2005年の自由獲得枠で巨人に入団した野間口貴彦が引退を表明した。

巨人は来季契約を結ばない方針を決めていた。
2005年、シダックスから巨人へ。野村克也の薫陶を受けた。恵まれた体格、伸びのある速球を投げた。
キャリアSTATS

Nomaguchi


球威も制球も平凡。好調時に故障するなど、不運もあり、期待を裏切った。

この選手は、成績うんぬんより、入団時のスキャンダルで記憶に残る。
契約金が最高標準額を大きく上回る7億円だったこと、また巨人から「栄養費」を200万円ほど貰っていたことが、発覚。
朝日新聞のスクープだったが、巨人首脳陣は「違法ではない」という言い方で強弁した。
「讀賣グループは法律に触れなければ何でもするのだ」という印象を世間に与えた。
この情報は清武英利氏が朝日にリークしたと言われる。
清武氏は2004年8月に巨人の球団代表に就任したが、野間口に分割で巨額の金が支払われることになっていたことを知り、清武氏の判断でこれを停止した。
巨額の裏契約金は、高橋由伸、二岡智宏、上原浩治、阿部慎之助、内海哲也にも支払われていた。彼らは順調に成績を伸ばしたから、支払いを停止されてもそれほど困らなかっただろうが、野間口は唯一プロで失敗したために、苦労したのではないか。
2011年に「清武の乱」が起こり、清武氏が失脚してから、野間口に金は支払われたのだろうか。

こういう形で、低い評価のままで引退するのは残念だろう。投球フォームを何度も変えた。おそらくプレッシャーも大きかっただろう。彼は巨人の「ゆがんだ補強策」の犠牲者だと言えよう。


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