。旧ユーゴスラビアの紛争というのは、多数の異民族が陸続きで移動・交錯する歴史を持たないわれわれ日本人にとっては、理解することが難しい。さらに欧米各国がそれぞれの思惑で紛争に介入するものだから、ますます訳がわからない。激しい武力衝突や残虐行為をしなければならないほど一体なにを揉めているのか。松竹伸幸さんが、自 . . . 本文を読む
豪華海外出張、 身内重用 、「ヤミ献金」疑惑などの批判にさらされながら3選を果たした石原都知事。都政私物化と税金無駄遣いの悪癖は直らないようだ。自分の失敗を認めない傲慢さも相変わらずだ。いくら税収豊かな東京都と言えども、これでは都民も堪ったものではないだろう。「その国の政治がアホなのは国民がアホだから」という悲しい格言は、東京都にも当てはまりそうだ。 東京都が1000億円出資する新銀行東京の経営悪 . . . 本文を読む
新聞やテレビなど、一般のマスメディアがほとんどとりあげなかった日本共産党・志位和夫委員長の質問(8日、衆院予算委員会)への反響、激励がやまないという。派遣労働者を中心とした日本の労働者階級の状態がそれほどひどいということだろう。とりわけ資本家階級の元締め、日本経団連会長の御手洗冨士夫氏が会長を務める「キヤノン」の労働者搾取の実態を取り上げたことに対し「世界一のキヤノンのひどい労働実態を明らかにした . . . 本文を読む